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三回目

2020. . 10
近頃はめっきり陽性者数も減ってきて、第二波も落ち着きを取り戻しつつあるといった風情ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
これ常々なんで減ってるの? って気になるんですけど、ここに来てようやく人々が感染対策に真面目に取り組むようになったというのが正直なところ、二度痛い目を見たらさすがに学習するという話に過ぎないのかもしれません。

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本日はなんだかまとまりのない話になりますがご容赦ください。

さて、今回の新型コロナの発祥地ともいわれている武漢ですが、直接はそこのマーケットで売られていたコウモリから伝染したとかなんとか、もうあの国のいう事なんて全然信用してないんでどうでもいいんですけど、日本人や他文明諸国の民からすると「コウモリなんて食うなよ!」ってのが正直な感想だと思われます。

私もそう思ってました。
しかしそこで、話をしていた、マッチングアプリに夢中になっている20代のタイヤの営業マン君が、「日本人だって納豆食いますしねぇ・・・」ともっともな返しをしてきました。ゲテモノ食系の話になると、その返しは必ず出てくる常套句でありますから、そう、私くらいの年齢になればすっかり手垢の付いた文脈でやれやれなんで、「ありゃあ加工食品だから・・・・・・」と返そうかと思った。

でも、まてよ、アレだな。タコとか食うしな。ナマコとかホヤとかも食うしな。日本の食材も充分ゲテモノだよな、と。
さらにいうと、フグとか死ぬのによく食ったよな、とか思って悩んでしまったのです。

「最初に食った奴スゲー話」は枚挙に暇がありませんが、フグだけは最初に食った奴絶対死んだんですよね。
だってテトロドトキシンは青酸カリの500倍ですから。今のように何らかの医療的処置が出来るわけではない昔なら、数時間で絶命したでしょう。

だから最初に食った奴スゲー! じゃなくてヤベー! なわけで、そういった危険情報は瞬く間に集落全体にもたらされると考えてもいいかと思います。
ちなみに最初にフグを食ったのは縄文時代だと言われています。

最初に食った奴は、珍しい魚が釣れた、煮ても焼いても美味いなぁ! 満腹満腹! で、そのまま昇天したのでしょう。

幸せな男です。

し、か、し。

これで一気にフグ熱は冷めるかと思いきや、二番目の犠牲者も現れるのです。
だいたいこういった場合の猛者の言動は「奴の胃袋が軟弱だっただけさ」とか、「奴は海の祟りにあったのだ」とか、「明日オレが目を覚まさなかったら魚の餌にでもしてくれ」などと、自分都合の解釈をして欲望を成就させようとします。科学の発達した21世紀の現代では、この様な言動を死亡フラグと申しますので、もれなく二番目の漢は魚の餌に成り果てます。

哀れですね。

実は本当にスゲーのは、三番目に食った奴なんです。「あの魚を食ってあいつらが死んだのを忘れたのか!」と皆に止められながら、制止を振り切り食して一人目、二人目と同じ運命を辿ったか、あるいはこっそり漁に行きフグを釣り人知れず調理して食ったか。
そうでもしなければ三回目はない、人は三回目も同じ過ちを犯しません。
ですから三人目は本当のスゲーバカとしか言いようがない。

一ついっておくと、フグの個体によっては毒の含有量が少ないケースがあるから、フグを食えば100%死ぬかといえば、そうとは言い切れません。だから死ななかった人も多くいたから、食文化は継がれた、とも言えます。
しかし一方では、あの豊臣秀吉がフグ禁止令を出したくらいですから、やはり致死率は高かったし、食えば死ぬかも知れないくらいの常識は浸透していたと言えましょう。
ようするに縄文時代から戦国時代まで、フグの毒を取り除く調理方法は確立されていなかった訳です。(江戸時代初期くらいに調理方法は確立したらしいです)そしてフグ食が全国区になるのは明治時代以降らしいです。

我々がいま美味しくフグを食す事が出来ているのは、そういった三人目以降の尊いバカの命が犠牲となったおかげである、感謝して食せよ、と。

まあ

――そういう話ではなく。

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じゃあ、フグってそんなに命かけるほど美味いかって話になるんですよ。
私は正直それほどではないと思います。何が何でも食べたいって思えるほどではないと思うのですよ。
確かに高級魚と呼ばれるクエにしても、鶏肉に似た食感がありますし、フグもそれに似たところがあり、食味は他の魚とは一線を画しているといえましょう。だが、それでもでしょうかと? 

そう考えたとき、古代人でなくとも、戦国時代あたりの人間は原種に近い分、我々の感覚器官の能力など優に上回っていることでしょうから、もっと感覚が敏感で鋭かったのでは、と思うのです。ひょっとしたら第六感まで備えていたかもしれません。
視覚は富嶽三十六景をみても、当時の超人北斎がどれだけ遠くが見えていたかが知れるあたり、昔の人々は現代人からは考えられないほどの味覚スペックを持っていた可能性はあります。

そんな昔の人間が現代人でも美味しいと感じるフグを食ったなら、めちゃくちゃ美味しいと思ったのではないでしょうか。

そう、めちゃくちゃ、美味しかった。

これ食って死んでもいい! って思うくらい。

そういう、三人目以降の欲望に正直な兵(つわもの)どもが、フグ食文化を開花させたと言っても過言ではないのかなと。
そのように解釈したわけです。

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雨ふるって言ってたのに、全然降らねーよ。

ま、コロナは変な色気出さずに、二回で終わりになってもらいたいモノです。




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