震災一週間その光と闇

2011. . 19
東北関東大震災義援金募金箱 設置しました
このたびの未曾有の大災害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
私どもヘルムといたしましてもできる限りの支援で、被災地復旧のお手伝いをさせていただきます。


震災について懇々と書くのもこれで最後にしたいと思います。

被災地はもとより、関東首都部を中心にガソリンにはじまる燃料や、主食となる米や乾物の小麦製品、レトルト食品などが品切れをおこしており、ちょっとした二次災害と申しましょうか三次災害と申しましょうか、いや、人工的災害とでも言いましょうか?

スーパーはまさに食い荒らし状態で、交通手段は徒歩しかなく買い物にそれほど頻繁にいけないお年寄りなんかは、さぞ陳列棚を見て驚いたでしょうなぁ。これで一人暮らしのお年寄りが飯が食えずに苦しんでいるとしたら、それって震災のせいか?

人災なんじゃないの?

というところから、怒りが爆発しそうなので、今日は毒を吐きます。

続きは読みたい人だけ読んでください。
その昔、阪神淡路大震災という大きな震災がありました。
それまで日本は地震こそ多かったものの、あれほどの都市を局所的な直下型の地震が襲うなどと、学者レベルで可能性は考えど行政の危機管理面からは想定外でした。

ですから当時二十歳そこそこの私など、早朝にゆすり起こされて何事かとおもったくらいで、二度寝をしたほどのんきに考えていて、朝起きてテレビをつけて驚愕の光景に出会ったわけです。これはどこか外国の映像なのかな?と思ったほど現実感がありませんでした。

あれ以来本当に大規模の地震は増えています。現在二十歳そこそこの若い人には毎年のように起こる地震災害が当たり前のように感じているかもしれませんが、二十年前の日本はこんなに地震は多くはなかったですし、建物が倒壊するほどの規模の地震はありませんでした。

ですからいきなりあのような神戸の地震が来た時に、人々は全く、何の、準備も心構えも出来ていなかったんです。おそらく何が起こったかも解らなかったでしょう。これは建築の耐震強度なんかにも言える事ですが、そのあたりでも実際、「どうせそんな地震なんて来ないんだから」と高をくくって補強金具を省略したり、釘を三本打つべきところを二本にしたり、コンクリートの厚みを薄くしてチリだけ合わせたり、と震災のその前が特にバブルという事もあり、イケイケドンドンの手抜き工事のオンパレードだったということも大規模倒壊に繋がったのだろうとは思っています。証拠はありませんが、各種職人さんの話を訊く限りそのように推察は出来ます。

ま、別にその人たちのせいで建物が倒壊して人死にが出た、とはいいません。

大きな地震でしたから、既存の建築強度では耐えられなかったといわれればその通りです。高速道路だって横倒しになるんですから。そりゃまあ説得力のある大地震でした。今の神戸には見る影もないくらい、綺麗な町並みが復活していますけど。

そんな、何にも想定していなかったのは「はじめてのことじゃから」という名言を残した当時の村山爺総理だけではなく神戸や淡路島の人々も行政、自治体も同じで、どうすればいいのかわからない、何が必要なのかすらわからない、といったところからの震災体験だったわけです。

まずは水が必要だ

誰が言い出したのかはわかりませんが、やはり動物にとって一番に必要なのは水です。
給水車が手配されるまで、本当に人力で県外から水を運んでいました。ポリタンクで。
この阪神淡路大震災の場合、ほとんど限定的に神戸市とその周辺、淡路島を含むその周辺が甚大な被害を受けていただけで、隣接している大阪や京都、岡山、瀬戸内を挟んだだけの四国にはほとんどといっていいほど被害がなかった(神戸に比べて、ですよ)
実際私もバイクで道を走っていて、尼崎あたりでも別段なんともなく、たいした事ないんじゃないのかと思っていたら、西宮あたりから急に地面が波打ちだして、電柱は転げてるわあっちこっちで建物は崩れてるわで、まさしく地獄絵図でした。

そんな感じでしたから、物資を運ぶのは比較的簡単で、今回のような大規模な燃料、食料問題もおきませんでした。少しいけばまるで普通の町並みが広がるといった感じでしたから。
ただ、軒並み商店から姿を消したものがブルーシートとポリタンクだったのです。

おそらくですね、かの大震災以降各自治体は災害対策用の備品として大量に各施設の倉庫に保管するようにはなったのだとは思います。無論想定しうるだけの最低限とはいえ非常食などの備蓄もしていたでしょう。そして個人も非常持ち出し袋などを買い、今でも押入れかどこかに仕舞っていると思います。
阪神大震災はある意味で日本人の防災意識を大きく動かしたともいえる事件だったと思います。



そう、災害に遭って路頭に迷うのは嫌だ、人からの施しを待つような暮らしは嫌だ、惨めなひもじい思いをするのは嫌だ、誰だってそう思うでしょう。だから、もしいつ何時何が起こっても、そんな目に遭わないように、食料葉確保しておくトイレットペーパーは確保しておこう。

それでスーパーから米とトイレットペーパーが消えた。

ただ、実に今時というか、何を考えてそういう行動をするのかが私にはわからない。

平穏無事な人間の被災地を省みずにとる行動があまりにひどいので、ちょっときついことを言わせてもらいます。


そもそも、米を備蓄したところで、食料に困るような災害が来た時に「電気ガス水道」がまともに供給されている確率がどれほどあるのか。
少なからず一般の現代の人は、炊飯器と電気と水道がなければご飯が炊けないと思い込んでいるでしょうから、実際に震災に遭ったときに、すごい高確率で生米を抱えて路頭に迷うことになります。

あと、何故トイレットペーパーなのかが私にはわかりませんが、別にそんなものなくてもその辺のもので拭けばいいじゃないですか、どうせ腹いっぱい食べられる環境にないのなら、出るものも限られているわけだし、心配するほどトイレットペーパーは(本来の用途では)活躍しないと思います。

当たり前ですが、電子レンジも動かないので、レンジでチンして食えるという淡い期待も抱かないほうがよろしいでしょう。
とりあえず、海水だろうが尿だろうが泥水であろうがそれを金属の器に入れ、焚き火などの熱源で熱して、調理用の器具にしてしまうくらいの気合がなければ、震災地でレトルトパックを暖めることすら出来ないということは覚えておいたほうがいい。それから当然、箸もないので、その辺の棒の切れ端かなんかを利用するか、手で食うかくらいできなければダメ。

あと、トイレがないとクソもできないようではダメ。仮設トイレが出来るまで我慢して便秘になるくらいなら爽快に野グソを楽しむ位の普段からの修練が必要。だからむやみに避難所のトイレを使うのなら、なおさらトイレットペーパーを個人備蓄してなんになるのか?笑います。

あとな、どうしても言いたいんですが、粉ミルクがないと子供が育たないと思っているのはどうかしてると思います。
ショックで乳が出ないというのは、私は出したことがないのでわからないが、出ないものは仕方がないという最大限を考慮しても、その代替案が粉ミルクとは、平時とまるで変わらん意識丸出しではないですか。
子供なんてのは何を食わしても飲ましても、腹を壊さない限りはどうとでも育つものなんです。大人ならなおさらですけど、人間の体とはそのくらいフレキシブルに作られているんです。
事実、戦時中に、どこの親もろくな栄養を取れない状況下で、子供だけが粉ミルクを飲んでいた、なんて状況がありましたか?そしてそれらの子供が栄養が不足して生き残らなかったですか?

と、もっとも無菌状態で育っている人々が無秩序に放り出された時、どこまで生存能力を発揮できるのかもわかりませんし、私の生き残り方を推奨して責任持つつもりはありませんけど、今回の買いだめ騒動は、確実にどこかが抜けていることに気づいていないような気がしてるので、書いてみました。

第一、震災が起きて、今回のように津波にさらわれた時備蓄していた備品はどうなるんでしょう?
それとか、二次災害で家が燃えてなくなった時とか、もとより全壊ないし半壊状態の我が家が残ってその中から備蓄品を取り出すリスクも考えないと、死なばもろともで、何をやってるこっちゃとなるわけで。

現実的に考えると避難している時に米5キロとかトイレットロールのお得袋提げてる姿はものすごーく変だし、それだけ持てるなら多分他にもっと持って逃げたいものがあるでしょう。私だったらそんなもの絶対持ち出しません。

私が身の回り以外に何かを持ってゆくとしたら、とりあえず酒と工具と鍋です。別にこれらが私の人生に大事だからではありません。

まあ、使い方は想像してみてください。

この一週間で被災地の自立の心が芽生え始めているのが見える。自分たちで何かをやっていこうという希望の光明が瓦礫のスキマから差し込んでいる。

その反面、自分さえ助かればいい、自分は助かりたい、自分は助かることが出来ると信じる神もいない闇の中でもがき慌てふためく人々の群れ。

この光と闇を見、私は改めて思う。

人は自分たちが本来もっている強さを忘れてしまっている。

わたしは、いつでもそんな人の強さを信じたい。被災地の人々の強さ、被災はしていないけどそれらを見守り共に生きてゆく人々の強さを。

海外に逃げるのもいいです、それができる人なら。
原発の危機管理に不満を漏らすのも結構です。
行政の揚げ足を取るのも別に構いません。

だけど、それらを看過して日本という国を作ってきたのは我々なんです。
原発の恩恵も受けています。エコだ省エネだというその根拠が個人の財布の中身の問題に終始していませんか?
自衛隊を廃止しろだとか言っている人に訊きたいんですが、こんな時に大活躍してくれる国内組織はほかにありますか?
もしあなたが内閣総理大臣だったら、もっとうまくやれましたか?

これらは常に国民が心に留めておかなければいけない事だと思います。愚民に成り下がり、お上に平身低頭するのではなく、隙あらば揚げ足を取り不満をぶつぶつとつぶやくのではなく。

私も含めて言い聞かせる次第です。

海外からは非常時の日本人の「マナーの良さ」に驚嘆しているといいます。それは阪神大震災の時にも言われていました。確かに海外では略奪や騒動が起きている映像が流れています。

しかし、現状を知りながら、それがどういう影響を与えているかを知りながら個人備蓄に走る人のことを言っているのではないでしょう。計画停電にぶつくさと不満を漏らす人のことではないでしょう。それでも電気を節減しようとしない無神経な人のことではないでしょう。

お上が信用できないからだと、そういう時だけ日本国民であることを否定するならば、さっさと信用できる国家に移住でもすればよろしい。

今のこの日本を見てもなお思うのならば。






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たかぴー
仰る通りですね。
電池やインスタント食品の転売を見て唖然としました。
そこまで金が欲しいのかと。
自分を思う気持ちのちょっとでもいいから他人に向けれたらどれだけ人が救えるのか。
金なんて所詮金属か紙でしかないのにね。
プライスレスほど価値が高いものをもっとみんなに気づいてもらいたい今日この頃です。
2011.03.19 22:18
CHELM
やはり出ましたか、転売。
被災地でも震災直後(当日)から物資を法外な値段で売っていた輩がいたそうです。皆が大変だと助け合う中でよくもそのような外道なことができると思います。まるで災害や人の不幸を待っていたかのように、こういう人間は何処にでもいる。
これらを廃絶するには、皆が買わないことなんですが、まあ、背に腹は代えられず・・・。仕方ない。

人の弱みに付け込んでまで商売したくはないけど

下賎なわたしはたかぴーほど達観してお金を見れましぇん(笑)




> 仰る通りですね。
> 電池やインスタント食品の転売を見て唖然としました。
> そこまで金が欲しいのかと。
> 自分を思う気持ちのちょっとでもいいから他人に向けれたらどれだけ人が救えるのか。
> 金なんて所詮金属か紙でしかないのにね。
> プライスレスほど価値が高いものをもっとみんなに気づいてもらいたい今日この頃です。
2011.03.19 23:13

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