前にも言いましたが、この時期は車検が山盛りです。
たまたまウチのお客さんがこの時期に集中しているというだけで、全国的にだとか、季節的なことはございません。

さて、史上最大級の台風一過でございますが、今回関西は緩く終わりました。しかし方や関東方面は大災害となってしまいました。しばし復旧に追われる日々が続くかと思われますが、どうぞ心身共に無理をせぬように、日々の生活を取り戻していってください。
そんな中で朗報といえば、ラグビーが予選突破でしょうか。台風で中止、引き分けで決勝トーナメント、ラッキー進出になる件が、わちゃわちゃと騒がれており、スポーツマンらしからぬ揉め方をしてましたが、実力で勝ち抜いて良かった良かったと。
コレで名実ともに日本ラグビーは実力を示したことになります。
あ、すみません、私試合全然見てませんけど。
車検の話ですが。
少し前の話題になりますが、2018年から「ナンバー自動読取装置」を用いた車検切れ運行車両の取り締まりが実施されました。最初の一年は試用期間のようなもので、車検切れを感知しても、国土交通省の職員による指導のみで終えているようで、その無車検率は0.1%ほどだったそうです。
まだ本格導入ではなく、取り締まりにまでは使われていないようなのでさほど恐れる必要は無いでしょうけど、この様なシステムがあるということくらいは覚えておいても損はないでしょう。(実際に取り締まるとすれば、飲酒運転を取り締まるようなスペースに余裕のある場所でないと無理です。レッカー輸送などの関係から)

写真は関係ありませんが、バイクを車検に持ってきた愉快な人々だったので載せておきます。
で、私は思うのですが。
車検を取得しないと通常は運行してはいけないことになっています。
車検を取得しないで運行した場合の罰則として
6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金で、それとは別に行政処分がついてきて、皆さんお馴染みの
違反点数6点、免停30日さらに自賠責保険も切れている場合は刑期上乗せで刑事罰が
1年6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金って感じなんですね。(複数同時に行われた罪に対して刑罰は最も重い方だけを採用します)
かなーり、リスクは高いです。
仕事とか、もしくは人生を左右することにもなりかねないようなことなんです。
科料を払えば済むという話ではなく、無車検よりも怖いのは、無保険です。
いわゆる強制賠償保険。自賠責保険のことです。
これは車検と同時に加入するもので、車検の期限より約一ヶ月延長して加入します。車検期間24ヶ月なら、保険期間は25ヶ月といった感じで、最悪車検が切れていても保険だけは一ヶ月の猶予を付けて交通被害者を保護するという仕組みが確保されています。
しかしその一ヶ月をも忘れて過ごしてしまっていると、自賠責保険切れ、いわゆる無保険車となり、万が一、交通加害者になった場合、被害者への補償は一切合切を加害者が自腹でみなくてはいけなくなります。まあ怪我の程度にもよりますが、人生終わりになる事もある訳です。そういう意味では自賠責保険は被害者はもちろん、加害者をも保障してくれる保険と言えるのです。
ただ、一応蛇足としていっておきますと、無車検、無保険であっても、任意保険に加入している場合は、ちゃんと保険がおります。無論これも被害者保護の観点からであり、けしてドライバーが可哀想だからということではありません。
今の時点では、警察は国土交通省の提供するMOTASという管理システムでナンバー情報を照合しているようなので、ナンバー読まれた時点で車検切れかどうかはバレるみたいです。

ただ、問題は二年に一度、使用頻度にかかわらず受けなくてはいけないというシステムそのものに疑問がある上、けしてその費用は安いものではないという点でしょう。車検を忘れてしまうのはドライバーの過失なので言い訳は出来ませんが、事が起きれば他者に累を及ぼす可能性をはらむことを勘案すれば、車検時期のインフォメーションを、自賠責保険代理店など民間だけに委ねていいのかという疑問は残ります。
本来なら登録車両所有者に、国土交通省がダイレクトメールを送付するくらいあってしかるべきだと思います。
あのいい加減な国民年金機構ですら、律儀に定期的にダイレクトメールを送ってくるというのに。
と、まあ立場的に一応言っておきます。
本当に車検って、うっかり忘れますからね。
私だって忘れるのだから、皆さんが忘れても全然不思議じゃないです。
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