2022.
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ひさしぶりにテレビ観たら、また不景気な話してた。
なんか、10月から社会保障の対象枠が拡大するんですってね。106万円、130万円の壁ってのは変わりませんけど、企業全体の従業員数により適用枠を変えるという法改正がなされたんです。
501人だったのが、101人に。1年以上雇用見込みが2ヶ月以上と、緩くなった。
さらにこの先二年後には、51人に「緩和」する予定であり、がっつり小企業も対象に入れてきます。
簡単に言うと、社会保険の適用枠の拡大、という文言は、パートタイマーなどで働く扶養枠に入っていた(主に主婦などの)方々の手取りの減少を指します。
適用枠の拡大っていう言い方はいかにも、メリットのように聞こえますが、適用枠の条件に合致した従業員は否が応でも、扶養の範囲から外れ、社会保険料を納めなくてはいけなくなります。
国目線で行くと、国民の皆様の安心安全健全な生活を考えて、社会保障を充実させることが出来ます、といった美辞麗句を並べることが出来るのですが、そもそも扶養に入って最低限の保障が受けられていたのだから、庶民的にはさほどのメリットは感じないはず。
何より月々の手取り額面がぐんと減ることになる。
もちろんこれは、政府が社会保険料をより多く徴収するための方便であり、今後この「社会保険適用枠拡大キャンペーン」という方法で次々と社会保険料を徴収してゆく事になります。
だいたい、現在の手取りと同じ水準を、適用後の給与から得ようと思うと、今よりも約25万円分くらい働かなくてはいけなくなります。それで今までと同じ手取りです。年収106万円というと月収8.8万円。25万円分働くということは、約3ヶ月分です。
要するに、今まで以上に働けば手取りは変化なく、社会保障も付き、豊かになりますよ、という論調です。
でもこれ、無理ありませんか?
なんでパートタイマーやってるかって、生活環境的にパートでしか働けないからですし、企業がそういう人材で労働力賄っているのは、必要なときしか要らないから、なので仕事を自分の意志で増やすのってほぼ出来ないんですよ。
結果的には、貧乏になってゆくしかない。やっぱり106万円の壁を越えようという人は少ないんじゃないかなって思う。
庶民も不要な消費はすべきではないとは思う。
だけど、税金だって無駄づかいして欲しくない。
使うならその理由を明確に、納得できるように説明して欲しい。
でも、安倍以降のらりくらりで不誠実極まりない。
そんなことだから、国民は国のことなんてどうでも良いって思うようになるし、愛国心なんて減退してゆく。最近は天皇陛下ですらどうでもいい存在になりつつあるんじゃないかねぇ。
着々とグローバリズムに犯されていっているな、という気はします。
一方で、こんな景気の良いビールも売られている。
ゼロがひとつ多いんじゃないかという気もしますが、れっきとした6500円。
まあ、呑んでみたい気もしましたが、さすがに勇気なかった。
ただ、我々ってのは無駄づかい以前に、無駄に生きているわけですから、その中で快楽に溺れて生きていたっていいんじゃないのって気もします。
細かい事なんて考えないで、楽しくやろうぜ! どうせ一度の人生さぁ~!
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2022.
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シールドビームの話。
これをなんというか? 一般的にはヘッドライトと称する部品なんですが、正確には「ヘッドライトとして使用されるシールドビーム」、という部品です。
シールドビームというのは前面にレンズとその内部にリフレクターを持ち、一方向に光を照射する構造を持つ白熱電球のことをいいます。で、特にシールドビームという呼称がなされるのが密閉式のシールドビームで、このレンズ構造を持つ部品そのものが電球という、今時のヘッドライトしか知らない方にはちょっと不思議な感覚かと思います。
皆さんがよくみるヘッドライトの裏側というのは大抵こういう感じだと思います。
シールドビーム構造にヘッドライトバルブという、ハロゲン電球が組み込まれてます。これをセミシールドビームと言いますが、明確に呼称を使い分けているのをきいたことはありません。
ところがシールドビームになると
裏側はこうです。
ガラスの構造体から、いきなり端子がでているわけです。
この二つのメリットとデメリットを申しますと、密閉型のシールドビームは空気や湿気に触れないことから、内部のレンズの曇りや、リフレクタの劣化によるメッキ剥がれ等が極々起こりにくく、ヘッドライト全体としてみたとき、かなり長寿命であるという事が言えます。
ただし外的な衝撃を受け、破損した場合や、内部のフィラメントの破損が起きた場合、シールドビームそのものを交換することになり、地域や年代により、同型のレンズカットデザインの者がない場合、左右で違うものとなることがある。
その際、両側を同時に交換する、というのも一つだが、ヴィンテージのレンズなどになると、入手が困難なことから、補修性が低いということが言えます。
またシールドビームはアメリカ市場で義務づけられたSAEという規格に準じているため、殆どが規格上のサイズが決められた丸か四角でありました。
しかし、ある時期からこの機能部品が、乗用車において求められてきたデザイン性を大きく損なう要因ともなり、シールドビーム市場そのものが衰退して、ヘッドライトはデザインが自由に起こせる、バルブ交換式のセミシールドビームが主流になってゆきます。
セミシールドビームが発展した経緯は、主にはデザインの多様性への希求であり、今のようにプラスティック製のヘッドライトレンズが採用されるに至ったのは、衝突時の安全基準にもよるものですが、密閉性に比べるとやはりレンズ内部の曇りや、リフレクターの劣化は避けられず、明らかに寿命は短くなりました。
しかしながら、内部のバルブが殆どの割合でハロゲンとなったことで、高輝度かが進み、従来型のシールドビームの明るさとは一線を画すようになりました。
またバルブが交換できることで、HIDやLEDといった様々な種類の光源を選択することや、黄色や白といった、色味を変えるなどのアレンジも自由に出来るようになった事は、市場に利益をもたらす要因となりました。
市場のシールドビームが殆どセミシールドになったとはいえ、旧車のヘッドライト事情が危うくなった訳ではございません。SAEの規格は今も現存していますし、同形状で丸や四角のセミシールドは生産されています。
ただ惜しむらくは、レンズ形状が違うのです。
こちらがセミシールドビームのレンズです。ほぼフラットですよね。
こちらが密閉型のシールドビーム。
旧車を旧車たらしめんとするのは、この球面のヘッドライトレンズのインパクトが大きいのではないかと思います。さすがに車の前面に付いている、存在感の高い部品ですからね。
今の時代、暗いヘッドライトになんて何の価値もないと思われがちですが、球面のヘッドライトってのはもう二度と作られることがない部品で、立派なヴィンテージパーツになる日も近いかな、と思わないでもないですが、大衆の皆さんがこういった価値に気付けば、どこかの鋭意あるメーカーさんが、「旧車用セミシールドビーム」ってのを出してくるんだと思います。
2022.
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25

何十年前にはられたものかよくわからない床材、遂にリニューアルの日が来ました。
ずっと車の中だとさすがに腐ってくるんですね。
表面はフロア材を貼っていたのですが、下地材に敷いていたパーチクルボードも水分を含んでいました。
今回はフロア材の全面やり替えです。
錆は落としてさび取り。穴もこの際塞いでしまいます。
オーナーさん、メインで自転車を積むので、セカンドシートは必要ないとのこと。
シートの取り付け用に空いていた穴も埋めちまいます。
あんまり間近で見せられませんが、さび止め塗料をたっぷり全面塗布してます。
もうこれで錆びない、はず。
この後写真にはないですが、防音シートを敷き詰めて、そのあとに下地のベニヤ板を乗せ、その上に床材を張ってゆきます。これでしたからの湿気はほぼ防げるんじゃないかなぁ、と思っていますが。
何より防音マットを敷くと、かなり室内が静かになります。これはタイプ2に限らず空冷のワーゲン全般に言えることで、もしも音がうるさいなと気になる方はご相談ください。
ばちっと貼りました。
大建の高級なフローリング材。さすが傷がつきにくい!
こうして車内に広大なフラットスペースが作れるのはタイプ2の魅力ですよね。
言うなれば、ちょっとした部屋みたいなものですし、隠れ家というか秘密基地というか、狭いとこが大好きなおじさんには、内装作りはぴったりのホビーです。
話は変わりますが、おもうこと。
最近物価高だとかなんとかで、お金の使い方がシブくなっている世間かもしれませんけど、皆さんよくよく考えてください。ここ10年で一番の物価高って、じつは消費税なんですよ。
「消費税は物価じゃないだろう」というのはもっともですが、財布から出ていくお金が5%も増えたのは事実です。
しかも5%から10%になっても、世間は何にもよくならず、さらに今みたいな円安を招いている。
何処が素晴らしい最長歴任総理だったのでしょうか。
庶民の私には全く解りません。
ま、ベスが素晴らしい女王だったのかどうかもわからない愚民ですが。
生まれで明らかに隔たりを作っているという段階で、普通に人権問題だと思うのですけど、やっぱり人って、建前上否定しても、差別の中で階級に甘んじて生きてゆきたいのだろうな、と思うのです。
2022.
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24

リアのエプロンを交換です。
いわゆる6Vルックというものに改造する際も、エプロンを交換するのですが、今回は70年代前半までのエプロンに交換です。
メキシコビートルや70年代後半のビートルは、リアエプロン部分がぽっこりと膨らんでいて、せっかくのリアフードからの流麗なラインを台無しにしてしまっているという感があり、私も含めてココはすごく気になるところです。
で、今回はなんと二回目の交換……というのも、以前交換したパネルがブラジル製で、正直めちゃくちゃ質が悪く、あっという間に朽ちてきたという。鉄板てこんなに簡単に朽ちるんだな、という印象です。
鉄というのはどれも同じではなく、配合されている成分の分量次第で、大きく性質や耐久性が変わります。特に異種の金属同士を付けると、電位差が発生して錆びやすくなるというのはありますから、ある程度は仕方がないのですが、それにしても酷かった。
で、二度目はもう少しマシな素材で。
プレスもしっかり、板厚もあるので、今度は期待しても良いかな、と思っていますが、さてどうなることやら。まあ、形状に関してはやっぱりイマイチ合いません。特にヴィンテージスピードのマフラーは排気管が太いので、ボディ隙間とがタイトになります。これの逃がしを作るために、一度エンジンを積んで仮付けします。もちろん、本付け、塗装の際に再び降ろして作業します。
ノーマルタイプの排気管ならここまで気を使わなくてもいいんですけどね。
そんなんしてる間に9月が終わりそう。すっかり秋の気配。
なんか最近、バイクで旅に出たいです。
いけませんけど。
2022.
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22
久しぶりにマイハーレー引っ張り出してきた。たぶん1年ぶり。
なんでかっていうと、このたび導入した新しいTig溶接機で、マフラー製作するため。
もはや盆栽と化そうとしていたマイハーレー。
ハーレーに憧れてバイク乗り出してバイク屋になり、メカいじりをして楽しくなって、あげく車に興味持ち、ワーゲン屋をやることになった。なので私の原点はハーレーなんです。
でも手に入れてからそれほど乗っていないという皮肉。一時はあまりに乗らないので手放してしまおうかとも思ったけども、ワーゲンと同じで、やはり乗ればときめきは瞬時に蘇ってきて、「やっぱりスキー!」ってなるんです。
そんな2022年の改修。
前々から考えてた2in1マフラーへの換装。
そもそも飛び出たキックキットが干渉して、殆どのマフラーがアウトじゃないかと思っていた。
仮付けしたらばっちりアウトだった。5センチくらい寸足らずになった。
おそらく、キックキットがなければ素直についたのだろうけど、キック外すのは嫌なの! キックはロマンなの! 飾りじゃないのよキックは!
これを観ると元のマフラーが絶妙な位置に納まっているのがわかりますね。
二本出しも捨てがたいけど、「ソフライダー」(ソフテイルローライダー 造語)な私のバイクはやっぱ2in1だろうと!
この5センチ、50パイのステンレス管を調達してきてこの間にはめ込みます。
Tig溶接は、ステンレスの溶接が簡単に出来ます。ついでにアルミの溶接も出来ます。
とはいえ、初めて使う機材なのでまず練習。
う、う~ん……ついてはいるんだけどねぇ?
あんな既製品みたいな綺麗なウェーブ描けねぇよ。
まあ、初めてのことだし、それにやりきらんとどうにもならんし。
というわけで
本番行きます。
溶接跡は見せられたものではなかったので割愛。
とりあえずサンダーで落としてスムージング、溶接ビードを魅せること能わず。
なんとか観れる程度には収まったか。
ちなみにステンレス棒で溶接してるので、このまま塗装とかしなくても(たぶん)大丈夫です。継ぎ目は焼けてそのうちわからなくなるでしょう。
何がどうなのかよくわかんないかもしれませんが、とりあえず理想が一つ叶ったという話。
そして、溶接もっと上手くなって、色々作れるようになりましょう、というお話。
今回は、マイハーレーが良いきっかけとなりましたけど、新しい事って、何かきっかけがないと始められませんよね。
何もない日常からクリエイティブは生まれない。
ってかんじで。
2022.
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21

何屋かわからない、いつものヘルム、いつものブース。
イベントでガラクタ売り続けて20年。それでもいつもまあまあ売れてるような気がする。
ま、それはさておき、いつもの風景ですが。
今回は嵐の前のイベントになり、戦々恐々でしたが、曇りながらもほぼ雨にも当たらず、概ね平和ないつも通りのイベント会場でした。
綺麗なVWもありますが、そういうのばかりではないです。
別にネガティブな意味ではなく、それぞれ皆さん工夫して、自分の車を楽しんではるなぁ、という感じです。
たまに、「自分の車が参加するのはちょっと……」といった声を聴くことがありますが、VW界隈ってのはそんなに懐が浅いところではなく、基本どんなのでも受け入れてしまいます。
もちろんイベントによっては、オリジナルのヴィンテージ以外ちょっと入りにくいような所もありますが、日本国内の殆どのVWイベントってのは、自由な気風にあふれてますね。
そもそも、そんなガチガチの閉鎖的なイベントだったら、まず私が参加してません。
というか、参加させてもらえないと思います。
ジャンケン大会の景品、今までマトモなもの出したことありません。
いつも各ブースから数点無償で提供するってのが慣例なんですが、うちはネタ枠なので、毎度期待されつつ今年は「オカモト メガビッグボーイ」と「ペヤング 獄激辛5点セット」出しておきました。 誰が持って帰ったのでしょうか、とりあえず誰か持って帰ってくれるので嬉しいです。
今年も元気に走ってきた、ビートラックです。
2010年製作だから、もう12年目。
過去記事 http://chelm.blog37.fc2.com/blog-entry-136.html
↑このあたりから製作始めているみたいです。「できるかな」のコーナーに集積してますが、全部追うのはなかなか大変そうですね。そのうち整理しなきゃならんと思っています。興味ある方、お暇なときにでもみてください。
2022.
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17

めちゃめちゃ夕陽が眩しい車検帰り。
窓の汚れが厳しすぎて、視界が50%くらいという、危険なドライブ。
まあ岸田政権は30%台に到達したとかなんとか、何もしない総理が何かをしたら炎上した、といわれている。「何もしないほうが良い、何も言わないほうが良い」という、政治家として終わっているに等しい批判に晒されている。
最近政治が本当にダメダメで、非難しかされてないというか、ってかんじですが、これ政権与党が野党連中に攻撃されているという構図ではなく、単なる内ゲバであると捉えなくてはいけません。
日本の中だけの問題ですよ。国葬やら、統一教会とのズブズブなんて、諸外国は全く問題にしていない。どうだっていい事で日本は一ヶ月以上揉めている。
国内にとっては問題かもしれないけれども、一国の政治を動かす機関が内ゲバで機能しなくなっているというのは、本当に危うい。まともに議会が機能してないんだから、無政府状態といってもいい。
これ、今の日本って、誰がリーダーシップとるんですかね?
自浄能力もない情けない政治機関であり、正義を貫こうという気概のある政治家があまりに少なすぎることが嘆かわしい。当然ですけど国葬なんてやる必要ないですし、安倍が国内に向けて良い政治をしていたなんて思えませんし、見ず知らずの一国会議員になんて弔意すら湧きません。
そういうこというとかならず、「貴様は死者を悼む日本人としての魂を持ってないのか!」なんて事言う人がいますが、私はなにより「弔問外交」とか言って、それを口実に国葬を正当化している輩こそ、死者を冒涜しているとしか思えませんし、国民を馬鹿にしているとしか思えません。
そもそも、何もしないで有名な岸田が、どうやって式典中に偶発的に発生する外交なんて軽業が出来るんだ、と。
税金の無駄づかい以前に、人的リソースの無駄づかいなのでやめたほうが良いし、恥をさらすだけなのでやめたほうが良い。と思っているけど、どうせ決行するので、いつものようにマスコミの皆さんが大いに盛り上げていくことでしょう。
ま、そんなこと書くつもりだったのではないのですが、
シンプルにマフラー交換。ストック(ノーマル)タイプに戻します。
なんかこういうのも久しぶりというか、昔のストックタイプマフラーって、酷い出来の奴が多くてだいたい穴の位置が合わなかったんですが、今回はばっちりです。もちろん、元の車両のエンジンがストックの良い状態を保っていたというのが大きいですけど。
テールパイプは太めの者をチョイス。
二本出しはやっぱり、ビートルらしい乾いた音が出ます。エエ感じですね。
さて、明日は「VW Autumn」です。
なので、お店は終日しまっています。
イベント会場はこちらからアクセスして調べておくんなさい。
2022.
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13

オレンジ光の右レンズがハロゲン。
ホワイト光の左レンズがHID。
もはやHIDってのも懐かしい響きですが、高輝度LEDが登場するまでの間、低電力高輝度光源として、まあまあいい値で販売されていたライトシステムの一つなんですが、導入には少々ハードルが高かった。配線の取り回し加工やら、バラストと呼ばれる安定器が当初まあまあ大きくて、取り回しに苦労した覚えがあります。
ま、それでもかなり売れたシステムで、これは良いねと自動車メーカーも純正として採用するほどでしたから、本当に明るかったんです。
で、売れるもんだからどんどん廉価版というか、価格が下がり、販売競争になるので、かなり短期間に改良され、問題のバラストも初期の四分の一くらいの大きさにまで縮小されたり、HiLoの切り替えもついたりしてバイクにも使えたり、一定の汎用性と信頼性を得たところで、次世代のライトシステムの地位を盤石にしたかに思われました。
ところが、直後に高輝度LEDが登場します。
LEDって、発光ダイオードのことでしょ? いやいや、そんな弱電な奴がヘッドライト以上の光量出すなんてあり得ん……って、おっ……おお……。
眩しいーーーーーーー!!
って、なりまして。しかも導入は既存の電球と入れ替えるだけという簡素さに加え、最初からかなり安価で、それだけにHID市場を駆逐するのには一年とかからなかったと思います。ただ保守的な自動車メーカーはすぐに切り替えなかったように記憶しています。
おそらくですが、HIDよりも、LEDの方が明るいと思います。
もはや明るすぎると思います。不必要なほどに明るい。
低電力で従来の明るさ、が当初の売りだったはずなのですが、結局のところ上限いっぱいまで使ってより明るくなるならそれでいいじゃないのと、世界は文字通り本当に明るくなってしまいました。
世の中の人工的光源が殆どLEDとなった現代において、それでも深刻な電力不足が問題になるってのは、まあ技術の功罪というか、なんというかです。
大昔ってのは結局日が暮れたら寝るしかなかったんですよ。だから活動時間は日の出から日没まで。
それが街にガス灯が点りだし、電線網が張り巡らされ電灯に代わり、夜に活動が可能になった。
24時間営業のコンビニが出来るようになったのは、そもそも電灯のお陰です。
そんな闇夜も切り裂いてくれる電灯。
老眼にとって明るさは非常にありがたいものですが、なんだか暗くなってもまだまだ働けるだろうって、追われているようにも感じます。
2022.
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11

さてさて、コロナも落ち着きを……と、なんとなく時候の挨拶みたいに使ってますけど、実は全然落ち着いてません。8月末くらいからピークアウトした感じではあるのですが、一見落ち着いたように見えていた夏の時期でも感染者はかなり多かったんです。
もちろんなんで増えるのかってのは、皆さんが外に出歩くようになったからです。
で、なんで皆さんは外を出歩くようになったか、っていうと、なんとなくマスコミがコロナのことをいわなくなったからです。というか別の、たとえばウクライナ情勢とか、安倍襲撃事件とか、統一教会問題とか五輪の汚職とか、あとカマキリ先生とか。そういうセンセーショナルな報道するのに忙しくなって、微に入り細を穿つようなコロナ報道をやめてしまったから、
なんとなく、コロナは落ち着いて、行動制限外しても世論の目は厳しくなくなったんじゃね?
って感じになったわけです。
加えていうなら、コロナ感染が珍しいものでなくなり、すぐ傍にある状況で割にけろっと回復しているのを目の当たりにして、疾病としての恐怖心が薄れてきたのと、行動制限の緩和から批判の声に晒される恐れが薄れてきたことが、より世論を「脱コロナ」に向かわせたと言ってもいいでしょう。
でも、結局、雰囲気です。安心してはいけません。
今もコロナはあなたや私、いや、未だ世界をパンデミックの不安に陥れたまま、人々の生活の中で息づいているのです。
――――ま、それも雰囲気なんですけどね。
でも雰囲気って大事なんですよ。いわゆる病は気からというのも、雰囲気です。
日本各地は祭が何処にでもあります。当時は本当にその祭で氏神や山神、祖霊を祀っていたのでしょうけども、そこはまあ人ですから崇め奉るならそれなりの対価だって求めるわけです。
神は民衆の生活を守ってくれるもの、あるいは豊穣を約束してくれるもの、と。であるから感謝の意も込めて祀る。
ですが、自然環境と共に人の生活がある以上、早々上手くいかないことはあります。
例えば、度重なる災害や、それに伴う不作、疫病、厳しい年貢の取り立てなど、村に蔓延する鬱屈した雰囲気は、神の機嫌を損ねたからなのか、あるいは神が供物を欲しているのだとか、邪鬼のせいであるとか、とにかくそれを祓いたい、という一心でも祭を起こすわけです。
祭が邪気を祓い、人々の生活がなんとなく快方に向くのは、多くの祭が音を鳴らし、歌を歌い、火を焚いたりして、踊り狂うそれら一連の行為が、当時の庶民のストレスの解消になり、一時的に精神衛生状態が改善したからです。不安や不満に苛まれているより、笑って楽しんでいる方がよい、と祭という行事を介して思い出すわけです。
ささやかな祭であったとしても、感受性の高い昔の人なら、いまよりもよりその効果は格段に高かっただろうと思います。
現代の我々でも、唄い踊り美味しいものを食べ、さんざん笑った翌日は疲れもしますが、すっきりとした気分で明日からまた頑張ろうなどと思うものです。
日本に祭が多いのは、それだけ大っぴらに不満を叫べない、ストレスのたまりやすい社会であるから、とも言えますが、ある意味「じゃあ、バンバン祭をやって流してしまえばいいじゃん」っていう脳天気さが根底にあるようにも私は思います。
近頃なんだか皆さん殺伐としすぎてます。コロナで随分祭が削がれたからでしょうね。
今年からは存分にやっていきましょう!
というわけで来週日曜日、9月18日は「VW Autumun」です!
2022.
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07

ごっつう、手間のかかるエンジン。
初めて触ったアルミブロックエンジン、クソ重たい。たぶん20年くらい前の物だと思うけど、ケースもヘッドも含めて、殆どの部品が社外品の部品と取り替えられています。50年キャリアのオーナーさんは当時オーバーホールして、パワーがなくなったとおっしゃってましたが、まあ、ここまで換骨奪胎すると、別物のエンジンになっちゃうでしょうねぇ。
無論その前の状況がどうだったかというと、走行距離(70万キロくらい)からして、かなり痛んでいたと思われ、おそらく使用限界だったのでしょう。
そんな一度は殆ど新品パーツで組まれたエンジンも、20年経てばぼっそぼそで、調整利かないくらい調子悪くなってて、今回のオーバーホールと相成りました。
これ、画像見えにくいですけど、インテークのポートがカーボンで塞がりそうになってます。そら調子悪いわなぁ。
なんか、全然関係あるようでないような話ですが、
米国で、自動車車内で性交渉を行った結果HPV(ヒトパピローマウィルス)に感染、自動車を所有していた当のパートナーの自動車保険会社に、520万ドル(7億円)の支払いが命じられた。
という訳のわからない裁定が下されました。
要するにカーセックスしたから、病気がうつった。
パートナーは自身がHPVに感染していることを認識していた。
自動車の車内での傷害行為であるから、自動車保険の損害賠償が適用される。
というのが争いの元。
これに対し電気自動車売ってるイーロン・マスクは「クレイジーな訴えの為に自動車保険が高額になる」「常軌を逸した賠償請求を排除する仕組みが必要」と憤慨している。
確かにそうなんですよ。HPVって割と知らない間に感染してたり、自然治癒していたりと、重篤な症状にならない限りは命が危険にさらされることもないほどの病気で、ワクチンもあるので予防も出来ます。まれにガンに進行したりもするので、密かに恐れられてはいますが、まあHPV感染されてその結果ガンになったってあたりが、7億円の根拠なんだろうけど、そもそもそれを自動車保険会社に支払わせるのって酷だよなって思います。
自動車車内のことではあるけれど、本来自動車はそういう使い方する物ではないだろうって気がするんですが、ひょっとしてキャンピングカーとかだったりするのかなぁ?
イーロンマスクはカーセックスできるような車は(当面)作らないだろうし、お怒りの程はよくわかります。
ただ、これ、自動車保険の会社も、保障範囲をむやみに広げすぎた結果とも言えるんですよね。
自動車が走行状態における交通事故に対して保障だけしておけば良かったものを、車両が停止状態だとか、車両に搭乗していなくてもおりる保険だとか、そもそも自動車保険契約者の家族の、個人的な損害賠償請求に対応するだとか、保険料を稼ぐために保障内容を複雑にして、屁理屈みたいな保障内容を売ってきた保険会社の功罪というのはあると思います。
まあ、日本でこういう裁判はなかなか起きないとおもいますけど。
これがいけるなら、家でもホテルでも損害賠償請求できるのかもなぁ、って思ったりします。
たまたま観た時事ネタからでした(別にカーセックスに惹かれたわけではない)
2022.
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04

最近セルフレジに出会う事が増えたような気がする。
以前は「はあぁ? セルフレジ? 万引きし放題じゃねぇか!」って思っていたのだけど、まあなんというか、セルフレジの背後でめっちゃ監視してる(というかヘルプスタッフなんだろうけど)店員がいるので、そんな気は起きません。でなくてもやりませんけどね。
自分で商品のバーコード読んで、自動精算機にお金を投入するんだけど、バーコードの読み忘れとか、二度打ちとか多少の錯誤とかで、未払いの商品を持って帰ってしまったり、余計にお金を払ってしまったり、ということはあるだろうなという気はします。
そういうのも織り込み済みで、レジスタッフを削減出来るのはメリットあるのかもしれませんけど、今の段階ではどうも客に不便をかけつつ、店側の経費も負担もさして軽くなっていないという、移行期なんで、まあまあ不満な空気が渦巻いてる気がします。
これはいずれは完全にセルフになって、店舗内に殆ど店員がいない、という状態が最終形態なのかもしれませんけど、結局量販店の店員ってサービスマンじゃなくて、お客の+αの労働で代行されてしまう程度のスタッフだったんですね、と思ったりします。
私ね、ネット通販が当たり前になっても、店舗が存続する意義って、商品に対して多角的かつ広汎な知識を持ったサービススタッフが常駐している事だと思ってたんです。商品のことやその評価を忌憚ない意見と視点でもって、気軽に聞けるメリットがあると思ってたんですよ。
(それはネットの口コミでもある程度機能しているんですけど、ネットの評価ってのは信憑性が低く、悪意が混じりやすいので、客観性と公平性に欠ける事が多くなるので、いまだ片手落ちな感じがします)
店員は名札をつけており、購入者であるお客と対面するから「誰がどのようにして何をどう言って、どんな人に、この商品を勧めたのか」というログが残る。だから売るほうも買う方も信頼と信用を寄せなくては成立しない。
商談というのはこうして成り立つものだとは思う。
昔の商店街の八百屋とか魚屋とか肉屋のオッサン達は、ありゃあ、その道のプロフェッショナルだったんだろう。時代が下ってああいう人達が不要になった。オッサン達が居なくても経済がまわるということがわかったから、個人商店はどんどん消えていったし、大手企業の運営するスーパーの方がコスパの高い商品を扱うので、庶民にはますます人気が出た。庶民は広告やポップや視線誘導によって戦略的に購買意欲を煽られるので、「売る」というアクションをせずとも「買う」ようになった。
もちろんスーパーやホームセンターでは、専門知識を持ったプロフェッショナルは必要ない。だからスタッフが削減されていっている。
誤解を恐れずに書くが、要するに企業は、仕方なく要らない人間を過剰に雇っている、ということなんだろう。おそらくAIロボットが進化したなら、即座に取って代わられる。
単純な経済活動においては、必ずしも人間は必要ない、ということなんだな、と。
人手が不足することが確定的な近未来において、この感覚は必要なのかもしれない。
黙っていても消費するような分野なら、「買う」機会だけを用意しておけば良いわけですから。
ま、幸いなことに、私の仕事はAIロボットには奪われなさそうです。
2022.
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02
チェンブロックを触った事がある人も少ないかと思うけど、少ない力で何百キロもの荷物を持ち上げる事が出来る、ギアレシオを応用した荷物用の昇降器械です。解りやすく言うと、手動のクレーンといえばよいか。
ものによっては1トンとかの荷物も上げる事が出来ますので、エンジンなどの重量物を車両から着脱したりするのに大変重宝します。
チェンブロックの操作は、昇降の際、操作する側のチェーンを一定方向に送ってゆくのですが、操作側チェーンが1メートル動いても、荷揚げ側のチェーンは10センチも動かないというギア比で、三メートル昇降するのでも、延々操作側のチェーンを回し続けなければならないという、それはそれで重労働な訳です。
結局、これは物理でいう、仕事量の話で、要は一定の高さの山に登るために、なだらかな長い登山道を使って登頂するか、短くて険しい道を使うかで、それぞれ必要とされる技術や体力、時間、その他の要素に変化は伴うが、結果的に同じ仕事量をこなしている、という、物理学の言葉で「仕事の原理」といいます。
ま、登山道をハイキングして登頂した人と、絶壁登って登頂した人が等価だとは思いませんけど、結果的には同じなら、じゃあ安全で誰にでも出来る方が良いよね、っていう感じで人間社会は成り立ってます。
とにかく人力で動かす便利な道具というのは、何らかの犠牲と引き換えに、可能性を引き出している、とも言えます。滑車の原理やてこの原理では、人間の力では動かせないものを、距離を犠牲にすることにより動かせるようにしてるわけ。
このチェンブロックという道具も、人力なのでそれら原理に準じてます。
前置きが本当に長くて嫌になりますが、
私はこの手動のチェンブロックで、延々チェーンを回して、上腕三頭筋を追い込むのがほとほと嫌になった。「上腕三頭筋」とは、女子がよく「振り袖」と呼ぶ、上腕の裏側のプルプル肉のことで、力こぶの方の上腕二頭筋と違い、ココの裏の筋肉というのは、普段の生活では殆ど使わないので、いやでもプルプルになるのです。
ところがチェンブロックを操作してみなさいな。
上腕の裏側にビンビン効きますよ。私の三頭筋はプルプルしてません。
でも、もう、そんな生活が嫌になったので、遂に、電動化に踏み切ったのです。
だが、中古といえど完品は高い。
一か八かで動作未確認品を購入。
電源コードも、スイッチもついていなかったので、一から配線調べて付け替える。
電源投入するも動かない。これはやっちまったかと思ったけど、なんとなくあやしいリレーが熱を持っていたので、調べてみたら、バイパスして繋いでも良いとのこと。(逆相防止リレー、というそうです)これの不良に気付けたのは僥倖でした。
軽く内部点検。単純なものですが、500キロも昇降できるだけあって、本体はめちゃくちゃ重くて20キロ以上ある。
ま、そんな事ばかりやっても居られないので、合間に化学洗浄槽でエンジンパーツをつけ置き洗浄。
とりあえず、無事電源投入で動作しました。めっちゃ楽だし、めっちゃ速い。電気の力で労働の軛から解放されました。原発最高、どんどん電気作りましょう。
車屋というか、修理屋だからなんかこういうのやってしまうんだろうなぁ、とは思います。もちろん壊れていなければそれに越したことはないんですけど、こういう事をたくさんやればやるほど出来ることが増えるわけですし、二度目があれば、動作未確認品でも全然怖くなくなるという。
そういう「中古は壊れてて当たり前」が、普通の感覚になっているんですよ、壊れてたら直せばいいか、みたいに。
もちろん、直せなかったときの鉄くずコースまで見据えてはいますけど、あらゆるものの中古市場が広がった昨今では、修理する技術ってのが本当に大事だなって思いますし、ものが新たに生まれず失われていく時代がくれば、長く使えるよう、メンテや修理が必須となります。
この先日本はド貧乏になって、簡単に車を買い換えたりも出来なくなるかもしれません。
そういう時に我々の様な職業が重宝される日が来るのでしょうけど、私としては、凋落した日本の社会を目の当たりにする日が訪れないことを祈るばかり。
昨日24年ぶりの円安、140円突破。
日本マジでやばいぜ!