ええと、ですね。
ちょっと原型の画像がないので分かりにくい話ですが、しばしばカスタムなどで使われていたVDOの85ミリメーターというのがありまして、

このオドメーターとトリップメーターがセットで付いていて、大変便利なメーターなんですが、よく壊れます。
逆に言うと、壊れているのしか見たことないかもしれません。

なんで壊れるかっていうと、メーターワイヤ2繋がっている駆動軸のカシメが甘くて、軸がスラストにガタがでて、誘導ホイールを押してしまい、結果ホイールの回転力をモロに受けたメーターの針がグリングリン回って、終了するという。
ま、今回徹底的にバラして解ったことですが。

これ、メーターの針を戻すための巻きバネです。中でくしゃくしゃに絡まってました。

時計屋さんもビックリ、巻き戻しました。
さすがに細かい作業なので、ストーブ付いた部屋でデスクに座って作業します。

良い感じに戻しました。
軸も修正して、問題なかったはずなんですが、どうにも動きが悪い。悪すぎる。っていうかこれマイル計なのに120マイルまで切ってるのかよ。120マイルって200キロ弱だぞ。
いずれにしても50キロ出しても30マイルくらいしか指さないこと考えたら、精度の疑問は残る。
なので、いっそコンバートしましょうと。

メキビーのストックメーターのユニットを移植します。
なんでそんなことするのかっていうと、このメーター、既に絶盤です。中古で売っていたとしてもまあまあ高額です。(絶盤品としては当然な値段ですけど)
現在売られている同種のメーターは電気化しており、メーターにセンサーが別に必要になります。結果それらを揃えてセットするとなると部品代だけで60000円くらいになります。
これをどうとるかという話ですけど、スピードが解れば良いという人にとっては、高い買い物でしょう。
そんなわけで、ささやかな私の技術料でやってみましょう。

色々妥協点はあります。
ホワイトパネルの方はトリップ付きですけど、ストックにはない。なので、トリップの窓の位置に、ストックのオドがきます。
が、微妙にずれてる。ロンパリになってる。桁も二つ少ないし。

パネルの取り付け穴位置は完璧に合致してるので、このトリップ窓をシコシコとヤスリで拡大します。

僥倖だったのは、メーターケースのデプスが合っていたことで、ケースには穴を開ける程度の加工ですっきり収まったところでしょうか。三時間くらい余裕でかかりましたけど、なんとかなりそうです。

ま、雰囲気壊さず実用域ですね。
そんな感じで。
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