
お馴染みのジャイロキャノピーです。もちろんれっきとしたお仕事ですが、このキャノピーってのは本当によく壊れる。耐久性がない。
ですが、三輪風防付き原付というと、もはやこの一択しかないのが現状でして、それは何故かといいますと、製造元のHONDAがキャノピーに関わる技術特許の多くを押さえてしまっているから、他社メーカーが製造できないとかなんとか。まあ独自技術を一から開発するくらいなら、もう本田さんに任せちゃいましょう、という経営判断があったんでしょうな。

しかし、21世紀になり満を持して、ヤマハはLMW という前輪二輪の奇っ怪なスクーターをリリース。キャッチフレーズは「めざころ」。 なにそれなんなの? ってーと、「めざせ、転ばないバイク」だそうです。
なんでこんなバイク必要なのかってリリースされてからずっと思っていました。フロントは重たくなるし、旋回性は悪くなるし、メンテ性は悪いだろうし、何よりタイヤが余分に必要ダシ、車格がデカくなる。
いいことあるだろうか……? と。 めざころ?
あ、そうか、一般の人ってバイクがこけることを懸念してるんだね。
でも、滅多にコケないから。
あ、写真はマフラーの中でなんかコロコロいっているから、切開して取り出してる図。

コケないことを目指して前二輪という複雑怪奇なサスペンション機構を取り入れたのは、かつてやられたHONDAへの当てつけがあっただろうなと思われます。当然特許ガチガチだろうし。
でも、コケないことってそれほど重要じゃないんですよ、バイク乗る人にとっては。
あ、写真はマフラー内部の未燃焼オイルを燃やす作業です。こんな風にして焼くんですよ。

何より、バイク=二輪車ですからね。三輪とか仲間に入れてないし。
トライクとかも実は心の奥底では仲間に入れてない。それが例えハーレーベースでも、ハーレー乗りは同じハーレー乗りとしては見ないと思う。
なにより前二輪とか、かっこ悪い。
なんかすごくかっこ悪いの。
コケないバイクなら
、2017年にHONDAが前に出してました。アシモで培ったジャイロ機構を搭載していて、二輪でも自立、走行するという、冗談のようなバイクを作ってまして、渋滞や転回の時なんかのバランス制御でライダーをアシストできないかというコンセプトらしいです。https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/10/news036_2.html
このくらい炎を上げて燃やさねば、マフラーの中の煤は燃えてくれません。

ま、そんなわけですから、やっぱりHONDAはすげーな、と。
だが私はこののどかな小春日和に、HONDAさん、あなたがたの作ったバイクのマフラーを業火にくべておるのですよ。
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