さて、昼間の気温がすでに35度に達しようとしている6月、久しぶりに不動車の引き上げに行ってまいりました。
お客さんから「乗っていないカルマンとビートルがあるから引き上げて」との依頼に喜び勇んで現地へ直行。
最近商品の玉数が減っていただけに、即戦力ならいいな、との思いを胸にですよ。
んがえてして現実とはそういうものでありましてですね

カルマンなんて大地に還りそうになっていますよ。
で、こいつらをわっせわっせと引っ張ってヘルムまで到着いたしました。
続く
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ぬわんと、カルマン、コンバーチブルだと思ったら、床までオープンカーでして。
これは夏は涼しくていいぞ!とちょっとコンバーチブルの新しい可能性なんかを疲れすぎた脳内で模索してみましたが。
やっぱフル解体しかないな。
多分68年、カルマンコンバーチブルの部品をお探しの方はどうぞヘルムまでご一報を!
それから、ビートルのほうは、なんと数十年前にわが社より販売された車両でございました。
こんなところで朽ち果てようとしていたとは。
二十数年ぶりの古巣へ帰還を果たしたというわけです。
こちらは復活できそうですので、いずれまたどなたかオーナー様のものになり街を走るのでしょう。
この二台のようにワーゲンの運命の明暗は別れてゆく訳ですが、なるべく多くの車を未来に残してゆくことは我々の使命ですし、ワーゲンがこの世からなくなれば食いっぱぐれもします。
新車購入助成金制度で少なからずここ数年の間に消えたワーゲンは多いと思われます。
無論いまさら、新しいものを買うより古い車を乗り続けることこそがエコだなんて当たり前のことは申しませんが、助成金というもののお金の出先を考えればどうも両手を挙げて喜べるようなものではないことは確かなんではないでしょうか。
説教くさいことを言うようで申し訳ございませんが。
日本人はとっくに「もったいない」という心を忘れてしまっているというのが皮肉だな、と。
近頃妙に寂しくなるのであります。
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