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秋らしく里山のはなし

2023. . 29
てんちょのあやしいはなし


連日熊報道が絶えませんが、それ以外に報道することないんでしょうか? とも思わないでもありませんが、すくなくとも遠くはなれた紛争なんかより、明日は我が身ともいえるこちらの問題の方が、日本人には深刻です。

今年は食糧不足などから熊が街に降りてくるなどという事態が横行しているようですが、まずいつも通り知識を深めるため、蘊蓄から。

そもそも、野生動物が人里にまで降りてくるに至った経緯は様々な要因がありますが、よく言われるのが、個体数の増殖です。
これは明治時代のニホンオオカミ絶滅後から、天敵がいなくなったことで、今のように害獣動物が増えていったとされる話ですが、これにはもう少し立体的な原因があります。

そもそもニホンオオカミを絶滅に追いやったのは人間です。その時点ではオオカミは人間にとっては家畜を襲う害獣であるからですし、狂犬病といった恐ろしい病を媒介する存在でもあったため、かなり積極的に狩られました。その頃は狩猟免許云々というのもなく、一頭殺せばいくら的な報奨金の制度も合ったので、農家の皆さんなどが頑張った結果です。その結果、めでたく絶滅しました。
この現象は別に日本だけでなく、海外でも人と森が接する環境において同様の状態が生まれました。食物連鎖における高次消費者(肉食獣)はもともと個体数が少ないので、絶滅しやすいのです。
結果、鹿や猪、たぬきや狐、その他小動物などの繁殖を促したことは確かに事実です。

ただ、鹿の個体数が激増するタイミングと、オオカミの絶滅時期には100年近くのタイムラグがあり、日本においてはオオカミの絶滅=鹿の激増、とは簡単には言えません。

よく言われる、個体数が増え、食糧が不足して人里に降りてくるという現象は結果論で、そもそも野生動物は個体数を必要以上には増やしすぎないものです。生息数が増えればその分縄張りも食料も減少するので、結果的に個体数は増えません。個体数が増えるとそれは自らの命脈を細める事の直結するからです。
そういった行動を種の個体間でどのようなコンセンサスをとっている解りませんが、地球上の動物で後先考えずに、アホみたいに増え続けてるのは「人間」くらいだということは、覚えて置いてもいいかと思います。まあ人間は、増えたら殺し合うみたいですけどね。

で、そんな状況下で、害獣の増殖がどうして起きたかというと、文明の発展と共に人間が自然環境から遠のいた、ということです。

文明の発展などというとの山を切り開き、自然環境を破壊するイメージで、野生動物の住処を逐うような印象がありますが、実際は人間が自然環境に食い込んでいるのではなく、(微妙な言い回しですが)人間の文明圏が拡大したに過ぎません。森林と都市部の境界線が拡大すれば、野生動物の生息域も後退するだけなので、野生動物の生態を脅かしたとしても、それは一時的なものに留まります。

表現媒体上では、自然環境保護の観点からこの人類による開発を批判的に描いたりすることが多いのですが、実際日本の国土の七割は森林であり、森林と共生するような都市部外縁の田舎町が、都市の数の分だけあります。すなわち、日本は森林の中に都市を築いていると言っても差し支えないでしょう。

そういったことを背景に野生動物の行動を推察すると、大規模開発などで生息域が侵され、住処が何らかの分断状態になり、やむを得ず人里に降りてくるという状態は結果的にあったとしても、普通野生動物は好んで人里に降りることはなく、極力人から距離を置くものであり、それが互いに山と里に分かれて暮らす、という生活の知恵が働いていた、といってもいいでしょう。無用なトラブルを避けるという意味において、他種族との接触を避けるのは当然かと思います。

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それを生活の中で自然な形で行えていたのが、「里山」という緩衝地帯の存在です。
里山とは文字通り、人の住む里と動物の住む山の間、境界線です。
里山は人が活動できるよう木が切られ、草を刈られ、道が作られ、治水を施されといった整備が為されました。しかし、それはあくまで山での生産活動における利便性をあげるための開発で有り、けしてそこを人の住処として開拓する為ではありません。

そういった名残が車道に類する林道であったり、村落や里同士を繋ぐ歩道(赤道 あかみち)であったり小河の脇の段々の地形であったり、擁壁のような石積み、あるいは斜面にぽっかり空いた洞窟のような炭焼きの釜だったりします。今でも、村落や街からほど近い山に入れば、そこここに里山の名残が見受けられます。
実際、古い航空写真などをみると、明確に里山として機能していたであろう地帯が確認できます。しかし近年の航空写真では、そこが森に没してしまっている。

人が出入りする山岳地帯、すなわち里山は動物にとっても境界線で有り、電柵などという物騒なモノを使わずとも、テリトリーを認識させるには充分機能していたといえます。
江戸時代以降であれば普通に狩猟も行われたでしょうから、鹿や猪にとって里山は危険地帯でもあったはずで、それこそ里山を越えて、里(ムラ)の畑を荒らすなどという行為は命取りとなりました。

また、当時は害獣を防ぐ柵のようなものが設置されていたこともあるでしょうけども、それよりも機能していたのはオオカミが絶滅した後でも、ふつうに存在を許されていた野犬が里山付近を徘徊、あるいは人間と共生していたという事実です。
今では考えられないことでしょうけども、野良犬、野良猫(はまだいますが)など普通にそのあたりにおりましたし、田舎では飼い犬でも放し飼いが珍しくありませんでした。リードをつけて散歩する(しなければいけない)ようになったのはごく最近のことです。


それらの野犬や、半野良、飼い犬、これらは多くの地付きの野生動物が、それこそ熊でさえも嫌うほど厄介な存在で、古来より人類が犬を狩猟のパートナーとしたのはそのためです。基本犬はオオカミの近縁ですから、山犬が野に降り犬となっただけで、本能的にはオオカミの気質そのままです。集団で行動し、自分たちよりも身体の大きな獲物を狩るという習性もふつうにあります。(でも、あなたの家のベッドで眠っているワンちゃんには、もうそんな本能残っていないでしょうけど)

皆さんも承知の通り今日本の全国の村落は、高齢化や少子化により、里そのものが衰退し、里山を維持すること自体が不可能になっています。戦後にむやみに杉や桧を植林をした人工林にしても、結局輸入材の方がコストが安いため、林業として成立しないまま、もはや建材として使うことも出来ない雑木林として放置されているのが現状です。おまけに全国的に花粉症などという公害を生み出す温床になりました。

里山の衰退は村落の衰退を意味し、都市に人口集中、都市部が増殖。その結果、野生動物の生息である生身の森林地域と、人間の生息域である生身の都市が隣接するようになったため、野生動物が降りやすくなった。また従来であれば人を恐れたり、人工的な物体や音を恐れたりした動物たちが、日常的に都市に触れるので、人間の文明や活動に慣れてしまい、恐怖心や警戒感を失う、または人間がいる地域を危険とみなすより、むしろ食料があると認識するようになる。

そういった、「慣れ」が世代を重ねると、人が里山の存在を忘れるのと同じく、野生動物も人や街や文明機械を恐れなくなる。つまり野生動物はそのまま人間の傍にいる環境に慣れてしまします。
オオカミのような決定的な脅威がなくとも、世代で継がれた記憶による「最近みなくなったけどいるかもしれない」といった遺伝子的な警戒感をもつ、というのが普通だったのが、それすら必要がなくなったことで、山の野生動物は安心して繁殖できるようになったのだろうと思います。

昨今ではキャンプブームなどで、キャンプ場でない場所に入り、食事を広げたりすることも増えています。その行為はある意味野生動物の生活圏に踏み入っていることになります。そこで仮に食べ残しをその場に捨てたりすると、それを動物が覚え、「人間は食料を持っている」とみなしてしまいます。最悪は、人間を見かけたら「襲って食料を奪おう」などと考えたりもするので、昨今ではハイカーが「熊よけ鈴」などを持つのは、逆に危険だという指摘もされてます。

もうそろそろ熊も冬眠に入る頃で、キャンプ通の方々はこれからがシーズンだそうですが、私は寒いの嫌いですので行きません。
「もののけ姫」ではありませんが、山の中というのはどちらにしても「かれら」のテリトリーですから、境界線を越えた時点から、(所有者云々ではなく)「入らせてもらっている」という気持ちを忘れてはならないと思いますし、襲われても文句は言えない、と肝に銘じるべきだと思います。











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隣り合ったおっさんと語らう夜

2023. . 28
もっぱら一人で居酒屋に入って呑むのは嫌いではない。そもそも一人でも何の苦にもならない。
だから何にもないときは、一人で呑むのです。

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突き出しがバイ貝なのは嬉しい。
しょーもない突き出しもってくる店はまず、居酒屋レベル低い。チャージ料の代わりとはいえ、そこそこ値段取ってるのだから、これぞな、気の利いたものを出してくれると嬉しい(ちなみにこの店は3種類から選ばせてくれる)

居酒屋は居酒屋然としていなければいけない、と私は思ってます。
タッチパネルでの注文がダメとかそう言うのではなく、客が語らってやかましくて当たり前、店員はその声に負けじと威勢良く、元気よくいなければいけない。客が入るから店員も多い。対して、不景気な店は店内も店員も暗い。安いだけで雰囲気が悪い、料理は冷凍メインでたいしたことがない、誰でも出来るからしょうもないバイトが1人か2人で切り盛りしている。経費削減のために客のスマホでQR注文させることも多い。

良い店には入りたくなるものです。客が入っている店には入りたくなるものです。

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二品でビール6杯いけた。この後お茶漬け食べて帰った。

で、まあ一人で呑むつもりだったんですけど、隣の客とふとしたことで言葉を交わしあうことに。
最初はちょっとめんどくせぇなぁ、っておもったんですが、まあこれも何かの縁かと付き合うことに。
きけば私と同年配、昔のあれこれ、いまのこれから、特に目新しい話はないし、こっちも昼からずっとアルコール入っているので、難しいこともいわずに軽く話をする。一時間ほどだったけど、人生の中ではほんの一瞬すれ違っただけで、会話の内容もほぼ覚えてない。多分そんなに意味のある出来事ではないし、彼にも何の影響もなかったと思う。

酒席なんてそんなもんだけどね。
すごいことを言ったような気になるものだし、言いたくもなる。無責任に。

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これは国産のアルト。
ヘッドカバーってプラで出来ていることが多いんだけど、なんでだろうと考えたら、今時はヘッドカバーの上にエアクリーナーとかが設置してあるのが多いから、断熱の意味もあってプラなんだろうな。鉄で作ったら、エアクリーナーボックスに熱が伝わりやすくなるのでよくないのだろうと。

大体エンジンオイル減るって現象は、このヘッドカバーパッキンから漏れてること多いです。
思っているよりも劣化激しいし、漏れる量も多いので、過走行してる車は要チェックですよ。

そんなわけで、今私は謎の「顎激痛」で、硬いもの食べられません。

嚙むたびに顎痛いって、なんぎです。

ビッグスクーター修理

2023. . 26
硬派なオートバイ愛好家達から常々「あんなものはバイクじゃない」といわれ続けてきたビッグスクーターという乗り物。言わずもがな一大ブームを巻き起こし、一時はクラッチ付きのマニュアルミッション二輪車を駆逐するかのような勢いで、まあ猫も杓子もビグスク乗りになった時代がありました。
高校生の時中型免許とったはいいけど、結局ビグスクにしか乗らなかった、みたいな人もいるかと思います。

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そのくらいバイク文化って炎のようにパッと燃え上がっては、消沈するブームを繰り返すものでして、世代で乗ったバイクの種類が随分違っていたりします。まあ、バイクを乗り始める頃の年齢って周囲の影響を受けやすいから、どうしても偏っちゃう。
なのでメーカーも、そのムーブメントに乗り遅れたら、一発で商機を逃すわけです。

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で、そんなこんなで、バイク業界でいつもブームの先駆けを創るのは大体ヤマハ。そこんところはすごいと思いますね。
ビッグスクーターと呼ばれる250クラスのスクータを最初に創ったのはホンダだけど、「おっさんの乗り物」感は拭えなかった。それもかなり昔に創ってたんだけど、バイク乗りからはアウトオブ眼中でした。
しかし、そこにドラッグスターやSRやTWでガンガン攻めてきたヤマハが、ビッグスクータに参入。ホンダのダサいフュージョンやフリーウェイを出し抜き、スタイリッシュなマジェスティを作ってが爆当たり、一時ビッグスクーター業界はヤマハの独壇場となりました。

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しかし日本国内の他のバイクメーカーも黙っちゃいません。スズキは満を持して13インチの変態スカイウェイブで勝負に出る。デザインは微妙だけど、悪くはない。カワサキは、そもそもスクーター作ってなかったので、スズキからスカブーをOEMしてもらうことに。いくら「漢カワサキ」といえども押し寄せるビグスク市場を無視できなかった。
そして、やっぱ本命はホンダだよね、とマジェに対抗するモデルを待ちわびた熱烈なホンダファンを地の底に突き落としたのが、この、満を持して発表されたフォーサイト!

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だっさ!

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ホンダ……いつも、どんな自信があってそのデザインで勝負を挑むのか。
よく社内会議で通ったな。しかもヘッドライトはブラックバードの使い回し。

せめてフロントスクリーンをフロントカウルにマウントして、ハンドルをバーハンドルにしていたら評価は違った。しかも積載量も他より少ないし。シートは何故か横開きでチープ。

私は硬派なオートバイ愛好家なので、スクーターを所持したことは一度もありませんし、スクーターのデザインは総じて機能性だとしか思っていませんから、そもそも興味ないのです。しかしそんな私でもこの外し方は驚きました。当時のビッグスクーターデザインのメインストリームからは、まるで異世界レベルのダサさだったのです。「それはやらんだろう」を全部やった感。

ま、それを自ら裏付けたのが、後年に発表したスタイリッシュなフォルツァシリーズのヒットですから、さすがに開発チームは怒られただろうな、と思います。あの時フォーサイトなんて作らなければ、ホンダはマジェスティに勝てたのではないかと思わないでもないです。

が、不人気といいつつ、マイチェン重ねて10年間販売され続けたそうです。

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そんな不遇なフォーサイトの修理です。生産終了から15年目。

トルクカムのカバーが抜けない。
なんか錆が出てるから怪しいなって思ってたんですよ。ドライブケースからきゅるきゅる鳴るし。

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切った。
なんかカムにもガタがある。嫌な予感は的中した。

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終わってますわ。

ま、私は修理するのが仕事なので、モノがなんであれええんですけどね。
車体が安かっただけに、あんまり部品に値段かけたくないってのは人情ですが、ここはもう割り切って直すしかありません。

色々書きましたが、このビッグスクータって、実はめちゃくちゃいい乗り物なんですよね。
実はこいつらにシグナルダッシュで敵う同クラスのスポーツバイクはありません。
荷物は詰めるし、小雨程度なら殆ど濡れないし、足つきもいい。ラグジュアリーなシートはお尻も痛くならないし、2ケツも嫌がられない。
そもそも、街乗りなら最強です。ライディング技術もナシに速く、華麗に運転できます。なんせ簡単ですから誰にでも乗れちゃったんですよ。ものぐさで目立ちたがり屋な若者達に支持されたのも解ります。

硬派なオートバイ愛好家は一生かかっても認めたくないんですが。





今年、最初で最後のサンマ

2023. . 23
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サンマ高かった。一尾250円。
丹波篠山の黒豆ごはんと、野菜の味噌汁。

ささやかな我が食事。

最近箸で魚を食べられない子が増えてるらしい。というか、骨がついたまるの魚を食べ(られ)ないらしい。
魚苦手って言う大人も多いから、子供にも食べさせなくなったりするんだろうけど、もったいないなと思います。おいしいのに。

外国人観光客は箸を割と上手に扱うのを見受けるようになったけど、逆に、日本の若い子がすんげぇ変な持ち方してるのが気になることがある。それも身なりきっちしりた女性だったりするから、なんかぞっとする。

で、たまーに、自分のブログ読み返すことがあるんですが、ちょっと前のことでも、その無知ぶりや想像力の無さに恥ずかしくなることがある。すごい感情的で攻撃的だったり、無駄に熱かったり。でもそれも、その時思った本音なんだろうと思うことにしているけど、一体何がいいたかったのか、と苦笑する。

自分が芸能人とか有名タレントだったら、過去の書き込み掘られて、炎上、そのまま干されてるな、と思う。まあ、今も人生において干されてるようなものですけど。

人の振り見て我が振り直せというか、自分じゃ自分のことはなかなか気付かないものだね、と。

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関係ないけど黄昏れる大阪駅。

内閣支持率20%台? すげーな。
ま、増税しかしてないからな。国民に喜ばれることしてないもん。国民っていうか庶民は現金で狡猾なものだから、自分たちにとっていい事がなければ批判的になるし、評価すべき事にも目を向けない。仮にすごい功績があったとて、「やって当たり前」と思っている。税金払ってるからね。
ま、そもそも、民を代表して国の政治に参画しているのですから、民に還元しなきゃ、裏切り者とそしられても仕方ありません。

でも、だからといって、増やした税金を元に戻すことなんてできない。
政府として出来るのは、わずかな金をばらまくことくらい。
10万もらおうが、50万もらおうが、それで政府を評価する、って流れになるわけなんてない。

国民は、この国のために働こう、税金を収めようって、そう思いたい。
日本人は大体日本のことを好きだと思うし、漠然とでも大事にしたいと思っていると思う。
だけど政府が、日本のことや、日本人のことを大事にしようとしていない、って事が見透かされてるんだと思う。

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ミニって、1トン車の荷台に乗っちゃうんだね。

でも、どうやって載せたんだろうか? フォークリフトかな。

ああ! もうすぐ憂鬱な正月が来る。い や す ぎ る。

正月迎えた、あのリセット感がすごく嫌なんです。一年がリセットされて何もなかったかのように真っ白になるの。去年と同じじゃねーか、と。

そんな感じで。








仕事しながら考える

2023. . 21
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特に何というわけではないのだけど、最近段取りが悪くて、うまく仕事が回せていない。
もう少し頑張らなければいけないのかなぁとかおもいつつ。

最近「増税クソメガネ」とか言われてるキッシーですが、日本の首相は歴代クソで、増税しかしてないのだからそんなネーミング今更であり、シンプルに「メガネ首相」で良いんじゃないかなと。

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この先の日本は本当に婚姻率と同時に出産率も減るだろうなと思います。その理由は言わずもがなというか、結婚も出産もシンプルに「自分の人生において枷でしかない」、と考える世代が大人になりつつあるからです。

私達の世代くらいから婚姻率は下がってきていたのですが、まだまだ「大人になったら結婚するものだ」「結婚したら子供を産むものだ」「親に孫を見せるのが孝行だ」といったイデオロギーに支配されている部分はあり、悪く言えば半ば強制、あるいは脅迫的であったなと。

無論それは親にあたる上の世代が求めたという側面はあるけども、彼らとて同じようにそのまた上の世代から求められてきたから、そうしてきた結果「なんだかんだいって悪くはなかった」と思っているから、自分の子にも同じような生き方、人生を奨めてきただけです。

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そういうのが出来たのって、日本が戦後ものすごく平和で安定していたからなんですよね。
裕福じゃなかったけども、週休も一日だったけど、それほど不幸せとは思わなかった。そこそこでやれていた、という言い方が適当かもしれません。

私達からすると、今の夫婦や子供の方が随分幸せに見えます。楽しいことがたくさんあり、めいめいに趣味を持ったり、おしゃれを楽しめたり、気が向けば気軽に外食できたり、おかしやケーキも特別な日でなくても食べられる。関西人からしたらディズニーランドとかいけるのめちゃ金持ちじゃん、って思ってましたから。
でも今の人は、週休二日になっても共働きとか、子供を保育園預けたりとか、学校のあとに何時間も塾通いで深夜に帰るとか、大変だなって思う。

でもまあ、我々の頃と今で言うなら40年も間があいている。時代は変わったんだろうね。

我々の頃は、いまほど子供に人権なかったし、そんなに大事にされてなかった。子供のおもちゃやおやつに回すような余剰資金がなかった。だから子供は金のかからない事で遊ぶしかなかったし、小銭にぎりしめて駄菓子屋で何を買うか悩んだりしたもんでした。

とにかく金がなかった、というか「やりたいことをさせてもらえなかった」という印象はあります。
大体、親が言ってくることは、やりたくないことばかりでした。

親も、子供も、そういうものだろうって思ってましたから平気でしたけど。幸福とも思いませんでしたが不幸せだとも思いませんでした。でも、自分は出来損ないだなぁ、ってずっと思ってました。
それでも親は私のことを見捨てないんだなぁ、っておもったので、仕方ないから迷惑かけないように生きようとおもって、なんとか大人になりました。今までいろいろすみませんって感じです。

ちょっと脱線しましたが、私の時代はそんなのだった。
昔も大変だったけど、今も大変。楽な時代なんて一度もなかったと思う。

いつの時代も、死なない程度に最大限働かせる、って方針は日本のお家芸ですから、それも今更な話。社会保障のために増税した結果、社会へ貢献する意欲を削いでしまった、ってことなんだろう。
これ実はね、時代が下るにつれ、帰属しているのが日本国っていう得体の知れない巨大コミュニティになったからなんですよ。

人間なんて顔が知れる単位くらいのコミュ二ティでないと、普通は社会貢献なんて考えられないんですよ。もしくは風土を共有する郷土くらいの単位でしか、人は帰属意識を保てない。

コミュニティの解体、解散、離脱により、その上位の大きなものに帰属していった。でも気付いたときには組織の実体が見えなくなって、造りもののような「メガネ首相」だけがテレビで演説ぶる。
もう誰も言葉を交わしていないし、聴いてもないし、聞いてもくれない。そうして皆が孤独になってしまったのが、今の日本の社会の姿だと思ったりします。

なんとなく、そんなこと考える。










1976 オレンジビートル

2023. . 19
SOLD! お買い上げ 有り難うございました!

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ビートル中古車両の委託販売です。
1976年式、オリジナルのオレンジではありません。
印象としては、ストック状態のまま、大きな改造を施されることもなく長年乗られてきた車両という感じです。
外観は艶が引いてしまっていますが、鮮やかなオレンジ色はどんなシチュエーションにも映えます。

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元女性オーナーの車両です。
変なクセもなく、エンジン足回りも快適そのもので、安心して日常使いが出来ると思います。

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ホイールはヤナセの、通称「カブトムシホイール」激レアですよ。軽くて良いホイールです。
マフラーはレブマスターシングル、エンジンはストックキャブの1600cc。

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酷い板金修理や、ボディパネルの交換等もないと思われます。
床下の張り替え履歴もナシ。
塗装のアラは隠しようがありませんが、それもこの車が辿ってきた歴史の一部、車の個性だとおおらかに捉えてもらえればと思います。

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あまり深く考えずに、イージーに乗って頂けるような方が良いかな。
調子は抜群に良いですよ。車検は令和7年の3月までついています。

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フロントフードのチリも綺麗にあってます。
タイヤの山も充分あります。

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内装は所々傷んでいるので、手直ししてもらった方が良いですね。
あなた好みにアレンジしてあげてください。
レアなヤナセウィンドクランクハンドルと、純正メッキのインナードアハンドルがついています。

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フロントシート、リアシートは純正タイプの黒色ビニールレザーで貼り替え済み。
写真に写っていませんが、リアシート座面は加工してフラットのラゲッジスペースを確保しやすくしています。

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エンジンは一年前にオーバーホールしています。
仕様はノーマルの1600です。その時エンジンファンシュラウドもオレンジに塗りました。

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トランクルームもお手製のマットをあしらっています。

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さあどうです! ここまで読んだあなた! この車、好きになっちゃったんじゃないですか!?

次はあなたの番ですよ!

なんと価格は激安! 800000円 ポッキリです。

納車整備費用・名義変更等諸費用は別途お見積もりします。

お問い合わせは
chelm@nike.eonet.ne.jp
072 626 5453

ヘルム 永沼まで

アウトバーンタイヤの保護剤 最終結論

2023. . 14
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以前、ガレージビンテージさんがリリースされている「アウトバーン」ホワイトウォールラジアルタイヤの、青い保護剤がとれないと、ぼやいた。
普通の保護剤の感覚でとろうとしても全くとれない。水でもお湯でもたわしでも洗剤でも。
シンナーやパーツクリーナーならとれるのは解っているけど、有機溶剤はゴムに悪影響を及ぼすと思うのでNG。

正直なところ、タイヤ交換は良いのだけど、この保護剤を除去する作業が憂鬱だった。また一時間くらいかけてとらなきゃならんのかと。

で、一応、大本のガレージビンテージさんに問い合わせてみた。新しい方法を編み出しているかもしれないと思って。
するとやはり、「お湯とメラミンスポンジと、ウタマロ石鹸」とのことだ。

なので、今回はウタマロ石鹸用意しましたよ。期待してなかったけど効果はない。ま、普通の中性洗剤より泡切れが良いので扱いやすいくらいかな。

今回はダメ元で色々試してみた。洗剤も複数種類、タイヤムースとか除菌用のアルコールジェルとか。かすかに落ちる感じはするものの、しんどさは変わらない。

じゃあ、お湯か。ということで

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傍らでお湯を沸かしながらゴシゴシする。
確かにお湯は効果ある。が、落ちやすくなった程度。
やっぱり、頑張らなきゃいかんのか~ (ビンテージさんも、大変だと言っていた)

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メラミンスポンジもあまり効果は変わらなかったので、普通のスポンジと歯ブラシと、ゴム手袋。

結論を言うと、メラミンスポンジも洗剤も要らない。

ただ必要なのは熱量です。「情熱が必要である」とか言いたいのではなく、お湯はお湯でも沸騰したお湯です。100度に近いくらいであの青い保護剤が溶ける(というか、分解してるような感じがする)鍋に湧かした熱湯にスポンジを付けて冷めないうちに素早く拭き取る。少しでも冷めたらとれない。

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同じ方法で、歯ブラシを鍋に漬けて、冷める前にゴシゴシ。これを繰り返すとレタリングの部分も簡単に落ちる。洗剤は、スポンジやブラシの滑りがよくなるので、洗剤も添加しながらこする方が、より良い。

お湯はかなりの量を使うので、同時にお湯を作り続けないといけない。
しかしこの方法なら、確実に5分もあれば保護剤は綺麗に落とせる。

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はい、真っ白。

アウトバーンタイヤには、熱湯です。これできまり。


タカラ塗料

2023. . 10
今頃タカラ塗料使ってみた。
タカラ塗料ってのは、知っている人は知っているDIY自動車塗料。ざっくりいいますと、おしゃれな調色済みのつや消しで、本来なら内装や建築なんかに使用するような塗料で自動車を全塗装しちゃいましょう、みたいな気軽なノリの材料で、我々が普段使っている自動車塗料とはまるで違います。

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気軽に車を全塗装出来るって、どのくらい気軽かっていうと、こんなローラーで塗るくらい緩い。
売り文句が「刷毛とローラーで車を全塗装」ですから。

メリットは、安い。簡単。安全。

まず安い。
塗料自体は車一台分で12000円くらいあれば充分。
場所さえあれば、あとは脚立とかあれば便利ですけど、まあ乗っても大丈夫なイスとかでもいい。
塗料以外のローラーや刷毛、マスカーなど必要な道具は3000円あれば殆どホームセンターで揃います。

簡単ってのは、誰でも本能的に扱える刷毛やローラーで施工することから。ムラとか出るんじゃねーの? ってところを、隠蔽率の高いグレーを基調とした塗料で、一定の粘度で三回くらい塗ればまず均一な塗装面が得られます。
ちなみに、ムラが出にくい(目立たない)のはつや消しだからであり、艶有りの塗料を、綺麗にムラなく塗るのは技術が要ります。(艶有りの塗装はごまかしが利きません)

安全性は、水性に限ってのことですが、溶剤を使わないので、火気や中毒を気にしないで塗れます。
匂いに関しても家の敷地内でDIYが基本ですから、油性塗料だと何かと周辺に気を使わねばなりませんが、水性ならば道具や余所に付着した塗料の清掃も容易です。

そんな素人さんの塗装の悩みどころを一挙解決したのが、タカラ塗料。

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ま、そんなガン推ししたいわけではなく、じゃあ、プロの私がそんなもの使ったらどう感じるのか、ってのをやってみた。
いや、やってみたかった、というのもあるけど、そもそも自分の車が白色だっていうのがずっと厭で、色を変えたかった。(あまり言ったことないけど、白は一番嫌いな色です。汚れが目立つからw)
だからといって店の設備使って全塗装するほどの価値もないし、ということで、文字通りお手軽全塗装しようとなった。

まずはちょっと試しに塗ってみる。なんか、さすが刷毛塗りって感じです。
お手軽といいながらドア内も塗る。
なんか、ドアの内側は元色とかいやなんです。

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部品は殆ど外さないで、マスキングだけ。
吹きつけではないのでマスキングも最低限しかしない。仕事終わりに一晩で終わらせるつもりでやったのだけど、塗り始めてそんな甘くはないと気付く。

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一回ではムラムラ。二回じゃ甘い。三回は塗らなきゃダメで、水性なので乾きも遅い。
20度位の気温でも30分はおかないと、上塗りできない。
最初はちょっと楽しかったけど、段々苦痛になってきた。

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バンパー外したけど、ミラーも外さないし、ヘッドライトの配線すら抜かない徹底ぶり。
夜中5時間シコシコやったけど、もう無理。

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なんか綺麗に見えるかも知れないけど、ローラーの目がでるので、ざらざらです。
まあそれを味と捉えるべきか。

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二晩目。
バックドアと、右側面、天井が残ってる。ちょっとヤル気失せてるのだけど、ここでやめたら変な人の車になる。また職質必至。(変な車とか、ボロい車は職質対象です)

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嫌々仕上げた。

なんで途中からそんなに嫌になったかというと、こんなに手間かけるなら、普通に二液のウレタンをガンで吹いた方がよっぽど早くて綺麗に出来た、と感じ始めたからです。
マスキングも部品の着脱も省いて簡略化しているとはいえ、そのくらい省略したとてそれほど手間が変わるわけではない。

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結果的に、安い、簡単、安全、はいいけど、手間は普通の全塗装と同じだ。
設備も技術もある人は、素直に自動車用塗料で吹きつけで全塗装した方が良い。

あと、普通に塗装面は汚い。写真では綺麗に見えているけど、実際はかなり汚い。
丁寧にやればもっと綺麗には出来るだろうけど、それをするとただひたすら時間がかかる。

でも決して、あなたの大事なワーゲンをコレで塗ろうなんて考えちゃあダメですよ。

絶対綺麗に上がりません。その時はよくても、後にちゃんとプロに頼んで塗装しようとしても、何処の板金塗装屋さんからも断られます。(特に水性で塗ったものは、上塗り不可)断られなくても、塗装屋さんが本来施す塗装面にするまで、下地作りにめちゃくちゃ手間がかかるので、普通に全塗装頼むのの倍額は取られると思った方が良いです。

そして、車を刷毛ローラーでDIY塗装したら、まず査定はつきません。自分にとっては良いものでも、自動車業界的には無価値になります。
ま、私のは5万円で買った走行18万キロのアシ車だからいいのだけど。

そういう心持ちで、仲間とわいわい遊びのように塗る分には楽しいものだとは思います。
なかなか、車の色を変えるなんて体験は出来ませんから。私のように今の色が嫌だ~ってだけでやるにはリスクですが、乗り潰すような軽トラとか、アシ車ならいいかも。

実際タカラ塗料さんでも、わくわくするような遊び心のある調色ラインナップで展開しています。車だけでなくいろんなものを塗って楽しもうってスタンスみたいで、私的にはこういう企業さんの姿勢は大好きです。何の変哲もない品物でも、塗ればこんだけ変わるってのを実感できますし、捨てようと思っていたものでも、さらに愛着が出て、使い続けたくなるかもしれません。

私のタント、文字通り、素人みたいなことをして、素人みたいな仕上がりになりました。

でも、白じゃなくなったのは嬉しい。今度いいエンジンオイルを入れてやろうと思う。








狩人

2023. . 08
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熊も冬眠できないってゆーか、もう、今年の漢字一文字は「熊」かな、と思うくらい熊被害が多い。
当然そういうのがあると、地元の猟友会とか警察は熊の駆除に出張るんですが、そこれで例の如く「かわいそう、ころさなくてもいいじゃない」といった、地元とも当事者とも無関係な匿名の人間達から、抗議や嘆願の電話が市役所や役場にかかってくるそうな。

少なくとも熊の話なんて一定以上の都会に住んでいたら、おとぎ話のレベルで、そんなの日本にいるのか、レベルだったわけです。それを知るに至ったのは報道のせいです。
全く関係ない人が、全く関係ない事に対して、神様のような慈愛に満ちた目線でもって偉そうに指図してくるわけです。何の責任も持たないし、覚悟もないくせに。
そういった人々は、殺さず保護してはどうだ、等というのですが、じゃあその生け捕りにして、しかるべき場所に移送、施設で保護、といった一連の費用はあんたが出すんだな? って話になってもいいのかよ、ってなる。

私の住んでいる地域も、そのうち熊が出てきてもおかしくない状況ですが、猪や鹿は以前から普通にいます。数が増えたような気は確かにしますが。

狩猟するにはすべからく許可が要ると思われがちですが、いわゆる銃や罠、網といったもので狩猟をする場合に許可や資格が必要になるそうです。
ただし、そういった狩猟方法に係わらない場合は自由に狩猟しても構わないそうです(ただし、場所による・鳥獣保護区や私有地、国定公園など)ですから「俺はナイフ一本で鹿を狩るぜ」、みたいな方はどうぞご自由にというわけです。

現実的には、こちらに向かって突っ込んでくる野生動物は熊くらいなものですから、山の中でランボーみたいにナイフ振り回そうが、鹿や猪はまず捕れません。弓矢くらいならもしかしたらなんとかなるかもしれませんが、「獲物を獲る」という行為はそれこそ得物(えもの)も重要ですが、その生息地や生態を知ることのほうが重要で有り、ましてやそれを解体して肉にして食物にするのであれば、それなりの知識と経験を必要とします。

目下狩猟にまつわるそれらに関しては、古参のハンターなどの口伝だけが頼りという状況で、昨今のハンターのなりて不足から、技術や知識の相伝が難しくなってきているそうです。
仮に教科書のようなものが出来て、それで狩猟が覚えられたとしても、地元の環境、地元の生態、というものがありますから、同じ日本であっても、地域ごとに多少色が変わるものですので、地域の猟友会というものが消滅した時点で、その地の狩猟文化は絶えてしまうということになります。

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若い人のなり手は年々減少しているらしい反面、絶対に必要で有り、かつ資格と経験という専門性もある。さらにジビエ料理店などはわりに元気よく営業しているところをみると、ビジネスチャンスの残されている職業なのかもしれません。

今の仕事がダメになったら、ハンターにでもなろうかと思います。

今は街で愛の狩人ですけど。







続 価値の話 

2023. . 05
先日は価値の話をしましたが、世の中には金銭的な高低とその製品のクオリティが、かならずしも比例しない例もあるということをご説明しましょう。
筆勢余って書きすぎた。

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左はコイトの新品。右はボッシュ製 中古。

別に新品だからピカピカというわけではなく、ボッシュは数年、早ければ一年以内にこの様に曇ります。普通のヘッドライトシールドビームは、何年経っても曇りません。ボッシュだけです。
こんな特別なクソ仕様だからなのか、舶来品だからなのか、とりわけ値段が高かったりします。(現行製品はわかりません。少なくとも10年前くらい前までの製品は全て曇りました)
こういった事からしても、お金が価値を決めているのではない、ということがわかるかと思います。


せっかくなので先日の続き「よい価値と悪い価値」の話もします。

品物の代わりに渡されるお金の量は、その企業体が維持運営してゆくため(おそらく維持できるだろうという目算が根拠)の数値であり、品物の価値とは本質的に無関係です。
結果的に、このボッシュのシールドビームはコイト製に比べると価値の低い製品なのですが、これをして「コストパフォーマンスが悪い」と断じてしまうと本質を見失います。

これは、購入者、すなわち結果的に使用する人に満足のゆく形で提供できないので、使用者は再び同程度の製品を買い直すという進歩性のない行動をとることになります。他者に対し進歩や発展、喜びや満足、利益といったプラス要素を含む価値を提供できなければ、それは悪質な価値を生み出し提供している、ということになります。

よく購買行為において「お金がもったいない」というのは、漠然とお金を浪費することを指していますが、本質的には、「同じお金を使うなら、良質の価値を得るべきである」となります。

ですので、ウチでお勧めするヘッドライトは、小糸製作所謹製ハロゲンシールドビーム、となります。

ちなみに。

人が外向きに対し為すことの中で最大の愚といえば、「殺人」と「戦争」ということになるかと思います。
この殺人と戦争、ほとんどの場合においてマイナスしか生み出しませんから、一般的に悪い価値に分類されます。ではこれで利益を得ている者達にとっては、良質な価値となるのかというとそうではなく、自身が起点となり終点となる利益は内向きの行為なので無価値といえます。価値がないのに彼らはそれを嬉々としてやるわけですね。

そんな戦争があっちこっちで起きそうな昨今ですが、色々云っても結局は政治だし、戦争をやめるとかその根本的な原因を取り除くだとか、解決するだとかそういうのはどうでも良いらしく、場当たり的に戦争批判と人道支援。いつものことだし、死ぬのはいつでも普通の人達ばかりで、いやんなっちゃうよねぇ~、と。

一般市民に被害が出ている、という言葉が飛び交うけども、結局は一般市民が政治を支え、戦争を支えているのだから、いっそさ、イスラエルの民もパレスチナの民も、自国の邪悪な政治指導者を攻撃した方が平和になるんじゃねぇのかな? って思うんだが。

もしくは、双方全滅するまで包囲戦やったら? いい加減、他所の戦争なんかに同情して、感情揺さぶられるような世間じゃなくなってるって気付かないのだろうか、とおもいます。

少し脱線しますが、知っている人は知っていると思うけども、私は「知らない人やものを応援する」、という慣習を持たない。おそらくそういう行動はしたことがないといってもいい。
ここでいう「知らない人」というのは、いわゆる有名著名人や、アーティストやスポーツ選手であったり、特定のグループや、チームであったり、祭やイベントやメーカーやブランドも含みます。逆に「知っている人」というのは人間的、社会的に交流が有り、日常的に面会、あるいは会話のできる人や集団のことを云います。

「知らない人やものを応援しない」というのは、私はそういうのに執着しファナティックになった事がないという意味です。
「好きな~」はありますが、それがなくなったとしても「仕方ない」くらいにしか思いませんしショックを受けるほどではない。

別にこの季節に限らずともあっちこっちで、スポーツファンさん達は悶着起こしてますけど、有名なのは「ドートンボリダイブ」の阪神ファンでしょうか。今年もリーグ優勝の時にやってましたけど、まあ警察も市も本気で阻止する気なんてないんでしょう。(本当にやめて欲しいなら、道頓堀の水深を低くするだろうに)ま、お約束というか風物詩というか、なんというかですけど、戎橋に集まる人達もどういうわけか阪神が優勝しそうになったら、そこに集まるようになった。

なんでかは知らんけど、と現場に行っている本人達もわからんらしい。

私が知る一説では、優勝に歓喜しエキサイトしたファンが、当時大変活躍したバースという外国人選手を象った、有名フライドチキンのチェーン店のマスコット人形を道頓堀に投げ入れたことが発端だそうで、以来戎橋付近のフライドチキンチェーン店は阪神が優勝しそうになると、バース様を鎖でぐるぐる巻きにしてSMプレイするようになったそうです。それで投げ入れるバース様がいないなら自分たちが飛び込めばいいじゃないかと、そういう感じで――しらんけど。

ま、それはさておき、その末に優勝決定戦の観戦チケットが高額転売されてて、もちろんファンは買っちゃうんだけど、50万だぜ? まあ、そのくらいその人をサティスファイさせるだけの価値があるのかもしれませんが。

あ、阪神今日優勝しましたね。

野球に並ぶ狂乱のファンといえば、サッカーのサポーターですが、(なんであんなに唾飛ばして語るんですかね) 私からすると、とにかく暑苦しいという印象なんですが、暴力も暴言もダメっすよ。普段は普通の人なんだろうけど、ことサッカーになったら暴徒化する。意味わかりません。リスクとメリットのバランスがおかしいような気がします。

なんかこう、人生賭けたり――いや、人生賭けなくても一ヶ月の給料ぶっこんだり、部屋中をCD詰まった段ボール箱で埋めたり、仕事もしないで借金で全国ツアーに随伴したり、およそ常人の理解や、経済観念を超える(と思われる)熱狂ってのがよくわかりません。

ま、それぞれの価値観ですから、私がとやかく言う話じゃないですが。
一定の関係性の中で価値を見出したい、という気持ちはわからないでもないです。楽ですからね。


普段は敬虔で穏やかな信者だけど、ことが起きれば銃をもって人を撃ち殺したり、爆弾を腹に巻いて人混みではじけ飛んだり、神の御許で徒党を組んでは、軍隊や一国並みの力と統率力で政治に立ち向かったりしますから、宗教の信者もいわゆるファンの一つと言えるかもしれませんが、これも私にはさっぱりイミフな価値観です。

当事者にとっては、何物にも代えがたいほどの価値があることなんでしょうけど。

それを普遍化しようと、世界平和だとか、人類共生だとか、口当たりも耳触りもいい言葉があるけど、誰もが思っていても実現しないのは、そのことと殆どの人々は「究極的に関係がない」からです。

殆どの日本人は、ウクライナ紛争もパレスチナ問題も、全く関係がない。
というか今ですら現場の場所さえ知らない人は多いでしょう。
そういう人に「同じ人類の問題なのだから一緒に考えてシュプレヒコールを」などと云ったところで、「しゅぷれひこーる? ってなんすか」って、そっちかいッ、な事になるのは火を見るより明らかですが、実はそれでも構わない。
知らなくてその人の人生に何か影響するかといえば、おそらくしない。そのくらい縁がないということです。

これを「お前は冷たい奴だ、非道い奴だ、人は助け合うものだろう」とおっしゃる気持ちもわかりますが、以下を読んで頂ければ、私の気持ちもわかってもらえないかなぁと思います。

SNS上なんかだとよくわかりますが、自分にとって価値がない、もしくは不利益を被る、もしくは害を為される、という人間といつまでも繋がっていたりしませんよね。ブロックするはずです。
無用な縁はどんどん切れば良いのです。そうすれば悪い関係性はなくなります。当然情報にも疎くなります。そしてそのうち一定のコミュニティからも外れることになります。
だけどもそれで、何かが変わったでしょうか?
相変わらず現実はそこにあり、仕事が有り、家族や友人がいる。なくなったのは自分には不要で有害で無価値な情報と噂だけです。


かつて古代ギリシア時代、「無知は罪」といった言葉を残したのおっさんがいましたが、二千年以上前の時空間的認識を今に反映出来る訳もありませんゆえ、私としては世界の遙か彼方で起きた国家間、民族間のもめ事など一般人は無知のままでよろしい、と思います。それより自分の家族やパートナーのことをもっと理解した方が良い。現代人は一体何処に目を向けて生きているんだ、という気はします。

さらにいえば、地球温暖化の原因を説明せよといわれて、教科書通りに温室効果ガスが~とか、お利口な説明ができなくてもいい。温室効果ガスなんて関係なくて、周期的に地球が暑くなる時期にきているのだろう、という疑似科学的解釈をしていてもいい。

なぜなら、我々人類には、「人類の科学が考えるような地球温暖化メカニズム」を抑止や制御することなど出来ないからです。いくら脱炭素社会を推進したところで、人間の意思とは関係なく火山は爆発するし森林火災は起きる。なにより、自分たちで止められるはずの戦争ですら止められないのだから、アホですか、と。そんな分不相応な大局的なことを考えている場合ですか、と。

わたしは、自分の認知認識できる世界だけ守ることが出来ればそれでいいと思ってます。
それぞれの人が、それなりに、自分の関係する大事な人達を幸せにするように努力が出来れば、それで良いと思っています。

ま、今の人類は私も含めて殆どの人が、その簡単なことすら出来てないんですけどね。







価値の話

2023. . 04
秋という季節はそんなもの……だったか?

24度とか、夏やん。
いや、夏より10度低いからそれでもいいのかな。この調子で冬は14度くらいで推移してくれたら助かる。

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それでも居酒屋でおでん頼んでしまう。

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そして何度かここで書いてますが、私はとにかくよく箸が折れる。
割り箸だけじゃなくて、普通の塗り箸も折れる。まるで中から腐ったかのように、何の抵抗もなく折れる。さすがにプラの箸は折れたことないけど。

こんなに箸が折れるのはきっと何かあるに違いないと、調べてみたけど迷信に近い由来しかない。どっちにしてもそこまで信仰心ないので気にしてないけど。

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そしてまだ蚊がいる。しかもこの時期の蚊は刺されるとかなり痒い。
腹立つので、蚊取り線香。

もう11月だというのに。
まだハチも飛んでるしな。
今年の夏は本当に暑かった。秋は秋っぽくないし。遊びに行くには最高なんだろうけどね。

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朝からさっそく事故渋滞。

天気が良いから、みんなどこかに遊びに行ってるんだろうけど、何処行くんでしょうね?

この前少し考えてた話。別に三連休が疎ましいとかそういうのは別で。

価値の話。

よく、価値を量る尺度として金額を用います。要するにお金ですけど、お金の高低で価値を決めることは多いですし実際に品物のクオリティは金額の高低に(ある範囲内では)比例してます。
だから人類は、お金は価値だと考えるようになりましたし、価値はお金で測るもので、そこに矛盾はないと考えてきました。多くの文化圏でそのように捉えています。

よく働けば賃金が増え、得た収入でより高価な品物を買える、または好みのものを買える。あるいはその財を用いて他者を雇用し、自身が労働という時間や労力に縛られず、自身の余暇を確保しながらも一定の収入を確保出来るようになる。
他にもお金は便利なのです。
価値観の統一には便利ですし(すなわち統制に便利)なにより単純明快で物事の良否の判断が楽になりますし、人の順列も付けやすいし差別もしやすい。何より「お金を持っている人が偉い世界」を創ると、「お金を持っているだけの人が偉いと云われる世界」が出来上がる(ここ笑うところです)
だからお金は価値があると。

価値があるから価値を求めて人々は働き、投資、投機にかけて増やそうとしたり、あるいは人を殺し奪ったり、騙して掠め取ったり、なにより人間は、お金という価値を得るために人生の殆どの時間を費やします。

でも、お金に価値がある訳ではないですよね。

お金は道具です。割と万能に使える道具。
原則的には、自分が住んでる国とか地域でしか使えない道具です。
あるいは熱力学的なエネルギーのようなものだとしてもいいです。

私達がお金を稼ぐというのはどういうことなのかというと、「道具を集めて出来る作業を増やす」ということに他ならないのです。私自身この様な仕事をしていても、やり方を知っていても道具がなければ何も出来ません。だから道具を買いそろえて何にでも対処出来るように準備しているのです。

ただ、道具ばっかり揃えたって、仕事がなけりゃあだめです。

道具だけは潤沢に持ってる職人さんに価値ありますか?

道具は、使わないと価値に変わりません。使う人がいないと価値が生まれません。
その道具を使って何をするか、何を創るか、それが価値の本質なのです。そしてその行為は常に自分以外の者に対して行わなければ価値になりません。なぜなら、自分のために使った道具からは自分への財しか生み出しません。それはまた、形を変えた道具を増やしたことになるだけだからです。

ここがとても解りにくいとはおもいます。

だからたいていの人は

「生きていくためにお金(道具)は必要で、それは自分の生活のために貯めなくてはいけないのだから、他者に与えてばかりでは自滅する」

そう考えると思います。

先にお金のことを道具であると同時に、エネルギーとも書きました。

エネルギーってのは職人さんの生命を支えるものです。道具だけあっても使う人の体力や知識がなければ、何も作れませんし、なにもできません。だから最低限の維持をするために必要なお金は自分に使わざるを得ません。私達が家賃や光熱費を払うのと同じです。ハコが維持できなければ仕事どころではありませんから。

体力、智恵、知識 情報、技術、道具、機会、時間、出会い巡り合わせに、人付き合い、他にも色々あると思いますが、これ全部お金に換算できますし、お金で得られるものです。だからこれらには価値がないんです。
これらを使って外向きに何かを為すとき、為した物が価値となり、価値あるもの、こと、と云われます。先にも書きましたが、自分のことだけを考えて為したことは価値にはなりません。常に他者他所を意識して為されることのみが価値と言えるのです。

無論、そこには良い価値も悪い価値も内包されてありますが、その先はさらにややこしい話なので今日はこの辺で。



よい気候も続いているので、今のうちにどんどん作業進めていきまっしょい!










なくてもいいけど、ないと気持ち悪い部品

2023. . 01
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ここ。
キーシリンダーとコラムの接続部のカバー。
これ、シリンダーを取り外すために、外れるようになっているカバーなのですが、当該の車両にはついていませんでした。(写真のパーツは私の車の部品です)

ちなみに、ここのカバーはビートルだけで三種類あります。(68~72、73~75 76~)

おそらく過去のどなたかが作業の中でなくしたとか、はたまた、コラムを何らかの事情で替えたけど、ここのカバーがなかったとか、まあ、ほとんど壊れることはない部分なので、ない事情はそのくらいしか思い当たりません。

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本体はダイキャスト。アルミ合金かな??
新品部品はありませんし、リプロもないです。さすがにウチでもこの部分だけの中古はありません。そもそもコラム自体自動車一台につき一個しかないのですから、超稀少な部品と言えます(需要はないですが)。
ま、そんなことで、何らかのカバーつくって欲しいという依頼でしたので、つくりましょうかと、思ったのですが、簡易に表側だけ作ろうとしても、フルコピーしても、手間がそんなに変わらないので、お馴染みのキャスティング。

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さすがに形が複雑で、樹脂が回り切りません。
キャストってのは、いわゆるプラッチック成形です。二液型のアクリル樹脂。そこそこには強度ありますので、複雑な形も再現できます。まあ、カバーの役目くらいなら必要にして充分。

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二回目。まだ空気が抜けきってません。

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四発目で出来ました。

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マジで需要なんてないだろうけど、型があるので一応複数作った。
今時なら型なんて必要のない3Dプリンタで製作できるんだろうけども、お察しの通り、そちら側に造詣は深くないもので、アナログ指向です。

あ、欲しい人はご連絡ください。お譲りします。

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出来てしまえばどうって事ない。黒く塗ったらもう本物とほぼ見分けがつかない。

手に入らない部品なんてない、と云われて久しいですが、こういう部品ありますよねぇ。
また痒いところに手が届くような部品に気付いたら、コピーして量産してみます。


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