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さて、昨日紹介したヴィンテージスピードシフターですが、つけました。
期待通りのサクッと感で、快適シフティング。

通常古い車両は再生産されない限りは滅失してゆく傾向にあるため、絶対的なユーザー数も比例して減少する事になります。
そうなりますと自ずと、業界全体も縮小されてゆきますからますます車両の下支えがなくなり、車両の個体数が減り、と負のスパイラルに落ち込んでゆきます。
しかし空冷ワーゲン業界は、元の分母が大きかったせいもあるのでしょうけど、世界中で根強く支えられているせいもあり、また新規のユーザーを獲得し続けていることから、関連する市場が活性化しているという旧車界としては異常な正のスパイラルを巻いているなと。
このヴィンテージスピードさんも十年ほど前からメジャーになり出した新参のメーカーですが、世界的にも好評を得ているようです。

また、日本のVW界を一手に支えてきたと言っても過言ではないでしょう、フラット4さんにしても今もって努力は怠らず、各種の情報発信とともに、クオリティの高い製品の開発も続けてこられています。

2万円、と少々お高いですが、ジャストフィットな専用カーペットです。
でも、ここまで作り込んでくれてたら、納得じゃないですかね。
ワーゲン業界に限らず、段々とモノの価値というのが変わってきている感じはします。
お金は確かに大事だし、必要だし、あって困ることはないし、もらえるならもらうと言わしめるような存在でしょう。
しかし、その金額と価値が釣り合うかどうかと考えたときに、価値を落として金額を抑えるという判断をあまりしなくなっているんじゃないかなという気はします。
お金持ちになったからだろうか、心の余裕がそうさせているからだろうか?
それもあるかもしれません。でも一番は、情報量の恩恵だと思うのです。
ネット上では日々、あらゆる情報が比較され、その評価をくだされている。ある程度の企図的、意図的、恣意的も含めてのマーケティング要素もあれどユーザーよりも知識量の多い者が記事を書き、あるいはダイレクトな体験や使用による他己の評価があれば、後続のユーザーはそれを参照することになり、よいモノと悪いモノの俯瞰的な価値基準が形成できる。
難しいことを言うつもりはないのだけど、要するに結果として「失敗しにくい、もしくは限りなく成功者の真似が出来る」ようになり、無駄や無理がなくなるということに繋がります。
(ちなみに、ネットの普及の黎明期において、情報開示、情報公開、情報漏洩は、あらゆる業界のある一定の利権を奪うことに繋がったのは事実で、その分だけ確実に不景気になりました。ですが現在はそれをゆうに凌駕するだけの情報ネットワークが形成されて、多くの人々がほぼ無料で恩恵を受けていると思います)
だから人の心の中で、「どうせお金を払うなら、失敗しない使い方をしよう」という賢さが生まれるだけの土壌が出来上がった、ということなのだと思います。
ただ、情報というのは先鋭化しやすいため、偏見も生まれがちです。
何も悪くない商品であっても、同じ用途でそれよりもわずかに(様々な意味で)良い商品があれば、それぞれが簡単に下位、上位認定されています。情報発信者達がネット上の同じソースを参照し合うせいで、口々に同じ論調で評価を下すことになり、存在しない価値の差が生じさせてしまうことがあります。
便利ではありますが、こういったところにネットの危険性はあると思います。

だからこそ、皆さんはネットの情報を参考にするもいいですが、是非ご自分で色々と体験してみて欲しいと思います。
失敗は嫌なものですが、直感的な欲による購買というのも、やはり大切にしたいと思うのです。
無論私は自身が触れて感じたものについて、できる限り皆さんにお伝えしたいと思っていますが、そこには感じ方の違いはあるかもしれません。
ですが私は商売ベースとしてではなく、皆さんが良いものに触れて、良いものを手にして満足していただけることで、よりご自身のL車やバイクに愛着を持って頂けるのではないかという思いがあります。
そうなることが、ひいては我々の利益に繋がってゆくと思いますし、そうでなくてはいけないと思います。
写真のバイクはお客さんが「買いましたよ!」と見せにきてくれた。増車、2台目だそうです。人の事言えないがあんたも好きだねぇ。

そんなこんなで、今日は終わります。
ではまた来月!
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長くブログをやっていると、流石に語ることもなくなるなぁ、と思うことしばしば。
自分でも最近、筆に勢いがないなと思います。
そもそもブログページって、毎日読んでくれてる人以外は何らかのキーワードで引っかかって、たまたま読んでくれるつて人が多いと思います。ですがそこからファンになってくれる、継続的にチェックしてくれるというのはなかなか難しいところ。
連続記事系は続きが気になるので、追ってもらえますし、企画系のものも然り。
ワンメイクの製作記事なんかも良いんですが、興味のない人にとっては退屈なものになってしまうかもねぇ、とか思ったり。
なのでできるだけ万人が、読んで損した、興味ないから意味わからん、的な話にならないよう色々工夫はしているのですが。

何でも作れそうな作業台。
ものづくりが好きな人はこういうの見てるだけでご飯が食べられます。ま、実際は手を動かさないとご飯は食べられませんけど。
そろそろ半自動じゃなくて、TIG溶接機がほしい。
そんなこんなで、

ついに入荷したビンテージスピードのT2レイト用シフター。
ビンテージスピードの製品は完成度が高く、仕上げもよいですよ。

ノブもさり気なくておしゃれです、主張しすぎないセンス。

バックギアアクションは、プルノブ方式。シフトロッドに内装されたワイヤーで引っ張っています。軽いです。

基部はアルミの削り出しで、剛性高いです。
タイプ2のアーリーは床の剛性が低く、シフト動作のたびにフニャフニャ床が動いてましたが、レイトの場合は、床はそこそこ頑丈で動かないんですが、今度はシフトのほうがフニャチンで、なんだかなぁ~、な感じでしたが、さあこのシフトつけたら完璧じゃん?
って、まだつけてないんですけどね。
飲みに行きてぇ~
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アップするの忘れてた。

急な話で、「モトクロスバイクあるが、いらんかね?」との電話。
もちろん二つ返事で貰いに行くと、まあ期待はしてなかったですけど、スズキのハスラー50。
うーむ、懐い。 どうしようか。
というか、いつでも思うのですが、何かを蜜に始めると、呼び込んだわけでもないのにそれに関連したものが集まってきたりしますよねぇ。同じような車種が来たり、同じような修理が入ってきたり。
車業界あるあるです。

そんなわけで再びBMWミニ。
以前の車両とは別物です。今回はベルトの交換と車検。
本来というかベルトの交換をする際、テンショナープーリーや、フリクションホイールといった部品を換えるのが望ましいのですが、ご想像どおり部品が高い。部品と工賃合わせたら十万弱ぐらいになるんじゃないかという勢いなので、最低限のベルトだけを交換することに。
ちなみにフリクションホイールってのはミニだけの特別な仕組みで、冷間時はウォーターポンプを動かさないようベルトでは駆動させず、このフリクションホイールという、サーボで制御された間接ローラーで回す仕組みになっています。って意味わかりませんからどうでもいいですよね。
とにかく変わった仕組みなのですが、21世紀に入っても相変わらずな内燃機関に、この仕組ってあえて必要なのだろうか? と思います。おそらくこの仕組みを持っているのはBMW系エンジンなんでしょうけど、おなじようにこの部品が不良になってカラカラと音が出たりします。さらにベルトがわずか6万キロという走行でだめになり、フリクションホイールとウォーターポンププーリーのラバー面も一緒にだめになるからたちが悪い。
BMW的には「暖気を早めるために、水を回さない」、としていますが、それなら昔から自動車にはサーモスタットあるからいいじゃん? って思うんですけど。(もちろんBMWミニにもサーモはついてます)
開発した人は我々凡人の想像が及ばない斜め右後ろ上段から繰り出す天才的な発想力をお持ちなのでしょう、きっと。

ベルト換えるのにエンジンマウント外すのはよくあることですが、エンジンマウント外すのにヘッドライト外すんは初めてでした。
この車、無駄に工数かかるよ~。
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26

ちょっと最近寂しいヘルムです。
まあさすがにコロナも第三波。猛威を振るっているので仕方ないかなぁ、とコロナのせいに出来たらいいんだけどねぇ。
でも、飲食店の皆さんはもう今更自粛要請出されたって、従いたくないですよねぇ。だって自分たちは言われたとおりにやったのに、結局国がGoToキャンペーンとか始めてぶち壊しにしたんだから。
っていうイメージついてますよね。
感染拡大は、なんかもう出口見えないのに慣れた感があって、気が緩んでいるせいもあると思います。ある意味で日常的になっているんですよね。マスクのある生活が当たり前になってしまった。

パティナなタイプ2アーリーレイト。
パティナっていうのは古い車における一つの状態で、一定の価値観を示す言葉です。
総じてざっくり言うなら、オリジナルペイントのまま色あせ、錆び、朽ちた様子をいいます。
まあ、そういうのがもてはやされる世界もあるというくらいに考えてもらって結構です。私は嫌いじゃないですけど、状態のいいものを直さずに放置すればどんどん悪くなるので、直すべきところは直さないと最後は失うことにもなりますよ、というお話しはします。

古いEPIのガスボンベに、ストーブ装着して使ってみたんですが、バルブが劣化していたようで、ストーブを外すとボンベからガスが漏れてくるようになってしまい、以来ボンベにストーブをセットした状態で保管しなければいけない状況です。
なので最近は、インスタントの袋麺を鍋で炊いて食べてます。

で、先日、68年以降の高年式のルームミラーを探すきっかけがあったのですが、少なくともウチにあるだけでもこれだけの種類がありました。なんか微妙に違うんですよねぇ。

なんか匂うとおもったら、メキシコビートルのフューエルポンプからガソリン漏れが。
キャブ車とは違いホースに圧力がかかっていますから、劣化すると漏れてきます。お気をつけください。

何度ミスしたことか。
キャリパーオーバーホールしようと思ってシールキット頼むのだけど、いつも片側だけ頼んでしまう。
対向だからキャリパー一個でシールは2セット! 両側なら4セット!
そういうわけで再び部品待ち。
冒頭でもお話ししましたが、はっきり言って春とか夏よりヤバい状態になっているんですが、あの頃ほどの混乱も動揺もないようには思います。なれてしまったというのが正直なところなんですが、相変わらず私は、ご飯食べてよく寝て、よく笑い、よく遊んで、日々を楽しく生きましょう、ってのがコロナに対抗するクールな手段ではないかと思っています。
怒ったり嘆いたり悲しんだり疎んじたり蔑んだり愚痴ったり、ネガティブな事から離れましょう。
そういう人と一緒にいても楽しくないし、話しても役に立たない。
病は気から
気は病から
もう月末ですけど、ラスト頑張りましょ!
2020.
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24
前回、
通天閣に登った男の話で、関西三塔を制覇すると宣言しましたが、二塔目をクリアしました。
皆さんにとってはもう本当に、どうでもいい話なんですが、私にとってもどうでもいい話です。

近くまで来た、というか、通りがかりで神戸に立ち寄った。
神戸になんて滅多にいかないし、これを逃すといつ行けるか解らないから、ダッシュで登ってきた。といってもエレベーターだけど。

いやあ、漆黒の夜空に映える赤ですね、これは綺麗です。洒落てます。
マジで初体験なのですが、周囲は閑散としており、ほんとうに営業しているのか怪しい雰囲気で、恐る恐る入口に入ると一応従業員らしき女の子が出迎えてくれる。
でも、バリッと制服を着たコンパニオンって訳ではなく、なんか、そう、雰囲気としては、高校の文化祭っぽい。内装もなんだか手作り感が散見される感じで、これでよくやってるよなって心配になる。

展望フロアは上段と下段があるのだけど、エレベーターが着くのはまず下段フロア。
一見して、ヤバい、これは単なる田舎タワーの展望台、褒めるところが一切ない簡素さだ、と思って若干舌打ちしたくなります。
しかし、階段で上段フロアに上がってみたら、写真のように、まあまあいい感じに演出されていた。
これ、たぶん元は下段フロアと大して変わらなかったんだろうけど、最近艤装されたのでしょうか。天井にはプラネタリウム風に星空がまぶされています。
最終的には全体をリニューアルするつもりなのか。
通天閣の展望フロアはぶっとんでましたし、下層フロアは土産物やら満載で商魂たくましい大阪の塔らしかったので、オシャレの街神戸の塔なら、もう少し頑張って欲しいところ。

空気が澄んでいるからか、神戸バイアスがかかっているせいか、夜景が綺麗に見えます。

ま、ね。
時間帯が時間帯だったからかも知れませんけど、見事にカップルばっかりでしたよ!
一人で登ってるのなんて俺だけだよ!
ネタのためとはいえ、自分を褒めたくなったよ! ってゆーか、誰か褒めてくれ!
さ、帰ろう。
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22
今日はまさかのボウズ。
連休中日ということもあるのでしょうけど、人は来ない電話も鳴らなければメールも来てない、そして宅急便すら来ない。ですので今日の私は一言も発声していません。本当に、マジで。
仕方がないのでこんな日は、作業に没頭しましょうそうしましょう。
のろのろ作業してなかなか終わらない案件に着手しました。作業が遅いのでオーナーさんによって次から次へとオーダーをいただいて、作業が増えてゆくという嬉し恥ずかしなパターンです。
今回は、イグニッションスイッチの移設と、シートの取り付け。おおよそこれが最後の作業なんですが、作業中に車検が切れてしまったので、車検に行かねばなりません。

これは完成写真ですね。

単極双投の本当に大したことないイグニッションスイッチなので、トグルスイッチにしても問題ないような気がしますが、まあロックキーがありますから一応は基本通り使いましょう。この様に鉄板に固定して形を考えます。

途中で迷いが生じて、形が上手く決まらず。

雑念が入ったので、気分転換にインテリアをカスタムする。

いつかどこかにつけたかった、IKEAで買ったフック。

塗装が乾くまでの間に、シートの取り付けを作ります。

ハイ、イグニッションスイッチベースが出来上がり。

シートも取り付けますが、この手のサドルタイプはいつも取り付けに苦慮します。ちゃんとした付け方って基本的にないから、いつも手探りでものすごく時間かかります。それに取り付け取り外しが面倒なことが多いので、今回はそのあたりも考えて作ってます。

全体のレイアウトはこんな感じ。

キーとメーター回りはごっそりタンク上から移設してココに。
インジェクションはむやみに配線いじれないし、メーターもそのまま使わないとダメっぽいので、ノーマル移設です。
キット使えば良かったんじゃネェのかな? と思わないでもありませんが、ま、いっか。
全集中の呼吸で作業はかどりました!
一言も話してませんけど!
2020.
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今までさんざん弄ってきた Super es X 2020R ですが、ちょっと振り返ってみたく。
私が林道行き始めたのは遡ること15年くらい前ですが、その時もこのSX200でした。
それ以前はXLR250に乗っていたこともあったんですが、殆どツーリングバイク賭して使っていました。それというのも、カラも大きかったこともあり、当時ダートで自在に操るには自分の手には余っていました。
ミドルサイズのオフロードバイクにはいくつか種類がありますが、いわゆるトレールというもっとも一般的なカテゴリーの中に、ツーリングからコース走行までこなせるメジャーな250ccフルサイズと、どちらかといえば初心者向け、街乗り、チョイ乗りといったイメージの強い125ccフルサイズが存在します。
250ccフルサイズは、たいていの場合エンジンパワーに相応しいフレームと足回りを装備し、一般的なキャリアを持つライダーがやや持て余すか、なんとか押さえ込めるというくらいのパワー感と車格をもっています。特にシート高は高い傾向にあり、日本人だとべったり足底がつくなんてことはほぼありません。当然車両重量もそれなりになり、細く小柄な人ではどうしてもマシンを操る以前の状態に陥ることが少なくありません。
ですのでそのような方は格を落として125クラスに、といいたいところですが、いかんせん125ccクラスではやはりパワーのなさがネックとなります。おまけに高速道路に乗れなかったりしますし、通常走行でも250ccの走行に合わせて走るのはややしんどいです。
そこで登場するのが、わが200ccクラス。これは125ccの車体に200ccのエンジンを搭載する、軽量かつハイパワーな部分が魅力です。足回りはほとんど125ccを踏襲しているのでへぼいといえばへぼいのですが、車格が一回り小さいだけに取り回しの良さはピカイチです。人によってはこのクラスの方が早く走れるという人もいます。
というかモトクロスのようなスプリントレースでなければ、林道やエンデューロ的なオフロードはそれほどパワーに依存するところはなく、テクニックが何よりものを言います。そのテクニックを車体と相談して引き出すことが出来るかどうか、がオフに乗れるかどうかの分水嶺といったところでしょうか。
ですので排気量デカい=速い、はけしてオフでは通用しません。

これは林道行き始めた初期仕様の頃ですね。特にオフを意識した装備はしておらず、タイヤもほぼボーズで街乗りしてました。
一時、仕事帰りに夜の10時から山に登り、林道を経由してわざわざ家に帰るという、変な習慣があったときがありました。
もちろん夜中ですから誰も居ませんし、見えるのは自分のライトが照らした前の景色だけ。
不思議と怖いとかそういうの全然なかったですね。暗闇の山の中に一人でいる非現実感が面白かったんですよ。
たまに鹿とぶつかりそうになりましたけど。

今の形に近い第二形態ですね。
実際、第一から第二、現在の第三に至るまで、シートの高さはどんどん上がってます。
これは自分の走り方が変わってマシンをチューニングしたということです。
私が乗るバイクを、私だけが乗りやすいように改造していった結果が、冒頭の写真の第三形態です。
毎度手探りで弄ってきましたが、今は自分のバイクがめちゃくちゃ乗りやすいと感じています。
だから他の人が乗っても乗りやすくはないかもしれません。
自分に合わせてマシンをチューニングする、これがカスタムです。
そんなすごい技術は持ってませんが、自分が乗りまくって、コケまくったバイクだからこそ、見えるものがあった、ということでしょうかね。
趣味ですから見た目も大事なのですけど、バイクのような身体と直接的に関わる乗り物はどのマシンを選ぶかで、随分とその楽しさが変わってくるのだろうなと思います。
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秋も深まってきたと思いきや、なんと大阪の今日の気温は26度なり。
夏やん、完全に。
いや、今時の夏はこんなもんじゃないけど。
最近テレビとかニュースを全く観ていなかったので、コロナの感染者がうなぎ登りだということを全く知らなかったガラパゴスな私です。
街を見回しても、人の流れとかそれほど変わってないし、飲食店も通常営業モードだから、すっかり安心感に包まれていたさ。
ただ車が異常に増えたなぁ、とは思います。普通に何でもない場所で渋滞するし。

これはホンダのステップワゴンのエンジンマウント。
どうせなら全部換えちゃいましょうかということで、マウント禅交換の依頼。

往年の大ヒット車両でしたけど、今はとんと見ることもなくなった20年前のステップワゴン。
オーナーさんはとても気に入っていらっしゃって、長く乗り続けたいと。
我々のような職業はその言葉が嬉しいのであり、なんとか報いろうと奮起も致します。
部品を交換してリフレッシュ出来ると、またさらに愛着も湧くものです。
そうも考えると、我々の仕事は「新車販売阻止」ともとれるわけで、ひいては「資源保護」ともいえるわけです。
耳タコな話ですが、使えるものを捨てて、買い換えるってのは全くもってエコではございません。
ユーロ基準に合わさなければガス規制がクリアできず、販売台数が低迷すると懸念し、メーカーは既存の古い車を一掃すべく新しい車を開発し買い換えを促す。
そんなことになることは、ユーロ圏をはじめとしたメーカー各社のお偉方も承知のハズなのだから、結局環境のことなど考えてはいないのだな、ということがよく判るお話です。
所詮は金です。
コロナも金の前ではただの風邪です。

ウチの猫にそっくりな野良猫が、日向ぼっこしてました。
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これは何しているのかというと、三角窓を外す作業です。
通常三角窓の枠にはコの字のシールラバーを介して、ガラスが嵌めこまれているだけで、合掌してフンッと外側に引けば抜けるものなのです。
ですが、多くの場合この窓枠に取り付けるコの字ラバーを在庫していない、あるいはロクなパーツがないため、つい、古亭と防水の両面が同時に出来てしまう、シリコンシーラントを使ってしまいます。
窓枠に充填して、そこにガラスを押しつけて固定しちゃうんです。
三角窓を一生取らないならそれでもいいんですが、三角窓のロックが壊れたときなどは、ぜったいにガラスを外さなくてはいけないため、外れないなどというのはタブーなのです。

ですが、先達は愚かにもシリコンシーラントもりもりで固定しちまってましたので、カッターやらワイヤーやらマイナスドライバーやらを駆使して、イライラマックスで小一時間かかって外したのです。
で、シリコンシーラントってのはお手軽なんですが、除去するのは大変です。今回も窓枠にフルで入っているので、完全に除去するのは諦めます。シリコンシーラントでの古亭が絶対ダメではないのですが、外すときの想像力を駆使して施工しなくてはいけませんよという話です。

昨日実家にいったら、例の姪がきていて、煉獄さんを描け、といわれて描きました。
まあたまにはね、こういう模写をするのはいい練習というか、いい機会なんですよ。描かないと忘れますからねぇ。
「鬼滅の刃 劇場版」、ですが空前のヒット作となって久しく、割と「泣いた」的な感想を聞くのですが、まあ作品はいいんでしょうね。
ただ、ブレークの仕方が進撃の巨人にも似てるよなぁ、とおもうと、意図的、企図的、恣意的、に感じてしまうあたり、ひねくれ者は口を出すなと言われそうですが、今後この様な流れで定期的にメガヒットが量産されてゆくのかも知れません。
そんなことを思いつつ、一方でアニメ映画がヒットする要因を分析するに、
アニメというのは俳優のように実物の人間が演じていないのと、外面内面共にディフォルメされているせいで、老若男女共通言語として受け入れやすく、象徴的に理解しやすい。また、俳優などリアル人格による影響や、その先入観が影響しないのも、好転する要素となっていると思う。
あとアニメーションの描写が、現実よりも現実らしく描かれている「オーバーリアル」が、人々の潜在的な希望や感受性を刺激するところにあるからではないかと。
はい、意味わからん。

ではまた来週!
2020.
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車検はわたしが直接乗っていって、検査を受けます。
本来なら全ての車屋さんはお客様の車を運搬するのだから、積車などに搭載するべきなのでしょうけども、一部の高級外車などを扱っている業者さんを除いては、殆どの車屋さんが自走です。
それはコストの問題もあるし、煩わしい、というもっともな理由もありますし、そもそも積載車を所有していないという話でもあります。
が、それ以上に車検場に向けて走行する際に、車両のリアルな走行具合というものを把握することが出来るという意味で、自走をするという車屋さんも、いる。
いるはず。
ね?
そんなわけで、なんか変だなーと思っていたんですよ。
いくら調整してもクラッチのキレが悪い。

ケーブルの不良であって欲しいと願いつつ、潜ってみればやはり切れかかっていました。
どうもボーデンチューブとの絡みが悪いのかなと思ってみたのですが、ボーデンと車体をつなぐスリーブの部分が荒れてました。

よくわかんないですね。

ここです。
このチューブの中をクラッチワイヤが通っているんですが、この様に削れている部分があると、ワイヤがこすれて切れやすくなったりします。
かといって、チューブを交換するなど大事なので(ほぼ、げんじつてきではない) 入口部分をリューターで削って均しておきます。
これで万全かというと、再発の可能性は残りますが、まあ持病持ちというか、年を取ると誰でも身体の慢性的な不具合を抱えている、というのに似ています。
そんなわけで。
2020.
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12
以前買って、しばし放置状態だったNEWパイプベンダー。
ネットなどを見ると割とちゃんと曲げられるとのことで導入したのですが、何をするやらはまるで考えておりません。

今日は軽く試運転してみましょう。

まずこの20ミリのパイプ。肉厚薄い0.5くらいだろうか。
普通のパイプベンダーなら、絶対折れて終わるパターン。
レッツゴーだぜ!

そんなに肉薄パイプでもまあまあ力入れないと曲がりません。
うにゅにゅにゅ、って感じである一定の線を越えると、急に軽くなりました。
なんざんすか?
えー。

ペロンペロンに潰れてました。
まさかガセ!? 全然使えない奴じゃないだろうかと戦慄しました。

次は肉厚1ミリの ステンパイプ。これは固そうだ。18ミリくらい。

っおおおおお!
すげー! ちゃんと曲がってる!
これだよこれ、求めていたのは!

多少変形はして、真円ではなくなるのだけど、許容範囲かな。悪くない仕上がりです。
二万弱の道具にしては充分な働きです。
これでいろんなものが作れるぞー、という期待だけ胸に、さあ片付けて仕事をしましょう。
2020.
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長いこと車バイク関係を触ってきて、今までも様々なパーツが登場しては定番化、定着したり、廃盤、違法パーツになって取り扱いできなくなったり、何の効果もないけどただ単に口コミだけでバカ売れしたり。売れるからといって、廉価版がどんどん量産されて結局まともな商品が市場から追いやられて絶滅したり。
まあ、そんないろんな事がございました。
で、最近驚いたパーツがこれ。

巷ではナノウィンカーとか、マイクロウィンカーとかいうみたいですけど、極小のハウジング内にテールとブレーキとウィンカーのLEDランプが内蔵されているという代物。
これどのくらい小さいかというと。

指先より小さいんです。
これ、車検通るのかよ? ってーと、どうも巷じゃ「Eマーク」があれば通るとか。
なんじゃそのEマークって。

レンズに書いてます。
Eマークとは、ECE Regulation もしくは欧州自動車EMC指令の要求事項に適合した自動車部品に対して、E+数字(試験および認可した機関の国番号)を表した適合性マークです。(E1:ドイツ、E2:フランス、E3:イタリア・・・E43:日本…)(OKIサイトより抜粋)
けっ、またヨーロッパが許したらオッケーってか? JISじゃあかんのかい! って言いたくなりますが。
どうも、これEマークそんなに重要じゃないっぽい。(かといってないとツ込み対象になると思うけど、検査官もこんな細かいものチェックしないといけないとはねぇ……)
私はレンズ表面積が問題になるとばっかり思っていたんですけどね。
とりあえずつけましょうか。

つけました!
何処についてるか全く解りませんね!

ここです!

そして光ればこう!
明るいですね。

面積問題じゃないってのは、ものすごく簡単に言うと、
適合品であるなら、面積の縛りを無視できる、といった事だそうです。
道路運送車両の保安基準(2020年4月1日現在)を参照すればわかりますが、そういう条文があります。
ただ、これはいつの段階からひっそり付け加えられたものなのか解りません。前からあったけど適合するウィンカーがリリースされていなかったのか(LEDの明るさが保安基準適合を実現した、とも言えるため)
ただ、小さいから何処にでも取り付けられる、というわけではなく、取り付け位置には厳格な決まりがあります。

まあ、ここなら問題ないっしょ、と配線してみたら、テールランプつかないし!
新品なのに!
不良品!
電子基板の入った部品など、所詮こういうものですよ。
2020.
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08

いつの間にやら並木も色づいて、すっかり秋ですね。
秋なので、今日はメキシコビートルの後席にシートベルトをつけましょう。
後席シートベルトの義務化は2008年の道路交通法の改正によるもので、シートベルトを備え付けている車両は必ず後席乗員も装着せねばならないことになりました。
で、ここからは一般の方にはまるで関係ない話なのですが。
まず、シートベルトを車両に備え付けなければならなくなったのは、いつからかと申しますと、少し歴史があります。
1969年(昭和44年)4月1日以降に国内で生産された普通乗用車(定員10人以下、軽自動車を除く)は、運転席にシートベルトの設置を義務付けられた(軽自動車については同年10月1日生産車から)。
助手席のシートベルトは1973年12月1日、後部座席のシートベルトについては1975年4月1日以降の国内生産車で設置が義務付けられました。
つまり日本の法律上では、約4年間くらい、運転手だけがシートベルトをしているという変な状況があり、お父さんだけ助かって家族全員が車外に投げ出される悲劇、なんてのも実際にあったかどうか解りませんが、可能性としてあったわけです。
さらにこの当時は、腰部分のみを固定する2点式シートベルトが主流でしたが、1975年4月1日以降は、フロントの座席に関して基本的に3点式のシートベルトが設置させるようになります。
でもまだ後席は2点式の時代が続きまして、ついに長い年月を経て、
1994年(平成6年)4月1日以降は後部座席の側面席(3人掛けの左右)が3点式設置になりました。ただ真ん中席は2点のまま。
そして、そりゃネェだろって事なのか18年も経ってから、
2012年(平成24年)7月1日以降は全ての座席を3点式シートベルトにすることと定められました。
察しのいい方はここでピンとくるはず。
メキシコビートルって1994年にはあったよね、と。
でも後席にシートベルトついてないよなぁ? (ついている個体もあります)
なのでたまに、シートベルトつけてくれっていう依頼があるのですが、これがすんなりいかないものがあります。

クォーターの窓を外して内張をめくります。 ハイ皆さんもうこの時点でDIYは諦めましょう。

これは別の車両ですが純正はこの位置に三点のマウントナットがあります。(ちなみにこの車両は1972年です。すげぇっすねVW社)
ですが、めきびーは

穴空いているだけ……
なんで穴だけ開けるんだよ。
つける気ないなら空けるなよ!
仕方ないので、ナットを溶接します。

ガッチリ火花ガードして、コソコソとセコい溶接をします。

なんかよくわかんないですけど、火事にならずに溶接できました。ほんとうなら内装剥がしてやるもんですけどね(危険なので)

いちおうついたよ。
そんなわけで、1994年以降の車両で、後席に二点式シートベルトしかついていない車両は厳密に言うとアウトなんですけど、そこはまあ、今回みたいに大きな手間をかけるしかないってあたり、なかなか二の足を踏むところですし。
ご要望があればもちろん施工します。
2020.
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06
私が車検に行く時ってのは、だいたい、半日店を空けることになるので、前後の店の都合を合わせてでます。
当然検査受け車両の方の整備と準備も抜かりなく……なんですが。
たまに、出発直前まで作業に追われていたりします。
そんなことなら明日でもいいじゃん、焦ることないじゃん、っていいたいんですが、金曜日というのはいわゆる世間様の週末。
車検場などというお役所施設は土日は休業なんです。それに加え月曜日はヘルムが休みになっているので、金曜日に車検を受けられないと土日納車もままならず、火曜日受けなんて事になるので、金曜日はちょっと無理してでも行こうとするんです。

で、行きがけの橋の上で気付いたんですよ。
視界が広いったらありゃしねぇ、秋空が広がってらぁ! てやんでぃ!
てなもんで、或る大事なモノを付け忘れていることに気付いてしまいました。
それがないと、何が何でも絶対通らない。結局行くだけ無駄なので引き返すことに。
もうこれは本当に自分が悪いから、弁明の余地もございません。
試運転だと思って帰りましょう。
画像を見て何が足りないか解った人はすごいです!
あてたらすごいと言ってあげましょう。
2020.
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05
日本の首相より、アメリカの大統領が誰になるかで、国家の命運は別れるというあたり、実に弱小国の性かなと。
アホだけど、仕方ないのでアメリカにはついて行くしかないのでございますよ。
まあ、俺が死ぬまで日本が平和ならそれでいいけどね。
そんなこんなで11月に入ってからめっきり冷え込む日々が続いていまして、バイクの車検も取ったのにツーリングに行く暇もなく、かといって遠くに行って寒い思いするのもちょっと嫌だったりして、このまま春まで寝かすのか、と。

日も短くなりましたしねぇ。
一年のウチで11月というのは、訳もなくもの悲しい。そして切ない。
小泉今日子の「木枯らしに抱かれて」がよく似合う。別に失恋したわけでもないのに口ずさんでしまう。
もう今年もあと二ヶ月とは思えないほど早かったですが、今年の清水の一文字漢字はなんになるでしょうね?
やっぱり「染」とか「禍」とかそういうネガティブな感じになるんでしょうかね?
全然関係ないんですけど、各種の大会やパフォーマンスとかも含む、揮毫(きごう)~筆を振るって絵や字を書くこと~の時って、みていていつも思うのですけど、紙にめっちゃ墨汁が飛び散ったり、垂れたりしてるじゃないですか。
私的に、いつも「ないわ~」って思うんです。
ま、どうでもいいんですけど。

低年式のカルマンのフロントエンブレム。
裏側のマウント部分が外れていたので補修します。
高年式はアルミなのですが、低年式はずっしり重い。アレ? 鉄なのかなと、と思ったら真鍮でした。贅沢ですねぇ。
おかげでハンダで直せます。
そんなわけで~
2020.
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03


先日告知していた、レンタルバイクの話です。
オフロード走行を体験してみたい、という方、バイクは初心者なので試し気軽に乗ってみたいという方、ちょっと今日だけツーリングに出たいという方、傷程度のダメージはカウントしないイージーなレンタルバイクです。
つまり、林道やダート走行が出来るレンタルバイクと考えていただいて結構です。
以下規約を作ってみました。
ヘルム バイク貸し出し規約一回の貸し出しの間における車両の管理責任は借主にあるものとする。
万が一事故等に起因する車両の故障、保管、駐車中の盗難等の損害が発生した場合、速やかに弊社に連絡し指示を仰ぐと共に、車両の破損に関して借主は責任をもって弊社に原状復帰相当金額を支払うものとする。
エンジン、サスペンション、ブレーキ等機能的部品の消耗を除く、転倒などによる著しい破損、走行上不具合が起きる損傷、部品単位の破損、割れ、折れ、フレーム、タンク、マフラーなど、今後の運行に支障がある箇所の破損が確認された場合、20万円を上限とし修理代金を請求する。
ただし、通常使用時における軽微な傷、擦れ、打痕、塗装の剥がれ等、機能的部品の破損以外で走行に支障を与えない程度の損傷は免責とする。
なお、使用中における故障等で、現地修理店等に支払った修理代金は借主負担とする。
貸し出し返却は共に弊社スタッフの立ち会いの下、行うものとする。
燃料は満充填状態で貸し出し、返却するものとする。
借り受けの際は免許証の提示し、コピーを弊社側で保管する。
時間貸の算定は時間単位で行うものとし、分単位の切り捨てはしない。等々、少々小うるさく書いていますが、一応そこはちゃんとしておかないとトラブルの元になりますので。
あと貸し出しの条件ですが、排気量が200ccなので、普通自動二輪の免許証(中免)をお持ちの方に限ります。
自賠責保険付帯
任意保険付帯 対人対物無制限保障 レッカーサービス付き
○ 時間貸しプラン:1時間 (延長) 1000円
○ 定額プラン10:10時間 8000円 10:30~20:30まで
○ 定額プラン24:24時間 12000円
*別途保険代として日額 500円をいただきます。こんな感じで、11月7日土曜日よりサービス開始します。
ご利用の予約は 072-626-5453 ヘルムまで。
2020.
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01
なんか世の中は騒がしいようですが、ヘルムは静かです。
今現在も大阪市の住民投票の開票は続いているようですが、正直域外の大阪府民からするとどうでもいいというか、何か変わるんかいな? のレベルでして。
ただ前回もですが、今回も投票の賛否が拮抗するというあたり、余計に何が問題なのかが解らなくなってるように思います。
それに、フェイク情報というか、ロビー活動が酷すぎて、もうこれ政治ゲームの一環なのかなと思うわけでして。
なんかマジで政治家とか運動家とかデモ行進隊とかが
アホに見える。
悪いけど。
どうせなら、私利私欲を捨てて、世のため人のために動いて欲しいと思います。
というか大阪府のことやねんから、大阪府民全員で住民投票させろよ。大阪市でしかしないから変革しないんだろうがーと、(今、速報がありました)ハイ、維新終わったー!
それとは関係ないですが、今日は単純なクラッチワイヤー交換。

車両はほぼ無改造な、ザ・ノーマル。
これでクラッチワイヤ切れるかいのぉ? もしかしてクラッチいってるんじゃないかのぉ? とドキドキワクワクしながらワイヤー点検したら、見事に切れてました。ボーデンチューブの中で。

これ、もとのボーデンチューブが長すぎたのが原因。前に換えた人が年式間違えたんでしょうね。
というのも74年って年式は微妙なことが多くて前期と後期でいろいろ変わっています。
クラッチワイヤもその一つで、前期は長め、後期は短め。
ボーデンチューブも同じくでして、本来短めを入れるところに、長めが入っていると、歪に湾曲するため、中を通るワイヤーに負担がかかり結果摩擦で切れやすくなるという。
そういうことですので、ちゃんとした部品をちゃんと使えばすっきり上手くゆくと。
そんな当たり前の話ですが、それもこういった無改造の車にこそ言える話で、ミッションが積み変わっていたり、修理が施されて補修されているなどで、年式通りの部品がつかないこともありますので、そこはそれマニュアルには書いていないことでありますから、我々のような人間が必要とされるわけです。