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メキビーの触媒マフラー

2020. . 22
令和2年 8月1日土曜日開催!
帰ってきた、ヘルム夏の8時間耐久バーベキュー
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今回は真面目な作業記事

IMG_9920.jpg

メキシコビートルの純正マフラー修理です。
メキシコビートルはご存じの通り、電子制御燃料噴射装置と、触媒付きのマフラーが装備されていまして、大変環境に優しい空冷ビートルとなっております故、世界のエコロジストを自称するVW愛好家の御仁には大変人気の高い車種となっており、深刻な環境問題が取り沙汰される情勢下で、一部では品薄となり現在価格が高騰しているという噂を耳にします。

空耳かもしれませんが。

で、

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相当燃焼状態が良かったのか、サイレンサー側の腐食が非常に激しいです。
上から鉄板貼り付けて直るというレベルではございませんね。

これ燃焼状態が良いとなんで腐食に繋がるかと申しますと、ガソリンが空気と混じり合い混合気となって着火、完全燃焼すると、化学反応で水と二酸化炭素に分解されます。なので、燃焼状態の良い車の排気ガスは、人体にとっても優しく、吸い過ぎは良くないですが吸っても何ら問題は起きません。

ただ、動いたり止まったりを繰り返す機会である車は、完全に燃焼状態をコントロール出来ないため、どうしても排気に有害ガスが混入します。それを極力取り除くための、自動車界における20世紀最大の発明と言っていいでしょう、三元触媒という装置が現在の車にはほぼ100%装備されております。

この触媒について話をすると長くなるので割愛しますが、とにかく綺麗に燃えると水が出るので、水分と熱という鉄製部品にとっては地獄のような環境を内部で生成してしまうことになり、内側からガンガン腐ってくるのです。

IMG_9921.jpg

で、このマフラー新品買うとどのくらいするかっていうと、12万8000円!
めっちゃ高いってー!
買えるか! ってゆうても買わなきゃ仕方ないんですが、おっと、傍らに触媒アウトになったメキシコマフラーがあるじゃないですか。
ニコイチしてしまいましょう

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手前が完全アウトになって崩れた触媒
後ろの方がまともな触媒。

手前のように真っ黒になって、崩れるのは、触媒に燃料が流入したり、濃い不燃ガスが入り込んだ結果、触媒の中で異常燃焼をして赤熱化して破壊してしまうためです。そんな壊れた触媒ですが、マフラー部分は綺麗だからと、とっておいたのが良かったですね。

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とはいえ、マフラー側もそれなりに損傷は受けております。どちらも同じように割れているところをみると、これは遺伝的持病ですね。

IMG_9926.jpg

ハイ合体。

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申し訳程度に色を塗って終了。

まあ、とりあえずこれで何年持つかはなんともいえませんけど、部品があるウチはこうして直すことも出来ます、という話です。

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