2018.
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31
五月雨(さみだれ、さつきあめ)などといいますが、これは梅雨のことです。
語源が五月下旬から七月上旬までを指す、旧暦五月にちなんでいるためです。五月晴れなんてのも、いわゆる梅雨の中日を指すんだそうです。
ま、そんなこんなで現代ではしとしと降り続く雨に加え、ゲリラ豪雨なんてのも急に襲ってきます。
ゲリラ豪雨って、もうちょっと和風な名前に出来ませんかね? 私の中では未だに馴染みません。
別に何かあった訳じゃないんですが、さすがにちょっと、エンジン関係の在庫を整理しなきゃなぁ、と思い立ち。
自分のところに何がどれだけあるのか全く把握できていない。
組めるエンジンは組んで、コンプリートしていくべきかと。
農民は雨で農作業が出来ないときは、家屋内でわらで縄や草履を編んだりして、とにかく時間がある限り仕事をしたそうな。
それで『百の仕事をする』とにかくよく働く、ということから、『百姓』という呼ばれになったとかいう話を聴いたことがあります。
もっぱら近世から現在にかけては、農家への蔑称のようないわれをしてますが、語源がはっきりしないなら、いい方に捉えればいいと思います。私の聴いた説が正しいかどうかは別にして。
百姓っていい言葉だと思いますよ。生きてる限り経験と勉強の連続です。限られた残り少ない時間を精一杯こなしましょうっと。
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2018.
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30
一人で万博公園に来た。
それはなぜか
太陽の塔の内部を観覧するのに申し込んでたからです。
EXPO70以降、長らく内部は公開されておらず、かなり崩落していたそうですが、新たにリノベーションして、当時の様子をできる限り忠実に再現しようと、内部を整備し直したそうです。
前までは、抽選に当たった人だけ単発で公開もされてたりしたんですが、現在は、誰でも空きがあれば事前に予約して観覧できるようになっています。
当時は太陽の塔の周囲に大屋根があったんですが(というか大屋根を突き破るような形で塔がたっていた)、現在は撤去されてます。私が幼稚園か小学校低学年の頃まではまだ、大屋根の一部は残っていたようなきがします。
会期中、塔は大屋根内の展示場へのアプローチとして、内部にエスカレーターが設置されており、人々は塔の内部を通路として使って移動していたそうです。左右の腕というか角というか、そこの部分に階段とエスカレーターがついており、そこから大屋根の内部に入るように作られていたそうです。
、当時大屋根は建築家の丹下健三がデザインしたのですが、これがべらぼうにでかい。トラス構造の一部は園内に保存されてますが、それ見るだけでもどれだけでかかったのか判ります。
高さ:30m幅(東西):108m長さ(南北):290m重量:約4200t、で、屋根の内部には中二階のようなスペースがあり、空中展示という広大な展示スペースが設けられていました。
それを後から来た芸術家の岡本太郎が、ぶち抜いて塔を建てようと提案してもめた、という話がわりと有名な逸話としてあるんですが、もともと塔が立つ部分はエスカレーターを設置して、大屋根内の展示施設には入れるようにするという案があったそうです。
まあ、人様が考えたものに穴を開けて、全く毛色の違うヘンテコな塔を建てるとかいったら、誰だって怒るでしょうし、さすが太郎先生とんでもないことを言い出す、というあたり、話としては面白いんですが、前述のようにエスカレーターホールのようなものが設置される予定でしたので、さほどもめたという話ではなかったそうです。
子供の時はゲージュツだとかなんだとかさっぱりわからんかったので、「へんな像」だなぁ、としか思っていませんでしたが、大人になって改めてみると「巨大な変な像』だと思います。
初めて見た人はこの像の巨大さに驚くと思います。
そしてやはり、変すぎて、思考停止します。
ま、わかんなくてもいいんですよ。
圧倒されていればいい。
会期後も、その後も、取り壊されるような話があったんですけどね。
でも、太郎先生が逝去なされて、そのせいか保存の方向に向きました。
私は残って良かったなぁ、って思ってます。
現在の技術でも同じものは作れるだろうけど、この形を作れる人はもういない。
園内には『EXPO’70 パビリオン』という、博覧会の記念館がありまして、当時の様子やコンセプトなど、そこでも詳しく語られていますので、興味のある方は是非観覧していただきたい。
当時は高度経済成長期まっただ中で、科学技術の発展もめざましく、展示内容や施設全景もステレオタイプなSFの様相を呈していたことがよく見えます。当時エキスポを経験した上の世代の人々が、必ず興奮気味に話されるのをよく聞きましたが、納得します。あの万博は完全に未来だったなぁと。
ただ、太陽の塔は万博のテーマであった『人類の進歩と調和』という色に彩られた会場のその中心部分にそびえ立っていました。見た目からして異物感たっぷりだったんですが、その生々しい造形は、人類がどれほど進歩しても逃れられない、そして忘れてはならない、起点であり原点、を愚直に訴えかける姿だったのではないかと。
さて、このたびは大阪万博が2025年に開催される運びですが、どうも大屋根を作る構想はあるそうです。リスペクトって事なんでしょうけども。
ではでは、その屋根に穴を開けてぶち抜くような人物はいるのでしょうか。
と、今回の観覧で人の原初的な欲望の衝動をくすぐられた私は、酒と肉をむさぼり食ったのです。 一人で! うるさいよ!
え? 太陽の塔の中の話じゃないのかよ、って?
そりゃあ、あんた。ご自分の目で見て確かめてきなさいよ。
2018.
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27
今日は天気が良かった。 猫は寝ている。
この頃になるとちらほら草刈りをしてる人を見かける。
なので、うちの店の裏も草刈りをしようと。
U字溝に生えてる草を引っ張ったら、ベルト状になって一気に抜けた。
だからといって、ちゃっちゃと済む訳ではなくて、掃除も含めてたっぷり二時間もかかった。
どんだけゴミ出るねん、ってくらい出た。
可哀想だが君たちはゴミだ。
合鴨農法で使われるはずだった配送中の合鴨ちゃんが、トラックターミナルで雛の時に逃げ出して、人に育てられたものらしいです。
お客さんが引き取って来たのを見せてもらいました。うーん、鴨もかわいいかも。
今日は月ヶ瀬ミーティングだったそうで、お客さんが帰りに寄って見せてくれました。
かえる君が大量。大家族になりました。
え、仕事っすか? ちゃんとやってますよ!
2018.
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26
今日のタイトルはふつうにそのまま、ボディでよく腐る場所です。
車両は1303ですが、ビートルなら大体同じです。フロントはタイヤハウス内の後側下部。リアはタイヤハウス内の前側下部。
お馴染みの場所なんですが、ひどい人はハンマーでコツコツ叩くと簡単に穴が空きます。
これはリアですね。鋼板が中で錆びてミルフィーユ状になってます。もうこうなったら、錆びた鉄板ではなく、錆びそのものです。
なんどか直した跡があるので、おそらく錆を止めるというより、雨水が入ってこないよう、外側から鉄板とシーリングで対処したんですね。でもこれはその場しのぎならいいですが、根治はしません。中に錆の親玉が居残ったままなので着実に内部で育ってしまいます。ちょうど、封印された魔王が結界の中で、長年かけてじわじわ力を蓄えているようなものです。
しかし、愚かな人類は、やはり魔王の力に抗することは出来ず、再び封印を施し、魔王を倒す勇者が現れるまで時を待つのであります。
こんなところで無駄に器用な造作技術。
シリコンパワー! 封印!
こちらは前ですが、やはりこちらも既に直されてます。が、なおした鉄板が腐ってます。
やっぱりやるこたぁ同じです。
こういった場合は一気に施工してしまうしかないので、ワンデーでは済みません。
またお時間と予算に余裕あるときにやりましょう。
みなさんも、たまには愛車の裾の隙間から、覗いてみてはいかがです? 雨の日走ったあと、床のカーペットがしっとりしてる、なんて人は要注意ですよ。
2018.
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25
ビートルにおいて、高年式のハンドルというのはごつくて、プラスチッキーで、レトロというより、モダンといわれ、どうにも人気がない事が多いです。
ちなみにレトロとモダンどっちがどっちなのか、お馴染みのWikで調べてみました。
レトロ(Retro)とはretrospective(レトロスペクティブ 回顧)の略語。懐古趣味(かいこしゅみ)のこと。「徒に古い物を珍しがり懐かしむだけの単なるデカダンス」とも述べられる。 製品の場合のレトロとは現行技術で作られた見た目が古いものの事で、本当に古い骨董(アンティーク、ビンテージ)とは区別される。(自動車を例とすると、現行技術で作られたレトロの場合はパイクカー、本当に古い物は旧車、クラシックカー、ヒストリックカーなどと区別されて呼ばれる) 対してモダン。Wikにはなかったんですが、まあ、近代的といった意味合いですな。
なるほど、レトロとは紛い物だったのですか。
いや、まあ、そりゃ、どうでもいいや。
その、高年式のハンドルが嫌って人はしばしば旧年式のハンドルに変えたりします。ここで少し問題になるのがハンドルシャフトの相違なんですが、実は一部、低年式のハンドルが付くモデルもあります。
ただ、そうするとハンドルコラムに付いているワイパースイッチのレバーがハンドルに干渉するんですよね。
なので、カットしなければいけなかったりと、加工が要されます。
これは加工したものが折れた図。とりあえず操作しにくいので、何か方法はないかというご依頼。
こんな風にショートカットできればいい訳ですよね。(わかりにくいですが)
こういう風に、角度の違う二面で支えるというのはどうでしょうか?
ううん、マーヴェラス。 寄せ木細工のようではないですか(それほどではない)ボルト一本で留めてます。
ごまかすために削り込んで、一体化したような気分になる。
まあ、気にならんくらいのレヴェルにはなったんではないかと。
旧年式のハンドルにする場合、ワイパースイッチをダッシュに移設したりするのが本来なので、あんまりこういう加工することはないんですが、たまには工作楽しいですね。
2018.
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24
車屋ほど不自然に身体を動かす仕事はないのではないだろうか。
時に寝転び、時に潜り込み、時に上半身だけ折り曲げて腕を突っ込み、時につま先立ちになって腕を伸ばし、かがみ込んでミクロの作業をしたり、地面に這いつくばり飛んでいった部品を探し、あるときはガソリンを被り悶絶し、あるときはシンナーが目に入って叫ぶ。
おかげで身体が丈夫になりました。ライザップもジムもヨガも不要。さらに熱、薬品、衝撃に強い表皮。
こういうのを積んだり降ろしたりするんですよ。ベンチプレスですよ。
足回りの交換です。
そして返す刀で、バイクのスピードメーターギア修理。
これ、ヤマハのマグザムなんですけどね。めっちゃよく壊れるらしい。
電子制御してるので、車速が検出できなくなったら走りそのものがおかしくなる。
自分で悪いところを申告してくれるほど賢いんですけどね。
通常はこのリング状の部品、本体側にくっついてるもので、外れません。砕けてとれたんですね。
こんなもんがこんな風に壊れるのは初めて見ました。
現代の車やバイクというのは、部品があるから直せますが、これがなくなったら終わりなんよなぁ、としみじみ思うことがあります。
特に電子制御された車はセンサー一つ壊れただけで、走らない。「メーター動かないけど走るならいいや」という訳にはいかないんですよ。こういうのって、すごく残念な感じします。
補修部品はメーカーも在庫したがらない。(特に日本は)15年とか10年とかそんなスパンで、どんどんストックを減らしてゆく。
長く乗ろうとしても乗れないというもどかしさは常について回ります。
死ぬまで乗り続けたいって車やバイクを持っている人は、予備の部品を買い込んだり、男前な人になると、一台まるまる予備機を買ったりする。
そういうのマニアだ、オタクだ、変態だと揶揄されることがありますが、いわば危機管理なんだなと。
偉いなぁって思います。
いまのところ空冷VWの部品はなくなる気配はないですけどね。
2018.
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23
先日、家の裏を観てみると、順調に壁面緑化してる。(キヅタという植物だそうです)
別に意図したわけじゃないんですが、どうせなら全面覆ってくれたらかっこいい。
ま、うちの家の壁はこんなことで盛り上がっていますが、
政治の世界ではセクハラ祭り、スポーツ界では件のアメフトタックル問題がにわかに盛り上がっていますな。相撲の次もあるわけですか。正直うんざりしますね。
まあ、大方の予想どおり、選手は傷害罪で起訴される方向に行くだろうと。
そもそも、当初の行為からして、不可解なプレーが発端で、「アレは指示されたものではなかったのか、まさか!?」なんて憶測が飛び交ったばかりにこの様な長期戦にもつれ込んだわけですが、なら最初から選手(既に成人)を傷害罪で起訴すべきだったと思います。
現況、もっとも愚かな道を歩んでいるとしか思えませんけど、とにかくマスコミの格好の餌食になっているのは確かかなと。
まず、指示されたか、されてないかは別にしても、明らかにおかしなタイミングでタックルしている限り故意はあったと判断し、その上で迅速に聞き取り調査、捜査、必要なら逮捕拘束をするべきだった。その初動がなぜとれないのか、わたしはそこにスポーツである、学校間のことである、学生である、といった甘えの構造はあったのではないかと思います。
まして一部では、かの選手は「監督によるパワハラの被害者」的な側面も呈しているというのはいかがなものか。
犯罪教唆があったとしても、実行犯は処罰される。こんなのは基本であります。
なんで証拠映像がある犯罪に対して、さっさと逮捕しないのだろうかと思いましたけどね。
すまん、きつい言い方だけど、少なくとも当該の選手は、「自身の利益のために、他人を傷つけた」事は間違いない。名実ともに今の彼の状態は「自首」なのですよ。少なからず監督との間で水掛け論の泥仕合にならなくてよかったとは思いますが、それにしても、わたし疑問に思うんですよ。
スポーツの監督や指導者って、どうしてああも偉そうなんですか?
スポーツって、なんであんなに手放しで賞賛されてるんですか?
スポーツって、なぜ素晴らしいことのように教えられてるんですか?
ほとんどの人がスポーツは好きだと思います。観るのもやるのも。
だけど、相手を陥れよう、貶めようなどと考えた時点で、それは単なる悪意でしかない。
商売でも同じです。政治でも同じです。学業の面で競い合うにしても同じ、恋愛にしたってそうです。
相手を人ではなく敵としてみた時点で、既にその心にあるものは抜き身の利己欲の権化でしかない。
タックルした選手は、アメフト以前に、人としてのルールが守れなかった。成人しててもその判断能力を欠いていた、と糾弾されるのは致し方ない。
監督は、指導者以前に、大人としても、男としても、まして人としても、けして褒められる人格ではないことはうかがい知れる。今頃自己保身の鬼となって、慌てて辞任し、この危機を乗り越えようと必死なのだろうが、ここまでいくと容疑がグレーで済んでも、今後未来は真っ暗闇でしかないだろう。あれだけ証言があるのに、シラを切る、ほんとうに格好の悪い大人だと思う。
常識的な大人なら、まして教え子が責められているなら、「俺が指示した、半ば脅迫的にといわれても仕方がないほどに、普段からの指導は厳しくしていた。よって全責任は私にある」と庇う方向、あるいは問題の拡大化を防ぐ方向に向きますよ。
もちろん、監督が「そういう意味で言っていない」という意見も、あるにはあるだろうけど、なら教祖様が「ポアしてあげなさい」と指示して、殺人を繰り返した狂った集団の行為は裁かれなかったのかというと、そんなことはないのです。20年も経つと世間はどうやら忘れてしまうみたいですけどね。
是非ともこれを機会にスポーツというクローズドな世界における、狂信的側面をつまびらかにして、信者となってしまう恐れのある若者たちに、親御さん含め、大人の皆さんは警鐘を鳴らしていただきたい。
スターになりたい(なってほしい)気持ちは理解しますがね。
でなければ、我々は、スポーツを観るときに「哀れな奴隷が踊っている」、としかみなくなりますよ。
2018.
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22
ドナドナ、とは1938年に作られた曲で、意外と新しいのだと知りました。
ほぼ誰でも知っている「ドナドナ」という曲、仔牛が牧場から引き取られて売られてゆく様を描いたものですが、自動車業界では、しばしば愛車を手放すという意味でも使われたり、単純にレッカーで運ばれる様が寂寥感を誘うという事で、「ドナドナされる」などと使うことがあります。
と、以前「春のカルマン祭り」で出していたカルマンギアのボディに、早々にお声がかかりまして。
はるばる茨城県のVWショップ
Hideout ハイドアウトさん が引き取りに来てくださいました。
ボディだけでしたんで、自前で足回りを用意してきていただきました。ちゃちゃっと取り付けします。
むう、さすが作業早いっす。
30分ほどで取り付け終わっちゃいました。
やっぱり専門職の方は手際がいい、無駄がない。わたしは隣で掃除くらいしか仕事ありませんでした。
この車体、シャーシはほぼ使い物にならないですが、ワーゲンはシャーシとボディが分離できるので、カルマンギアのシャーシさえ持っていれば復活は出来ます。ハイドアウトさんはボディワークを得意とされているので、この条件にバッチリ合致いたしまして今回のお取引と相成りました。
ちなみに、現代車のようなモノコックボディにこういう芸当は出来ません。
ワーゲンの登録というのはシャーシ側(台車)に付いていて、本質はシャーシです。つまり車台番号が刻印されてるのがシャーシですから、ボディとは部品の一つなんですね。だからスワップしちゃっても構造的に問題はありません。(構造変更は必要になりますが)
いわゆる業界でいうニコイチなんですが、ここのところ、年式違い、あるいは同年式であれどボディ載せ替えはオリジナルではない、という部分で意見が割れることはありますが、わたしは人それぞれの感じ方次第であると思います。
もしもボディ載せ替えが駄目だとしたら、このカルマンのボディは単なるパネル切り取り用の鉄くずになっちまいますし、方やボディが腐った登録車は使用不能となり廃車になる。
半端二つが一つになって、まともな車が一台出来るなら、我々ワーゲン業界としてはそちらを選ぶべきなのかなって、そう思います。
ほれ、北斗と夕子も二人で一つになってウルトラマンAに変身してたじゃあないですか。あとはバロム1とかも。仮面ライダーWとかも、まあ合体変身の亜種ですか。
合体変身って子供には不評でしたけど、演出としては面白い。今はあんまりないカテゴリーですよね、 ってなんの話か。
とにかく、このカルマンが再び道を走る日を楽しみにしております!
今回お話させていただき、わたしも空冷VW界を支えるために、一層頑張らねばならないなぁ、と思いました。
2018.
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20
あなたのカルマンの「足りない!」を埋め合わせる「掘り出し物夜市 春のカルマン祭り」です。
今回はまとめて数点放出します。欲しいものがある方はご連絡ください。
その5
65年カルマンのワイパーを12ボルトモーターに換装したものです。付属のスイッチは2スピード式で、実動します。(リンク部分を加工しています)ボルテージドロップを使用して、仕方なく6ボルトモーターのままの方に!
ご奉仕価格:SOLDOUT! その6
グローブボックス 樹脂製の丈夫な奴です。
ご奉仕価格:2000円 その7
65年の純正ルームミラーです ライトスイッチのつまみがない模様。
SOLDOUT! その8
燃料計 動作確認済み。
ご奉仕価格:5000円 その9
サイドブレーキレバー 純正メッキ仕様
ご奉仕価格:3000円 今夜は長くなりましたので、この辺で。
また随時アゲてゆきますので、ご注目ください。
上記パーツの販売をお望みの方は
chelm@nike.eonet.ne.jp メールか、もしくは072-626-5453までお電話ください。
まれに、メールが不着、行方不明になることがあります。一両日中に返信なき場合は、お電話でお問い合わせください。
2018.
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19
進まなくなった!
ということで、修理依頼。今日はきれいなカルマンが二台もいます。
とりあえず動かしてみようかと、ギア入れてクラッチつないでみると、明らかに異常な音がする。ぎゃぎゃぎゃーみたいな。
もちろん前にも後ろにも進まない。
あ、これ、クラッチ板が逝ったか? 最悪フライホイールはずれたとか超絶悲惨な奴では? とドキドキしましたが、遙か昔にこんなことあったなぁ……と。
案の定、左側のグランドナットあたりから鉄粉が。
これ、ドラムが削れたんですよね。
私が過去に自分の車で同じ目に遭ったときは、その時はまだこういうケースが想定できずに、「絶対クラッチ逝ってる!」と信じてエンジン降ろしましたとも。当然降ろしてからウンウン悩みましたよ。じゃあ、ミッションかよ、マジかよ、と思いつつドラム外してやっと解ったという、間抜けをやらかしました。
ほーら、ドラム側のスプラインがミルで処理されたみたいに、すべて鉄粉になっています。(写真失敗した)
これはドライブシャフトの鉄の方が固いから、ドラム側がやられるんですが、元はといえば、シャフトとドラムのわずかなガタが、回転しているうちに次第に大きくなって、ある一線を越えるといきなりズル剥けになるみたいです。だから突然走れなくなる。
きれいにスプラインがなくなってます。
片側シャフトが滑るとなぜ走らないかというと、デフギアが中間にあるためです。
デフギアの構造を説明するのは面倒なので、知りたい人は
デファレンシャルギア(差動装置)の仕組み の動画を見てください。なかなかわかりやすい。ほぼすべての車にこの仕組みが使われています。
この仕組み考えた人天才だと思う。
な、訳で、ドラムを付け替えたら直りました。
これ、どうしてもなるんですよね。ドライブシャフトとドラムの間のガタを完全になくすことは出来ませんし、長い使用の間にドライブシャフトもわずかながら痩せてきているので、新品ドラムを入れてもいずれは起こります(それが何年後か何十年後かは状態と使用頻度によります。
いずれにせよ、ドラムは消耗品であるという認識をもっておかねばならんということです。もちろん、新品ドラムを入れてもガタガタな場合はドライブシャフトを交換という、大きな作業になります故。
ということでー。
2018.
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17
汗かくわ。だらだら。
本年初めて三角窓を開けた。
まあ、それはどうでもいいんだけど。
ふと、「何年後か先に戦争って起きるかもしれないなぁ」とか思う。
日本は今平和だけど、世界は全然平和じゃない。
日本はどこかの国を攻めよう、領土を増やそうなんて考えてないけど、あわよくば他国を蹂躙して、自国の領土に使用なんて考えてる国は無数にある。
私たちは今に感謝すべきだろう。
おそらく、全世界の人々が幸福に、平和に過ごせる世界は実現しない。
いま、たまたま、平和で幸福なのだと思う。特に日本は。
だから、ここに生まれてきたのだから、存分に楽しませてもらおうと思う。
そして勝ち逃げしたい。
私たちには寿命がある。その中で、他人を蹂躙することしか考えられない人も居る。
嘘や欺瞞で塗り固めて、人を貶め、私利私欲をむさぼる事しかできない人が居る。
それは私たちからするととても残念なことなのだけど、仕方がない。
私たちは彼らではないから、それに抗することは出来ても、止めることが出来ない。
おそらく、朝鮮半島は中国になると思います。昔の柵封体制に戻るでしょうね。こりゃ一本取られたんじゃないっすか?
テレビ見てませんけど、そういう話してるんですかねぇ?
日本の閣僚の皆さん、頑張っていただけませんかね。
はっきり言って、この際、汚職とかどうでもいいんですけど。
さ、私は私の仕事をしましょう!
2018.
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16
皆さんご存じのETC。
電子料金収受システム(英語: Electronic Toll Collection System :エレクトロニック・トール・コレクション・システム, 略称ETC)とは、高度道路交通システムのひとつ。有料道路を利用する際に料金所で停止することなく通過できるノンストップ自動料金収受システムである。(うぃきより)
遡ること、2001年の11月より利用が開始されたシステムで、導入からはや16年あまりが経過しました。
もう16年も経ってるんですね。
だからちょっといいたい。
現時点で高速道路におけるETC利用率は90パーセントを超えているそうです。車載台数は5000万台突破。
ちなみにこの車載台数ってのは、ETC車載器に登録されているデータが元になっているはずですからほぼ間違いないでしょう。
ETCに使われる技術の一つにDSRC(Dedicated Short Range Communication:専用狭域通信)という通信方式があるのですが、いわゆる無線です。なので、基本的には80キロ以上の速度でも送受信が可能であるとされてます。ETCゲートで減速をさせるのは、ノンストップ通過故、ゲートへの衝突の危険性を避けるためだといわれています。
で、導入当初は料金支払いの煩わしさや、それに付随する料金所付近の渋滞の緩和などが取り沙汰されておりまして、これで高速道路も渋滞しなくなるんじゃないかなぁーと思いきや、ぜんっぜんそんなことはございませんでしたことは、ご存じの通り。
結局渋滞するところは相変わらず変わってません。
とはいえ、とても便利になったことは否定しません。
いちいち車を停めずに、窓も開けずに、料金が支払えるってのは本当に便利です。
だから前々から私、いってたんですよ。このシステム使えば他にもいろんな事が出来るのに、と。
その一例ですが
駐車場
ガソリンスタンド
各種ドライブスルー
フェリー等乗り入れ
などなど。
このうち2018年の2月に、イオンモール幕張新都心で、駐車場のモニター試験を行ったそうです。やっとです。
私としては腰が重いよなぁと思うんですよ。そりゃあETCゲート一台設置するのに1億7千万円がかかる、とかいわれたら、なかなか導入できんのかもしれませんが、導入が高速道路に限っていたせいで、コストダウンが出来なかったんじゃないだろうかという気はします。
どうせ高速道路に設置するならETC付きのオービスとかを作れば、じゃんじゃん濡れ手に粟で金を稼げただろうなという気はします。(一定の超過速度でオービス通過した時点で、即罰金徴収という非情なシステム)なんでやらないんだろうかという気はします。
昨今、人口減少により人手不足が懸念されておりますが、その対策として「ロボットを~」とかのたまっているのを聴くと、毎度噴飯するのですが、少なくともETCシステムの有用性は実証されて、すでに十六年もの年数が経っているのに、未だに渡るだけで100円徴収するような(現金払いでおっさんがやりとりしてる)橋があるのは、どう考えても人材の無駄遣いとは思わないのだろうか。(私の住んでる地域にあります、通称100円橋。何十年にもわたって100円取り続けています。いつ原価償却するんだろうか)
また、車検時に税金の支払い云々をさせるなら、車検場のレーンそのものにETCゲートを設置して、そこから税金を取ればいいんではないかと思います。細かい制約があるのはもちろん理解しますが、車に乗っていてこんなに便利なシステムがあり、既に90パーセント以上の利用者がいるのに、未だに道を走ることだけにしか使われていない現状というのは、お役所主導で始まったシステムだからなんだろうなと。
実際に私が挙げた例は、検討はされているそうです。(ということは今日調べて知った)
でも、そういう案が出されてから十五年以上経ってます。
なんて遅いんだろうか。
ETC主導してる連中((電気通信技術審議会DSRCシステム委員会)にETCゲートをつけなければいけないのではないだろうかとおもいます。
ともあれ、先々この様なシステムを構築するには、車と車載器の同一性の完全確保、利用者と運転者の同一性の確保、あるいは免許証と運転者、ETC利用者の同一性の確保、などといった課題は残るかと思います。そういう意味では自動車メーカーはスマートキーなどの導入により、鍵を刺す必要すらない状況を生み出しているにもかかわらず、未だに車検証にQRコードが印字されてはいるが、紙媒体であるのがあまりに前時代的で、免許証も同じく、ICチップが入ったとはいえ、我々にはまるで関係がないしろものであるという、足並みのそろわなさ。
普通に民間主導でやってたら、とっくに実現してると思うんですよね。
将来的には、車検証と免許証(身分証明書は別で)をおなじカードメディアに統合して、ドライバーズカードとして、使用する車両を紐付けしてスマートキーのように扱うか、カードスロットにドライバーズカードを挿入して使うとかできると、誰がいつどこでどの車に乗っていたかの管理も容易になると思いますし、その状況で発生した支払いなどの徴収先も明確になるんじゃないかと思います。
私は、行政は自分たちの不利になるような人手不足の解消案には、ことさら消極的だと感じていますし、だから子供を産め育てと富国強兵策のようにうるさく言うのをきくと、ああ、兵隊が欲しいんだろうな、としか感じません。
少なくとも、現在100万人規模ともいわれているNEETの実体からして、げんなりするんですけどね。
それに比べると、ETCの機械って、1億7千万円しても、めっちゃ働いてるし、めっちゃ稼いでるやん、って思うんですよ。
2018.
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15
2018.
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13
2018.
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12
本日は、アイデァ商品をご紹介。 その手があったか!
これ、名古屋のBUS DEATHさんの商品
リアデッキリッドスタンドオフ という商品です。 65年のビートル対応です。
これ素晴らしい。
リアデッキロックの爪の部分を入れ替えて取り付けるだけなのですが、(ちょっとした作業が必要になりますので、ボルトオンのように気軽には出来ませんが) 一度つければ外す理由もないかな。
裏から見るとなんだか不格好な感じですが、そういう事さえ気にしなければいいです。
なんと、先端の爪部分を引っかけることにより、デッキリッドを開いた状態で固定しておくことが出来ます。
さらに、ロックボタンを押して全閉状態にすることも出来ます。
これを、余計にステイを作ったりしなくとも、ワンタッチで切り替えられるというのは、すごく便利です。
このくらい開きます。放熱効果をあげるという意味では充分でしょう。(もちろんもっと開きたい人には不向きですが)
夏になるたびにデッキリッドにステイをかまし、秋になるたび外すということをしていた人にとっては、これほど便利なものはないかと。シンプルさとスマートさがとてもいい。
うちには在庫してませんので、ご購入はバスデスさんのサイトからどうぞ。取り付けは承りますよ。
2018.
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10
いきなり思い立ち、いきなり作る。
そういうフットワークが常にあればいいのだけど。
今日はちょっと前から思っていた道具を作る。
これ、ベアリングにグリスを入れる道具なんですね。「ベアリングパッカー」といいます。小型で簡易的なものでして、上から押さえつけるか、足で踏みつけるかで、ベアリングにグリスを圧入します。通常ベアリングというのは買った状態ではグリスが入っていませんので、購入してすぐに交換というわけにはまいりませんし、表面に塗りつければオッケーというものでもありません。
もちろんこの様な道具を使わなくても、手で入れることは出来ますが、実演するのがいやなのでやり方は割愛します。
この様に中にグリスが満タン入っています。
これ、まあまあ力がいるんですよ。特に冬場なんかは、グリスが固くてプレス機で押さねばならないようなときもあります。
それを、片手で楽々とはいかんものかと。
とりあえずガラクタを集めてみる。
斬って穴開けて、組み合わせて。
どう? こんな感じなら片手で圧入できそう。しかも持ち運びも出来る。
ちなみに、鉄板曲げるときはこんなの使ったりします。うちにはガラクタが一杯ありますが、以外と何かに使えるので捨てるものは非常に少ないです。もちろんちゃんとした道具を手に入れたら、こんなものは必要ないんですが。
オメガだぜ。(Ω)
ほんとうに、廃材だけで作ったので、こんな形に。制作時間30分。
不具合あれば随時修正ということで。
美しいブラックで仕上げて完成。
楽々片手でグリスがもりもり。よーし、次の車検から使うぞー。
2018.
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09
今日のブログネタは~
とか、いつも思いながら作業してます。
が、まあまあ手間のかかることしてる割に、何の役にも立たんよなぁ、ということはままあります。
その一。
車検から帰ってきて、店には入れなくなった。
これ、ややこしいんですが、私が車検に出るまで、うちの社長がいたんですよ。で、私が車検に行っている間に、社長は戸締まりをして帰った。私はついぞ鍵を持って行くのを忘れて、店の中においたまま。
インキーですわ。
当然、ちゃんと戸締まりしてるので、どこもあいてない。
ピッキングしかない。
外に置いてるゴミ箱から取り出したるは、鉄片二本。
まあ、こんなもんで鍵を開ける奴なんて、付近で空き巣でもあったらソッコー容疑者扱いされるよなぁ。
その二。
ずっとバンパーレスだったカルマンに、バンパーつけたい! その要望。 え、なんでこんなステーがいるのかって?
このカルマン。71年式なのだけど、実は過去に72年以降の顔面を移植しており、プレスバンパー仕様。
バンパーステイの位置が違う。全然違う。
なので取り付けステイを新設せねばならんかったわけです。
普通に考えて、顔面移植も滅多なことではしませんが、接合する前に普通はバンパーステイも移植します。
こういったケースは、まあ最初で最後なので、まず誰の参考にもなりませんお話です。
はい、めでたくバンパー復活とあいなり、めでたしめでたし。
あ、もちろん店はちゃんと開いてますから。
明日も普通に営業します。
2018.
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08
車検切れかけとった。
自分の車。
よくあります。
そして開けてみたら色々直すべきところがある。なんか変な音してるなぁ、とは思っていたんですけどね。
そのうち直そう、と思っている間に、車検が来る。めんどくさい。
紺屋の白袴、医者の不養生、とも言いますが、病気してるお医者さんって見たことないです。紺屋はそもそも見たことないですが。
ある意味車検って、いい機会ではあると思うんですよ。
私もですけど、結局人って、不具合起こらない限りはそちらに意識向ける事ってしないじゃないですか。車いじりが趣味でもなければ、極度に不安症だとかでない限り。まあ、そんなに暇じゃないってのが一番だと思いますけど。
車検は二年に一回ですが、バッテリーですら寿命が二年と言われてても、二年に一回かならず換えてる人ってまずいないと思います。気づいたら五年使ってるってのも珍しい話じゃない。(わたしはつい先日それで立ち往生しましたが)
理想的なこと言うと、車検は二年に一回、車検に相当する整備を一年に一回くらいする方がいいとは思います。
でもそうすると、すごく忙しいだろうなぁ、とか思う。
私は経験してませんが、一年車検の頃とか、常に車検の仕事がはいっている状態だったんだろうな。
はい、たまには車検証見ましょう。
2018.
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06
ランブレッタのヘッド。アルミの肉盛り修正。
連休最終日という、静かな一日が終わりました。Uターンらっしゅとかゆうてたけど、さて渋滞はどうだったのか? 来る人に聞いてもそうでもなかったような言葉しか聞こえてこないんですが。
今年は天候にも恵まれた大型連休でしたね。
皆さんよかったですね。
明日から、雨ですよ。
雨ですよ。
月曜日、雨ですよ。 嫌がらせですか。
晴耕雨読ですか。
そんなかわいそうな私にと、バケツみたいなプリンを、友人が差し入れてくれました。
ついでに、炭酸麦ジュースまで。
今日はもう、帰る!
2018.
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05
空冷VWのアフターマーケット定番マフラーといえば、「クワィエット・マフラー」です。
いわゆるタコ足のエキゾーストパイプ(集合管)と右一本、あるいは左右二本出しのスタイルのアレです。
別名『車止めセンサー』とか『スロープスライダー』とか言われるとかなんとか。
これね。
クワィエット(静粛)と銘打ってますが、これアメリカンジョークなのか、はたまた他の社外品マフラーと比べて、という意味なのか、常識的に考えて静かとは言いがたいです。ま、うるさいと言うほどではないですし、いい音と形容するのがよろしいかと。
もちろん、一番静かなのは言うまでもなくノーマル、純正マフラーです。
そんなクワィエット・マフラー。3フランジというタコ足とサイレンサー接続部分が規格化されてまして、ほとんどのサイレンサーはこの3フランジを採用してるため、互換性があります――――と、いいたいところですが、同じなのはフランジの大きさと形だけで、角度がまるで違うとか、取り付け方向が違うだとか、てんで互換性ありません。(最近のは統一されてるようですが)
なので
こういうかんじ
マフラーに穴が開いたくらいで、タコ足から換えるのもアレだし、ここは久しぶりにフランジ交換しましょう。
斬った。
測った。
接けた。
この、「きたみたこうた」 ばりのリズムで、あまり深く考えないでやっちまうのがコツです。ジグとか作ってたらマフラー買い直した方が安い。やったことも忘れるくらいでないと、やってられん。
というくらいクワィエット・マフラーってリーズナブルなマフラーです。
最近このVW業界でもノーマル志向が強いですが、マフラー交換すると、わくわくしますよ。
2018.
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04
ようやく代車が帰ってきたのと、時間が空いたので、かねてより修理が必要だったパワステを直そうと思い立ちました。
それ以前から部品(中古)はとっていたのですがなかなか代車が在店していることが少なく、修理できませんでした。
気づいてない人も多かったかもしれませんが、うちの白のワゴンR、パワステが効いたり効かなかったりしてたんです。気づかない人もいるくらいなので、問題になるほどでもなかったので、貸し出しはしてましたが、やはりまずかろうと。
スズキの軽のパワステというのは、電動アシストでして、制御基盤とモーターとアシストギアボックスで構成されてます。
ほとんどの車は油圧式で、エンジンの動力を使っているのですが、軽自動車は元々ステアリングがそれほど重くもないので電動アシストで出来るんでしょうね。理屈は電動アシスト自転車を思い浮かべていただけると解ると思います。(ちなみに電動アシスト自転車開発したのはヤマハが世界初)
で、ここが現代車のすばらしいところ。
故障箇所の簡易自己診断というのが出来ます。限定的ですが、絞り込んで当たりなら作業はすごく早い。
古いワゴンRはグローブボックスの中にさりげないカプラーがあり、そこから発信される点滅信号を読み取ることで判断します。
が――正常と判断してきます。
こういうのが困る。異常なのだけど正常と言われる。 人間でもいますよねぇ、明らかに顔色悪いのに『大丈夫大丈夫、俺病気しないから』っていう奴。(ま、逆に、どっか悪いのかとおもって医者に行っても、『なんともないです健康です』といわれる事ありますが)
じゃあ、結局自力で判断するしかねーじゃねーかと、
仕入れた中古部品の制御基盤と、モーターをスワップしながら、その変化を見て故障箇所を判断します。
簡単に入出力の仕組みを書くと、トルクセンサーで、車速と操蛇力を検出し、コンピューターでモーターに流れる電流量を制御し、速度や、曲がる方向に対して適切なアシストをしています。つまり一番モーターが働いているのは、停止時に据え切りをするときで、おそらく中速から高速走行時はほとんどアシストしていないと思います。
モーターとコンピューター(制御基盤)は簡単に交換できますが、これだけでは変化しない。二個の基盤と二個のモーター、どの組み合わせでも変化がないという場合は、それ以外を疑う方が正しい。
つまり、コンピューターの手前の、トルクセンサー。
トルクセンサー。わかるんですけど、車両側と買った中古部品が微妙に違う……型式間違ってるんでは……。
とりあえず、ここ、新品で直すとなると10万くらいかかるそうです。しらんけど。
心を鎮めて、切ない気持ちを押し殺し、そっと外した部品を戻してゆきます。
モーターの配線は外しておきます。軽くなったり重くなったりするくらいなら、常態が重いまま固定されてる方が安全ですから。
白いワゴンRは
「重ステ仕様車」 ということにします。
連邦の白い奴はニュータイプが操縦してましたが、
うちの代車はパワステついてない空冷ワーゲン乗りが操縦する(はず!)
ならば、信じて、期待しようではないか。
人の可能性というものを! (いつか、部品が手に入ったらもちろん直すつもりですけど、それまではご不便おかけします。『パワステじゃなきゃだめなんだよぉおお!』という軟弱者には、黒い奴もありますので、そちらをお貸しします)
2018.
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03
頭が割れるように痛い。
とかいいますが、割れたことがないのでよくわかんないです。
でも今日は一日中アタマ痛かった。
原因は肩こり。肩こりが限界に達すると頭にきます。いつものことです。
私だって、壊れるんですよ。たまには――もう治りましたけど。
大体この時期から、一年ぶりにエアコン動かすという人も多いのではないかと。
そんなときに必ずといっていいほどガス抜けしてますよね。まあ、完全に抜けてなければ補充で済みます。
完全に抜けてる場合は、空気が入っている可能性もあるので、真空引きから行う必要があります。
いずれにしても、エアコンというのはデリケートなものでして、車のように振動の大きいものに載せるのは不適だなと思いますが、今のところ空気を冷やして、室内温度を下げるという仕組みとしては、現状の冷媒を使用するエアコンより優れたものはないでしょう。この分野でも別の冷却機器を発明したら大金持ちになれると思います。
ま、それはさておき、店もようやく落ち着きを取り戻して参りました。
お待ちいただいていた方、すみません。随時ご連絡差し上げます。
2018.
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02
最近スマートスピーカーってのが、流行りつつあります。
これ何かっていいますと、賢いスピーカーです。
えー、例によりウィキから引っ張ります。
スマートスピーカー(英:Smart Speaker)は、対話型の音声操作に対応したAIアシスタント機能を持つスピーカー。内蔵されているマイクで音声を認識し、情報の検索や連携家電の操作を行う。日本ではAIスピーカーとも呼ばれる。
音声認識機能ってのは、車の世界では意外に歴史が古くて、ナビゲーションの入力を音声マイクで認識して設定なんて事は十五年くらい前には普及してました。ただ、正確性に難ありといえばありでしたが。
この正確性というのは、発話側の人間がちゃんと喋ってやらなくてはいけないというところにあり、もぞもぞと喋ると認識してくれないというのがもどかしく、結局手で入力した方が早かったりなんかしたもんです。
現在スマートスピーカーはいろんなメーカーからでておりますが、あえていいますとiPhoneに搭載されている『Siri』もAIアシスタンスなので、この中に含めてもよいかと思います。
ご存じの方も多いかとは思いますが、『彼ら』にはいろんな事を訊けば、答えてくれます。大体どんな質問にも答えてくれますし、答えにくいことでも、機種によってはウィットなジョークを交えたりして返してきます。
これ、今までの音声認識と違うのは(というかずっと研究はされてきた分野なんですが)自己学習をするという点です。人間があらかじめプログラムをした答えを喋っているのではなく、「自分で考えてはいないが自分が獲得した情報から最適な答えを構築して喋る」という事が出来るようになったのです。
これは人間の脳を模して作られたニューラルネットワークというものに学習させることで実現したということらしいです。
詳しいことはその手の本を読んでくだされ。私もすべては判っていません。
というか、あー、ここまで来たのか、というのが素直な感想でして。
それでも、人間の脳には遙か及ばないらしいですが、猿よりは物知りだろうとは言えます。賢いかどうかは別ですが。
かなり前の話になりますが、十数年前、ニューラルネットとか知らなかった時代に、人工知能に人間並みの頭脳を獲得させるにはどうすればいいか、というのを考えたことがあります。ま、考えても私が出来ることではないのですが。
それは、AIを人型の筐体に載せて稼働させるというものでして、つまるところある程度の学習型AIを搭載したアンドロイドを世に放ち、実際に人間社会で生活をさせるというものでした。
AIの致命的な欠陥は、人の気持ちがわからないというよりも、自分が実身体を持たないが故に知覚系の知識や情報が得られない事だと思ったのです。逆を返せば自身の身体フィードバックがあれば人間と同様の知覚を検知し、共有することが出来る、故人の感覚により近いAIの構築が可能ではないかと。
もちろんそのためには、人間の身体並に知覚の優れた義体が必要になりますが。
意味わかりませんよね? 簡単に申しますと、こういうことです。
蜂に刺されると痛いという感覚を、AIが得るためにはどうすればいいのか? という話。
AIは蜂に刺されると痛い、そしてその症状や、対処方法を示すことは出来ます。
AIは蜂というものが危険な生物であることを知っています。その生態や行動も知り尽くしています。
ただ、AIは蜂に刺された経験を持たないし、どのくらい痛いのかを知りません。
よって、人に対して蜂の脅威への注意喚起は行えるのですが、刺された人の気持ちはわかりません。
こういった状況で、AIが人間の気持ちを理解し、悲しんだり、警戒したりといったことが出来るようになるにはどうするか、というのがこの思考の発端です。
機械の身体を持ちながらAIは痛みを感じるという状況を生み出せれば(無論『痛み』という感覚は電気信号としてAIへと情報が送られるわけですが)アンドロイドは蜂を見ると、防御姿勢をとるか、逃走する、あるいは戦闘態勢をとるだろうと思われます。
こういったことを多数のアンドロイドで、様々な環境において、様々な人種と触れあわせる事が出来ると、様々な経験を積んだニューラルネットワークが構築でき、さらにそれらを常時並列化することで、あっというまに人間並みの行動がとれるアンドロイドが出来上がるのではないかと思われます。
もちろん、これもまたそれだけの情報を処理できる膨大な処理能力を持つCPUが必要にはなるのですけど。
で、そこまで考えて、じゃあ、AI搭載のアンドロイドって何の役に立つのよ? と。
人間の代わりに危険な場所に行ったり、人間がしないような過酷な肉体労働を文句も言わずにやるとか?
それなら、ロボットで十分ですわな。お掃除ロボットは既にいますし。
介護とか看護ですか? それともコンビニ店員でもやらせますか?
もしくは寂しい独身紳士の慰み者でしょうか。
自律思考するAIの必要性。それは人間と対等に接し、寄り添う存在となるべく作られるもの。
この一言だけで、今の人類には完璧なAIは作ることが出来ないだろうと断言してもいいでしょう。
人類が人間並みのAIを作れるようになったとき、人類は既に人類という枠を超えていなければなりません。
なぜなら、人は想像も想定も出来ないものを作ることは出来ないからです。
勝手に進化する、というSF的俗説もありますが、もしもそうなったとしたら、AIは神になるでしょうねぇ。
で、不確定要素(バグ)を排除するために、人類を滅ぼすと思いますよ。
やっぱ奴らはスピーカーにとどめておくのが無難ですな。
ところでiPhone搭載の
『Siri』 ですが、わたしずっとつづりが
『silly』 だとばかり思っていました。
That’s silly. もう、おばかさん!
2018.
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01
さて、本格的に連休に入りましたな! どうですかみなさん!
先日のタイプ2のハブベアリングに引き続き、今度は1302のIRSのハブベアリングでっせ。
予告していた作業です、が――部品の注文忘れてたので交換までには至ってません。
が、こんな感じですという話。
IRSってのは大納言みたいな名前のアームで車軸を保持していて、駆動だけを担当するドライブシャフトと分担して、リアの懸架と駆動を行っているのですな。今の独立懸架方式の車と大体構造は同じです。
ですんで、エンドのシャフトと、ベアリングは非常に重要でして、それを支えるベアリングにも非常に強い力がかかっています。
これはアウターベアリング。グリスが切れかかっていますね。潤いがないです。
そしてこちらがインナーベアリング。玉がなくなってます。
飛んだ球はどこに行ったのか? いつもの事ながら謎です。削れて亡くなるとは思えないし……叩いたときに飛ばしてしまったのか??
潤いがないのも玉がないのも、どっちにしても不具合ですんで、迷わず交換したしましょう。
ではではー