床が抜けるって、そんなことあるのかと。
ま、古い車にはよくあることです。大抵は雨漏りしててそれが床の鉄板を腐らせます。
空冷ワーゲンにおいては、バッテリー液で腐食、なんてのがあるあるだったんですが、このところはシールドバッテリーが主流になりましたから、今はほとんどないです。
で、床が腐ると穴が開く、ってんで、一般的には溶接したり、張り替えたりなんですが、まあまあ手間のかかる仕事ですから、マネーがそれなりに必要です。それと細かい穴が空いている程度なら、張り替えせずに補修に留めるというのも一つ。
ということで

このくらいの床。まだリブもしっかり残っていて、錆で若干強度が落ちているなという程度。
これならまだ補修でも対応できます。 もちろん鉄板で張ってもいいですけど、FRPで捕手した方が早いしやすいです。

これは外側。バックアップのためにゴムのシートを貼り付けてます。これで穴を埋める訳じゃありません。

内側からFRPを積層してゆきます。この時、一気に広い範囲で張ってしまいたいというのが人情ですが、リブがあるので上手く形に沿ってくれないんですね。なので地道に、リブを埋めてゆきます。結果的にはリブの厚さ分、積層材が三次元になりフレームの役割をしますので、強度が上がります。

最後にがばっと、広い範囲で貼り付けます。
これでガチガチ。まあ永久に保つとは言いませんが、ちょっとやそっとじゃ剥がれたり割れたりはしません。
FRP施工はいろんな方法がありますけど、上手く使えばいろんな事が出来ますので、カスタムパーツ業界なんかでは重宝されました。
今はカスタムパーツメーカーも、工作機械や素材が充実して、あんまり使わなくなりましたけどね。改造する人が減ったってのもありますが。
痒くなるのと臭いがなければいいんだけどなぁ。
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