2017.
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31
10月もあっという間に終わりましたな。年の瀬も意識しだす今日このごろ。
今日はハッピーハロウィーン! そういや一ヶ月前に
ハロウィンの話したよなぁ。
だから今日はしない。

一昨日の続き。材料きたんで型紙に沿って切り出します。
まあ、寸法は及第点かなぁ。

寒くなってきましたんで、なにかと隙間風が気になる季節でございます。
車というのは、前に向かって進むものですので、走っている間は常に前から風がガンガン当たっているということなんですな。
ゆえ、フロントガラスのことを前面風防などと言ったりもします。
で、風というのは隙間があれば入ってきます。
なので、フロント部分に穴があるとそこから直接はいらなくとも、気圧の貫穴になり、隙間風が入ってくるんですよね。(密閉空間にひとつだけ穴を開けても風は入らないが、二つ以上あると入りやすくなるという理屈)
な、わけで、不要な穴は極力塞ぐように加工してます。

ピラー上のサンバイザー穴もまあまあデカイです。

ルームランプの取り付け穴も閉めてしまいます。
え、なんですか。
心に隙間風が吹き込んでくるって?
そういう人は目を瞑り、耳を塞ぎ、口を閉じ黙って時を過ごすことです。
ハロウィン? なにそれおいしいの?
というわけで、ハッピーハロウィイイイーン! 良い夜を。
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2017.
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29
エンジンからメカノイズとエキゾーストノート意外の音がすると、何かと気になるものです。
ガタガタとかバタバタとか。
で、大概、この手の音がするっていうとファンシュラウドとか、エンジンカバーの類なんですが。

シリンダーチンカバーが片側ちゃんとついてませんでした。
おかしいなと思ったら。

1200用がついてました。そりゃあ、つかんわな。
右の黒が1200、左のメッキが1600用(1300以上ってやつね)幅が違うんですよ。

中古ですが、まあとりあえず付きましたんでここはオッケー。

気になるのがここ。エンジンガードと、マフラーの部分なんですが、ジャッキアップすると干渉します。

ジャッキを下ろすとこのくらいクリアランスがありますが、要するにエンジン・ミッションはラバーでマウントされているためにグラグラ動くんですよね。特に発進時のクラッチミートの瞬間に大きく揺れます。動力がつながる瞬間ですね。
あとは巡航状態から加速するときなんかも動きます。
おそらく、そういう瞬間にゴンゴンと、マフラーとエンジンガードが干渉しているのではないかと。
軽く当たってるだけで、すぐにどうこうなることでもありませんが、直すとなるとエンジンガードをずらすしかないですかねぇ。
2017.
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27
えーすみません。誠に勝手ながら、明日(28日土曜日)は私事にてお休みを頂きます。
電話はできるだけ通じるようにしておきます。

さて、ちょっと変わった作業が入りました。 この足元にスピーカーを付けます。
この部分につけるのは初めてなんですよね。実際のとこうまくいくのかよくわかっていません。多分できるだろうと希望的観測(いつものことです)
そのためのパネルづくり

まずこんな風に、型紙を作ります。切った張ったですよ。なんですかこれ。
とりあえず形さえ取れればいいので、なんだっていいんです。最終的にはアルミの板で切り出しますのでー。
きょうはここまで
2017.
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26
タイプ2にはポップアウトウィンドウというものがついてます。後席以降、六枚ないし八枚の側面窓のうち、六枚がだいたいポップアウトと言って、外側にパコッと開く窓なんですね。日本語でいい表現がないので、説明しにくいです。
走行中に風を引き込んで、室内の空気を引き出す、みたいな事ができます。これで後席は快適。
でも、ここがタイプ2の泣き所でもあるんですね。
開閉窓の枠の部分がよく錆びます。ひどいのになると朽ちます。
で、リプレイスメントパーツというものがあります。昔はなかったんですよ本当に。

一応一般的なのは鉄でできています。なので塗装が必要です。
こんな風にして塗るんですよね。

車体側の灰皿を拝借して、色を合わせます。車体の色ってこんなんして地味に作るんですよ。

黄色と黒が足りない感じ。
フィーリングです。

ぬったった。

ついでに先日のアルトのホイールカバーも塗ったった。
塗装はうまくいくと楽しいですが、失敗したら地獄です。マジ泣きたくなります。
精進せねばなりませんなぁ。
2017.
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24

我々の業界でもそうですが、しばしばクソ真面目にいい大人が馬鹿なことに大金を注ぎ込んで、多大なリソースを消費することがあります。
そういう行動って、無駄とかもったいないとか、意味ないとか、その手のことに理解がない人や、外部からはやいやい言われることが多いですが、それなら私はスポーツでも音楽でも芸術でも、あんなもん全部ムダじゃねーか、と言いたい。
世の中の娯楽はスポンサーがいて、観客がいて、お金が動かなきゃ成り立たないものなのか。そしてそれはお金儲けの手段でしかないのか?
たとえば、こんな人達。
THE GIANT ROBOT DUEL ←これ。
知ってる人はしってると思うけど、クラタスって巨大ロボとアメリカのロボが戦うってイベントです。先日の18日に行われた決闘です。もっと話題になってもいいような話なんですが、マスコミ入れてないんですよね。
双方で一年以上前から計画していて、やっとこ今回実現しました。
日本側のロボ『クラタス』を作ったのが倉田光吾郎さんという『人が乗れるロボットを作ってデュエルをやりたい!』という一心で本当に作っちゃった人です。本業は鍛冶屋と造形作家。すんげえ技術とアイディアを持ってる作家さんです。
クラタス制作当初からずっとブログなどで追ってきた私としては、「本当にロボ同士で殴ってるよ、すげー!」と感無量。
映像上多少なりの演出はあるかもですが、ほんとうにロボットで殴り合いする時代が来たのかと思うと、正直驚きました。(各種のトレーラー映像も作り込みがヲタっぽくて、相手のアメリカ人もステレオタイプでめちゃ面白い)
倉田さんはお金儲けでやっているのではなく、本当に趣味と情熱だけです。(多分お金をいくらでもかけられるなら、もっとすごいことができるんだろうけど)個人が考えていたことが形になって実現するさまを、我々は間接的ではあるけど目にすることが出来ているのだなと。
現在もロボコン、などのロボットコンテストがありますが、ロボ対戦リーグなどが出来たら、企業が参戦してくる可能性もあり、もっと面白いものができることでしょう。同時に安全性が問題になってくるかもですが・・・
こんなすごいことなのに、まだまだ知名度が低いので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいと思って紹介いたしました。
世界初ですよ。搭乗型のロボットで戦うのって。新たな歴史を刻みましたね。
そしてここまで本気でバカをやると、馬鹿なことも実現するといういい見本かと。
思えば実現する。そのエネルギーは情熱とアイデアだな。
クラタス スターターキットちなみにアマゾンで買えます。1億2千万円ですけど。
2017.
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22
超大型台風と言われている此度の台風二十一号ですが。

ヘルムにこんなアクリル板が飛んできました。どなたのものかは存じ上げませんが、何かに活用させていただきます。
そんな嵐の日ですから、だーれもきはりません。
なので、今日は板金塗装の下準備をコソコソしてました。

1971年式、タイプ2 レイトです。新しく入荷しました。今から鈑金して、塗装して作る車です。
なので、今なら好きな色が塗れますよ。

今は見た目ボロいけど、いい車に仕上げますよ。
詳しい事がお聞きになりたい方は、ぜひお問い合わせください。
あなたの清き一票を! 待ってます。
2017.
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21
車にはだいたいホイールキャップというものがあります。
ホイールキャップには何ら機能的な特徴はありません。単なるお洒落です。
国産だろうが新旧問わず、いまだに車のホイールというのは鉄でできてまして(特にアルミ・ホイール仕様出ない限り)これはプリウスでも同じです。ド鉄の色気のないホイールに樹脂製のカバーがはめ込まれてます。ですから今時はホイールカバーと呼ぶほうが正しいのかもしれません。
思えば車にとっての初めてのオシャレアイテムこそ、ホイールキャップ(ホイールカバー)だったのではないかとすら思います。
そんなお洒落なホイールキャップ、60年前のワーゲンにもついてますし、更に古い車にもありました。
これは70年代のキャップ。鉄製で本来はメッキが施されていて大変綺麗なものですが、社外品で質が悪いため、このように完全に表面錆びてしまいました。

今回これにサンドブラストをかけてサビを落とします。
もう交換すりゃあいいじゃねぇのと、そう言いたい気持ちはわかりますが、最近はホイールキャップが高くて、四輪揃えると三万円ほどかかってしまいますゆえに、苦肉の策です。

はい落ちた! 当然メッキが復活するべくもなく。
これに塗装をしちまいます。車体色と同じ色で。

どーですか、なんかきれいになりましたよ。
足元メッキでキラーン、もいいですが、シックにポップにカジュアルに、こんなカラードで決めてみるのも一つですよ。
ホイール(ホイールカバー)ってみんな銀色とか黒系なんですよ。ま、どんな色の車にも合うからですけど、お洒落は足元からと言います、革靴やブーツばかりではオシャレさんとはいえませぬから。ちょっと車の印象買えてみたいなって人は、ホイールの色を変えてみるだけで随分違って見えますよ、っと。
2017.
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実は最近、スズキのアルトを全塗装してました。

うん、なんか適当に作った色だけど、いい感じに。

もともとはカッスカスの赤色だったんですよ。
たった10年オチのアルトなんですが、赤色ってのは屋外でほったらかしにすると、すぐに退色しちゃいます。
さすがにかっこ悪いということで全塗装敢行。
だって走行5万キロだもん、もったいないじゃん。
こんな風に塗り直したら、新車みたいに戻るんです。当然といえば当然ですけど、こんな風に塗装でリニューアルしてもそれはそれで気分いいじゃないですか。なにより新車買う数分の一の値段で済みます。
自動ブレーキも、誤発進抑制装置も、エネチャージもないですけど! でもまだまだ動きます乗れます。
燃費は普通並みなので、特にエコカーじゃないけど。
こういうお金の使い方って、本質的にエコだと思いませんか?
2017.
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……クラッチワイヤーの調整ネジだよ。

もうなに、闇の中にひっそり佇む光芒、って感じ。
ワーゲンはクラッチをワイヤーで引いています。別に前時代的と言うほどではないんですが、四輪はたいてい油圧式なんですよ。
もっとも四輪車は、クラッチそのものが無くなっちゃいましたしね。ノーワイヤー・ノークラッチって感じですね。
どこをとっても素晴らしい設計のワーゲンにとって唯一、メンテしにくいのがクラッチワイヤーです。いつぞやはペダル側の話をしましたが、今回はミッション側。
で、このワーゲンのクラッチワイヤの調整ネジがどこにあるかといいますと。

ここの奥。
ここがどこか判らんって?
ここは、車体下部左側後方。ちょうど左のリアタイヤのミッション側の奥の方です。下から潜って手を伸ばして、やっと、みたいな場所にあります。
これだけは本当に触りにくいところにあるよなって思います。

高年式はたいてい蝶ナットがついてるので、手で回せますが、低年式車両にはたまにオリジナルのダブルナットがついていることがあります。これは悲惨です。
片手入れるだけで精一杯のスペースにスパナを二本差し入れないと駄目なんですよ。どうやってやるの? 計算合わないよ?
そういう時は片手で二本のスパナを二個のナットにかけて手のひらを駆使してスパナをひねり、ロックを解除するんですよ。
もう、ほとんど無理です。なんでボディ側のラゲッジスペースフロアに、サービスホール作らなかったんだろうか?
2017.
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あなたを白銀の世界へと魅了する、であろう掘り出し物夜市です。
今回ご紹介するのは、ビートル用のスキーキャリアです。

こんな部品どこにつけるのかといいますと、

こんな感じでスキー板をラッキングするんですな。
昔の若者はこぞってこんなスタイルで、休日になるとスキーに勤しんでいたわけです。
ちなみに私はスキーやりませんが。
80年代のスキーと言って思い出されるのは、『私をスキーに連れてって』という、原田知世主演の嬉し恥ずかしな映画。若者は合言葉のように唱えながら、シーズンになるとスキーに出かけるということをしており、大変なブームであったことは確かです。
男女ともスキーウェア着ると二割増しによく見えるという、スキー場マジックに泣かされた人も数多くいるかと思いますが、まあなんせ景気のいい時代だったなと。
そのくらい需要があったって話です、このスキーキャリアには。

表面錆びありますが、しっかりしています。


洗って塗装すれば綺麗になります。
こういう板の積み方って、ビートルならではなんですよね。リアビューも素敵です。
海の傍では屋根にサーフボード積むのが流行っていたそうですが、ま、アクセサリ的になんでも似合っちゃうところが憎いですね。
販売価格:SOLDOUT!必要な方はchelm@nike.eonet.ne.jp メールか、もしくは072-626-5453までお電話ください。
2017.
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15

夜中の0時にハーゲンダッツを買いにいけるほど、我々は贅沢なんです。
なに? 意味がわからない?
では、少し説明しましょう。
食後にまったりテレビ見てると、「あ、アイス食べたいなぁ」と思い立つ。
やっぱハーゲンダッツだよね、と、近くのコンビニにあるよね。近くっていっても500m位離れてるけど。
雨降ってるけど食べたいし、まあ車で行けばすぐだし。
ついでに雑誌でも買って帰る。
ああ、家でまったり漫画読みながら食べるアイスは美味しいなぁ。
こういう経験ないですか?
つまり、我々日本人というのは思い立って5分ないし、10分後くらいには、思ったことが実現しているのです。
無論、ハーゲンダッツのケースにおいては、です。
その他、コンビニに売っていない商品になるとこうはいかないかもしれませんが、明日、ないし通販を利用して明後日くらいには間違いなく手元に届いていることでしょう。これがどれだけ贅沢なことか。
そして得難いことか。
そんなの当たり前じゃん、って思います?
例えばこんな話。
アフリカ大陸において最貧国と言われる某国に住む少女マンサは、僅かな賃金を得るガイドの仕事の途中で、海外旅行者の話に耳を傾けていた。その何気ない会話の中で、それの存在を知った。
ハーゲンダッツという世にも美味なアイスがあるらしいことを。
なんとそれは、たった一つが自分たちの3日分の給料に相当する値段なのだ、と。
アフリカにアイスクリームがないわけではない。マンサも食べたことはある。だがそう気軽に買えるものではない。
アイスを食べるためには電力供給が安定している町にまでゆかねばならないし、店まで行っても冷蔵庫が常に動いているとは限らないから、いつでもあるわけではない。何より食費と別にそれを購入すること自体が贅沢だ。
だが、3日間働いたお金を貯めれば、そのめくるめく夢のような、世界のセレブが口にするアイスクリームが食べられるのだ。
マンサは頑張った。しかしたった3日分の給金、アイスに充てるためのお金を貯めるまでに三ヶ月を要した。
お金を握りしめたマンサは、アイスクリームが売っているという、この近くで一番大きな街へと三時間歩いてたどり着いた。
「え、ハーゲンダッツ? なんだいそりゃ」
店主が困ったような顔をしてマンサを見ていた。なんとこの店主はハーゲンダッツというアイスがあることすら知らないのだ。
もっと大きな街に行けば売ってるかもしれない。だがそれには交通費が必要だ。そこにもなければ国境を越えてアフリカでさらに大きな街に――いや、いっそヨーロッパまで飛べば……。
だめだ、とてもじゃないけど、そんな旅費は出せない。もはや交通費だけでハーゲンダッツを買う金額などゆうに越えてしまうし、それだけのお金を貯めるのに一体何十年かかるかわからない。
自分が知っているこの世界は、ほんの小さな世界だ。おそらくは、この国から出ることなど多分一生かなわない。
おそらく、一生、ハーゲンダッツを食べることはできない。
彼女は肩を落として、稼いだお金を大切にバッグへとしまい、家路へと歩いた。
レートなどはでたらめですが、だいたい言いたいことはわかってもらえると思います。
我々は、アフリカの小女マンサが一生かかっても(おそらく)食べることができないハーゲンダッツを、ものの数分で攻略できてしまうという格差が明らかに存在するということです。
仮に「アフリカの某国にハーゲンダッツを流通させ、24時間購入できるようにする」と考えてみましょう。
しかし、すぐに無理だと結論できます。
アイスを売るということは、冷凍設備の完備、すなわち電力供給が欠かせません。まず、ろくに電気が供給されていない地域がアフリカだけでなく、世界中にはあちこちあります。電気だけでなくガス、水道、道路、線路、ネットはもちろん、あらゆるインフラが整っていません。
さらに、夜中は物騒で、女性が一人で暗がりを出歩くなどもっての外です。
当然ですがそんな深夜に機嫌よく商売してる店なんかもありません。
それに、商売にならない地域に企業は店舗展開もしないですし、情勢不安な土地に商品を卸すということには、メリットどころかデメリットしかありません。
お金はあっても買えないんです。
規律正しい社会環境というものが伴って、初めてお金は本来の価値としてバランスが取れた状態で使えます。
我々の側の話に少し戻します。
まずハーゲンダッツというアイスクリーム会社。
創業は1961年アメリカ。日本では1984年から2013年まで実店舗が存在したのですが、今はコンビニやスーパーなどで、パッケージ商品としての販売方法がメインです。
日本でも少し前、今から二十数年ほど遡りましょうか。その頃はさほどにハーゲンダッツがメジャーではありませんでした。なにせ実店舗までいかなくては食べられませんでしたから、食べたことがないという人も、その存在を知らないという人もかなり多かったのです。
マンサほどではなくとも、隣町、あるいは都市部まで越境しなければ食べられないという環境であり、アイスクリーム一つに交通費を重ねなければいけない、一食数万円かかる食べ物でもあったわけです。(おそらく実際に、アイス好きの人はそのくらい払ってハーゲンダッツを食べに遠征した人もいるでしょう)これも贅沢な話ですが、逆に言えばお金さえあればなんとかなったんです。新幹線があります、高速道路もあります。
今のようにコンビニが各地、各地域、各自治体、各町レベルに一軒あるような時代になりますと、自転車でも歩きでも買いにゆくことができます。しかも24時間いつでも。
真夜中にコンビニまで買い物に歩いて行けるというのが、どれほどまでに贅沢なことか。
ある意味で我々は全体でこの社会構造を分け分けしながら維持しています。原付きに乗れるということも含めて、我々は働いたお金の幾分かを税金として収め、道路を作ったり街を作ったり、外灯を立てたり、治安維持の人員(警察消防)を雇ったりしています。
そしてコンビニという年中無休の店舗を、商品価格の一部に混ぜることにより、間接的に店舗維持に貢献しています。
皆が少しずつ身を削り、企業との利害が一致した結果、我々は望んだ大抵のものを数分のうちに手に入れることができるようになりました。
これが社会における豊かさというものです。
欲望がすぐに希望に移り変わり、実行の末、満足を得る。この時点における対価(金銭や燃料費、道中のリスク)というものをどれほど勘案しているかというと、ほとんどしていないでしょう。
むしろ我々は、コンビニに行ってハーゲンダッツが売り切れて、なかったということに喪失感を覚えるのではないでしょうか。
それは望んだものが当然手に入ると考えていたからです。
我々は、現在そのような社会の上に生きています。
この世界から見ればごくごく一部の、相当裕福な国に成立している社会です。
この小さな社会の中では、この実現力の凄さがわかりにくいかもしれません。
だから自分たちはそれほど豊かではないと感じるのかもしれません。
でも違います。
むっちゃくちゃ豊かです。むっちゃくちゃ恵まれてます。
物質的には地球上で最も豊かで恵まれている国といって間違いないでしょう。
ほぼすべての国民が、(極端なものを除き)望んだものを手に入れられる国です。
少なくとも、多くの国民が希望をもって努力をする意味がある世界です。人類史に記されている限りで、こんな社会を作ることができた国は古今東西どこにもありません。
行きたいところに行けて、欲しいものが得られて、美味しいものが食べられて、明日が間違いなく来ると確信できるのは、自分たちが資産を持っているからというだけではないのです。
下を向いて歩けというお話ではなく、今自分が歩いている足元の道路のことも考えてみよう、という話です。
ま、選挙もありますし、ちょっと考える切っ掛けがあったものでして、そんなこと少し考えてみたんですよ。
ガラにもなく。
2017.
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14
という、あたらしいロックのスタイル、ではなく。文字通り三角窓を留めるための金具です。
これがよく折れるんだ。特にアーリーのタイプ2。

ロックを替えるためには、窓を外さなきゃいけません。どうやって? と思うかもしれませんが、根性で引き抜くのみです。
ふんぬぅうう! ととにかく引っ張ります。 写真はもう外した後ですがね。

これね。この軸のところに力がかかってあっさり折れるんですわ。というのも、アーリーの三角窓はみんな立て付けが悪くて、密閉性はほぼ望めない。これはゴムがいかんのでしょうけど、あの複雑な形のものを切ったり削ったりするのはどうも萎える。まあご要望があればやりますが。

ロックはカシメで留まってるので、ドリルで除去し、新しいロックはハンドリベットで止めてオッケーです。

こんなかんじでねー

ビートルやタイプ3の三角窓はほとんどノートラブルなのに、なんでタイプ2はだいたい駄目なのでしょうか?
よくわかりません。未だにまともな立て付けの三角窓を見たことがないのです。
ま、アーリータイプ2に密閉性を求めるのはアレですけどね。
2017.
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12
公示三日目にして、早々に売れちゃいました! ありがとうございました!1975年式 もちろんドイツ製のビートルです。

主な仕様: 1600cc ASエンジン
ヴィンテージスピードマフラー(ステンレス)
ポルシェ純正ホイール クッキーカッター (タイヤ8部山)
純正ポップアウトウインドウ
ナルディステアリング
タコメーター(オートメーター)
アルミランニングボード
電動ウォッシャー
リトラクタブル3点式シートベルト
フロントディスクブレーキ(ポルシェピッチ)PCD130
ポルシェピッチリアドラムPCD130
ETC
クーラー
以下、詳細写真は下のサムネイルをクリックしてください。

←これが一番現車に近い色です。
見る角度や光の加減で変化する、絶妙ないい色です。

この丸みが生み出す陰影がたまりません


クーラー付き、ノーマル1600cc ポルシェ純正ホイール

快適な風通りを実現する、ポップアウトウインドウ

ナルディウッドハンドル スペアももちろんポルシェ(社外品)

いかがでしょうか。
先日までオーナーさん付きの車両です、車検を取ればすぐに乗り出し可能です。
全体的には上品な仕上がりで、走りも堅実、しかも安心のディスクブレーキに超一流の純血ドイツ、ポルシェホイール。
さらにクーラー付き! 全塗装済み(ジェンシャンブルーかバハマブルーかな? 紺色でも水色でもありません)
こんなビートルが欲しかった! ってヒトには最高の車両ですね。普段の足に十分使ってもらえます。
一つウィークポイントを挙げておきますと、天井の内装が残念な仕上がりになっておりますので、やり直したほうが良いです。
基本的には現状でのお渡しとなります。
もちろん車検登録の際にはきっちりと整備してのお渡しです。今回はかなりお安く提供いたしますので、気になるという方はぜひお問い合わせください。現車の確認ももちろん可能です。
超大特価: SOLDOUT! 超速で売れちゃいました。
趣味が合致する方にとっては、買ってからあれこれ手を入れないで済む分、トータルコストとしては相当お安い車両です。
私個人としては、こういったビートル本来の質実剛健さを失っていない車両はとっても好きですね。
2017.
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11
今日は在庫車の写真撮影してきました・・・が、写真選びきれんかったのでまた明日にでも。

少し写真の話。
写真て、撮るのは一瞬なんですが、撮るまではすごい時間をかけます。
例えば風景を撮りたいと思えば、機材を用意して、その場所まで赴き、アングルのセッティング、光の加減など、理想の条件が揃うまで待つ、あるいはその日は撮影を断念する、なんてこともある。
ヌード撮影なんて、まず女の子オトすところから始めなきゃならん。人によってはお金も使うだろうし、時間もかかる。
ま、「女の子脱がせるなんて朝飯前っすよ!」なんて色男もいるかと思いますが。
絵は一瞬では描けないけど、技術さえあれば思い通りに描くことができる。どんな荒唐無稽な絵でも。
写真は、他者に依存してる部分がすごく多い。
ざっくりいうと、それに対しどれだけ依存できるかというのは人や物とのコミュニケーション能力なのだろうと思う。
つまり、くっそ寒い山に登って、一晩中星空にカメラ向けることができる、ってのもコミュニケーション能力の一つなんすな。
私の場合、あくまで商業的な写真なので、その車がよく見え、価値を高めるよう写すのが基本なのですが、実のところあんまりそういう気持ちを持ってません。その車が持つ“良さ”というのを写真に収めようと考えてるだけです。
私がいいなと思っていることが、誰かに通じればいい。
これを欲しいなって思ってくれる人が一人でもいればいい。
どうせ買えるのは一人だけなんですから(笑)
だから、絵や写真、音楽でも小説でも、立体造形でも、料理でもデザイン etcでも、一人でもいいと思う人がいれば価値があるといえるんです。
それがたとえ作った本人一人だけだったとしても。
お、いいこと言った!
2017.
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10
まるで夏のような暑さの昨日と今日。
秋の装いしてたらあせかきまくりだでよ、さすが元・体育の日。

体育の日ってのはラッキーマンデーかハッピーマンデーかなんかしらんけど、月曜日に移動させていい祝日になってからは毎年その日が変わるようになってるから、10月10日が体育の日って覚えてる人は、まあ高年齢者に限られてるわけですな。
ちなみに昨日はぷらぷらと都会を徘徊してまいりまして、何か変わったなぁ、と感慨にふけるとともに、刺激になるよなぁ、と。
私こそ職場と家の往復しかしてないワーカーホリックなんで、実に世間知らずも甚だしく、たまに外の世界を覗いて他人と会話しないとダメになるよなぁ、と。
44歳になったおっさんは改めて思ったのでした。
それはともかく、はいできました。後は試走して完成でございます。
2017.
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08
キャブ化の続きです。
あ、言ってませんでしたがツインキャブにします。今回のチョイスはSOREXタイプのツイン。
最近ベビーウェーバーで痛い目を見てるので……というわけではございませんが。形はなんかタイプ3のノーマルキャブに似てます。

キャブ本体を振ると、カラカラ音がするんですよねえ。こういうキャブなのかしらん?
あ、でも右と左の音が違うや。 なかあけてみよーっと。

リアルにボルトとワッシャーが入っていました。素敵すぎます。こんなところに予備のボルトを入れてくれるなんて太っ腹すぎます。そうでなければ小粋すぎます。これは私を試したのですね!
んなわけで、新品部品だろうが、こういうことはたまにありますので驚いても、憤っても、悩んでもいけません。
しれっと、ブログのネタとして喜びましょう。

ま、そんな感じで着々と黙々と組んでゆきます。配線とフューエルラインの取り回し方は気を使いますが、綺麗にできるとうれしいですね。ここはセオリーがないので(安全上最低限気をつけなければいけないところはある)作る人のセンスです。
2017.
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07
メキシコビートルはエンジンは空冷水平対向ながら、もともとインジェクションの仕様となっておりまして、信頼性と安定性を高めるための工夫が色々となされております。
いわば、空冷VWの正常進化した最終形態といえましょう。
それをわざわざキャブに換装するなどというのは、実は愚かなことなのですが、その愚かしさが人といいましょうか。
フィーリングという形のないものに人は魅了されるんですな。

一応、エンジン降ろしたほうが早いんですが、車載状態でもできますよって図です。もうほとんど上モノ外してしまってますが、ここまで外すのはまあまあコツがいります。
ちなみに、メキシコインジェクション車両は発電機の交換時も結構外さないとできないので、キャブ車と同じようには参りません。

インジェクションに必要な制御系センサーの配線をばらして不要なものはカットしてしまいます。もう戻せませんぜ。

ちなみに外したもの、もろもろ。
キャブ化するのに、配線、燃料系、前から後ろまでかなり触らないといけません。
新品の部品で換装するとなるとまあまあお値段かかります。今回はできるだけ中古の部品で組んでゆきます。
2017.
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06
代車の触媒が吹っ飛んでた。
ああ、吹っ飛んでたといっても、中身がなくなるだけです。

触媒ってのは、排気ガスをクリーンにしてくれる、魔法の装置なんですな。
ですが、燃焼状態が悪かったり、生ガスが入り込んで配管内で燃えたりすると、たちまち吹っ飛んでしまいます。
もちろん直せませんので交換になります。

見た目はなんともないんですが、中の触媒が吹っ飛ぶと、だいたいマフラーからカラカラ音がして、排ガスが異常に臭くなります。
そのまんまでも走れないことはないんですが、車検で確実に排ガス検査はアウトになりますゆえ、やっぱり修理はしなくてはならんのです。
なんか、いろいろ手間も金かかってるよなぁ・・・・・・
でもま、修理屋さんとしては直すしかない。
あ、ワーゲンには触媒ありませんのでー(メキシコ除く)
2017.
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05
秋っぽく、ビートルもオレンジに色づきましたね。

いやぁ、秋も真っ盛りでございます。そろそろ肌寒くなってきて冬の予感もいたしますな。
冬の入口というのは、欧米ではちょうどハロウィンにあたります。
そのむかし。
キリスト教とは何ら関係がない異教の祭りであるハロウィンが広く親しまれるようになったのは、祝日を上書きすることに長けては随一のカトリック教会が、クリスマス、バレンタインに続きやらかしたおかげとも言えまして。まあ、そこんとこは今日は詳しくお話しません。
そもそもの興りは古代ケルト人のドルイド信仰におけるサウィン祭に起源があると言われており、これは10月31日を境に旧年が終わり、11月1日から新たに始まる冬の季節、すなわち新年を迎えるための祭りであったといいます。
グレゴリオ暦が採用されるまでは、各国各地域、各民族でそれぞれ新年や一年という概念は様々であったのですな。
古代ケルト人の文化圏では、この時期この世とあの世の門が開くと信じられており、その際に悪い妖精が家に入り込まないようにと、祭りから持ち帰った火を自宅の暖炉へと移し、家族の息災を願ったというのがハロウィンの原型。
で、仮装するってのはお化けが基本で、その悪い妖精を逆にビビらせるため(もしくは紛れて判らなくするため)、百鬼夜行の真似事をしたのが現在のコスプレ祭りに通じているんだとか。ですからアニメキャラとかヒーローとか、そういうの本当はナシです。

ちなみに百鬼夜行ってのは、大昔から日本の怪談などで取り上げられる題材で、物語や絵になっております。
もののけが街道を練り歩く様子を描いたものを『百鬼夜行絵巻』と言いまして割に有名な絵巻です。これに似たもので『付喪神絵巻』という百鬼夜行絵巻に似たような構成で描かれた絵巻もありまして、こちらは妖怪や鬼というよりは、人が使っていた道具や食器などが物の怪として変化したもので、生意気にも人間様を襲いに来るというお話なのですが、ま、そこは最後は坊さんに退治されちまうのですが。
うちにも出ましたよ。

まだ履けると思ってたのに、突然化けました。
歩くたびに反抗的な態度をとるので捨ててやりました。
そう、それ以来夜な夜な私の枕元には靴があらわれて――――なんと朝起きたら靴の中にプレゼントが! うっおおラッキィイ!
って、何の話か。
もうすぐクリスマスですね。
2017.
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04

今日は月の話をしましょう、そうしましょう。
今夜は中秋の名月と言われております。
別の言い方で『仲秋の名月』ともいいます。
なんかややこしいですね。
中秋というのは「十五夜お月さま」の十五夜のことをいいます。
対して、仲秋というのは「秋の中頃」をいいまして、旧暦で言う8月のことをいいます。
もうすでにわけがわかりません。
そもそも、旧暦、太陰太陽暦というのは月の満ち欠けを基準にしてるから、現在使用してる新暦、グレゴリオ暦とはズレができてしまいます。古くからある行事ごとなどは、太陰暦に基づいているため、由来や季節感などがそれにそぐわなかったりするところに問題があります。
その一つが『十五夜』という呼称でして、旧暦8月の十五日目を指します。
この旧暦8月十五日という時期、要するに月の運行周期八回目の十五日目(新月から数えるとだいたい満月)なので月見に良いと。ちなみに旧暦は、だいたい一ヶ月くらい遅れてると考えるといいです(かなりざっくりですが)
なので、旧暦の正月は新暦の2月にあたり、新春という表現は2月、3月、4月にあたります。
すなわち旧暦の1月2月3月ということなので、昔は1月から3月までを春、4月から6月までを夏、7月から9月までを秋、10月から12月までを冬といったんです。
ですから旧暦8月というのは秋真っ盛り、『仲秋』となるわけです。
じゃあ、旧暦8月15日ってなんやねんと、いいますと。
グレゴリオさんに変換するとこれがまたややこしい。
実に9月上旬から10月上旬まで毎年変動しまくります。
これは旧暦と新暦のズレがあるせいです。
今年は、10月4日、というだけのことです。
じゃあ、月はどういう感じに満ち欠けが推移してるのかというと。新月、つまり地球よりも太陽側に一番近い位置にある状態は、太陽を光源とみなすと、月は太陽光に反射して光る衛星であるため、周囲の光でみえなくなります。(つまり月はあるけどみえない)
ここ、すこしややこしいんですが、月は一ヶ月のうちに、新月→上弦→満月→下弦→新月、というサイクルで推移していくので、日によって月が姿を現す時間が変化します。(季節では角度が変わります。)
新月の時は昼の12時に月が真上に来ます。(昼に昇って夜に沈むので、ほぼみえません)、上弦のいわゆる半月の時はその六時間後の夕方6時、下弦の時は朝の6時、つまり満月は夜の12時ってことです(ので、夜の間はずっと月が出ているわけです)
ちなみに蛇足ですが、太陽や月、あるいは星座が「昇る、沈む」という表現は天動説的な表現で、日々の太陽と月のみかけの運行は地球が自転していることによるものですから、叙情的にはよくとも、正確に天体の運行を理解するにはあまりよろしくないように思います。
さて、月の話に戻しますと
この見えなくなっている状態を0とすると、月は29.5日かけて地球の周りを公転するので、約30日後には新月が訪れます。
旧暦はこの運行に従っていたため、一ヶ月が29日ないし30日という周期を取っていたのです。(なので3年毎くらいに修正するため閏月を差し入れていました)
月の満ち欠けを『月齢』といいまして、じゃあ月齢15日ってのが必ず満月かというと、そうではなく14.8日なので惜しい!ってかんじなんですな。ま、昔の人がそこまで細かく観測していたわけではないので、だいたい満月ならそこはいいんでしょうけど。
少し話の方向性を変えますと、潮の満ち干きや、生物の生態に少なからずというか多大に影響を及ぼしているのですが、これがなくなると、現在地球の自転軸の傾きが不安定になり環境が乱れる可能性が指摘されています。
まあ、なくなるなんてことはないんですけど、じゃあいつからあったんだという話になると、ジャイアントインパクトがどうたらこうたらという話もありますが、怪しい話、一万五千年前に彗星としてやってきた月が地球の重力圏に捉えられた、なんて夢の様な話もあるんですよね。
月を捉えたことにより自転軸が傾き、自転速度が24時間になった、とか。
その際、彗星が抱えていた氷の成分が、雨として地上に大量に降り注いだ――――が、世にいう大洪水の伝承の起源であると。
おっと、怪しすぎる話になった。
こういう話はまたいずれの機会にでも。
2017.
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03
いや、買いませんよね。
いわゆるマンションオーナーになりませんかというお話。家賃収入でローンを払ってゆき、最終的には自分のものになるという。
だいたいこういうときの営業マンはクソみたいな若造が電話をかけてくる。 あ、ごめんクソみたいな、というのは余計だな。
なんでこんな若いやつ(推定20歳くらい)に営業させるんだろうかと思う。説得力も何もあったもんじゃない。

ちなみに前回の続き、もとのソケット駄目だったので、結局こういう形に収まりました。これでもうほぼトラブル無しだぜ。

オリジナルに準じて修理することも大事ですが、後のトラブル回避を勘案してモデフィケーションすることもあります。
それはオーナーさんによって違いますが、私個人としては駄目なもんは良いものに変えてしまえばいいと言う考え方です。
ま、マンションの話に戻しますとですね。
いずれにしても微妙な話だと思うんですよね。
この先10年20年先の情勢がどう変化しているか分からない中、権利物件が仇になる可能性というのは大いにあります。
バブル前にも「土地を買う」というブームがあったのですが、大抵の人はバブル期に売り逃してしまい、そのまま塩漬けになって、二束三文、文字通り金を捨てたようなことになっている人は多いと思います。
今後人口増加がしばらくは望めないため、郊外の土地にまず未来はないのですが、ならば都市部のマンションと求心性が高まったとしても、そのマンションいつまで建ってるんですか、と。
古いマンションなんて駅前でも入居者募集してるなんてことしょっちゅうあります。
少なくとも、他人が持ってくる「おいしいはなし」、すなわち働かずして食うという発想を根源とするような話にまず乗りかかるのは、愚かなことだと肝に銘じておきたいなと。
いや、しりませんよ?
そういうので儲けて左団扇な人がいるのかもしれませんけど、私は少なくともそういう器じゃないだろうなぁ、と思います。
2017.
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01

電装系ってのは、見てるとなんとなくわかってきます。
ひたすら配線をたどるしかないんですけど、古い車でタコ足配線になってるようなのは、あっちこっちから枝が増えてわけが判らんくなっているのも多いです。

こういうのを、綺麗にまとめて、シンプルに、古い使っていない配線なんかは切除して整理すると、後々のトラブル防止にもなりますし、トラブルシューティングもしやすいものです。
ついでに配線の色なんかも合わせておくといいんですけど、ま、そこは雰囲気で。

何度か言ってますが、この頃のドイツ車の端子ってのはろくでもない。剝き出し端子で、トラブルが多いんですよ。プラス側は銅の板で電球の端子を抑えるような構造なんですが、剝き出しのため腐食しやすくて、通電不良につながる。
さらに、ランプ周りの台座はアース端子も兼ねてるので導電性のあるアルミ合金を使っているのですが、鉄とアルミの間に電気を流すと、電位差が発生して錆びやすくなります。で、マイナス側は通電不良を起こす。
電球ソケットはやはり鉄で出来てる日本製が素晴らしくいいです。

外国人って、こういうソフト面の設計はすごく下手くそだと思う。
なんなんでしょうか。日本車ってあれだけ電装部品ついててもほとんどノートラブルなところはすごい。
外車は(特にボッシュ)壊れるよなぁ……お察しの通りベンツもBMWもボッシュ大好きですから、そりゃトラブルおきます。
ま、そのへんがご愛嬌というか、ソフト面が完璧だとヨーロッパ車って素晴らしくいい車になっちまうので、ウィークポイントあってちょうどいいのかもねぇ。