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ガラ軽

2021. . 18
高槻の軽自動車協会に来ました。
なんと検査ラインが新しくなっています。

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普通車のラインよりもゆとりのある作りをされてますし、全てがオートコース。
綺麗で広い快適な職場って感じですね。2ラインでせせこましかった以前とは雲泥の差。

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そもそも、軽自動車というのは、自動車としては「半人前」という見られ方をしていた時期が長く、極端ないい方をすると軽自動車を所有していても自動車を所有しているとは言えないという空気感があったのも事実です。
それは相応に軽自動車のスペックが低かったせいもありますし、クオリティも劣る、乗車定員も4人まで、サイズも制限されている事から、排気量無制限で魅力的なデザインを有す普通車クラスには、性能面も含めて到底敵わないという土壌がありました。
また、軽自動車メーカーおよび、軽自動車という機械の性質上ブランディング化が非常に難しく、価格を上回るような価値というよりも、価値を下回る価格といった、いくら格好をつけたところで軽は軽と一蹴される、まさに文字通り軽い存在であったのです。

ただ、21世紀もむかえた昨今、猫も杓子も自動車を転がすようになれば、軽自動車業界も新たな需要に着目して、可能な限り規制の緩和、サイズや排気量の拡大化と、その中で為しうる高性能化を目指し、ターゲット層を細分化しシェアを確立してきました。
やがて高性能化が極みに達し、普通小型車と遜色ない使い勝手になってきたとき、軽自動車を含めた税の一本化、重課税化が叫ばれるようになって今に至りますが、この軽自動車協会のような組織が、かたくなに自身らの利権構造を堅守しているため、軽自動車業界は瓦解しないで今もまだアドバンテージを保ち続けていると言えます。

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ただ、世界的にみたときに、この日本の軽自動車業界はガラパゴス状態で、まさに「ガラ軽」と言えるでしょう。
といいますのも、日本以外の国で軽自動車の規格を扱っている国はなく、わざわざ規制をかけられまくった不便な車を乗る必要がないだろうというのは至極当然の結論かと思いますし、一部軽自動車を輸出している国においてもエンジンは1000ccを積んだりと、スープアップされているのが実情のようです。なにより軽自動車が規制を受けているのは、日本の税制上優遇されているからで、その部分に影響を受けない海外でメリットが殆どなくなってしまうためです。

ただ、ここまでは誰でも想像つく話ですが、それにしても世界一小さなエンジンで、かつ馬力を出せて、世界一効く小型のエアコンを装備し、四人乗りとは言え車種によっては普通車に匹敵する広大な居住空間を確保できているという、これほど高性能なコンパクトカーを、世界が欲しない方が私は変だと思います。

ヨーロッパのように安全基準にうるさい地域ならまだしも解りますが、走行性能や衝突安全性を差し引いたとしても流通が少なすぎると思います。またそこをクリアすれば売れるなら、日本メーカーはヨーロッパ向けに規格をオーバーして開発したってお釣りが来るほど、日本メーカーの作る軽自動車のバリエーションは魅力的だと思います。
また、軽自動車は規格化されているせいで、各種の部品が流用可能であることも大きく、単純にホイールなどは殆どが互換しますしタイヤサイズもほぼ統一なので、大量生産によるコストダウンには有利です。またエンジンも各メーカーが用意した数種類のエンジンしかないため、意識的に統一すれば各種の補機類も含め、これも大きくコストダウンに貢献します。
これは途上国などに輸出する際は非常に大きなアドバンテージです。

何故これをしないか。

思うに、軽自動車を輸出したら、日本の普通車が売れなくなるからではないでしょうか。
または現地や他国の小型車が売れなくなるから、そうなったら困るので、国同士、メーカー間での紳士協定を結んでいるのではないか、と。ある意味危険外来種として世界の自動車業界から危険視されていても仕方ないような気がします。

「公正で自由な競争を下に適正な取引が行われるよう取り組む」、と自らの憲章で謳っている軽自動車協会がこの分野に大きく関わってこないのは、微妙なパワーバランスの中に成り立つ組織であるから、とも言えなくはないかと。

まあ、内情は知らんけど。

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ウチの近所の温度計。

寒いわけだ。

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