2018.
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30
前回の事もあったので、今回は最大級の警戒態勢で挑んだのですが、どうにも外れたようでして。
店内に詰め詰め。

今朝は我が家の付近でも、朝から避難用のバスを出すなど、少々気が早いというか、町内放送がガンガン鳴り響いて不安を煽っておりました。
まあ、警戒するに越した事はないんですが。実際規模的には前回の21号とさほど変わらなかったそうでして、危険だった事は間違いがありません。

そんな中で、エンジン降ろし。

これ、66年の6Vミッションに12Vの1600cc積んでるんですね。
その時は、フライホイルがミッションケースに干渉するので、加工しなきゃいけんのですけど、一応は加工されてます。
でも下部のあたりにどうやらフライホイールが触れたような跡があります。加工幅が充分でなかったのか、クランクぶれたか。
おそらくは前者だろうとは思いますが、削れたから触れないというものではありませんので、追い加工する必要はありますね。
なんかもう、台風っていうよりただの雨なんだけど・・・・・・
ホンマに4ヶ月連続災害ですなぁ。
世界を見渡しても、災害の規模は年を追うごとに大きくなってるような気がします。
とりあえず今回も無事でした!
おお、明日から10月やんけ。
今年もあと三ヶ月!
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2018.
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29
さて、明日はどうやら台風が上陸しそうですが、みなさま備えは万全でしょうか。
台風といいますと、反時計回りの渦で回ります。これは北半球での話で、南半球では時計回りの渦を巻きます。
これと々理屈は、貯めた風呂のお湯をぬくとき、流れてゆく渦などでも見られます。
これをコリオリの力というらしいですが、私もあまりちゃんと理解してません。とにかく地球自体が自転して動いているからそういう現象が起こる、という風に考えればよいでしょうか。
別にそれとは関係ないんですが。

かっぱらってきた屋外時計。 嘘。
店に飾るとイカすぜー、とお客さんから供出されましたが、皆さんこの時計って、何で動いてると思います?
電池? 電源? 例えば学校の時計って電源繋がってるんでしょうか? 狂ったら登って時刻合わせとかしてたんでしょうか?
いえいえ、そんなことはございませんで、こういった時計は『親子時計』または『制御時計』といいまして、この外側に誇らしく時刻を示す時計の事は『子時計』といいまして、じつは建物内に『親時計』があります。親時計はひとつないし、複数の子時計を制御しており、それらの時計が全て同じ時刻を示すよう管理しているのです。
意味がわからないかも知れませんが、親時計から発生するパルスで、子時計のムーブメントが動く、と考えていただければよいですか。モーターを電池で動かしているというのとは少し違います(が、モーターも厳密に言えばパルスで動いてる事になりますか)
ですんで、こんな時計があっても、子時計だけでは動かす事が出来ないんです。

こんなにデカいんだけど、ムーブメントは掌サイズ。なんか拍子抜けですよねぇ。

そして3.6Vで動くらしい。

そして親時計がない限り、結線もクソもなく、意味不明。
この時点でギブアップです。間違っても乾電池二本を直列して結線してはいけない。
さて! この時計が日の目を見る時が来るのか! 乞うご期待。
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いやまあ、三角窓から吹き込む走行風が、優しい。

この三角窓というのはご覧の通り、走行風を受けて、車内へと導入しているのですが、これが非常に優れたシステムであり、単純かつ合理的。風量は走行速度に依存するわけですが、まったくエネルギーを消費しているわけではなく、三角窓で走行風を受ける分、走行抵抗になっているはずなので、三角窓を開けると幾分燃費は落ちるはずです。
まあ、微々たるものですが。
三角窓がどのくらい導風しているかというのを実感したければ、風を受けている面の反対側に手を当ててみるとよくわかります。ほぼ無風状態です。車外でいて風を一切感じないというわけです。
これが時速320キロを超えると、この部分に真空が発生し、衝撃波と共に小宇宙が生まれるという噂がありますが、私は試した事ありませんので真偽のほどは知れません、あしからず。

このネタ振り、さむいわぁ。
現代車にも三角窓つけたらいいのに、とはいつも思いますよね。そんな事しなくても外気導入というのがあるかもしれませんが、あれは一度車の中を通って、フィルターを通過してから人工的に風を吹き出しているわけで、自然の風とはいいません。
バイク乗りなら自然の風を受ける事に躊躇はないのかも知れませんが、やっぱ排気ガスとか気になりますかねぇ?
そうそう、デートで食事行ったら、よく男性がお手拭きで顔拭いたりするじゃないですか。
そしたら、拭いたお手拭きがちょっと黒く汚れたりするじゃないですか。
それ見て女性が「げー、くろいー! あなた毎日顔洗ってるの?」とか、眉間に皺寄せて言いますけど、男性と同じように行動してたら、女性も化粧の上に男性と同じくらいの汚れがついてるはずです。
女性は外でゴシゴシ顔を拭いたり出来ませんからねぇ。
――――いや、ま、そんなことは、どうでもいいんだけどな!
自然の風は気持ちいいんだぜ! 季節を感じるんだぜ!
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ちょっと苦戦したヴェスパ。
なんとかものになった。

まあまあ苦戦した部分はここ。

ブレーキスイッチ。 オリジナルはヴェスパ的変態配線で、後期にあたるPシリーズの配線には使えませんでして。
スイッチ移植と相成りますが、作りもマウントもまるで違うからベース作りから。

ま、ここはさ、他の機構を考えてもよかったんだけど、スワップはモディファイとは違うので、そこは踏襲して流用。

おらぁあ、エンジンかかったどー

すげー煙だ!

そしてライトは55Wのハロゲン入れたったから、めちゃ明るい!
走りは問題なし。ただ煙がすごい。
周囲の人に申し訳なく思うほどの煙。オイルが濃いのかもしれないけど、やっぱりさぁ、2ストってよくないよね。
排煙吸い過ぎてちょっと気分悪くなってきた。吐きそう。
ヴェスパって、乗り物としてはクソみたいなバイクなんですが、ヴェスパはヴェスパって割り切れたなら面白いものだろうなとは思います。機構も構造も他のどれとも似ていないという点で、比べようがない、オンリーワンな乗り物。
ヴェスパショップという専門店がある事は至極まっとうだなと、つくづく思う次第。
イタリア人にならなきゃヴェスパは触れないぜ!
あ、乗る人もな。
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ええと、先の日曜月曜からさらに引き続き、昨日も秋イベント『茨木麦音フェスト』行って参りました。
見ろ、このリア充ぶり! 一人ですけどね。

麦音と書いて、バクオンと読みます。 これ、ビールと音楽の祭典です。
ネーミングも上手いけど、イベント自体がすごく楽しいです。もちろんビール飲めない人は半分くらいしか楽しめないわけだけど、この割り切りがいい。ロックも嫌いだし酒も嫌い、なんて人はお呼びでない。なので必然子供向けな出し物も、飲み物もないわけ。(私が見た限りではありませんでした)

昼間から外で飲むってのは酒飲みならその気持ちの良さが判ろうもの。
ほろ酔いの頭にドンと染みるロックビートがさらに心地よい。

そして暑くもなく寒くもなく。
最高ではないですか。

会場もこじんまりしてますので、ライブステージもこんな感じ。大体の時間ライブやってるので、飽きないで夜まで楽しめますし、ミュージシャンはみんなプロの方ばかりで、聴き応えはある。今年の大トリは『ザ・50回転ズ』 初めて聴いたけど、演奏もパフォーマンスもめっちゃ上手いっす。

そして演奏が終わるたびに、ミュージシャンとMCとお客さんが乾杯をするのが恒例の垢抜けたステージは、ライブってこうだよな、なんて、音楽に造詣が深いわけでもなく、あまりライブ参加経験のない私でも思うわけで。

いいイベントってのはなんだろうなと、少し考えつつ。満足して帰路につきました。
いや、これ、酔ってるせいか?
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23
秋の景色といえば紅葉がよく挙げられますし、その印象が強いものですが、実は秋特有の多彩な雲の様子を映す空模様がとても魅力的だったりもします。

ふと地面を見ると、枯れた桜の葉が一枚、儚げに横たわっている。
(ああ、俺もこんな風に枯れてゆくのか)
などと傷心気味に、自身の置かれた立場を落ち葉に投影してみる。
(俺は人生の秋にさしかかっているのだな)
それはあまりに安直で、馬鹿馬鹿しいほどわかりやすい暗喩であり、自身の語彙力のなさに辟易するには充分な思考だった。
そんな俯き加減の俺の頭上から、声がした。

(ねぇ、どうして桜の木は秋になったら枯れるか知っている?)
所々の葉は縮れて枝の隙間から青空が垣間見られる。
俺はその声にバカ正直にも応える。
「え……? そりゃ、君たちにも生物学的な事情があるわけでしょ、植物界の生存競争の結果じゃないの?」
(……もう、ばかね)
「ええ?」
(私たちが夏に広げた葉を散らすのは、これから訪れる環境に対し、落ち込んでいる人を応援しているのよ!)
「でも、俺には君たちが、気温に応じて好き勝手に散っているようにしか見えないけど?」
(もう・・・・・・私はね、あなたにこの美しい空をみてほしいのよ!)
という、妄想ネタは
以前にもやった。 秋バージョン。

そんなわけで、災害続きの夏から小休止して、ちょっと忙しくなり始めてるヘルムでした。
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で、きっとまた月曜から雨なんだぜ。

今日は立て続けにお客さん。私がネットでエロサイトを覗く暇もないくらいに暇がなく、そして急患。 クラッチワイヤー切れ。
こういうスタンダードな故障修理するの久しぶりな気がする。
なので、何分で交換できるかタイムトライアルしてみた。73年ビートル右ハンドルのクラッチワイヤー交換。
うーん……30分はかかる。
こういう時、よく「地獄のミサワ」を思い出して、心の中で「俺なんてクラッチワイヤ換えるの30分もかかるんだぜ?」という台詞を作ってしまう。別に修理のタイムトライアルしても仕方ないんですが、これが早いかどうかという基準もそもそも、ワーゲン界にはないわけでして……。

その傍ら、バイクのフューエルコック修理をする。
なんだかんだでこちらのお客様には、数時間単位でお待ちいただいているという……。

がそりんぬいてー、コック外してー、タンクが空になったので中を覗くと、旧車らしく錆が。
コック内はガンガンに不純物がつまり、リザーブが一切効かない状態になってたり。まあ、よくある話です。
なので、ここは、せっかくだからさび取りもしちゃいましょうと、南海部品までタンクの錆とり材をお客さんに買ってきてもらい、自分で施工までしてもらうという……。
なんて緩いんだヘルム。 (あ、もちろん作業料はいただきませんよ)
2018.
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ヘルムは道路沿いに建っておりますので、その脇に歩道があります。
で、車の出し入れなんかの際には必ずといっていいほど歩道をまたいで、道路に一度出るなどしなければいけないんですね。
状況的には判っていただけるかと思います。
そういうとき、よく歩道を自転車で走ってくる人間に文句を言われるんです。一時的に通れない、もしくは通行が困難だと。
あのな。
大昔から自転車は歩道走っちゃいけないの。 何を偉そうに文句言ってきてるんだ。 それに前に障害物があったら素直に止まれよ。
通れるようになるまで待てよ。なんで蛇行してまで無理していこうとするんだ。

本当に、自転車乗っている奴は(いわゆるロードなどのチャリダーではなく、ママチャリ乗ってる奴)交通ルールを知らない。
全力で歩道を疾走したり、ライトもつけずに車道を走ったり、両耳にイヤホンしてスマホみながら運転とか。
平気で歩道のない左車線を逆走してくる奴もいる。あいつらはそれが怖いと思わないのか、頭がおかしいのかと思う。
こういうのさ、小学校で教えた方がいいんじゃネェのですか?
それか、自転車乗るのにも免許制にした方がいいんじゃネェかと思う。
そうでなければ、免許を取ってまともに運転している我々が迷惑を被る。
だってあいつら、自分から車にぶつかってきても、こっちが悪い事になるんだから。状況は別にしても交通倫理的に。
明日から交通安全運動が始まります月末までの10日間です。
皆様、どうかお気をつけを。
普段は待ちの商売してる奴らが、攻めに入る期間です。
ただでさえ高っかい税金払ってるんですから。
ちなみに我々が違反した際の反則金というのは、主に道路の整備に使われます。信号機とかガードレールとか、歩道とか、そのたもろもろ。で、長らくこれらの検挙数を警察官個人個人の「努力目標」としてきたのですが、いまはそういうのやめてるそうです。
目標ないんですよ。 別にゼロでもいい。 でもこの時期みんな頑張ってるからねぇ。 電柱に隠れたりして。
たぶん、「努力目標」じゃなくて「努力義務」という名目のノルマはあると思う。
そうでなけりゃ、警察官は「正義」の為に働いているとしか考えられんじゃないですか。
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VWイベントの次の日は、月曜で休みだったので、『ニューオーダー』いってきました。こちらバイクのチョッパーイベントです。
特にハーレーと決まっているわけではないのですが、まあ、チョッパーといえばハーレーと相場は決まってます故。
ハーレーたくさん来てます。 いやあ、駐車場みてるだけで楽しいです。

リアルにこういう車体もいます。もちろんここに居るという事は自走してきてるんですね。
バイクのカスタムは本当にぶっ飛んでるというか、車ほど規制が少ないのと、車検が有っても海外製が多く年式も古すぎたりして制限しきれないという点で(悪くいえば、行政側もあまり管理する気がないし、触れたくない)割と自由に出来るのはあまり知られてないところ。
そもそも、バイクに車検なんて私は無意味だと思っていますから。
だって、あんなもん乗る人の技量次第じゃないですか。

これ、キャスターの下を人がくぐれます。手の血が降りてきてだるくなりそう。

割と昔からある手法ですが、ハーレーにこだわらず直4のチョッパー。Zかな? こういう思い切りの良さが素敵です。

そしてさらに、GL500カスタム! 当時ホンダが「アメリカンを目指した」のか、モトグッチを真似てみたのかどうなのかよくわからない単車も、チョップすればこの通り!
これはかっこいいです。こういうのみると、不人気の腐れ単車を買ってきて何か作りたくなってしまいますね。

さて、会場の様子は……
キャンギャルのお姉ちゃんの撮影会です。
どこでもモーターショーというのは同じようなものですが、さすがチョッパーショーは、おねーちゃんの衣装までチョップドされてまして、ああ、もう、ごちそうさまな感じでございまして。ありがとうございました。
そして、いわゆるモーターショーなどに出没するカメラ小僧とは違い、ギラつき度合い大人しい。
というのも、生粋のカメラ小僧っていなかったような気がする。 来る人種の違いもあるのかなぁ?

こっちはピンストライプ作品のオークションやってました。
え、会場内の写真がひとつもない? 本ちゃんのカメラの方で撮ってたんで、今ないんですよ。みたいヒトはググってください!
趣味趣向というより、この分野は結構お金のかかる趣味ですから、年齢層が自ずと高めである事は仕方ないとは思います。
そして公衆浴場に入れない人たち多すぎますw
エー、実は私も背中に昇り龍背負ってまして、昔からその界隈では、『ドラゴン』と呼ばれている――というのはもちろん嘘です。
なんつーか、好きな事、好きなようにやってはるわぁ、という感じがとてもいいです。二日連続イベント参加ですが、多少なりVWとは毛色の違いありますが、相通づるところもあるよね、と。

そんなジェントルな私は、女子だらけの、北野のオサレカフェーでコーヒーをたしなんで、帰路につくのであります。
――でも、オサレなだけで、コーヒー全然うまくなかったんですけどー。なんで口コミで人気になってるのか全然判らなかったんですけどー。まさに百聞は一見にしかず。
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イベント行っているので、お店は休みになります。
関西の秋随一のVWイベントです。 お暇な方は是非いらしてください。
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誤変換をして初めて気づきます。意外に「はいせんしょり」って多いなと。廃線、敗戦、廃船、廃川、なんか全部終わってるものを処理する感じですな。
配線処理です。 これは年式、モデル違いのエンジンスワップなどの際、必ず行わねばいけない作業で、もっとも時間と脳力を使う作業です。エンジンスワップなんて力技感満載ですが、こちらは繊細な心配りが必要です。

エンジン積むだけなら簡単です。ベスパの場合ボルト二本ですわ。

問題はこっち。今回は旧年式のボディに高年式のエンジンを積むから、比較的楽なんですが、逆だとしんどいです。(まあ普通はやらないですけど) 配線図を見ながらいらない線を端折ってゆきます。余裕があればペイントツールとか使って配線図書くんですが、今回はアナログに修正液で消しながら進めます。

そんなベスパな作業ですが、ベスパのエンジンってこれだけなんですよ。リアの駆動部分まで含めてもこんなにコンパクト。
現在も多くのスクーターが街を走っていますが、スクーターの基本形を作ったのはまあベスパでしょう。
と、思ってた。
そう、思ってたんですよ私。
でもスクーターのもっとも原型を作ったといわれるのが、アメリカのメーカーAmerikaans-Britsが1910年に作ったAUTOPEDだそうです。当時は椅子すらなく、キックボードにエンジンがついただけ、みたいな形をしてました。市販されたかは不明ですが、これが始祖だそうです。
その後、欧州にも渡り、イギリスのGILBERT COUPLINGという会社が作ったのが、今のスクーターの原型に近いSKOOTAMOTAというバイクらしいです。こちらは椅子もあります。
その後1946年から、本格的に庶民の足となるのがイタリアのベスパですが、それ以前にも各メーカーはフロアステップや外装をフルカバードにするなど、現在に繋がるスクータースタイルを確立していたので、実はベスパはそれを踏襲して安価で量産しディストリビュートした、というあたりが功績と言えるようです。
そしてさらに意外な事実が、日本が誇る富士重工のラビットスクーターも、1946年が初号で(実はアメリカのスクーターを参考にしたそうです)、ベスパとは同い年。ランブレッタはそれより一年遅れている。まあ、あちこちで作られて元祖はどこだというのも野暮な話なのかもしれませんが。
その後ベスパはご存じのように世界中へ。日本では皮肉にもスーパーカブの登場で、一時スクーターというものが姿を消した時期があり、再登場は1977年、ヤマハのパッソル登場まで待つ事になります。
この当時幼少だった私も覚えてますが、「女性がスカートをはいたまま足を揃えて乗れるスクーター」というのが売りでした。
――が、そんなもん、30年以上前からあったんですわ。 スクーターの歴史だけで100年超えてるのよ。
等とおっさんになった私は、今更知った事実を得意げに書いてみた。
しかし、当時敗戦国であったイタリア、日本で敗戦処理もままならない中、せっせとスクーターを作っとった――というのはたくましい話です。
お、上手くオチた!
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別に、どこかの森選手が勝負に負けたという話ではありません。
先日試走にいってみた風景。

近所の山なんですけど、これ別に、伐採してるわけじゃないんですよ。
先日の台風でやられたものかと。

折れる倒れる、曲がる。全部杉の木ですね。檜もあるかもしれんけど、いわゆる針葉樹林。
ここら一帯は戦後に植樹された人口樹林なんでしょうね。
樹の生え際を見ると土砂も流出しています。
いわゆる『緑のダム』という考え方があり、森林を保護する事で水災が防げるという話がありまして、これは元を正せば土着信仰の「山を荒らすと罰が当たる」という迷信に端を発していると言えましょう。その理屈を森林の保水力に当てはめたのが緑のダム理論であり、山が健全ならばダムはいらない、といった大変美しい情緒的な主張があります。
これの根拠は、降った雨は森林が吸い上げる分もありますが、半分は土壌に浸透し保水されています。その土壌は森林の生み出す落ち葉や、そこに集まる動物などが作り出します。高い木の元にはほどよい陰が形成され、生物の育成にはほどよい湿潤性を維持する事にもなります。
しかし、森林が消失すると保水力を持つ土壌が維持できず流出してしまい、降った雨がそのまま山の表面を削るようにして土砂となるため、再び生物を育む土地となるには何十年もの歳月をかけねばならなくなるのです。
ただ、森林であれば何でもいいのか、木が生えていれば何でもよいのか、というとそうではないという話もあります。
針葉樹は成長は早いのですが、その分組織も脆いので木としては柔らかいです。おかげでその加工のしやすさから現在でも頻繁に建材に使用される訳ですけど、針葉樹は土壌表面に根を張るので、土壌の補強と保水に関してはあまり向いていないのが事実です。
対して広葉樹というのは、堅い木が多く、曲がりが多い、生育もそれほど早くはないので、建材としては不向きなんです。
ただ根は広く深く張るうえ、落葉を毎年繰り返すので、山の環境を維持するには広葉樹が多い方が理にかなっていると言えます。
今の日本の山のほとんどは人工林でして、国土の70パーセントが森林で、そのうち40パーセントが人工林、すなわち杉林という事です。その事実を考えてみると、国土の70パーセントが森林で覆われている美しい日本と言ったって、結局ほとんどが「材木生産工場」じゃねーかと。
でその工業被害として花粉症が多発していると。
うん、山を怒らせたからだね。
とはいえ、主な建材は国内で調達するより輸入した方が安いため、また林業に携わる人の減少なども関係して、現況は管理もせず、材木として使いもしないで放置されている人工林が多数あります。
おそらくこの様な事になった森は台風被害の各地で散見できるのではないでしょうか。 まさに放置し杉で倒れ杉。
というわけで、これからは広葉樹を植えていきましょう。花粉症もなくなるし、きっと秋は紅葉が綺麗ですよっと。
2018.
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近頃はアウトドアのことを『Outing――アウティング』と呼ぶのがシャレオツな模様。
もともと、散策とか遠足とか、外出といった意味があるようです。 言葉としてまだそれほどメジャーではないですね。(メジャーになっている方はあんまりよい言葉じゃありませんが、興味のある方は調べてみてください)
巷ではグランピングなどという、生粋のキャンパーからすると「軟弱な!」と眉をひそめるような、アウトドアレクリエーションが一世を風靡していますが、そもそもの、その生粋のキャンパー方が牽引するような形で、いわゆる『お洒落キャンプ』として定着しつつあるのが『Outing』といえるのではないかなと。
まあ、キャンプというのは登山家や冒険家から始まり、ファミリーへと浸透していった歴史がありますから、本来の山男からすると全て軟弱と断じられてしまうかもしれませんが、それでも外でバーベキューするのは楽しいのですし、昼日中に酒を飲んでぐだぐだになるのは気持ちいいのです。

さて、皆さん、ここはどこでしょう。
と、いきなり答え言いますけど、トヨタのディーラーです。
トヨタカローラ名神茨木店さん。
先日の嵐の日にオープンしたばかりの新店舗なんですが、偵察に行って参りました。

このように洒落てます。
これ全部、フェイクじゃなくてリアルウッドのタイルで、半円を描いているんですね。外観は雨が降っていたので撮らなかったのですけど、Cの字に造形された有機的な店舗は、この茨木の商業地帯の一角に場違いな雰囲気さえ醸し出していますが、こんな建物が作れるんだなと、圧巻でした。

で、冒頭キャンプの話をしたのは、このディーラー内でアウトドアメーカーのロゴスが店舗展開をしていて、車と同時にキャンプグッズの展示販売を行っているからです。そしてこの広々とした内装。奥行き感がすごい。
まるでお洒落なカフェか、近代美術館にいるかのようです。
いわゆる自動車ディーラーというのは、制服を着たスタッフが鎮座するカウンターがあり、白を基調とした艶々のリノリウムの床、に壁面一杯にとったショウウインドウ、こじんまりとした商談用のテーブルセットの脇に、ピカピカの最新型。
それを一切やらず、顧客のくつろぎスペースに重きを置いたレイアウト。

この車で遊んでもいいのだろうかと、思わせぶりなミニカーの山。湾曲した壁面を走らせたいぜ。


外の天井にまで連続するリアルウッドのタイル。これ、維持大変そう。

これは屋上展示場の様子。どうなってるかわからんでしょ? 自分で観に行ってください。

そしてこれ、納車室。いや納棺室ってのは知ってますが、納車室ってのは初めて聞きました。
たぶん、ここで購入した車をお客さんに渡すのでしょう。で、表のゲートが開いて――――みたいな。
詳しいコンセプトがどうであるのかは知りませんが、車に対する、一つの新しい切り口を示そうとしているのだろうと思います。
車が単なる移動手段で、べらぼうに維持費がかかる家電製品並のそしりを受けるようになっている、この今の流れをなんとか断ち切って新しい価値観を見出して欲しいという願いが見えるようです。
所詮車は道具ですが、本来はその車という道具を使って何をするか? というのが大事な事であり、車がなんであるかはそれほど問題ではありません。ですがキャンプをするのにも一工夫、一手間、こだわってみることでアウトドアがより楽しくなる(これは本当です。アウトドアの最小単位はベンチで野宿ですから)という事と同じく、気に入った車に乗ってドライブを楽しむ、目的地を目指す、というのは贅沢で豊かな文化的行為だとは思いますまいか。
そんな人々を乗せて走る車の事を――――そうだ、閃いたぞ! ここは私が命名しよう!
レクリエーション・ビークル と。
え?
なに?
絶対これからのスタンダードになるって! 2018年流行語大賞だよって! 商標権とってトヨタに売り込みに行こうと思います。
2018.
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09
はっきりしないグズグズな日常です。どうにも仕事の歯切れが悪いという時はあります。
ウチは一人で何件もの仕事を同時進行、時には雑務やら急務やらも飛び込んでくるので、仕事が切れ切れで、結局進んだのか進んでないのか判らないような日々が続く事があります。ま、これは現場仕事じゃあるあるですけど。
要するにバシッと完成するまでこのモヤモヤは続くわけで、なんで私が日曜祝日嫌いなのかって、取引業者さんが休みで、やむなく仕事を止めねばならないからでもあります。
――――と、愚痴はこの辺で。

そんな停滞してる時に、抱えてるスワッププレイを進めます

いつ見ても適当な感じのベスパの配線。

こんな風につないでる色が違うのはよくある話です。
昔は、外す前に紙に書いたりしてたんですよね。でも今はカメラで撮影なんて事が出来るから便利です。

そしてタイプ2レイト塗り塗り中。
明日も雨みたいですね。明日も雨みたいですね。明日も雨みたいですね。
もう、明日は引きこもりになります。
食料買い込んで自堕落な一日を過ごす事にします。
2018.
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08
クーラーなどの送風機には、だいたい弱・中・強と段階的に風量が変えられるスイッチがついています。
これは抵抗を使って変化させていまして、抵抗というのは文字通り抵抗で、電気を通る道に障害物を設置してわざと流れにくくして電気の流量をコントロールしてるんですね。
ですから、弱の場合だと抵抗を大きくしていて、強の場合だと抵抗なしでストレートに電気を流すようにしているわけです。
この方式はかなり長く使われていて今でも単純な機械はそう変わってないかもしれませんが、電子基板が当たり前になってからは電気を熱に変えるような無駄な事はしてないかなぁ。
今回、その風量コントロールがきかず、弱と、中が無反応、強だけは使えるという現象が起こりましたので修理です。
ふつう、この抵抗器ってのは外れやすい場所にありまして、ビートルのクーラーであろうがそのように作っています。
ただ、何かが引っかかって取れない。

結局分解かよぉ!

ガスを抜きたくなかったので、車載状態で慎重にエバポをバラしてゆきます。抵抗器はこの奥にあります。

とれました。これが抵抗器です。仕組みは最初に述べた通り。
そして、どんだけ作業デカくなるんだって、はなし。
古い車や古い機械を触ると、本来5分の作業が50分になることなんてザラですわ。
だから、ナメてあと5分で終わるからゆっくりやろう、なんて構えてたら、焦る羽目になる。
2018.
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06

災害ってのは、実害を受けた当該の地域や人々は当然ですが、やはり周囲の環境や精神的ダメージへと波及してゆく事も災害の一部と言えましょう。
平和というのはある意味で、後退的な思考がない事を指すのではないかと思います。
要するに心配事というやつですね。
もしかしたら今度は自分の地域に台風や地震が来るのではないか、そのために備えておこうという心構えは大切です。
よく言われるように、日本という国は火山の上、プレートの継ぎ目にある国であり、逆に言うとなんでこんなところに住んでいるんだというくらい、危険地帯だと言えます。

降ろす時あんまり撮れなかったので、悦んで撮ってます。
しかし、狭い。

はい合体。
とりあえず落ちなくてよかったです。
一説によると日本列島は活動期に入っているとかで、どこで地震が起きてもおかしくないらしく、事実上地震は予知不可能であるというのは過去の事例を見てももはや確実と言えそうですから、もう運しかないです。逆に言うと一度大きな地震が起きたところは近年中は起きにくいともいえますから、そこが安全地帯なのですけど、そのために引っ越すというような酔狂な人はまず居ません。
というのは地元愛もありますでしょうが、生活の全てをかなぐり捨てて、新天地で新たにやり直せるほど潤沢な資金もバイタリティも、普通の人は持ち得ていませんから、結局お金持ちやら権利持ち、あるいは特定の技量技術を持った方などが移住という、災害回避を行えます。
極々一部で有名な話では、火星に有人飛行を行いたがっているのは、地球が滅亡、あるいは人口増加で食糧難になり住めなくなった場合を想定しているとかしていないとか、そんな話があるのですが、いやはや長大な話だと思います。
もちろんその場合でも優先されるのは、特権的階級の人たちで、貧乏人は置き去りにされます。
ま、私が死ぬまでに火星移住が実現しているとは到底思えないので、どうでもいいですが。
2018.
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05
前にも言いましたが、一般的に匂いには三つの言い換えがあります。
一つは「香り」、もう一つは「匂い」、もう一つは「臭い」です。
ここからも判るように、香りはもう間違いなく特別な匂いであり、快感的な表現です。
後者二つはどちらも「におい」と読みますが、普通の匂いなら「匂い」を使い、悪臭の場合は「臭い」を使います。
また、「匂い」は「臭い」と違って「くさい」とは読めませんので……
というわけでガソリン臭いという話。
停めてて臭い、走り出しても臭い、しばらくしたら臭くなくなる。こういった場合は、あきらかに漏れているというよりも、ほんのにじみ程度で漏れている事がほとんどで、漏れ箇所を追求するのは困難です。

ワーゲンはタンクが前にありますから、このところは漏れてたらモロに臭いが室内に来るんですよね。
で、人は悪臭というものには敏感でして、おそらく危険を察知するのにもっとも敏感な感覚器官は嗅覚ではないかなと思います。かつて人間が野生であった頃の名残でしょうかね。
可燃性ガスなどは目に見えないため、人為的に臭いをつけているのですが、ガソリンの場合は天然の臭いで、色だけが人為的につけられています。これは灯油や他の燃料なんかと混同しないためですね。
なので人は嫌な臭いがすると、不安になります。 ワーゲンはただでさえ同乗者に不安を訴えられるのに、ガソリン臭とくれば「この車爆発する!? 爆発しちゃう!?」と車の知識が全くない人でも確定的に騒がれるのはやむなし。
爆発はしません。燃えるだけです。(そういうのを爆発といわないでもない)

今回は全て怪しいので(全ての接続部分ににじみアリ)シールパッキン類を全て交換します。
ガソリンを全部抜ききったりと面倒な作業ですので、何度もトライするよりこの方がよいです。

底もにじんでますね。(写真が逆向きでした)

フィラーホースの内側にはこういう、タイヤチューブを輪切りにしたような、輪っかになった薄いゴムシール(白っぽく写ってる奴)があるんですけど、これはフィラーネックと、フィラーホースの密着性を補助するものだと理解してます。わざわざ入っているんだからないとダメなものなんでしょうな。薄くて取り付けにくいものなので、ここのシールが切れたり、そもそもついていなかったりする個体が珍しくありません。
当然ですが、ないからといって、自転車のタイヤチューブを輪切りにして使ったらいいやん、とかいう考えはダメです。耐油のゴムです。

そんなこんなしながら、ガソリンで酔った頭でメーター分解。
ええと、これはなにをするんだっけ?
2018.
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04
いや、今回はひどかったですね。
マジ直撃って怖いですね。

今日はこの状態からの営業でございます。
朝晴れてたんで、ナメナメで、ゆっくり作業できるわー、とか思ってた。
でも立て続けに企業は撤収、電車は止まる、交通量もなんだか減ってきて、

おお……なんかあり得ない景色になった。でもこの時点ではまだ外を出歩けて、台風の目にあたらないかなぁ、くらい考えてた。
しかし、
このあと殺人的暴風が襲ってくる。
とりあえずウチでは自販機のゴミ箱が家出したくらいで、さほどの被害もなかったんですが、シャッターヤバかったです。開けてなかったら押しつぶされてたかもしんない。
というのも、今日はお隣の店が休みなんですよね。であんまりにもすごい音がするから覗いてみたら、

この大惨事。
痛い~、これは痛すぎる!
とりあえず嵐が去るまで、重しを載せてシャッター崩壊を防ぎつつ、通過予定時間を待つ事に。

ふと見上げれば、病院の室外機もこけてる・・・これも痛いなぁ。
結局日中は自分の店のシャッターも守り、終わってからはお隣のシャッター修繕とか手伝って仕事ならんかったです。だって今日中に閉めなきゃならんですからね。
とりあえず明日は何事もなかったように晴れたりするんでしょうけど、各地の被害はなかなか収まらんでしょうね。
今回はまさかの被害が多すぎる。
大阪は三ヶ月連続天災直撃ですね。
皆様お気をつけなさってください。
2018.
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01

エンジン外します。チェーンブロックで揚げるとはいえ、怖い怖い。
なんせ引っかけるところが特にないんで、とりあえず慎重に。

うひょー、やっぱデカい。鉄の塊。 何キロくらいあるんだろうか。

圧倒的にスペースがないので、こんな風にして、フロントのメンバー部分をまたがせて降ろします。ホントは車体をずらしたりして降着スペースを確保するんだけど、あとの事も考えたらこの方法が一番だと。

エンジンミッション降ろしたらすっからかん。
いわゆる直六FR車としては、オーソドックスなエンジンレイアウトで、作業しやすい方なんだろうね。いわば普通の車の基本形っていうか。ちなみにクーラーもパワステもライン切らずにエンジンだけ外してます。さすがはトヨタというべきか。

車体前部からエンジン降ろして、次は車体をリフトで上げて、底をくぐらせて古いエンジンを待避させるわけですが、へぼい台車に積んで移動させようとしたら、台車が壊れた。
なんて根性のない奴。
おかげで無駄な作業が増えちまいました。
なんか、最近空冷VW関係の記事やってないような気がしますが、別にワーゲン屋やめたわけじゃありません。
修理するより買い換えた方が安い、なんていわれるご時世ですが、(いわゆる)普通の車に乗っている方でも、エンジン積み替えてもなお乗り続けるオーナーさんはいます。
そのような方に依頼されて、立場上断れないじゃないですか。
アンティーク、ビンテージ、プレミアム、本来の商品価値以上を暗に示すような言葉に枚挙の暇はありませんが、乗っている人が大事だ、と思えばそれは既に世の価値とは無縁のモノになるんですよ。
そういうの、いいことじゃないですか。