水冷車において必ず壊れる、トラブルを起こす部品の筆頭として挙げられるのが、ウォーターポンプです。
お察しの通り名前そのままで、冷却水を循環させるためのポンプです。
これが止まると冷却水が流れなくなり、オーバーヒートをおこします。
そういう大事な部品なので、壊れないように設計していただきたいのですが壊れる。

今回はVWシャラン。
まあ、形あるものいつかは壊れるのですから、壊れないものを作れというのは難しいでしょう。
じゃあ、せめて、せめてですよ。
交換しやすいところにつけるとか出来ませんかね?

例によってFF車のベルト配置で、狭い隙間。
これの奥の奥、いろんなものを外してアクセスできます。
けしてすんなりとはいきませんし、いろんな工具を駆使して部品を外してゆきます。
このあたりは専業の方の方が100倍速いので、経験のない私はいちいち工具を取りに行くという行為がものすごく無駄です。

ようやくウォーターポンプASSYに辿りついたのですが、どうやって外すのか解らないから、とりあえず面倒なプーリー外した。あとで外さなくてもよいことに気付く。
何処の車でもそうですけど、いちいち新機構を組み込んで、新型のエンジン作ったりしますけど、なんでそういう無駄なことしてコストを上げるんだろうか? 大して変わってないのに。そればかりか、改良にもなってなくてトラブルの元をつくって車両の評価落としたり。
自動車の設計にブラッシュアップという言葉はないのかな? と思うことはある。
バイクの世界は、割と年式が下るに従いブラッシュアップするので正常進化が多い。どちらかというとコストの問題で加除修正される側面があるかな、という気はしますが。

大抵の車はウォーターポンプASSYがエンジンブロックにビルトインされてるので、他の機器とともにベルトで駆動されてますが、前述のように必ず壊れる部品なので、パワステポンプのように外部ASSYにしてもよいのではないかなと。
もしくは電動式でも良いんじゃネェのかなぁ。
あ、電動式と言えば、ハーレーが電気バイクを発売したそうな。
その名も「LIVE WIRE (ライブワイヤー)」
なんか昔あった共有ソフトを思い出すような名称ですが、まあそれは良しとして、価格が349万円。
車買えるやん! ってのは言いっこなしで、外車なら別に珍しい価格でも何でもない。
三秒で100キロに達する(電気モーターなので初動からフルパワーです)
ただ航続距離が怪しい。250キロくらい。充電は60分で満タンになるらしいが、それでもやっぱりお茶を飲んでる間に完了とはいかないだろう。電気自動車然り、電気バイク然り、航続距離の短さというか、継続活動性が低いというのが一番の問題。
バッテリー規格を統一して、リターナブル方式で交換式に出来れば即座に走り出せるのに、まだそのような技術もインフラにも至っていない。
で、このライムワイヤー、じゃなかったライブワイヤーをみてがっかりなのは、こんな形ならエンジンタイプのバイクでも出来てしまうデザインだろう、ということ。バイクの形というのはありますが、そこはそれせっかくガソリンタンクもマフラーも配置しないでいいなら、内燃機関車両ではできないレイアウトに挑戦して欲しかった、というのが最大の思いですね。
誰がどこからみても、なんだあのバイクは!? と振り返るようなモノにしてこそ、この一歩はデカいと思いますよ。
私の予想ではハーレーはVツインに配したでっかいソレノイドコイルで磁場を作って、その中でピストンを往復運動させて、クランクを回転させるような、アホな電気バイク作ってくれるだろうと信じていたんですが、当てが外れました。
そういう意味でも優等生になりすぎたハーレーにがっかりですわ。
航続距離問題はこれから改善されてはゆくのでしょうけど、少なくとも放電皆無で一回の充電で2000キロくらい走れる性能がないと、私は買う気になれません。そのくらいでなければガソリン車とキャノンボールレースして勝てません。
何故電気自動車や電気バイクがダメなのか、というのはこの一点につきます。
あらゆるシーンを想定したときに対応可能領域が極端に狭いからです。
これは道具として未熟と言わざるを得ません。
それ以前は内燃機関という便利なものがあったから尚更です。
今の電気自動車、電気バイクは、道具として退化しています。
そういうわけで、あと10年先、2030年の日本に電気自動車が溢れているとは今のところ思えませんね。
スポンサーサイト
trackbackURL:http://chelm.blog37.fc2.com/tb.php/1484-4726e359