2018.
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月夜の桜。
さて、三月も終わっちまいました。平成29年度も今日で終わり。
明日から新生活、かと思いきや明日日曜じゃん――はともかく、就職転勤などで新しい土地で生活を始めている人も多いことでしょう。 ウチのお客さんも残念ながら転勤でヘルムの元を離れることになり、新しい赴任先でワーゲン屋さんを探さないとなぁ、という話を先日しておりました。
お店とお客ってやっぱり最初は互いに探り合いながらの関係から始まります。
数日、数ヶ月、数年と経ていくことで互いに信頼感が育ってゆくという点でも、ディーラーなどとは少し違う関係性なのだと思います。
車の世話をしてもらう、車を直す、って事だけならどこのお店でもできるとは思います。
だけど、やっぱり気が合う合わない、空気感がすき、嫌い、というのはどこにでも、誰にでもあると思います。
特にワーゲンみたいな車に乗る人はアクが強いこと多いですから。
転勤のようなことは私にはありませんが、この季節になると別れはやはりあります。
また新しい出会いが訪れることを願いつつ。
ヘルムは他店購入の車でも喜んで診させてもらいます。
お近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄りくださいませ!
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2018.
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えーと、たまに絵を描きます。模写しました。
ってもいつも画材はもっぱら鉛筆とボールペンしかつかいませんが。
絵の極意は、というか、絵が上手くなるには練習しかないんですが、デッサンばっかりやってたらつまらないじゃないですか。
特に画家にでもなりたいっていう人じゃないなら、単に自分の好きなイラストが描けるようになりたい、なんて人は既存のイラストを模写するのが手っ取り早いです。
(模写元の絵はりーんさんってイラストレーターの方の描いたものです。面識もなく全然存じ上げないので、もし問題があれば即刻削除します)
絵を描きたいって人は、まず自分の思い描いた絵を描きたいってのがあると思います。
物作りでもそうなんですよね。どんなものが作りたいかって思い浮かべるところから始まる。
機械ものだと、それがどういう役割を果たすのか、どういう機能を持っているのか、どのような使い方ができるのか、ものを作る人は絶対にそれを考えています。意識してなくても、ぼんやりでも、頭の中にはあるんですよね。
で、可能かどうかを、自分の技量とか道具とか知識を天秤にかけて判断します。
見切り発車でやっちまうことも多いですが(私はそのクチです)後でなんとかするのも技術や知識や情報や道具でカバーします。
多分、世の中には1から100まですべて決まっていないと動き出せない人もいると思うんですが、それはそれですごいことだなと思います。私は考えてたら脳のストレージが一杯になってフリーズするので、適時アウトプットしないとできません(要するに脳みその性能が悪いんです)
物作りってのはこういう無意識の過程を経て作られます。
で、実際の制作に移るとき、どのようにすれば上手くいくか、そのものが機能を果たすかというのは、経験的なものもありますが、やはり大きな要素としては、既存の物をどれだけ見ているかに尽きます。ある機械を見て、そのものがなぜそんな形をしているのか、なぜそんな素材を使っているのか、なぜそんな配置になっているのか、というのを考えて理解することなんですね。
特に製品化されているものは、頭のいい人がちゃんと考えて設計しているものなので、技術理論的な裏付けがあります。
だから、間違いのないものを作りたければ、まるっぽ真似して作ればいいんです。
同じ素材を使って、同じ寸法で作って、同じ方法で組み立てて、をやれば同じものができます。
それを既存のものよりも、1パーセント強い素材で作れば、おそらく強度の高いものができます。
強度を問わない場合なら、それに穴を開けたり、肉抜きをしたりすると、軽量化にもなります。
もしかすると、形状を変更することで、既存のものよりも強度が得られて、さらに軽量化させることもできたりするかもしれません。
そうして、どんどん技術とか知識とかが上がってゆくんですね。
それによって、情報を咀嚼できる能力も上がってゆくから、乗算的にレベルの高いことができるようになってゆく。
とまあ、理想論的なことを言うとこうです。
ただ、その域に至るには、時間とお金と根性がいります。もうね、これは絶対いるの。このどれか一つがなくても成りたたんのよ。
だから人生80年って言っても、そこそこ上手くできるようになる頃にはいい歳になってることがある。
その中で私、絵を描くのはだらだら底辺で続けてきたんですが、一向に上手くならない。
これは何でかっていうと、練習を全くしないから。絵の技術論に対してほぼ興味がないからです。
絵に対しては、どうやったら上手く描けるようになるか、を考えたことがなかったんですよね。
自分としては中途半端やなぁ、と思っています。
あ、いや、まあ私の人生が大体中途半端なので、それは当然なんですが。
で、カップラーメン出来上がるの待っている間(四分)を目安として手近にあったイラストを模写してみました。何でもよかったんですが、「美少女イラスト」の画像検索で呼び出したトップの絵がこれだったので、つかわせてもらっただけです。他意はありません。

ボールペンでペン入れ

デティール入れまして

こんな感じ

ご本人の絵と並べるなどおこがましいのですが、まあ、ずれてますねぇ。勝手にアレンジもしてますが。
この様に、プロの方と比べると、自分のだめさっぷりがよくわかります。そして私は模写元のイラストを見なければこのポーズは描けませんでした。
できないことがモロにわかります。
こういうことを幾度も続けていると、描けるようにもなります。これはどんなイラストレーターでも漫画家でも言うことです。
とにかく描け、と。描いたら描いただけ上手くなる。 それはよぉーっくわかります。
情報は有り余るほどあふれているのだから後は、じぶんの時間と根性で続けるのみ。それをするには生活+αの余裕を生み出す金がいるのです。
密かにおっさんになってもこんなことをやってたりします。
別に美少女イラストが特に描きたくて絵を続けてるわけではないのですが、もう少し若いときに頑張っておけばよかったと、ふと振り返る事があります。
ジジイになったときにも、同じ事を言っているのかもしれませんが!
2018.
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29
今日は国産車でございます。
いわゆる現代車の多くは、スタッドボルトとホイールナットというものでハブにホイールを固定しています。
これがヨーロッパ車になると、わりとハブ側にネジ山が切ってあって、ホイールをボルトで締結するという方式が多く、空冷VWも例に漏れずホイールボルトを採用しています。
で、いままで空冷系でなめた事なんて一度もないのだけど、国産車ではたまにあります。ボルトの噛み込み。
大抵は外すときに、インパクトレンチでも回せないくらいガチガチに固まってジ・エンド。
こうなるとナットを破壊するか、ボルトを切るしかなくなります。

今回はねじ切りました。

まあ、なんでこうなるかっていうと、トルク管理の甘さだったり、経年劣化だったり、らせん面の荒れだったり。
ネジがスムーズに回らない状態で締めたりするとたちまちだめにしてしまいます。もちろんゴミが噛みこんで、ネジ山にダメージを与えることもあります。後は材質的な問題ね。
この点ホイールボルト式の場合、万が一ボルトに異常があっても、ボルトを交換すればいいのですが、ハブボルト(スタッドボルト)は打ち替えという作業が必要になります。

ものによってはプレスなんかも使うんですが、今回は特殊工具を駆使して車載でいけました。

ちなみにこの工具は本来の用途ではないですので、お気をつけください。

ハブボルト式とホイールボルト式、どっちがいいのかってぇと、機能的にはどちらでもよいようです。
ただ着脱の時にボルト式だと、ホイールの位置決めがしにくいとか、そういうのあるらしい(私はもうなんとも思いませんけど)
ちょいと調べた感じだと、ボルト固定方式の方が部品点数が少なくてコストがかからない、という意見があります。
確かにハブにホイールを固定するのに、国産車のようなハブボルト方式だと、スタッドボルトとナットと二つの部品が必要になります。そういう意味でいくと、ホイールボルトはボルトだけですむ。
ですが、現実的なことを考えると、伝統といってもいいようです。
ホイールは各メーカー内ならほぼ互換性があり、同国生産車でも互換性のあるものが多いです。
従ってアフターパーツからリリースされるホイールのことを考えても、取り付け方式を統一しておいた方がよいのは自明。
同メーカー内でホイールピッチが同じなのに、ホイールボルト方式とハブボルト方式があっても意味がないですし、流用もできません。かりに双方に顕著な性能差が見られるのだとしたら、よい方を積極的に採用するはずです。(アメリカはともかく)
そんなわけで、慣れ親しんだ方式を各メーカー、各国は採用しているということなんでしょう。
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28
あっしも、例に漏れずに桜の話題なんぞをするのですよ。
この天気のいい日に店にこもっているなんて罪だ! と私は車検に出たわけです。

なんとまあ、ほぼ満開に近いのではと。

天気もいいし、週末は花見日和だなぁ――――――雨降ればいいのに……とか思ってないですよ! 全然! マジで!

ちょこっと寄り道して、桜の名所的なところを覗いてきました。
そして、そんな私のことを窘めるかのように、大きく開いた窓から、ひとひらの花びらが舞い込み――――

「ねえ、桜はなんで春に咲くか知っている?」
「え……? そりゃ、君たちにも生物学的な事情があるわけでしょ、植物界の生存競争の結果じゃないの?」
「もう、ばかね」
「ええ?」
「私たちが大きく枝を広げて、春に花を咲かせるのはね、これから訪れる新しい環境に不安になってる人を応援しているのよ!」
「でも、ボクには君たちが、気温に応じて好き勝手に咲いているようにしか見えないけど?」
「もう・・・・・・今あなたは、上を向いてるじゃない!」
とか、そんな妄想をするくらい。
私の心の中は平和だった。
月末の戦々恐々をしばし忘れるほどに……うおお、三月終わるぜ。
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最近三日月を見上げるときれいに見えなくて、変な形に見える。
ああ、俺はついに異世界とコンタクトがとれるようになったのか、と。その事をお客さんに話したら「乱視ですやん」と言われてしまった。これだからロマンのない人は嫌なのよ、もうっ!
どうやら、月ぐらい遠くの物を見るときに具合が悪いようで、私生活には影響ありませんでして、まあなんですか、私がとち狂って航空機パイロットにでもなろうと思わない限りは問題ないと思います。
さてそんな不具合が発見された三月。
三月もこの末々になってきますと、にわかに慌ただしくなって参りまして、桜のつぼみが膨らみ始めるといよいよ春を連呼する声が聞こえてきます。ラジオから流れる音楽もどこかしら春を思わせるような曲が増え、揚々春をたたえる雰囲気に包まれて参ります。
そう考えると三月ってなおざりにされているよなぁ、と思います。
ちなみにですね、「なおざり」と「おざなり」は誤記ではなく、別の言葉です。大体同じ意味なので間違ってつかっても問題ないですけど、「おざなり」のほうが短期的で影響する範囲も小さいと思っておけばいいかと。
四月が近づくとはようはようと手招きする様は、じつはどの月よりも待ち望まれているような気もします。
実際、この時期を境に世間の景色も花が咲き始めるなどして、様相を変え、急に世界が明るくなったような気すらしますから、日本が4月を新年度初月としているのは、事始めの験担ぎとしてはいいものだなと思います。
これが巷に言われるような、海外に合わせて9月を入学式にするなどの流れになると、少し様相も変わってきますよね。
長らく親しんだ桜の季節に新しい生活と人間関係が始まるというのは、人がまるで季節とともに成長してゆく植物に例えることができるという点でも、日本人の情緒的な部分に密接に関係してきたはずですし、今更変えるとかどうもしっくりこないなぁ、とお思いになる方も多いと思います。
なんせ100年このパターンだったんですから。
え、その前ですか?
その前は9月入学だったんですよ。大正10年までですけどね。でもこちらも大学創立期からですから40年という歴史があって、結構長かったそうな。ですから明治時代なんかの学校入学(いわゆる学校とされる場所は皆9月でした)を映画やドラマで描写するときは春ではなく秋でなくてはなりません。なんか私たちの中では、入学=春=桜色、みたいなイメージありますよねぇ。
この秋入学、秋卒業がなぜ今になって取り沙汰されるのかと言いますと、ずばり「グローバル化」で海外とのギャップをなくそうということだそうです。(とりあえず大学だけね)
そのほかのメリットとしては、高校卒業から大学入学、大学卒業から会社就職までの期間に、ボランティアやインターンシップなどの経験ができるとのこと。まぁ、半年フリーな時間があれば普通はバイトにいそしむでしょうけどね。
しかしなにより社会制度との連携というのがなによりの問題でして、実のところこの春入学制が採用されたのも、政府の会計年度に合わせるという事からだったそうです。お国の事情に合わせたわけですね。
その感覚ですべてが――つまりあらゆる業界が春に納め、春に始めを踏襲してきたわけですから、今更それが変わるとなるとさあ大変なこと、とは想像つきます。
私としては、グローバル化することがそんなに有意義なのかと、単純に思います。
なんせ、まず、日本の教育がグローバル化してないんですから。
大学になって急に国際化だ留学だなんだと、いったところで、中学高校とまるで社会の勉強もしてないし、英語だってしゃべれるような教育を受けてきていない。
普通みっちり六年間外国語を勉強すれば、誰だって喋れるようになりますよ。
あれだけ日本史やら世界史やってりゃ、社会のこともっと知ってますよ。
世界共通だとか、国際基準だとかいう前に、まず日本人は世界に出られるのか? ということはよく思います。
無論私も含めてですが――いや、私は出ませんけどね。
私は、日本の独自性や箱庭的な情緒的趣味って好きですけどね。
なんなら、外国人が日本に来るために努力して、日本語を習得して日本の慣習に馴染んでほしいものです。
そういう特別な国であってもいいんじゃないですかね。
国花である桜を節目にすべてが始まる国
そういうの、国として大切にすべきことだと思いますよ。
外様だから暢気なこといいますけどね。だって、関係ないもん。
2018.
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はいどうも。あなたの「探していた!」が見つかるかもしれない、掘り出し物夜市でございます。
今回ご紹介するのは、タイプ1 カルマンギア用のショートアクスルのフルセットです。

ショートアクスルというのは、いわゆる1965年式までのナローアクスルでして、旧車らしいフェンダーの面より、ホイールが内側に入る年式で、高年式よりも約5センチほど内側に入ります。(要するにトレッドが10センチ狭いんです。
高年式の車両に太いアルミを履くとき、フェンダーからはみ出さないように納めるときなど、スワップしてつかうこともある、人気の足回りです。

ブレーキバックプレートもついてますので、後はブレーキシューとドラムを買いそろえればオッケーです。ホイールシリンダーは固着してますので、オーバーホールなり交換なりしてください。

ブーツ破れはありません。まだ使えそうな雰囲気です。

スプラインも正常です。
さて、今回せっかくなので、アクスルシャフトの長さを比べてみましょうと、三種類を並べてみました。

ショートが647ミリ
ミドルが675ミリ
ロングが695ミリ
とフラット4さんのカタログには書かれています。
これ、わかりにくいんですよね。全長じゃないんですよ。

アクスルナットのねじ切り部分を省くんでしょうかね? でもなんか違う。 これがショート。全長だと675になっちまいます。

で、これがミドル。じゃあ、ミドルの全長はっていうと、705

ロングなんて720ミリになっちまうんです。
どの位置を起点にして測るんでしょうか? よくわからないです。が、まあ参考にしてください。
今回の商品は間違いなくショートアクスルです。三本比べたんだから間違いない。
56000円でご奉仕します! 早い者勝ちです。
必要な方はchelm@nike.eonet.ne.jp メールか、もしくは072-626-5453までお電話ください。
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日本では、修理ができない車よりも、持ち主不明の車の方がやっかいです。
持ち主不明、つまり書類のない車。車検証が発行できない車ってのが少なからずあります。
車を放置したまま本人がいなくなるとどうしようもないのはもちろん、車検証が残っていても、本人と連絡が取れなければ名義の変更もできません。
そんなこんなで、紙一枚で無用の長物となり得るのが日本の車事情です。 ま、なんとかする方法はあるんですけど、その手間暇が大変なので、車屋さんとしてはそこまでやってられっかよ! と。
で、そんな車が転がり込んでくるとどうするのかっていうと、解体です。

このカルマンギア、ボディは極上なのに書類がない。
なので、売ることもできず・・・というわけで解体します。といっても切り刻んだり、プレスして壊す気はないので、使える部品はつかいます。その下準備として、エンジンは動かしておきます。

なんでかって、動くことを確認するためです。放置車両ですからね。
調子よく動くエンジンならそのまま再利用できますし。
バッテリーつないで、キャブを洗って、点火系を整備して、一通りやって

エンジン快調じゃねーか!
ますますもったいないけど、仕方ない。
そのうち、カルマンパーツ放出祭りをやることになります。
現在カルマンをお持ちの方、レストアをお考えの方は是非ご活用くださいー。
てな感じで、桜も咲きましたなぁ。
2018.
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ゴルフです。
フューエルインジェクション車にはフューエルインジェクションレールという部品があります。大抵の車は各気筒が並列か縦列に並んでいますので、フューエルインジェクターへの燃料供給は一本の筒状の物から行います。

これですね。VWではFIRではなくフューエルディストリビューターというらしいです。

これ、樹脂でできてるんですよね。もちろん耐油、耐圧、耐熱なんだけど鉄やステンレスなんかと比べると頼りない。
で、案の定燃料供給口のニップルにヒビが。圧がかかるのでここから漏れます。
部品交換か・・・・・・と思ったんですが。
あるの?
ない?
え?
どうすんの?

修理を試みます。
八ミリのパイプを用意します。

できるだけ肉厚のあるものを選んで、これを加工します。

接着剤を試すだとか、妙なスケベ心は捨てて、えいやと元のニップルは外してしまいます。

真鍮のパイプをこのように加工。7ミリでタップ切ってます。

本体にもネジ山作ります。

おおー、いけるんじゃね?

ねじ込みだけでもかなりしっかりつきましたが、万全を期して耐ガソリン性のエポキシ系充填剤で補強。

さて、いけるんでしょうか?
とりあえず考えつく限りの最善の修理方法です。
新品部品がないってのは、本当に困りますが、旧車なら当たり前のことなんですよね。
後の頼みは、海外のデッドストックか中古部品です。
何だって直せると胸を張っていえるわけではないですが、できるだけ直す方向にもってゆくという感じでしょうか。
だって、この部品がなかったら、車そのものがお釈迦になりますから。
これでだめなら部品探しの旅に出ます。
2018.
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22
久しぶりにこんな塗装

びみょーな色合わせ。パーツ単位だと色合わせに気をつかいます。つけたら色が違うなんて事になったらアレなんで。

色が決まったら、サンドブラストで元色落として、下地作ります。
バイクのような小さな部品は下地まで剥がした方が早いですね。これもブラスト様々。

47年から71年まで作られた、イタリアを代表する鉄スクーター。
個人的にはベスパよりも好きな形ですね。創業時期は少し遅れますが、日本でも同じ時期に富士重工がラビットシリーズを開発してます。この2シリーズ、似てるんですよねぇ。構造も。
ま、突き詰めりゃこの時期のスクーターはみんな似た構造とデザインしてるんですけど、この構造をオートマチック化して進化した延長線上に、現在のスクーターがあると考えてもいいようです。
どちらかといえば、エンジンミッションを右に一体化させたベスパが異端ともいえますね。コンパクトで優れてはいるんですが、いかんせんバランスが悪い。

そんなこんなで。
かえるっ!
2018.
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はいどうも。
前回 あまりに安易な方法で危機を回避しようとして、失敗しました。やっぱボール盤ごときでは中心精度は出ませんでしたので、プーリーをオフセットするという手は封印しました。
今回は、じゃあ、コンプレッサーを前に出せばいいじゃん。 ということで、
リトライで、まともなプーリーを再度取り付けて、再度計測。 約8ミリオフセットが必要です。コンプレッサー側を移動させるんですね。

8ミリ・・・結構でかい。正直なところVベルトなんで、コンマ数ミリくらいの差は気にしなくてもいいです。ま、できるだけ合わせますけど。

この二つを加工します。コンプレッサー側を削ろうかと思ったんですが、8ミリはでかすぎるということで。

スパッと。七ミリで切って微調整します。

ちゃんとやったらちゃんとなる。当たり前ですが。
一応このくらい移動させても、コンプレッサーがエンジンフードに当たることはなかったです。
逆に、コンプレッサーの後ろにクリアランスがあるなら、この方法で後退させる事もできるということですが、やはりそのときも問題になるのはクランクのプーリーだったりしますから、プーリーを自在に作れるようになるとできることの幅が広がるんだけど・・・
やっぱ道具ですよねぇ。旋盤ほしいっすね。
誰かください。
2018.
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えー、職人になると、自分が使う工具にも一工夫したり、作っちまったりするもんですが。
今まで何で作らなかったんだろうか? と作りながら頭を悩ませていたのが、これ(作ること自体には全く頭は悩ませてなかったのだけど)、

30ミリのオフセットレンチ
これ、クランクプーリー外すときに、エンジンチンカバーを外さずにできる工具。

ソケットに穴開けて、丸棒突っ込んで、平板で補強。
ただそれだけ。

ソケットが分厚いので10ミリスライスして薄型加工。

ホーレ、クーラーのプーリーがついていてもこの通り!
こんな便利な物をなぜ今まで作らなかったのか。
自分の間抜けぶりを痛感した。
そんなわけで今日は、めちゃくちゃ寒い。
なんなんだ。しばらくぶりに寒いもんだから、妙に骨身にしみる。
みんな! プーリー交換しようぜ!
2018.
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18
さて、三月は三寒四温と申しますが、その通りに暖かかったり寒かったり。

壊れたカルマンのメーター交換です。

カルマンってハンドルずらさないとメーター抜けないのね。 ま、たいしたことじゃないんですが。

いきなり交換した後ですが、スカッとしてますね。
メーターのようなレンズ系がスカッとしてると、車がきれいになったように思えます。
ふしぎと、窓が汚れている車はボロく見えたりもするんですよね。
こんな風に、空冷VWではスピードメーターを交換してるなんて事はざらにあります。
通常の車ならそうそうないことで、メーター交換してるなんてよほどのボロさか、過走行で目も当てられない状態だった、などと推測されがちです。ですから私も含めて空冷VWを扱うショップさんでは、ほぼ走行距離を明示したりはしません。
それをしたところで、何の保証もできませんし、売り文句にならないことがわかっているからです。
無論、車両の履歴がはっきりわかっているようなら別ですが。
空冷VWの車両の善し悪しは、もう現状のコンディションがすべてです。文字や写真で得られる情報は、車の善し悪しを判断するには少なすぎます。やはり買いたい車、興味のある車を直接自分の目で見て、触って、なによりショップの方とよくお話をして買われることをおすすめします。
空冷VWという古い車を乗る限り、どうしてもショップさんとはお付き合いしていかねばならないわけですから、ここは大事な部分だと思います。正直に言いますが、人の感覚や感情が大きく関わる乗り物ですから、どこで買っても、触ってもらっても同じ、とはいえないと思います。
もとより、同じ車種だろうが年式だろうが、同一の仕様、コンディションなんてまずないのが、この世界ですからね。
んなわけで、明日は雨だぜー
こんちくしょー!
2018.
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15
継ぎ接ぎボディに、ついにパテが入りました。予想通りにかなりベースが荒いので、まずはファイバーパテでモリモリ。
実はまだこの時点でちゃんとどういう形にするか決めてなかったりして。
かなりいきあたりばったりです。

左右のバランスはかなり綿密に寸法とったので、間違いないと思いますが。

こんな事してるから暇なんだろうって? ああ、暇さ! 暇だよ! 仕事くれ!
でも暇もなければ、ビートラックは永久に完成しない。 なやましきかな。

車検場で、こんなの見た。
こんなダンプあるんですねぇ、初めてみましたよ。

そして二層目のパテ。なんとなく形決まりました。
ココからは地味に形を整えてゆくだけで、ハードに叩いたり切ったりという作業はしばらくなしです。
最終は塗装なんですが、やっぱ色は変えたほうがいいよねぇ。なんか地味すぎるし。
今、過去記事確認したら、去年の4月20日から始めてるマイナーチェンジ。
もう過ぎ一年経つじゃんかよ。
でも、ちゃんと考えたことが形になってるって、やっぱりすごいなと思います。だって、これ、一年前にはなかったんだぜ?
2018.
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14
十年ほど前までは、車屋の作業にカーオーディオ取り付けってカテゴリーがありまして……
と、前置きしなくてはならないほど、オーディオを付けたり、交換したりって作業があったんですが、最近じゃめっきり減りました。
純正のオーディオはもっぱら、コンソールデザインに合わせて特殊化してますし、わざわざ車外のオーディオに変更する必要もないくらい多機能でいいものだったりして。
というかそのへんに拘る人も減ったんでしょうけどね。
この、オーディオ。外寸の標準サイズというのがありまして、これをDINなどと言います。一個サイズなら1DIN、二個サイズなら2DINみたいに。 このDIN、(ディンと読みます。ダインとも)
もともと、ドイツ工業規格(Deutsche Industrie Normen)が1984年にISO規格として認められて今に至ります。
つまり、カーオーディオの規格を作ったのはドイツってことです。おそらくは最も世界で売れたフォルクスワーゲンに装着されていたラジオサイズが元になったのではないかと思われます。

ただ、ちょっと、小さいんですよ。元々空いている穴のサイズって。
最初にカーラジオを開発したのが1936年のモトローラだそうです。
ただ、真空管式でモノが大きすぎて、本体はトランク、操作パネルだけがダッシュ周りにつけられていたそうです。
その後、車が普及するに従い、車内で好きな曲が聞きたいという声が上がったのか、なんとレコードを搭載するということも出来たそうです。ま、カセットテープが出る前の話ですけどね。
その後、4トラック、8トラックと進み、大普及したカセットテープ、次いでCD、MD、とカーオーディオムーブメントは進化していったのでした。

で、いざビートルにオーディオをダッシュインしようとすると、ちゃんとしたければこういう枠が必要になります。
これ、DINサイズの枠を持たない車(なぜか欧州車に多く、欧州車用取り付けキット、という名前で売ってます)用にオーディオメーカーからリリースされていたものでして、それこそ十年前なら普通にあったもんですが、かなり需要が無いようでして。

この枠がハマるようなサイズに、ダッシュを少し切ってやるんですね。こんな感じに。

サンダーと金鋸で切るんです。緊張しますよ。

よっしゃ! バッチリ。

オーディオも最終的には、デジタル化と同時に、USB端子が装備され、事実上CDやMDといった媒体は必要がなくなり、デジタルオーディオデータのやり取りだけで音を鳴らせるようになりましたし、もうすこし高級なやつだとBluetoothという無線で、スマホなどの携帯端末とリンクして、データのやりとりすらしなくなりまして、挙げ句は手のひらサイズで高性能なステレオスピーカーと直にリンクしてスピーカーの設置すら必要なくなりまして、もはやコンソールにオーディオを設置する必要もなくなっちまいました。
なんか、書いてて誰に対して、何のために説明してるのかわからなくなってきたんですが、まあ後付カーオーディオの歴史というか、100年を待たずになくなってしまうとは思いませんでしたね。
2018.
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13
サー、春も来たし、今年始めてバイクを動かしました。
そんくらいの頻度なんですよ。寒い日と雨の日には乗らない。
大人ですから。

でさ、機嫌よく走ってたわけですよ。茨木の山間から篠山方面までぬけて、道の駅で地元の農産物をあさりつつ、日が落ちる前に帰ろうと南下。池田から国道を走って帰ろうかとおもいまいて。
そしたらですね。
煽られました。
車に。
ま、こっちはバイクですから、車からしたら気に入らない走りでもしたんだろうと思う。あたったり擦ったりしてないし。
私の背後にピッタリついて、クラクション鳴らしてきやがるんですよ。
なんすか、と。無視してたんですが、しつこい。
でかいカラして執拗についてくるあっちも随分な粘着具合で、やられたこっちもやっぱり腹立つもんは腹立つ。
なので、礼儀として、中指の一つは立てておかんとイカンでしょう。
怒ったんだろうなぁ。ガンガン迫ってくるから、そのままちぎりましたけど。
ありゃあ、最終的にどうするつもりなんでしょうかね? 車降りて殴りに来るつもりなんでしょうかね?
やめてくださいよ。私喧嘩は苦手なんですから。謝ってしまうじゃないですか。
イラッとして追い回す行為は、本能的にわからんでもないんですけど、無意味なんですよ。
相手が謝ればそれで溜飲下るのかも知れませんが、それで満足できるくらいのことなら、最初から怒らなかったらいいのに。
そりゃあ、こっちが車のボディを擦ったとかなら謝りますよ。然るべき対処にだって応じます。
特に車みたいなでかいもん乗ってるんだから、冷静にならなあかんでしょ。
言い訳と言われるかも知れませんが、
車にしか乗らない人はわからないと思いますけど、バイク側って、見た目ほどそれほど周りは見えてないんですよ。
ヘルメットは被ってる、ミラーは小さい、バランスとりながら運転操作してることで、感覚の大半は運転にかなり取られてます。
対する車は、ほとんど小手先で操作できるような簡単な乗り物です。オートマなら尚更、両手で別々のことが出来るくらい余裕があるんです。
これから暖かくなるごとに、バイクと遭遇することもあるでしょうけど、車を運転している人は大目に見てやってください。
もちろんバイクもマナーを守って運転しなければいけないのですけどね。
2018.
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ロケットストーブというものがあります。
正式には、ロケット・マス・ストーブ。
所謂簡易式のカマドといった体のもので、簡単な構造で強力な火力が得られるというスグレモノです。
市販のものも多くありますが、身の回りのもので簡単に作れるので、自作している方も割と多く、キャンプでの調理用に、薪ストーブの代わりに部屋に設置したりと、色んなバリエーションがあります。興味がある方は検索してみてください。
これ、何が面白いのかと言うと、作り方次第で性能が変わるところなんですよね。素材や大きさでも変化するし、形でもずいぶん違う。

基本の形はこんなんです。
コーナンブラブラしてたら、作りたくなってミニバージョン作ってみました。

立ち上がっている部分が煙突、その下の穴が焚き口で、燃料を投入します。
構造は実に簡単で、焚き口から入れた燃料が燃えることで炉内の温度が上がり、煙道内に上昇気流が発生、その気流で焚き口から吸気、燃焼を促す、というもので、上手くバランスが取れれば、少ない燃料でかなり高効率の燃焼が望めます。

どうよ、割り箸二本入れただけで、この火力よ。

調子こいてもうちょい入れてみましたが、鎮火しました。
このロケットストーブ、実は基本形だけで、これだけではロケットストーブとは呼べません。実はこれ全然未完成なんです。

ウチのジャンクヤードを探って、いらないシリンダーを発見。こいつを利用しましょう。
完成形はどうなるのか、今のところはまだ未定です。時間があれば随時制作報告します。
遊んでないで仕事しろって?
いえいえ、これが成功した暁にはですね……
あ、4月15日の
オレンジバグ ビーチサイドフェスティバルに参戦いたします。
間に合えば、本製品も展示販売予定。
以前から言っているように、カマドというのは原始的なエンジン(内燃機)なんですよ。
そういうわけかどうかしら、何故か男の子は火をつける道具を扱うという行為に夢中になります。ライト・マイ・ファイアですな。

ちなみにこれはワーゲンのエンジンに火を点けるための部品、ポイントです。

何故でしょう。同じ火をつける道具なのに、
全然萌えないんですけど。 いや燃えない……。
たまーに、本当に、原因不明でエンジン掛からないことってあるんですよねぇ……不思議。
2018.
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所謂バッテリーと呼ばれるものは、電池全般を指すのですが、その中で一次電池と二次電池とに分かれます。
一次電池というものはアルカリやマンガンといった、乾電池を指す、と考えていただいて差し支えないかと。
では、二次電池とはなんぞやと申しますと、蓄電池、つまり充電して電気を蓄えるタイプの電池を指します。
車のバッテリーは、ハイブリッド車も含み、自ずと全てが二次電池ということになります。
一次電池も使わないでほっておけば、放電して使い物にならなくなりますが、二次電池のほうが放電率は高く、あまり乗らない車などになると、バッテリーが上がっていた、なんてことにもよく遭遇します。
そこで、この放電現象をなるべく抑えるために、昨今ではすっかりメジャーとなった「トリクル充電」という方法があります。

こういう、掌より少し大きいくらいの充電器です。
このトリクル充電をわかりやすく言いますと、携帯電話なんかがまさにそうで、電池が減ったら充電しますよね。そのまま充電器につないでいても、満タンになれば充電を止める。そのままにしてて減れば再度充電する、というように、常に満タン状態を維持してくれます。
車も走行中は常に放電と充電を繰り返しているのですが、そのまま充電し続けてバッテリーが爆発する、なんてことはレギュレターが故障していない限りありません。

車におけるトリクル充電は、このようにバッテリーに端子をつなぎ、駐車場所(主には自宅車庫など)の電源と充電器をつなぎ、バッテリーに繋いでおいた端子と接続するというものです。(ま、携帯電話と同じですね)
ですがこの方法、自宅に車庫があり、電源が取れ、かつ屋根があるような場所でないとなかなか使えないので、維持充電したくとも出来ないという人が多いのも現実です。(充電器は外に出してますからね)
そこで今回は、ちょっと工夫して。
コンセントさえあれば青空でも充電できる方法を考えてみました。大したことじゃないんですが。
このトリクル充電機を、車内に設置して、家庭用電源のACコンセントの延長ケーブルを車内に引き込めばいいじゃない!
つまり、外に出てるのはACのケーブルだけなので、屋外用の防水コンセントなら問題なく使えます。
ま、最低限車外にトリクル充電器のコンセントだけは出しておくか、防水コンセントを引き込む必要がありますが、エンジンルーム周りなら隙間も多いので出来ないことはないでしょう。

多分問題ないとは思うのですが、この方法だと充電器をつけたまま走行することになるので、一応走行時は充電器と車体をカットするために、途中にスイッチを付けます。

こんな感じで受電器常設です。あとはコンセントを何処から出すか、ですね。その辺りは車種や環境でいろいろ方法は変わると思います。
2018.
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08
所謂鉄道レールと呼ばれる、高年式ビートルの角バンパーですが、これ中心部分のストライプ(黒い部分ですね)がなくなっているものも多いんですよね。
この部分があるのとないのとでは随分な違いでして、サシの黒っていうんですか、一本真ん中に黒線が通るだけでキリッと引き締めの効果があります。
で、このストライプ、どうやって直そうかと考えた人も多いはずです。
カッティングシートを細切りにして貼り付ける、ペイントしてしまう、というのも一つですが、もっとかんたんな方法あります。

配線用のビニールテープ。 幅がぴったりです。

そんなんでいいのかと、お思いかもしれませんが多分大丈夫です。多分ですよ、耐久試験してませんけど。
でも、ホームセンターとかで売ってる、一般的なビニテはだめですよ。あれはへろへろになる。そしてベタベタになるので向きません。どういう種類のかと訊かれても困りますが、こういう質感のテープがよろしいです。純正の雰囲気にもとてもマッチします。(普通のビニテはつやつやしてます)そしてとても薄いので、密着性がいいんです。
どういう種類のものかわかればまた追記します。&どのくらい保つのかの耐久報告もいずれまた。
ではでは。
2018.
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07
カーペット。
車の内装で、これも昔から変わっていないのがカーペットでございます。
歴史上に登場した時から、自動車はラグジュアリーなシロモノだったので、機械に乗るというより、動く部屋、という趣が強いわけでして、そう考えると、むしろトラックみたいな『働く車』のほうが乗用自動車から派生した亜種だったりするわけでして。
そんな車の室内の足元を飾るのがカーペット。

ついでにこのように鉄板だけだと、機械音や走行ノイズが直接室内に入ってくるため、カーペットを敷くことで騒音の緩和にも繋がっています。

ちなみに、カーペットキットで送られてくるものに穴という穴は一切空いてません。
自分で測ってブレーキやシフト部分の穴を開けます。しかも全体的にかなりルーズフィットなのでたびたび調整を余儀なくされます。高いカーペットはどうなのか知りませんが、とりあえず安い品物というのは、努力を強いられるんですよ。
カーペットくらい自分で張り替えよう! と喜び勇んで買っても呆然とすること請け合いという・・・・・・。

なんとか貼ったっすよ。四時間くらいかかったっすよ。シンナーで頭ボーですわ。
なんか、たまに思うんスよね。
私が死んで火葬されると、骨残らないんじゃないかなって。
あ、風邪治りました!
花粉症じゃなかったっす。
2018.
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06
ビートルには荷物が載せられない?
んなぁこたぁございません!

リアシートを倒すと、ほーれこの通り、広いぜ。
純正状態では、補助ボードがついてまして、シートを倒すとこのようにフラットになるようにできてるんですね。

頑張ったら二人ぐらい寝れます。
一つ残念なのは、これだけ広い空間が作れるのに、ハッチバックではないという点。
多くの車はフロントエンジンでリアにラゲッジスペース(トランクルーム)があり、それ故3ボックススタイル(セダン)が確立されたんですが、小型車に多く採用される2ボックス車はたいていハッチバックです。(軽自動車とかはその典型的な例ね)
御存知の通り、ビートルはリアエンジン。物理的にハッチバックができなかったんです。まあエンジンリッド上から開く機構をつけようと思えば出来ますが、構造が複雑になるのでやめたんでしょう。
そういった部分を改良し、荷物を積める車としたのが、タイプ2であります。ご存知のようにリアハッチがついてますが、それでも片手落ちなのは、エンジンルームが邪魔して盛り上がってしまい、荷室のフラット性は殺されてしまっています。
そうしてさらに進化したのがタイプ3であります。時系列的には同時期に売られてるんで、進化とは言わないですが。
従来型の空冷エンジンを使いながら、冷却方式を見直してエンジンをフラット化、フロア下に納めることで、バリアントはフラットな荷室をおおよそ成人が寝れるほどの長さまで伸ばしました。
ま、バリアントに限らず、タイプ3はどれ見てもまさかリアエンジン車には見えないスタイリングですけどね。

とりあえず今回の仕事はカーペット張り張りです。
また明日ー
2018.
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04
さてお久しぶりのビートラックです。
今回は大きく触ってませんが、ハリボテで作ったボディパネルの修正と形付けです。

まず左右のラインを出します。

左も。
割りと真面目に採寸したので、いい感じに合ってると思う。

で、ナンバーどこにつけるんだよ、と。
そう思ってたんですよ。面倒だからバンパー下でもいいかなと思ったんですが、それじゃなおざりすぎる。
で、ここはどうかと。

ナンバープレートホルダーにはこのように一手間加えます。もちろんあとからナンバープレート灯もつけます。

裏面パネルの関係で、この位置にしかつけられませんの。

こんなかんじで。

あおりを倒しても見えちゃうという……
まあ、基本的にはあおり開いたまま走っちゃいけないんですけどね。
頭痛いわ、ちょっと寒けするわ、鼻水出るわ、咳は出るわ、体だるいわ、花粉症なのか風邪なのかよくわかんない症状です。
私が体調おかしいと、だいたい作業で失敗します。ボーッとしてるんですね。
2018.
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04
だからといって何があるわけでもない、そして私には何の縁もゆかりもない。
ただただ、朝から渋滞で、そして盛大に花粉が飛んだ。
花粉症が再発した。この十年間、ほとんど無症状で過ごせたのに。

そんな厳しい中、クランクプーリーの交換です。
ストックサイズ ボルトオン サンドシール クランクプーリー アルミ φ170mm W/サンドシール T-1 、T-2 、K.G.クランク軸部分からのオイル漏れ対策に取り付ける、スペシャルなパーツです。
ついでにドレスアップにもなります。

これ、ノーマルと出幅が違うんで、発電機側のプーリーとベルトラインを合わせてやらねばなりません。
この辺がちょっとめんどくさい。

とりあえず計測して、付属のシムを入れて、大きな加工もなく取り付けはできました。ただ、今回はたまたま、だと思っておいたほうがいいでしょう。場合によってはシムを作らないといけないこともあると思います。
が、この車両、一つ問題があるんです。
ご覧の通り、クーラー付き。
クーラー用のクランクプーリーが合わない。ノーマルに取り付ける前提で作られてるので当然ですね。前に出すぎて、ベルトが斜め掛かりします。
要するに、クーラーコンプレッサのプーリーより、クランク側のプーリーが出てしまうという状態。
二ミリくらいだし、じゃあ、クランクプーリー側に寄せればいいじゃない、ということで一か八か……

プレスして取付面を凹ませてみます。
えー、結果から申しますと、こんな安易なことをしては精度出ませんで、ぶれまくります。
元からそれほど精度のある部分ではないですが、クランクのエンドですし、そこでぶれた物体がついてるのはどうにもよろしくない。
ちうわけで、ちゃんとオフセット加工しましょうということで、今日は終わり。

さてちゃんと出来るでしょうか?
2018.
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01
もうすぐ春ですね。
というわけで、ハリセンボンです。一応フグなんですね。

意外にトゲが鋭い。指に刺さりまくります。
え? どこからきたのかって? それは、まあ、秘密ですよ。

そんなことはさておき、移動作業台として使っていたドラムカンがじゃまになってきた。
結局物を置くことしかしてないんだから、ドラムカンである必要なくね? というわけでコレを活用して何かが作れないかと。

でっかい筒を切ります。サンダーで円も斬るぜ!

なんかくっつけてみたりして。
えー、何を作ろうとしてるのかって? それは、まあ、秘密ですよ。
そんなことしてないでビートラックを作れ、と?
ですよね~。
まあ、まだ一日ですやんか。