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身体を張ってネタ作りしている訳ではありませんが。

たまに近所の山の林道に走りに行きます。
地元のせせこましい林道ですから、整備が行き届いていなかったりで崖崩れや倒木なんてのは日常的にあり、思わぬアタックを強いられることがあるのです。

午前中の私は、優雅にカフェーでモーニングと洒落こむ穏やかな紳士だったのですよ。

せっかくの休みだし、山に入って自然の声を聴いて、荒ぶる心を落ち着かせようではないですかと。
少し山に入れば人気のない、本当に綺麗な場所があるもんですよ。
うん、心が洗われます。
こういうフラットな山道をとことこと走るのは、もっぱらトレッキングといいまして、なんとも優雅なライディングなんですが、山には魔物が住んでいると、誰が言ったか知りませんしそんなことはどうでもいいんですが、一歩間違えばエラい目に遭います。

崖崩れで行き止まりです。
さすがに無理だねぇ、と一人苦笑いながらUターンして、いざ引き返そうとしたところ、意外に傾斜がきついことに気づく。
あれ? 俺、なんでここまで降りちゃったの? 斜度にすれば30度もないのだけど思ったより地盤が緩く、駆動輪は地面を掘りまくる。これ、二速でトラクションとかそういう問題じゃない。降りて手押し。クラッチとアクセルを駆使しながら。
吐きそうになりながら登り切る。実は一瞬、このままマシンを放置して徒歩で帰ろうかと思ったくらい絶望的な状況でした。

なんせこれですから。
いやあ、やっぱロープは常備だね、一人で無茶したらいかんよね、と帰路につく胸中で呟いたのですが。

枝道があればどこに通じているのかみてみたくなる、というのがオフローダーの性癖でして。
つい、素直に帰ればいいのに、つい、行ってしまったのですよ。
倒木の脇を超えて。
なんで俺行った?
なんで行こうと思ったの?

で、引っかかり、素敵な絵面を作ってしまいました。
これ、斜面に沿って走り抜けたら越えられるんですが、ずるってすべってズボッと嵌まり、前にも後ろにも行けず。
足場が悪いので一定以上持ち上げることも引き上げることも出来ず。
「やっべぇ~、まじやっべぇ~」呟きつつ、したたり落ちる汗が地面を濡らすほど、焦りました。
これホントマジで、帰れないかもしれない。
もう、本当にナンバープレート外して放置して帰ろうかと思いました。
ひたすら惨めで、ひたすら寂しい。行って嵌まって引き上げる。聞こえるは鳥の声と自らの荒い息のみ。
まさにこれは淋道。
ま、結局のところ、車体をひっくり返し、逆さまにしたりして、根性で乗り越えて無事帰還した訳ですが。
200ccクラスの車体とはいえ、意外に自分パワフルなことしてるなと。
久しぶりに、酒以外で吐きそうになりました。
教訓。
一人の時はアタック禁止。
その臆病さが命とバイクを救う。
林道の一寸先は闇。
以上でございます。私とアタックツーリングがしたい方は挙手を。
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そこまで言ってて、平成、令和の変わり目に、実は日本国内にいないという人も多くあるでしょう。けども、ま、年が変わる瞬間にジャンプするみたいな話ですからどうでもいいんですが。
なんか外では珍走族がガンガン走っています。連休初日ですからね、彼らも嬉しいんでしょう。
だが、覚えておくことだ。本当のアウトローとは世間に迎合しない者であり、連休などというものに絡め取られているようでは、貴様らにアウトローを名乗る資格はない!

まっ、そりゃいいとして。
インターメカニカ、まだやってます。
前回は全力で礼賛しましたが、所詮キットカーな部分はあります。それがこういった補機類レイアウトや配線取り回し、整備性の善し悪し、効率性などに表れます。
このオレンジのタンク、なんなのかといいますと、パワステオイルのタンクで左下にパワステのポンプがあります。
空冷乗りならうーん? と唸るところ。パワステいるかなぁ??
私、はっきり言ってリアエンジンの空冷車にパワステは不要だと思います。
そのせいで、この車両は通常の五倍くらい整備性が悪くなっています。
さらにいうと、ツインキャブのリンケージの置き方が非常に悪く、かなり無理矢理アクセルワイヤを引く状態で、イグニッションコイルとの干渉も含めて、シロート仕事だなと感じていた所存。
どの段階でこのレイアウトになったのかは解りません。インターメカニカから出荷されたときからこうだったのか、途中で改造されたのかは解りませんが、レクサスの真ん中グレード買えるくらいの車両に、このあたりの技術クオリティは残念かな、という印象。
今はどうだか知りませんけど(今はスバルのエンジン積んでるそうですよ)、
私は、整備性のよい車両というのは設計が優れているという事だと思いますし、設計を実現できる技術性を担保していると思いますから、おのずと、よい車=整備性がよい、はモノの善し悪しを判断する定式となるかなと。
しかし、よい車が必ずしも、面白い、楽しい、わくわくする車とイコールではない、ということはあえて断言しておきます。

さあ、明日から魔の一週間が始まります。
ゴールデンウィーク中もヘルムは絶賛(定休日以外)営業中でございます!
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通勤の時にしばしば、この様な風景にであいます。
国道を横断する近所の大学生が、横断歩道前で待っているのですね。
ですがここ、横断歩道をまたいで歩道橋もあるんです。
なんか無駄だなと思いつつ、まあお年寄りや足の不自由な人への配慮もあるのかもしれませぬ。
しかし、彼らは元気な学生君達です。
横断歩道の信号が青になるのを待たず、歩道橋を渡って往く学生もいますが、多くは信号を待つ選択をするようです。
ですからそれらを見ていてふと思うのです。
距離を稼ぐことになるが、立ち止まらず前進できる歩道橋を往く奴ってのは、たぶん仕事が出来る奴になるだろうなと。
だが、信号が変わるタイミングを見越して歩く速度を調整する奴はもっと仕事が出来るだろうなと。
しかし、そもそも大学など行かずに高卒から現場に出た奴は、もっと仕事が出来るだろうなと。(出世は望むべくもありませんが)
それはさておき

シャーシの下に転がってました。柿みたいな実。どこかの鳥が運んできたのでしょうか。

ビートルのタンク下ってのは、ちょっとしたスペースがありまして、放置車でなくとも、たまに動物がねぐらにしたり、このように餌を貯蔵したり、場合によっては巣を作ったりします。過去には本当に鳥が卵産んでたこともありました。
なんかまあ、微笑ましいというか。現代車では起こり得ない話です。
なんか安心感があるんですかねぇ?
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なんか世間がざわざわしだして、道も混み始めている昨今。
ついに史上初とも言える十連休が目の前にやってきております。連休ってのは人間強度を落とすので、私はとりません。
そんなわけで告知しておきますと、ヘルムは通常通り月曜のみを定休日年、特にゴールデンウィークだからといって、連休設定はいたしておりません。
なので、連休中に何かあっても大丈夫ッすよ! 一見さんも、通りすがりの方もいらっしゃいませ~。

鯉も泳ぐわ、とおもったらもうすぐ五月。
そして今日は平成最後の木曜日。
間もなく令和とか言うようになるんだなと思うと、なんとなくくすぐったい。
何が変わる訳でもないんだけど。
平和ですよね、日本って。
連休に向けて残業しまくりの、そこのあなた。
お疲れ様です!
しかしあれですよね。
十日も休んだら、ほんとに社会復帰してこない人かなりいそう。
というか、連休明けに駅のホームから人生ごとドロップアウトする人も相当いそうな気がします。
サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ~っと、歌われていたのも、隔世の感がありますな。
そういう意味では、たしかに日本は豊かではなくなったのかもしれません。
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精緻精細な356レプリカを制作することで高名なインターメカニカ。
ポルシェ356レプリカといえば、エンジンなどが似ていて、サイズ感が手頃な空冷VW(主にタイプ1やカルマンギア)のシャーシが流用され、ファイバー樹脂製のボディを被せられたものが主流でした。
それらはキットカーという位置づけでもあり、あくまで356っぽい、という程度のつくりで、けして出来のよいモノではありませんでした。

で、80年代にインターメカニカという自動車メーカーが、356レプリカに参入しました。
この経緯は当時のインターメカニカ社に、日本人の堀井さんという方が話を持ちかけたのが起源だそうで、ま、長くなりますからそこのところは割愛しますが、熱烈な356ファンだった堀井氏が、本物を超えるレプリカを作りたいと情熱を燃やした結果生まれたのが全く新しいチューブラーフレームを持つ、ポルシェの顔をした新しいスポーツカーでした。
つまり、インターメカニカは、形や名前こそポルシェ356を冠しているように思えますが、実際は全く別物で、単にレプリカだとするには出来がよすぎる、完成した車両であるという評価がなされています。

そんなインターメカニカ。
基本的にエンジンはADあたりのワーゲンエンジンですから、馴染みは深いのですが、シャーシが全く違うから困ります。

今回はオイル漏れの修理です。
ギュウギュウって程でもないですが、エアコンにオイルポンプにツインキャブのフルコース。
エンジンおろしのために普段使っている工具が入らない。
ふだんの3倍くらい時間かかります。
やっぱりこの辺は、熟成されてないから整備性は悪いんです。
別にこれらに限らずとも、マイナーなメーカーや、一部のスポーツカーなども、すこぶる整備性は悪く、基本的に修理するなんて事は前提として考えていないレイアウトが見受けられます。たぶん、ノリとしてはレーシングカーなのでしょう。

あーなんか配線とか、厭だ。こう、私好みではない配線の仕方が気に入らない。なんでこんな無駄な事してるのか。

ちなみにリアディスク。

うおお、おりたぜーぇえ!

ん~オートマなんですね。

オイル漏れ箇所発見。
組み方を忘れないうちに作業を進めちまいましょう!
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イベントというと毎度同じような写真になってしまいますが。
つまんなくてすみません。私は基本あまりブースを離れられないので、人がいないときにちゃちゃっと撮ったりしてるのでこんな感じになります。実際はもっと活況なので来たことない人は来てみてください。

今回二回目ですが、前回よりもパワーアップしてる感じがありました。ブースの数も種類も格段に増えているし、バラエティに富んでいて面白いです。会場の立地条件として、食品を扱えるというのは割と大きなファクターですかね。




あ、このダサダサの壊れかけテントのブースは、茨木の某VWショップです。
もう、何でも売れると思って、ガラクタばかり持ってきてます。釜ヶ崎なみです。


本当にいろんな車が来てますが、皆さん大事にしてらっしゃる。

本日は朝から暮れまで快晴。ほとんど夏日でした。風呂がしみるレベルですね。
まずまず忙しかったですけど、海辺の風に吹かれて心地よい一時を過ごしました。

シュールな自車撮り風景。
ここなら海をバックにしての撮影が出来ちゃいます。

オレンジバグ主催の皆様並びに、関係者の皆様。そして、イベントにご参加くださった全てのショップ様および、空冷VW乗りの皆様。 本日はお疲れ様でした。またお会いできる日を楽しみにしております。

次回はビートラックで参戦したいところです!
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はい本日でございます。4月21日、日曜日、和歌山県の片男波海水浴場にて、春のVWイベント開催です。
ヘルムもブース出店のため、行って参りますので、本日はお休みです。あっという間で、告知が遅くなってすみません。

いや、ま。
私も遅くまで準備してるんでいいんですが、会社帰りに車取りに来て、夜中に洗車して帰るOLのお姉さん。
もちろん今日のイベントのために。えらいです。
そんなわけで、お暇な片は是非和歌山まで来てねー!
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大阪の無料高速道路といえば、府道2号線、俗に言う中央環状線と、国道423号線、俗に言う新御堂筋でございます。
前者は大阪南部の堺から、北部の池田までを縦に貫く頼もしい道路であり、かなりの確率で併走する高速道路と変わらない速度域で走っていますし、後者の新御堂は北部箕面から大阪市北区までを貫く自動車専用道路であり、こちらもかなり高速行きで走るのが常でございます。
そんな無料の高速道路は、しばしば試走に使います。

高速道路を走行したあとにエンストする、不安定になるなどの症状を再現するために、走ります。茨木から都会の大阪まで。
結果的には不具合がはっきりと出ないので、なんとなくしかあたりがつけられませんでしたけど。

眼前に広がる摩天楼はテンション上がりますね! たまには都会の夜もいい。
え? ああ、これは写真を撮る助手がいるんですよ。
私が運転しながら写真を撮れる訳ないじゃないですか。そんな器用なこと出来ませんって。
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今回もあまりにニッチな作業なので、ほとんどの人が興味ない話です。
が、やったので載せます。

バイクのシートは大抵ウレタンスポンジで成形されてまして、これを専門用語でアンコといいます。まあ、なんでしょう、鯛焼きとか今川焼きになぞらえて、シートレザーを衣としてその中身、すなわち餡子ということなのでしょうか。よく判りませんしあんまり深い意味もなさそうなんで、調べたことはないです。
で、業界にいるとよく聴くのが「アンコ抜き」という言葉。これはシートが嵩高(かさだか)で足つきが悪い場合や、お尻とのフィッティングが悪い場合などに、シートスポンジを削って成形することを指します。当然削りますからその分薄くなったり、乗り心地が悪くなったりもします。
が、初心者の方なんかは足つきがよくなるので、バイクに慣れない最初のウチはローシートにするのは非常によいことです。
しかし、そこそこバイクに乗り慣れてる人はシートの高さなんてのは関係なくて、それよりもシートの位置や、座りごこち、重心移動のしやすさなどを重視して、アンコを盛ったりします。もちろんデザイン的に整える意味でもします。
今回は(相変わらず元の形の画像がないのですが) フラットな後端部をガンファイターにしたく、全体的にかさ上げを行っています。

スポンジの質が違う部分が盛ったところですね。かなり盛ってます。

そしてスポンジを削った粉。これあとで使います。私はアンコ加工するときはサンダー一択です。カッターなどは一切使いません。

そして削りかすから作ったスポンジパテで整形してゆきます。

整形のためにここまでコーティングする必要があるかっていうと、正直ないですが、乗り心地を意識したとき、コシを均一化すべきかとの考えからです。
もちろんこの上に、シートレザーが張られることになりますが、アンコを抜く場合でも盛る場合でも、形が大幅に変わる場合はシートレザーからの作り直しとなります。これはまた別の専門職の方のお仕事ですから、外注です。

まあ、座るだけのシートにここまで手を掛ける人なんてのも少ないでしょうけど、こんなことも出来ますよって話です。
完成写真はまた後日ー。


こんな感じ。Buell知らない人は何がどうなのか解らないと思いますが、まあ私好みに格好よくなったって事です。
いじょ!
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電車に乗ると、普段は会わないような人種とすれ違ったり、知らない人と肩を寄せ合ったりすることもあるわけで、これはこれで非日常で楽しい。
昨日は、私の隣でじゃがりこをボリボリ一生懸命食べてる30くらいの女がいたんです。うるっせぇなと思いつつ、最近は電車の中でものを食うのはスタンダードなんだな、と自身の世間知らずさを納得させてると、次に「わさび香る五穀米おにぎり」を貪りだし、「おーいお茶」をごきゅごきゅ飲み干し、さらにはデザートなのか、「ブラックサンダー」をかじって終了。
そんな食欲旺盛で自分に素直すぎる女性だったのですが、隣に座る私と肩が触れあうと、あろうことか触れたところをハンカチで拭うという、とても潔癖な方でした。休日の俺はグリスも油もついてないんだけどねぇ?

京都に行ってきた。特に目的もなく当てもなく。
大体こういう時はカメラを片手にブラブラして、気が向いたところの店に入って飲んで、食って、ひたすら歩く。
なのでまあまあいい運動にはなる。 なんかジジイみたいなことを言うようだけど。
ま、よく言われることですが、外人だらけでございます。
ほんとうに多いんですよ。日本人よりも多いですから。
私も外国人だと思われているかもしれません。

こんなポスター見つけた。 観に行かなかったけど
こういうものだそうだ。
すごいのかもしれんけど、すごさが全く伝わらない。サイバーパンクがやりたかっただけかな、と。
石黒先生、全然進んでないような気がするんですが。

サクラはほぼ終わりなんで、そのあたりは無視して歩き回る。

いや、京都は綺麗な街ですよね。

これは建仁寺。
枯山水とか。坪庭とか心が安らぎます。宇宙が見えるような気がします。

これは有名な妙心寺のにらみ龍とは別のもの。オマージュというか、この天井画意外に新しく平成14年作です。
庭を歩いて、茶室を覗いたりして。

かの有名な風神雷神が安置されていたお寺で、キャノンの印刷技術で高精細に複製した実物を拝見することが出来ます。
ええと、私。そんなに文化財とか歴史に詳しくありません。小難しいことは嫌いなんで、博物館とかもそれほど熱心にはみないです。あくまで今の自分の感覚でしか捉えないので、歴史があろうが、エラい人が称賛しようが、しょーもないものはしょーもないとしか思いません。
そういうのを時代背景になぞらえて想像することも重要なのですが、手放しで有り難がったりもしません。
お寺とか神社って、今の我々からすると、古くて格式高いもの、みたいな感覚有るじゃないですか。まさしく思わず背筋が伸びて、一礼したくなるみたいな。でも、当時からそんな感覚だっただろうか? と、まあ思うんですよ。
今の我々はなんだかいろんな歴史を経ているウチに身についた祖霊信仰とか御霊信仰とかの影響で、寺とか神社をみたときに自動的に神様とか仏様と自動接続するようになっちゃったんではないかと。
そもそも、お寺に安置されたり収蔵されてるものって、当時としてはものすごい高価なものだし、庶民が願っても手に入れることが出来ないものだったり、または最高の職人が手がけた作品だったり、当時の技術の粋を集めて作った最新技術の賜だったりしたはずです。そういうのが寺社で連綿と継がれてきている。でも、それらって、宗教思想とは全然関係なかったりすることの方が多いんですよ。 ある意味、寺や神社はその財力や権力、敷地やネットワークを利用して、文化財のアーカイブの役割を果たしてきたのかなと。(政権は倒れると終わりなので)
なのでアンドロイド観音も、そのうちの一つと言えましょう。あんまりありがたいと思わないのは、私たちの偏見にすぎないでしょう。
1000年くらい経てば、皆さんなんの疑問も持たずに拝んでますって。
で、そこでひとつ、思いました。
日本における仏教に始まる思想文化は、サブカルチャーだったんではないかと。
今で言う、オタク文化なのではないかと。
いやそりゃまあ、サブカルって言葉自体曖昧なものなんですが、要するに歴史的な「文化=カルチャー」ってそんなに重いテーゼだったか? って話です。
風神雷神にしてもものすごい漫画チックじゃないですか。イメージを解りやすく描画しました、みたいな。

これとなにかちがうだろうか、と。
浮世絵を持ち出すまでもなく、日本の仏画とか宗教画とかってのはわりと漫画的な表現が多くみられる。仏像の多彩さにしてもこれってフィギアかもなぁ、とか思ったり。もしかして日本人って、千年くらいサブカルチャー育ててきた、根っからのオタク国民なんじゃないかと。
建仁寺の境内には「東陽坊」という、歴史的に名席と称えられるお茶室があるんですが、一応ここも覗いてきました。
茶室というのは、そのたたずまいもさることながら、至る庭まで懲りに凝ったつくりをしており、訪れるものを一種の異空間へ誘うかのような趣向を凝らしています。場合によっては無駄、無意味と思える飛び石の並びや、植栽。坊にいたっては、腰を屈めて這い入るにじり口と呼ばれるものが有名ですが、入ってもそこは二畳か三畳といったまるで狭い空間であり、とてものんびり出来るといった感覚ではありません。
茶道の発祥は、ご存じの通り、男性です。いまの茶道の源流は有名な千利休ですね。
ですからもともとありゃあ女性のものではないんですよ。(ちなみに本当のお茶席というのは、茶も飲みますが、酒を飲んでわいわい騒ぐものです)
男って、狭いところが好きなんですよ。自分の世界を作るのが好きなんですよ。自分の好きなものを自慢するのが好きなんですよ。互いに解り合えるもの同士で語り合うのが大好きなんですよ。自分たちだけが解っている、他の奴らには解るまいとほくそ笑んでいるのが好きなんですよ。どれだけ凝っているのか、どれだけ苦労したのか、それに対して理屈をこね回すのが好きなんです。
女子(おなご)らにはわかるめぇ、と。
そして改めて、茶室を一通り眺めて思うのですよ。 直感的にですが、――――これ、男のロマンじゃあねえのか? 単なる秘密基地じゃないか、と。
そして実は利休って、オタクの開祖なんじゃないかと。原罪的な中二病罹患者だったんじゃないのかと。
「なんとなくいいよね」、という無意味なものに意味を持たせて追求し続けた結果、そこに何かが見えるような気がして、どこかと接続するような感覚に陥り、特殊な情感が脳内を迸る状態が「萌え」であり「燃え」であるとするなら、よく茶道で言われるワビサビの趣ってのはまさに萌えなのではないかと。言葉にすると「たっ、たまらんっ!」というあの感じ。
(エイジングや廃墟ってのはまさしくワビサビの世界観そのままなのだけど、ボロけりゃいいってのとは違うところが文化的とされる。いずれも人工的に「美意識」を励起させる作意が伴った行動という点には注目すべきだろう。この件に関してはまた追ってゆきたいと思う)意外に戦国武将といえど、精神性は今の我々男子とさほど変わらなかったのではないだろうか、とも思うんですよ。茶室に籠もる武将は、リビングを女子供に占拠された男性諸氏が書斎にこもったり、ガレージに籠もったりする姿に重なります。
この当時には車もバイクも萌えフィギュアも萌えイラストも、アニメもボカロもコスプレも、そういう一切合切がなかったので、男のロマンは茶の湯一極に集中し、一大ブームと化したとは言えますまいか。(ちなみに当時の男性も女性も異性に対して、性欲処理と子作り以外さほどに興味がなかっただろう事は推察できます。恋愛も文化ですから、文化的余裕のないところに恋愛は生まれません)
茶碗を愛でてるのって、有名原型氏による限定フィギュアに萌えてる姿に重なりますし、掛け軸について論じるのも、萌えイラストに鼻を伸ばしてるのとそう変わらないように思います。
戦国武将とはこのオタク文化にあてられた筆頭ロマンチストであり、秀吉にいたっては、国を挙げてオタ道を推進したとも言える酔狂ぶりだとすれば、金の茶室もかなり滑稽に思える。
でも、ひときわクールだった家康はオタクにならず(茶の湯は好まなかったそうです)、実学をとったので、最終勝利者となり天下統一を成し得たのではないかと。
ま、家康台頭までどのくらいの武将が私利のため、秀吉のオタ道に半笑いでついていっていたのかは、関ヶ原の合戦ではっきりするところ。
しかし、最後の最後まで豊臣方を貫いた違いが分かる男、石田三成その亡き後もオタ文化はクールジャパンとして日本人の精神性を支えている訳であり…………。
てなことを考えた休日でありました。
2019.
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14
いわゆるヨーロピアンバンパーのことを、私は「丸バンパー」って呼んでます。対して68年以降の“鉄道レール”と呼ばれるプレスバンパーのことは、「角バンパー」と呼んでます。私だけのローカルかもしれません。

前回も行いましたが、12V車両に、パンパーアダプターをつけて丸バンパーを取り付ける作業。
これ、ずっと偏見で。ダメだろーって思ってたんですが、意外とつけてみるといいので「おすすめしている」というほどでなくとも、私の中ではありかなと、そう思いつつあります。
その昔、12ボルト車両を66年以前の姿に改造することを、6Vacation、すなわち一週間休みがあれば換装してしまえるという意味で6バケと呼びましたが――――もちろん嘘です。
66年以前の車は6ボルト電装だったため、 略して「6バケ」「6ボルトルック」などと呼んでいました。今はもうあまり流行らないのですが、現存車両はまだちらほらありますよね。
この6バケ。見た目ほとんどヴィンテージと解らないくらいに化けていればよいのですが、改造が予算の問題等で不完全な場合、化ケ切れていないという意味で「8ボルトルック」とか「10ボルトルック」とか、まあそんな蔑称もあったのです。

で、このバンパーだけを安易に換えちまうなんてのは、まさに10ボルト仕様で、フリークどもからは嘲笑されがちだったんで我々も、どうせやるならフェンダーから交換っしょ! と大工事を勧めていたのです。そういうのがスタンダードだった時代なんですね。
でも、時代も変わるというか、別に良いんじゃネェすかと。このところではそういう風潮になったのも事実です。

まあ、ビートルをみて「この車なんて言う車なんですか?」って真面目な顔して訊かれる時代ですから。
せっかく自分の車ですから、好きなパーツをつけて楽しめばいいんですよ。
笑われたら、一緒になって笑えばいいんですよ。
君は時代を超えた車に乗ってるのに、時代に縛られて生きてるね
と。
2019.
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13

なんとなく肌寒い日が続いてまして。
ああ、今日なんかは花見とかしてるんすかねぇ。散りかけやけど。
えーと、なんだったか。ソメイヨシノは同時期に絶滅(樹が死ぬ)するって話。自分がしたのか、どこかで読んだのか、もはや思い出せません。
それにしても今月はブログ休みすぎです。なんかいろんな事が出来てない。
そしてアホになったかのように、言葉が出てこない。

明日はもうちょっと気のきいた話題を考えます。
2019.
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もう、これみて。 ちょっと先の話だけど、告知がてらあげときます。
本当にひどい。 十日連続の公休なんて、史上初なんじゃないだろうか。
まあ、会社さんによっては、土日以外は休まないってところもあるでしょうけど、それでもお役所関係はきっちりこのカレンダー通り休む訳です。
22日からの5日間とか、年末や年度末より混雑するんじゃねぇの?
ま、ヘルムはそれでも月曜日しか休みませんけどね! しかし誰か来るんだろうか???

ちょいとした事情で、フューエルセンディングユニットを改造することになった。
あんまり役に立たないけど、こうやって改造すれば大抵のタンクに対応できるという実証実験も兼ねてます。
これはセンディングユニットのロッドをどのくらい伸ばせばどのくらいのストロークが稼げるかを、非常に適当な方法で割り出してます。

オーバルのタンク。センディングユニットを取り付けるホールの位置をしくじっているため、いわゆる筒型のユニットが使えないんですね。それで自作と相成った、と。

ここも角度が違うので、切断して溶接し直し。 ロッドも延長して。

超ロングストローク! これで28センチの容量を計測できます。

あとは5リッターずつガソリンを入れていって、メーターの精度を確認する。 うん、思ったよりも正確にでてる。
てなわけでー。
2019.
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10

ヒンジピン。
ドアオチの原因になる部分で、特に上側にガタが発生することが多い部品です。
基本的には、軸が減ってヒンジ本体は減りません。これはピンのほうが柔らかく作っているからですね。
しかし、60年も前の車のピンを抜こうなんざ。
ぬけねぇえ!

これだけズレてたら、中で段つきしているか折れているので、まともな抜きかたしてもまず無理です。

とりあえず、パイプレンチで頭を回すことから始めましょう。

回ったらバイスプライヤでちょっとずつ引き抜く。もうこの時点で折れてるのは確実なので次の手段を考えてます。

これね。とりあえず抜けた分。
あと、折れた残りが中で固着してるんだけど、もうこれは叩こうが何しようがびくともしない。

ドリル攻撃ですわ。
もちろんこの時まっすぐにドリルを入れないと、ドアごとダメにしてしまう。慎重かつ大胆に掘ります。
そしてこういう物体を貫通させる際最も気をつけなければいけないのが、噛み込み。よくやるんですよ、ドリルの歯を嚙みこませてポッキーン! って折っちまうんです。穴の中に残るは超硬のドリルの歯。(一瞬で詰みです)

ま、そんなこんなで久しぶりに苦労しましたが、ちゃんと抜けて、新しいピンも素直に入ってくれました。これでしばらくはドアの開閉も問題ないでしょう。
てなわけでー
2019.
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09

一年に一回くらいはこういう写真を載せておこうと。
なんか今年はあっという間に咲いてあっという間に散る感じしますね。
そしてよく思うのですよ。

一方で開花を愛でつつも、路傍の芽吹きは摘み取るという。
人間所詮は自分にとって都合のよいように論理はすり替える訳です。

新旧ビートル。
この二台の間には約二十年もの歳の差があったりするんですが、もちろんどちらも現役。
全体のフォルムや、窓の大きさの違いがよく判りますね。

夜も見物。
私の今年の花見はこれで終わりです。
あ、ちなみに禁煙続いてます。
ただ、なんか、人並みに身体に悪いからとか、迷惑になるから禁煙してるって思われるのが厭だ。
負けたような気がする。
だったら、こういうのはどうだろう。
“俺は社会のために、あえて煙草を吸わないでいてやっている”
うーん、そんな社会奉仕するような人格者でもない。
間食はあきらかに増えるね。
女性が仕事中にお菓子食べるの解る。
というか、あれって男性の煙草とおんなじだよね。
男も煙草やめたら太るってのは、間食始めるからだし。
万が一、太ったら喫煙は再開します。太る方が不合理で身体に悪いんで~。
あでも、そのカバーのためにジム行くとか愚かな事ぜったいしませんので~。
花の命は短くて、といいますように、ぱっと咲いてぱっと散るってのは理想ですよねぇ。
2019.
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05

IRSの足回りから、オリジナルのスィングアクスルへの換装作業です。
今は流行んないですが、過去にはヴィンテージカーの足回りを高年式にモディファイして乗るって風潮があったんですね。
ま、本当に今は流行んないですが。でも、その方が安全です。ブレーキもよく効くし。

IRSってのは、空冷VW(あるいはポルシェ)の足回りのファイナルアンサー的なものだったんですが、私からすると、デカいもんついている割に、剛性低いかなぁ、って気はします。
はっきり言うと、SAとIRSの乗り心地の違いがよくわかんないです。
で、トーションバーは最長のサイズが入っているんですが、これはその分しなやかさを表していると言ってもいいかな。
低年式は短いです。
まよいます。このトーションバーの長さの違いとスプリングプレートの角度。どこで決めるべきか……基準がないので全く解らん。
なので、えいやっと、勘であわせる。

あ、いいんちゃいますの? 走ってみないと本当にいいのかはわからんですが。
後はブレーキ周りを取り付けなきゃなりません。
あ、蛇足。
ほれ、コンビニ人手不足とかよく言うじゃないですか。24時間営業したら死を感じるとか。
私思うんですよ。24時間営業が問題なのではなくて、コンビニの数がコンビニ従業員数を上回っただけなんじゃないですかね?
一町にコンビニが二軒も三軒もある状態で、さらに新規オープンしようなんて考える方がどうかしていると思います。それで売り上げ上がらんからオーナーが自ら働かなきゃならない。
私思うんですよ。コンビニオーナーって、なんとかホールディングスっていう巨大な乗り物の、タイヤなんじゃないですかね。消耗したら交換するだけ、みたいな。
なんか、桜みてると厭世的になってくる。
俺は病んでいるのかもしれない。
2019.
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04

この二十年以上の喫煙生活の中で過去に、2回ほど禁煙したことはあります。
たぶん一回は、当時付き合ってた彼女にやめてって、言われたから。 付き合ってる期間やめたように思う。
っていうか、その頃は女の要求聴くくらい優しかった。
もう一回は、煙草が劇的に高くなった時だったかな。
それも三ヶ月くらい続いて全くもって大丈夫! 俺克服したぜ! と、ドヤァだったんですが。
お客さんからの、「店長、これ珍しい煙草でね……」という一言で終わった。

で、今回は三回目。
ここ三年くらいはずっと、紙巻き煙草の葉を煙管につめて吸ってたんですけど、なんか、もう煙草吸うこと自体がめんどくさくなった。煙草がなくなったら買いに行くのもめんどくさくなった。
吸わない理由はない。だけど吸いたい気持ちはある。だけど、めんどくさい。
自分のプライベートにMUSTがあるのが厭だって感じだろうか。

二ヶ月前に穴あいた爪がだいぶ伸びてきて、ついに輪っかが通るところまで来た! おおよそ治ったぜ!

そうそう、喫煙が原因で死亡するって話ありますよね。そのせいで健康保険が浪費されてるとか。副流煙が無辜の民を攻撃してるとか。
諸説紛々なんだけど、嫌煙派はどうしてもそういうデータを支持するから、あー喫煙者の僕たちは悪者なんだね、って思わざるを得ない立場にあった訳ですが。
どうも世界的に見たら、大気汚染が原因の死亡のほうがあきらかに多いらしい。
あ、そうなんや。
っていうか人が死ぬくらいの大気汚染って、そんな地域世界にあるんだね。しらんかったわ。
でもゴメン。
ワーゲン乗るのもバイク乗るのもやめられへんから。
俺のせいで死んだ人には悪いとは思うけど、死にたくない奴は、人類の火星移住が一刻も早く実現するように祈ってくれ。
もう地球は終わりだ! カスタムカーやカスタムバイクを駆る無法者達が跋扈する世界に成り果てるんだ! ヒャッハァア!

そんなわけで、いつまで続くかしらん禁煙ですけど。
ふと思う。煙草を吸うことを、めんどくせぇって言ってしまった俺は、そのうち生きることもめんどくせぇって言うんじゃなかろうか、と。
素直に吸った方がいいですかね?
2019.
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02
何故令和?
昨日(月曜日)は一日そんなニュースをしてたような気がします。
一応私、リアルタイムで管官房長官の映像見てましたが、なんかも一つ決まらん感じやった。
カメラが下手っぴなのか、タイミングが悪いのか。「令和」の文字、もう少し大きく書けばいいのに。

で、見た瞬間に思ったの。RなのかLなのか。
REIWA なのかLEIWAなのか。どっちもローマ字なら読めるんですけど、英語発音表記的にはたぶんLなんだろうなと。
でも公文書はヘボン式に準拠するようで、REIWA が正しいそうです。
なんでそんなこと気になるのかと言いますと、我々の世界では年号(元号)の頭文字のアルファベットと年数を組み合わせて、車体の年度だとかを示す訳です。ですから昨年ならH30年式とか言ってた訳ですよ。
次からは、5月からはR~になるわけでしょ?
ってことはさあ、R15とかR18になると、映画のレイティング規制に見えるじゃん。
令和十八年生まれって、一生「18禁」ってネタにされる。

ま、何はともあれ、こんなことは余所でも言われてるだろうと思うので、気にしないでおきましょう。
初めに「令和」って聞いたときは、「おっ、おおぅ……、」って感じで、なんか語感的に意外な感じがした。
私は元号に関しては、ほぼそれだけでなんの感慨もないんですけどね。
そもそも意味のない言葉なので、そこから何かを推察するというのは不可能だし、あえて万葉集云々を持ち出してくるとしても最早連想ゲームでしかないので、良いとか悪いとか、素敵だとか、素晴らしいだとか、そういう感想は全くもってない。単なる記号です。
だって、記号として成立させるために、意味を持たせてないし、既出の熟語を使用しないんですから。
そうでないなら、もっと判りやすく「未来」とか「上昇」とか「勝利」とかそういうポジティブな元号にすりゃあいいじゃないですか。
あ、「無限」とかいいな。いや、「夢現」かな。 それより何より、譲位が4月1日になる訳でもなく、五月の連休の穴埋めあたりを狙う事のほうがよほど不遜というか、不敬ではないだろうか。もはや即位の日はオセロの駒になっている。 (祝日挟まれた平日は、国民の休日となる)
今年はマジで10連休になります。
お役所は真面目に10日間休みます。
もう、社会が大混乱しますね。
一体何がしたいんでしょうか。我々はまるっと一週間車検や登録には行けないことになるのです。前後の日程で輻輳すること間違いなし。自動車屋さんなんてのは大抵が中小企業で、その一週間が命取りになることだってあるんです。だって一ヶ月は4週間しかないんですよ? 一ヶ月は30日しかないんですよ? 自動車屋さんが一ヶ月の内半分も休んでみなさい、ソッコー潰れますよ。
ゴールデンウィークってのは盆や年末年始よりタチが悪いのです。
我々にとって、ゴールデンウィークという暗黒期間は、中二的に言うなら「漆黒の闇に包まれし静寂と閉塞の深淵がもたらす無意識的窒息死~ダークマター・デス・バイ・ザ・ブラック・ブロッケージ~」
この災禍を乗り切るためには、事前にスキルを積み上げ、武器弾薬、防具を装備し、体力を温存しておくしかないのですよ。
もう五月の後半戦なんて、イナゴに食い荒らされた麦畑ですよ。
私は思うのですよ。祝日をわざわざ作って、世間のだらけた長期休暇に我々を巻き込まないでくれと。
10連休とりたきゃあ、いつも余らせてる有休使ってくれと。
今政府が働き方改革だのと「できるだけ働かせないように」言っているのだから、企業側から積極的に社員を休ませる施策を示させるべきなのに、あんたら政府が鼻息荒くしてご丁寧に十連休用意してやってどうするんだ。阿呆か。
改元が5月1日と、どっちにしても中途半端になるのだから、もう来年の一月一日でもいいじゃん。
それか、祝日が一つもない六月にぶっ込みゃよかったんじゃねーの? これは、天皇制の儀式です。日本国民はそこのところきっちりと意識しましょう。令和は天皇の名前です。
元号を残している国家は日本だけであり、元号制すなわちそれは日本の歴史を裏付けるものであり、天皇制を肯定するもので有ります。
天皇制に反対する人は、西暦を使いましょう。元号使用を強制されるべきではない。
という感じのことを、日本共産党の最高指導者がおっしゃっておった。
ま、あそこはずっとそのスタイルだからいいんですけど、一貫してるよなぁ。 令和。
これを何年使うことになるのかは判りませんが、おおよそ30年くらいか。
そうすっと、次がまあまあ長くなるかもしれんよね。
って話をするくらい、もはや約百年後の皇位継承問題は深刻でもあるのです。
現皇太子、次期天皇が最後に気張ってお子を作ってくださったなら、若干の望みも生まれる訳ですが、今のところはもう、ほぼ無理ですね。側室制度は維持しておくべきでした。
ええと、私のスタンス言っときますと、人権なんかより天皇制維持のほうが大事です。人権なんか時代で変わりますし、国によっても違うような曖昧なものですし、それは安定した国家の上に初めて成り立つものでありますから、まずはその根冠たる部分を根も葉もない感情でどうこう論じるのは駄目でしょう。誰のおかげで人権なんて話が出来ると思っているんだって話です。
一夏のアヴァンチュールで出来ちゃった誰の子か判らん子供の命と、皇統に産まれる子供の命は天秤に掛けられますまい。
誰もがそう思うように、天皇家の跡継ぎってのは大事なんです。それは我々が死んだ後でも続くことですから。
基本的に人の親は自分の子供にしか興味がない。孫はおまけですから、その眷属全体を見渡すことなんて、普通はないんです。
個人の命なんてのはそんな一過性のものなんですが、国家の命ってのは体制が出来てから崩れるまで続くんですよね。
あ、革命を先導してる最高指導者みたいな考え方してる人はもちろん、天皇制なんて廃止すべきだっていってる人達なんかは、西暦使えばいいんですよ。生年月日に西暦使ってる人みたら、レジスタンスの方なのかなって思っちゃいますけど。
グローバリズムですよ。そんな古い年号にこだわっていても仕方ないでしょう。世界共通の時間表があるのだから、何もそんなもの使わなくても……。
さて、どうでしょうか?
西暦って、中世は特に混沌だったので、西暦614年から911年までの297年間は、後から水増しされたという疑惑があるそうで、ええとつまり、今年は1722年って事ですので、おおう18世紀じゃん。
これ、「ファントム時間仮説」というそうです。
当時の神聖ローマ皇帝、オットー三世が、
「俺様が生きてる間に、西暦千年を迎えたいのっ! ミレニアム迎えたいったら迎えたいのっ! はっぴぃみれにあむぅうう!」
って駄々をこねたがために、約300年を水増し、西暦(当時はユリウス暦)を改ざんしたという怪しい話。
詳しく知りたい人は自分で調べてください。同時に反証もありますので。
これが事実なら、歴史から消える人物もいるんですが、同時に中国みたいに前史書を焚書したり、改ざんしたりは時の為政者によって当たり前になされてきたことですから、もはやどこを基準にものを考えればいいのか分からない話でもあるのです。
ま、歴史なんてのはそんなもんです。ちなみに既出の元号全部足しても西暦とは合いませんし、今年は皇紀2679年ですが、そっちはますます信用できないというか、ありゃあ日本人のロマンですから。いいんです。
今回我々は、その歴史の一ページ、一瞬の上に、立っていることを意識出来れば、今回の改元に意義はあるのかなって、そう思います。
はいおわり。