以前にも同じような記事があったのですが、まあいいでしょう。
シフトロッドカプラーのブッシュと、シフトロッドのブッシュの交換。
別件の修理ではいっていたのですけど、試走するとシフトがフニャチンなので、ああ、ダメだなこれは、と。
早速おなじみのシフトロッドカプラー部分を点検。
ここはシフトロッドと、ミッションをつないでいる部分です。

わかりにくいかもしれませんが、ブッシュのゴムがちぎれて剥離してます。現状でギアが入らないわけではないですが、いずれ入らなくなります。なので交換。

ブッシュはカプラーブッシュとシフトロッドブッシュの二点を変えます。片側だけやっても片手落ちです。

少し構造を説明すると、横から見た断面がこうです。
ビートルの長いシフトロッド(C)は、(B)のカプラーでミッションと接続されており、前側を(A)のブッシュで支えています。

シフトオペレーションにおけるリンク部分は、シフトレバーの真下の一箇所だけなのですが、長いロッドを支えるキモになるのは(A)のブッシュだけで、これが崩れるとぐらぐらになっていかにも頼りない感じになります。経年劣化でダメな固体も多いのですが、そのまま気づかずに使っている人も多いかと思います。
また後ろ側の(B)シフトロッドカプラーは、ミッションとの接続パーツとしての役割と、エンジンミッションからのショックをロッドに伝えないためのクッションの役割をしています。
なのでここにアソビがあるとシフトフィールは悪くなりますし、場合によっては狙ったところに入らなくなります。

ブッシュを変えるためには、シフトロッドを一度完全に抜き取ります。
ここからです。フロントノーズパネルになんでメンテナンスホールのようなものが空いているのか、というと、このロッドを抜くためです。本当に、これだけのためです。

シフトロッドブッシュの交換はこのように、シフト穴に指をっつこんで、第二関節を曲げたあたりでネチョネチョやったらできます。
地味で面倒な作業ですが、大抵は一度変えると二度とやりません。今のところ私は同じ車両で二度はやったことないです。
フィーリングの改善はノーマルのシフトであろうが、ハーストなどのパフォーマンスタイプであろうが、体感できます。
スコスコと軽いながらも、しっかり感のある本来のシフトフィールが取り戻せます。
緊急事態で暇な時こそ、修理ではないメンテに目を向けてみてはどうでしょうか。
スポンサーサイト
trackbackURL:http://chelm.blog37.fc2.com/tb.php/1515-44c33240