2017.
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31
今日で三月終わりだぜ
道は混んでるし、雨だし、寒いし、めんどくせぇわ、年度末。
もう年度末は年末と一緒にして、わやくちゃになったらええねん。
日本中大混乱だろうなぁ。
そんな中

一人黙々と店のレイアウトを変えておりました。
これで、収容車両数が一台増えます。
広くなって、その分仕事が入れば言うことなし!
というわけで、来年度に期待をかけて。がんばります。
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2017.
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30

何度か記事にしてるエンジンカバーの塗装。
エンジン本体ってわけじゃないけど、エンジンに色が付けられるのはワーゲンの一つの楽しみですね。
昔は流行ったけど最近はクロームメッキのカバーにしてる人は少ないな。

うーん。
なんか、ザクみたいになった。
まあ、ええか。
出来るとテンション上がる。むやみに見せて走るものじゃないですが。
ま、勝負下着みたいなものですよね。
なに? お前は勝負下着をつけるような時があるのかって? ご婦人、なんなら私と勝負してみますか?
2017.
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29
一日休ませてもらいました。すみません告知せずで。

伊勢湾岸道。
何をしてるのかって、東京まで納車です。
東京まで走って、登録して、お渡しです。近畿圏でも同じ事ですが、登録は登録地に車両を持ち込むのが原則です。(例外はないんですが)
それを今回は地でやった訳です。
そこは普通、積載車じゃね? というところですが、うちにはそんなもんありません。
というかそれやると、コストが倍くらいかかります。ま、リスクの低減にはなりますが。
前回も言いましたが、ま、距離が延びるだけで、50キロ走るのか500キロ走るのかの違いくらいで、そこは私が睡眠時間を削るかどうかくらいのリスクしかないわけです。
ブラックコーヒーを飲み、オーディオもないもんだから、終始車内で無言。超ストイック。気分はアスリートです。

東京ー大阪間ってのはまともに走ればだいたい7時間くらいなんですが、中央道入ってしばらくすると大渋滞になり、結局途中で高速降りて目的地に着くまでに2時間かかり、雨の中の東京着となりました。
しかも東京の下道なんかナビがないと絶対わからん。ナビない時代はどうしていたのだろうか?
登録の練馬陸運で偶然、埼玉のワーゲン屋さん
サンウィンイーストさんにお声をかけていただいてちょっと元気になりました。ありがとうございました。

無事納車を終え、帰途につく。
ああ、上野ってこういうとこなんだぁ……と、完全にオノボリさん。さすがにパンダは観に行きませんでしたが、目指すはそびえ立つ天空の巨塔。

15時間ぶりの食事。
関東の蕎麦。汁が甘い。でもこれはこれで好き。

途中、浅草寺に寄りつつ。観光客いっぱいだねぇ。いろんな人種の人が居た。ま、この辺は京都も同じか。
しかし無茶苦茶人が多いです。面白いほど店も多いです。
それでもストイックな私は愚直に上野から、スカイツリーを目指して歩きます(あとで考えたらなんでそんなに歩いてるんだか)

おお、塔が見えるぞ。 もうすぐと思いつつ、全然近づかない。それだけでかいのね。

さらに昇った。
もちろんエレベーターで、ですが。
とりあえず死ぬまでには一回登っておこうと思ったので、もう思い残すことはありません。

呑んで帰ります。
ただの観光日記じゃねぇか、本当に仕事してたのかって? すいません、全然車撮ってませんな。
店に張り付いてばかりの私は、なかなか外の世界を知る機会がないので、良い機会でした。
まだまだ、自分の知らないことっていっぱいありますね。
2017.
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26

ワーゲンのエンジンってのはこういう構成で成り立っています。
まあ、いまさら新鮮味ない話ですが。
よく、「どこまで走れますか?」って訊かれることがあります。
まあ、「どこでまでも走れますよ」って答えますが。
遠方に行くと壊れるってイメージは旧車ならではのイメージですが、別に距離が離れるから壊れるってことはないのは解ると思います。出先で壊れると凹みますし、不安ですから、出来れば壊れてほしくないのが人情ですが、壊れるのは、「壊れるその日が今日のこの場所だった」という事実に過ぎません。
そういう意味では、日々の中で何が起きるかなんてのは予測できないのと同じで、もはや考えるだけ無駄とも言えてしまうわけです。ただ、故障しそうだ、とか調子悪いな、と思いながら出発すると、壊れる確率は格段に跳ね上がると考えておいてもいいでしょう。このあたりに関しても、人間だって風邪気味なら出かけるのを控える、という理屈と同じですな。
んなわけで、そろそろ行楽シーズンですし、ちょいちょい足を伸ばして遠出をすることもあろうかと思います。
車の調子万全にして、走りましょう。
2017.
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25
初めてとりましたが、なかなかよろしいのでご紹介。
センタートンネルバスケット
マイボウズさんとこで売ってる、センタートンネルの部分に置くドリンクホルダー兼小物入れです。
今までもフラット4さんからリリースされてましたが、それよりも良い感じです。(とおもったらフラット4さんでも扱ってました)
ちゃんと比較してませんが従来品とは違って、ドリンクホルダーが縦に二本置くようになっており、スリムです。ペダルを踏む足に干渉しにくいという点と、トンネルをまたぐ足がしっかりしてるので、こけにくそうです。

こんなふうにサイドのバインダーにものを挟んだりできます。

さらにドリンクホルダー部分が展開して物入れの許容範囲が広がります。
まあ、百均でも売ってそうな雰囲気の商品で、ちょい高い気もしますが、あるとないとでは大違い。
もはやついていない車などないというほど、現代ではドリンクホルダーはメジャーな存在になりましたが、ワーゲン界のドリンクホルダー事情というのは、まだまだ開発の余地がありそうです。
というか、日本人はいつからものを飲みながら車に乗るようになったんだろう??? と素朴な疑問も浮かぶのでした。
2017.
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24
代車が戻ってきて、しばし滞在してるので、板金塗装の続きをしようかと。
こういうの、やれるときにやっとかないと、いつまでたってもできませんから。

相変わらず作業途中からいきなり始まりますが。 これ、塗る直前ですね。

ぬった。 適当すぎる。
しかも部品外さずマスキングのみで。
普通はこんな手抜きはしません。外せるものは外して作業します。身うちの事なんでまあいいってのもあるんですが、悠長にやってる暇ねぇよと。
というのも、よくよく考えたら、「今日これ乗って帰らなあかんやん」、と気づいたためでございます。
早く乾かさないと家に帰れない。
2017.
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23
そもそも、車やバイクのマフラーを換える、という行為は「性能を上げる」、という目的のためにあります。
元をたどればレースシーンなんかで、より速く、よりパワーを得るために、レース車両用のマフラーがワンオフで制作されたころから、一般市場に「マフラーを交換する」という概念が生まれただろうと思います。
エンジンのパワーを上げるのは実に簡単です。
大量に入れて、それを燃やして、大量に出せばいいだけです。
その行程として、キャブレター、燃焼室、マフラー、というシステムがあります。
ただこれらのバランスが取れていないと、結果は出ません。
それでもお手軽なので、マフラー交換というのはルックスも含めて変化が出るので人気がある、カスタム入門なんですね。
で、パワーを出すためには大量に出す、と書きましたが、つまりは排気の効率を上げるという事で、早く出せば早く入る、というほど単純ではないですが、要するに、マフラーの「排気量』が上がるわけですから、当然音も大きくなりがちです。
従って 速い≒うるさい という等式はまず避けられません。今のところの常識では。(もちろん最近の車は静かで速いです)

ただ、事情により、性能のよいマフラーを静かにして、泣く泣く排気効率を犠牲にせねばならない状況はあります。
写真は、ビートル用のエンドサイレンサーです。これだけでかなりの消音効果があります。

中はこんなふうに、グラスウールが封入されてて、これが消音してくれます。

これをマイボウズさんとこの『ヴィンテージスピード』マフラーのエンドに差し込みます。
もちろん加工しないとこんな風には入りません。
キレのいい重低音が魅力的なVSマフラーですが、このサイレンサーを入れると見事にノーマルチックな静粛性が実現。

当然ですが、公式 速い≒うるさい に当てはめますと、結果は自明かと。
やはりフケはかなり犠牲になります。 あとは調整ですかねぇ……まあ、嫌ならすぐに戻せますから。
2017.
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22
臭う、臭うぞ。
臭い、臭いぞ。
と、日本語には、「匂う」と「臭う」という極同じ意味で使われる同音異語がありますが、「匂う」は主に「良い匂い」を指しまして、「臭う」は「悪い臭い」を指すそうです。私もたまに間違えそうになりますがそういう事だそうで、日本語のデリケートな一面をこんなところからも垣間見れますね。
というのはどうでもいいんですが。
ガソリンはだいたいガソリン臭とも書くように、悪い方の匂いでございますね。
ビートルにおけるガソリン臭の第一原因といえばだいたいココ。

タンクのセンディングユニットのパッキン部分です。ここは一度外すとその後漏れが止まらないとか、なかなか厄介で、いいパッキン材もないという悩ましい部分なんで、むやみに開けない方がいいところではあります。
今回ガソリン臭がするとのことで疑いをかけましたが、無実でした。
じゃあ、この室内にこもる臭いは?

タンク下の部分。ココも無実。

あ、れー?
何で床裏が濡れてんの?
野生の勘で臭いを嗅いでみると、ガソリン臭。
あー、これ……

ここもかよ。

シャーシヘッドのメンテナンスホールからセンタートンネル内を覗いてみる。こういう時アイポンが役に立つ。
よくわかんない。

こんなところをガソリンのパイプは通ってます。ペダルのすぐ前あたりですね。

錆は仕方ないけど、なんとなくしっとり感。
状況からして、トンネル内のガソリンパイプのどこかが腐食して、ちょっとずつ漏れてるのだと推測できます。
ま、旧車にありがちなパターンです。
とりあえずパイプを引き直しになりますね。
というわけです。
2017.
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21

月曜祝日だったので、酔狂にもモーターサイクルショウなどに行ってみた。
面白いなぁ。 最新バイクには興味がない、というか自分の乗ってるバイク以外に興味がないんだけど、それでも「おお!」と口から洩れてしまう。
すごいね最近のバイク。仕上げもすごいけど、造形が複雑すぎる。 見てるだけで「むふふ」というのもわからんでもない。
あと、これはライダー年齢が上がっているせいなのか(笑) 足つきが良い、ハンドルが高い。従来あったような前傾伏せで乗るような車種はほとんどなかった。楽だろうなぁ、コントロールしやすいだろうなぁ、という印象。我々が90年代に萌えたバイクとはもはや違う乗り物なんだろうなと思う。
で、マシンの外観(デザイン)だけで評価するなら、BMWはかなり頑張ってる。カッコいい。先駆を行ってる感じがする。
スズキはパッとせんかったな。NEWカタナ出せよー。もう、スズキはカタナだけでいいから。
川崎は、あー残念。なんか間違った方向行ってる感じがする。
ヤマハは頑張ってる。バイクらしいカッコよさもあるし、外連味の強い変態デザインもヤマハがやるとまとまる。うまい。
ホンダは相変わらずダサいが、ホンダらしい。もういいよ、ホンダはイイバイクだから。
ドカティ、ハーレー、KTM、トライアンフと、あんまりゆっくりも視れなかったんだけど、外車はカッコいい。
なんでだろう……

モーターショーといえばキャンギャルですが、いやーなにこれ。手、カメラ、手、カメラ、手、カメラ。
面白いなぁ。(ちなみに右端の方におねーちゃんいます)
わたしゃあんまキャンギャルとか撮らないです。撮ってから、なんでこんなの撮ったんだろう的な気持ちになるので。
まあ、場の雰囲気で思わずカメラ向けてしまうのは男の性ですが。とりあえず、エロかった。お仕事疲れ様です!
なに? バイクの写真もネーチャンの写真もねぇじゃねぇかって?
そういうのは上手に撮ってる人がたくさんいるので、グーグル先生にお聞きなさい。
で、少し残念だったというか、悲観的に感じたのは。
若い人すくねぇ。最終日でアレなんかもしれませんが、これからバイク乗るってくらいの高校生から二十代の年頃の子たちが居てもおかしくないのになぁ。バイク人口の高齢化が懸念される昨今でございます。
頑張ってみんなバイクに乗ろうぜ。無駄なことしまくろうぜ。
2017.
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19

昨日長々と書いたオーバーフローの件。
結局、一日置いたくらいで比重の変化はなく、こりゃダメだという事で。
中古のICTキャブを調達してきて、部品取りする羽目に。
古いモデルはイタリア人でリアルウェーバー。なんかもったいない気がするけど、そうも言ってられない。
フロートは昔ながらの真鍮製で、中は中空です。穴があかない限り永久に使えます。仮に穴が開いても修理できます。
昔というのは素材の種類も少なくて苦労した部分はありますが、朽ちて存在がなくなるものも少なかったのだろうなと思います。
前掲の
デフロスターの件に関してもですが、樹脂系部品が増えれば増えるほど生き残りの可能性は低くなるのではないかと。
だから、この先50年後に「2016年式のビンテージプリウスだぜぇ!」 「えーハイブリッドじゃん! スゲー」とか言う事はまずないだろうな、と。
無論その頃には、今ほどモノに対して執着してないような気もします。
シートを作るのシートの革を張りました。
ま、こんなもんでしょう。
2017.
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18
ワーゲンのツインキャブ入門編として昔からよく使われているキャブレター「WEBER 34 ICT」です。
1600や、1700くらいのライトチューニングには相性のいいキャブですが、どっかんパワーを求めるようなキャブではございません。
ノーマルのキャブが二つになったという程度に考えればよいかと。

このたび、左右のバランスが変だ、という事で修理です。
実際のところキャブが原因と突き止めるまでに結構難儀したんですが、今回はそこは割愛しまして。
症状は坂道になったらグズるという。
坂道で変化するものといえば液体系しかありませんから、当然ガソリンという事になります。
ガソリンが絡むとしたらタンクかキャブですが、タンクなら坂道だけダメと言うのは考えにくく、キャブと断定。
キャブをよく見てみれば、片側だけオーバーフローしてる。
ならばと開けてみるも、ごみらしいものはなし。

キャブ単体で坂道を想定して傾けてみると、なんと右側だけオーバーフローする。
キャブはどんなのでもある程度まで傾くとオーバーフローはします。ただしかなり角度が憑かないとこぼれない、それこそ運転してて恐怖を感じるくらいの角度じゃないと……。
変だなと、何度も試してみる。上蓋外してたら左右とも傾きによる影響は同じ。
じゃあ、上蓋に秘密があるのか?
これ、普通にセオリー通り考えると『左右で油面がずれてる』と診断するんですが、そんなことならここまで長く記事書きません。
試しにフロート外して上蓋締めてみる。
異常なし。
じゃあフロートかよと、左右を手に取ってみる。
あれ、なんか重さ違うくね?

片っぽが沈んでる。異常のあった方の奴だ。
つまり、比重が違う。
これ、まるっきりアルキメデス先生の話やんか。(金の王冠の話ね)
これくらい差があると、キャブレターのフロートチャンバー内でフロートが沈み込んでしまう。浮くのは浮くのだけど半端に浮く。
こりゃフロート調整しても無駄なわけです。
で、これが何でこういうことになったのか?
ココでも普通ならフロートに穴が開いて、ガソリン入ってるんじゃねぇの? となるのだけど、それなら即解決してます。
このフロート、中が中空じゃないんです。発泡ウレタンみたいなもので、中身詰まってます。針を指せばぶすっと刺さりますが、そこにガソリンが入ってゆくということはありません。
しかし明らかに重い。
結論としては、長年の間に、フロート表面のピンホールから徐々にガソリンが染みて入った、としか考えられません。
なので

フロートをヒートガンであぶってみる。
すると、表面からガソリンが沸いてくる。やっぱりかよぉおお!
これどうしたらいいんでしょうかねぇ??
なんでこんな素材をフロートに使うんだろうか。おのれウェーバーめ!
今んとこ、フロートだけの部品は出ませんで、どうするかマジ悩み中。
2017.
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17

三月は去ると申しまして、1、2、3と時間の流れを早く感じるものですが、もちろん錯覚です。
季節的には早くに暖かくなってほしいと思うので、これはこれでいいんですが仕事的には困ったものです。
特に三月は年度末という行事がありまして、年末と同じく、世間は慌ただしくしているものでして。自動車業界も例外ではないわけです。
特に、三月末日をもって登録されている車両に対し自動車税というものがかかりますゆえに、三月を期に抹消登録するという動きが活発化します。
が、しかし、普通自動車の自動車税というのは月割ですから、結局次月に抹消登録したところで一か月分の課税しかされないです。
じゃあ軽自動車やバイクはと言うと、年払いなので、年度内に抹消しても還付はありません。といっても軽自動車で7200円から10800円、バイクで2000円から6000円くらいですから、どうってことないと言えばないです。
ですから買い取り業者が「乗らないバイクを4月まで持っていたら税金がかかりますよ!」と脅すのは間違ってないんですが、別にせいて売りに行って買い叩かれることを考えれば、税金を支払ったとしても高く買ってくれるところをじっくり探すというだけの価値はあるだろうなと思います。
ま、こういう税金もですね、大きな視点で見れば全てお国の運営費になってるわけですよ。
で、森友学園の買った土地が8億円の大幅値引きをした時に、我々の税金というのは8億円をどぶに捨てられたのと同じわけです。それがまかり通るなら、8億円分くらい脱税したって文句言うなよな、と。
もちろん、学園側および政府、官僚の答弁はぜーんぶ嘘という前提に立った場合ですが。
税金という名目で徴収しているならば、それがどこにはいろうがどこが徴収してようが、国民からすれば上納金に過ぎないわけで、国側のやった犯罪に対して、裁きを与えられないというのは変だと思います。
何より値引きするなら、値引きするといった奴が、我々に対してまず「値引きしてもいいか?」と伺いを立てるのが筋ではないか。
つまるところそれが代議士のポジションなのだけど、そこが節穴なのだとすれば、彼らは仕事をしていないことになる。
いずれにしても、自分たちの組織内なのに徹底的に追及できないという事は、後ろ暗い事実が横たわっているわけでして、限りなく黒に近いグレーだというのは感覚的に誰もが察するところで、苦しい答弁を繰り返す関係者というのは国民から見ていて非常に見苦しいわけです。
とりあえずさぁ。
こんなデカいもんを扱って証拠が残らないとか思っている時点で世間知らずも甚だしいわけですよ。
そういうことわからないくらい、みんなバカなのでしょうか。
それともバレてもなんとかなる、とか思ってるんでしょうか。
もちろん今までもバレずに上手いことやった人はいるんでしょうね。
でも、バレて超カッコ悪い顛末を迎えた政治家は山ほどいます。
でもやるんだ。 そんなにお金欲しいのかなぁ。
私はそこの感覚が全く分かりません。少なくとも私は(災害寄付とかではなく)他人にポンと100万円とかあげたりできませんし。そういうの、普通にできる人の頭の中ってやっぱり一般庶民感覚から乖離してるんじゃねぇのかなぁ、と。
ま、えらいセンセイ方とは関わることもないし、学ぶところもないので、好きにしてればいいですけどね。
ただ、自分の金でやってくれねぇかなあ、と切に願います。
2017.
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16
修理を生業にしてると、修理が完了して元通り直った時が一番うれしい、というのは言うまでもないんですが、実は密かにうれしいのが、
壊れてる
ってことが、はっきりわかることだったりします。

これは、何にでもロイヤルとつけたがる英国の古いバイク、ロイヤルエンフィールドですな。
ミッション部分で、キックが空回りするという症状。当然エンジンかけられません。
なわけで分解

ああーなるほどなー。

一番下の丸い奴がキックのワンウェイギアでございます。
バッチリ欠けてますね。こうして完全に壊れてくれていると、修理がしやすい。
何が一番面倒かっていうと、原因がわからない故障です。

何がどうなってこうなったのかはわかりませんが、御開帳したのは私が初めてではないようです。
とりあえず他もいろいろダメなのでついでに直しますが、また部品注文&待ちですだよ。
故障診断ってのは作業を伴う場合、ものすごい時間がかかることもあります。壊れたまま元に戻すわけにもいきませんから、あけっぱで放置なんてことも、ままあるわけです。
一歩ずつ立ち止まってます、はい。
2017.
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15

なんか作業してそうな雰囲気を出してみる。
昨日の今日で状況がどう変わるわけではないんだけど、亀の歩みのごとき速度で仕事は進行中。

暇なわけじゃなくて、いろいろ考えることがある。
そういう隙間を縫って、「なんかカスタム車輌造ろうかなぁ」とか考えてしまう自分がいる。で、材料を検討しているとただ時間が過ぎてゆく。
最終的に「それ売れんのか?」と。
私がアーティストだったら作っているだろうなぁ、って思う事はあります。
でも、自動車屋ですから、乗れるものとか、使えること、結局採算とか考えます。
コマーシャルアイコンとして考えれば、なんでもありっちゃあ有なんですが。

んなこと考えてると、ベスパの修理依頼が……。なんか久しぶり。
うちの奥にもおんぼろベスパがあったなぁ……。直そうかなぁ。
2017.
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14
別にタイトルに意味はありませんが。
女性の胸はいつから乳になるのだろうか? とふと疑問に思った次第。

これ、ETCの受信機です。
言うまでもないのですが、意外に聞かれるので明言しておきますと、空冷のワーゲンにもETCは取り付けできます。とりあえず12ボルトの電源さえあればどんな乗り物にでも市販のETCは取り付けられます。
さて、少し疑問ですが。
フロントウィンドウには貼物はご法度というのが昔から言われていることですが、こと、車検標章と定期点検標章は昔から貼ってもいいことになっています。
さらに近年では、このETCセンサーも張り付けてよいことになりました。もはや懐かしいウィンドフィルムアンテナもオッケーです。
ただ、これ以外の貼物は標準装備でない限りは車検の時などに『はがせ』と言われます。どんなに小さいステッカーでもだめです。吸盤でついてるようなキーホルダーマスコットでもダメです。
ま、それはいいんですけどね。
ただ思うのは、ETCのセンサーって、窓に張り付けるの前提だったじゃないですか。
普通は、前面ガラスに張り付けてはいけないという規定があれば、そういった仕様を絶対避けるはずなんですよね、開発導入時から。ダッシュに置くタイプしか発売されなくても不思議じゃなかったんですよ。
役所がやることはいつでも正義なんですねぇ。
ねぇ?
2017.
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12
仕事は進まない。
なんかいろいろ同時にやってると毎日が進んでるのかどうかわからなくなる。
とか言うてるうちに月の半分が近づいてきている。
なんて言うんですか、料理しながらちょっとづつつまみ食いしてるうちに、おなか一杯になってご飯食べ損ねるみたいな、そんな気分。

シートの革が来ました。前に作ってたシートフレームのやつね。
今回ケチって中のパッドを交換せずに張り替えるので、毛布で補強します。
とりあえず中身は「花柄」だ、ということを全国に向けて発信しておこうと思う。

びっちびちなんですが、いざハメてみると、どこかにしわ寄せがくる。
まあ、シートレザーセットで36000円とかやし、まあこんなもんよなぁ。もうすこし暖かくなってからちゃんと張ります。

それにしても今夜は暴走族が多い。
まあ、暴走族と言っても、最近のは音だけが暴走なんであって、信号とかもきっちり守る。
うるさいのでむしろ守らなくてもいいと思うのだけど、彼らは律義にも交通ルールは守る。
最近は、車検もきっちり受けに来てる。まあまあ笑える。
以前に、あまりにうるさいので、強引に追い越しかけたら、後ろから追ってきて「あぶないやんけ!」と注意された。
もちろん「うっさいわ! あほ!」と返しておきましたが。
彼らは交通ルールを守る良い子なので、袋叩きには遭いませんでした。
おじさん内心ドキドキで逃げましたとも。
2017.
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11
世界的に見ても経典を持つ太古の宗教と言われる、ゾロアスター教という、炎を崇拝する宗教がありますが、それとはまったく何の関係もございません。
デフロスターです。
68年を境に高年式のビートルなどに装備され始めた、窓の曇りを防止するための便利装置です。
ただ、このころはまだまだブロアファンというものを活用する気概が薄く、あくまでリアの強制空冷ファンの風力一つで賄おうとしておりました。
ドイツ人の合理主義が生んだシステムとしては優れているのですが、いかんせん配管のシステムが完全であれば、風量もそこそこ稼げるのですが、配管構造が複雑になりすぎて、もはや40年も経つと、このデフロスターシステムや、エアインテークシステムがまともに稼働している個体は極珍しい状況となって今に至ります。
しかしながら

その遺産というか、遺構は残るわけでして。
少し前なら、こういうのは不要になるので埋めてしまったものですが、最近は流行りませんね。
紫外線にやられてすっかすかのボロボロ。
これを替えたいなぁ・・・・・・・とおもったあなた。残念です。部品がありません。
特にこの年式はないです。
後の、ダッシュパッドが付くタイプの吹き出し口は普通に売ってます。

これですね。高さが全然違うのでダッシュに収まらない。付くことはつきますが。
なので、斬ります。

上っ面の部分をスパッとね!
掌まで切っちまったよ!

こんな感じで形は角ってしまいますが、機能を殺さずにジャストフィットします。
お悩みの方はご相談くださいませー。
2017.
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10
空冷エンジンに備え付けのドレンプレート。
国産車にはほぼないと思います。オイルを抜くドレンボルトの土台って感じの部品ですね。
これ、よく舐めます。べつにペロペロするわけじゃありません。ネジ山がバカになるんです。

特にアフターマーケットから売られているプレートは、ネジ山の作りも素材も悪く、ネジ山が浅い。オイル交換をまめにする人は何度目かでボルトが舐めます。ですんで強く締めてはいけないんですが、緩いと不安だし。
てなわけで、ワーゲン屋さんならいとどは考えたことあるはず。こんなもん丈夫なボルトを新設してやればいいじゃねぇか、と。

そんなわけで、加工素材をば。

バチバチっと裏にナットを溶接。気持ち的にはこのまま使いたいところなんですが、茶こしみたいなオイルストレーナーが干渉してこのままだと、ナットに干渉してしまいます。(オイルが抜けなくなる)
なので結局、ナットは要求締め付け面積の半分くらいまでカットして、薄くします。

結局薄くなるんじゃん、と言うなかれ。
ボルトピッチを細かくしている分、トルクは稼げるはず。目測でも標準のネジ山の倍は稼げてる。
はっきり言って手間かかります。

今回はその辺にあった部材を使ったのでアレですが、良いボルトナットが見つかれば量産しようと思う。
興味ない人には激烈につまらない記事ですねぇ。
2017.
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09
3月9日だから サンキューの日 感謝の日ですって。
そんなの伝える人居ないよ、って人は頑張ってる自分にありがとうって言うんだって。

何の日でもあるもんですな。
俺、生きててありがとう、っていうんでしょうか。
そもそも「ありがとう」というのは漢字で「有難う」と書きますわな。
「有ることが難し」、「あることかたし」
「ありがとう」の反対語って知ってます?
寒いので、焦らさずいきなり答言いますが、「あたりまえ」です。
「有難う」すなわち「有難し」は「有り得ない、奇跡的」とも訳され、要するに人に親切にしてもらえること、それすなわちなかなかない事だから感謝すべきなんだよ、という事に繋がります。
ですんで、当たり前にあることが反対語となる訳ですな。
依頼された「在ること確し」 (確実に存在する)仕事を「或ること片し」 (あることを片付ける)て、人に「有ること難し」 (あり得ないこと)と感謝される。
というのが我々の仕事なんですな。いや、めでたい。
2017.
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08
今日は今日とて、襲い掛かる最後の抵抗みたいな寒波。
それに加え、イケてない作業。

ブレーキペダルがすっかすかで入庫したカルマンギア。
とりあえず、ブレーキ抜けてますねー、という事で作業を後回しにしてて今日取り掛かったんですが、何処も漏れてない。
この「ブレーキ抜けてる」という表現は、フルセンテンスでいうと「踏力操作式のシリンダーで発生すべき油圧が適正圧で、制動装置側のシリンダーに油圧が加わっていないため、どこかで圧力の抜けが生じている」という事になります。
なので抜ける箇所は、マスターシリンダーか、ホイールシリンダー(スレイブ)あるいはその経路にあたるブレーキパイプか、ブレーキホース、って感じになります。四輪のドラム裏を見ても油漏れはなし。リザーブタンクのオイルも減ってない。パイプが破損するほどの錆びもなし。
おっかしーなーと。
思ったらこれですよ。
ブレーキマスターシリンダーを押す、オペレーティングロッドが外れてた。

あまりにまさか過ぎて、三十分も気づかんと、あちこち見てた。
何たる無駄時間。
しかも治ったと思ったヴォクシーがまたもやエンスト再発。わたしゃ国道で立ち往生して、極寒の中一時間半レッカー待ちです。
もう帰る。
頑張れ俺。
2017.
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07

春の予感がする。花がむずむずする。
花粉症は克服したんだが、それでも時折、一般人並みにムズムズはする。
学生さんの就職活動が始まったようで。
就職するにあたり
・有給休暇がどれだけあるのか
・自分のやりたい仕事ができるのか
・給料は上がるのか
というのがどうも学生さんには気になる処なようでして。
「えーそんなんしらんがな、頑張るしかないんちゃう?」
ってのが大人の意見でしょうなぁ。
仕事が出来れば有給休暇だろうが半休だろうが、自由にとっても問題ない。
仕事が出来れば有能性を認められて、望むポジションに行ける可能性はある。
仕事が出来れば能力を認められ、出世、昇給も望める。
結局さ。 保障は自分で勝ち取るしかないってことやん。自動的になんてのはほぼないわけでして。
どんな盆暗で仕事が出来なくても置いてもらえて、クビにならず、最低賃金はもらえるってのが、会社側の義務であって、有給がとれない(望む仕事が出来ない、望む給金もらえない)ってのは、社員側の望みでしかないわけですな。
雇用関係における権利と義務と責任ってのは三角関係で結ばれてるわけでして。
売り手市場ではありますけど、権利だけ主張してモノを見てると、どんな企業もブラック企業にしかなりませんぜ。
蟹獲り漁船で働けとは言いませんが、時には労働者に人権がなかった時代があった、という事を考えてみてもいいんじゃないでしょうか。
2017.
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05
久しぶりにエリミネーターシフターを取り付けました。
最近シフターの交換と言えばハーストタイプばかりだったんですが、実はこれ、結構いい。
しかも価格改正されて12000円とお手頃価格。 以前はもっと高かったはず。

でも意外とつけてる人少ないんです。
“まるでチーズを切るかのような手ごたえ”と形容してたような気がしますが、おそらくつけてみればわかりますが、本当にシフター一つでここまで変わるのか、と感じられると思います。

見た目もエロくていい感じです。
ちなみにエリミネーターってバイクにもありますが、エリミネート(排除、除去)って意味ですからまあ、私流に解釈すると『粛清者』って感じですかね。「執行モード、リーサル・エリミネーター」って喋る銃にも適用されてる、おっそろしい名前です。
おそらくはレースシーンなどで、『他の追随を許さない完全勝利者』的な意味で命名されたのかなぁ、とか。
こういう攻撃的なネーミングって、バイクの世界では割とメジャーなんですが、私はいいと思うんですよね。
厳つい名前の付いた部品(あるいは車両)をムフフとほくそ笑みながら愛でるオトコゴコロ。
男の子は強いものが好きなんです。
強くなりたいと願ってるんです。
実際なれるかどうかは別ですが!
2017.
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04
擬音みたいな名前の車。
トヨタの「ヴォクシー」 VOXYと綴りますが、あんまり意味はないそうです。造語です。
ま、それとは関係ないんですが、修理です。エンジンかかりません、ということで。とりあえずエンジンの基本は「火、風、水」――ではなくて「プラグ、空気、燃料」ってことになります。
エンジンかからないのはだいたいどれかに問題がある。あるいは副次的に問題に関与している、ということ。
空冷ワーゲンなら大体このセオリーで行けるんですが、最近の車はインジェクション、コンピューター制御、水温センサ一つで動かなくなるなんてこともある。
このセンサー類ってのはなかなか厄介でして。
高精度な機械になればなるほど、センサーは重要な役割を果たします。それだけにセンサーが異常を感知すると機械そのものを全体的に機能停止してしまう事があります。
とくにここ最近の車は顕著ですし、極端な話、バッテリーを取り換えただけでエンジンがかからなくなることもある。(らしい)
で、セオリー通り、プラグの火花を確認して、OK。次は燃料ってことで、

とりあえず動いていなかったフューエルポンプを外して分解してみることにする。
ばらしてポンプモーター単体にすると動き始める。その代り中から真っ黒な汚れがドバドバ。
これ、なんなんでしょうかねぇ? よくわかんないっす。

ポンプが動かなかったのはつまりか何かがあったのかなと、再度装着して始動!
ポンプは動くようになったが、エンジンかからず。
こういう時、非常につらい。明らかにダメな部分を改善したのに、変化がない。
複合的な故障があったのか? これでまた振出しに戻るわけです。
2017.
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03
ドアの下が腐る、というのは旧車にはありがちな試練ですが、これ、なんで下ばかり腐るのかと申しますと。

車のドアの中身というのは大抵こうなってます。
現代のほとんどの車は、ウィンドウがオートで、ロックなどもオートですから、もっとぎっちりした感じに収まっていますが、基本は一緒です。窓の上げ下げの関係上、水やほこりの侵入は避けられませんので、基本内部は外側に晒されることを前提としています。
従って、ドア内に進入した水分やほこりは、下側にあけた穴から排出するように作られてます。
要するに、侵入を止めることに頭使うより、垂れ流してしまおうという考え方です。乱暴な言い方ですが。

で、このドアの中に入っていたのがこんなもの。
長年の間にいろいろ転がり込んでいたんですね。他にも砂とかありましたが、掃除機で吸ってしまったので写真はありません。
古い車はこのドア内に汚れがたまって、それらが湿気をはらみ、徐々に内側から鉄板を侵食してゆくため、ドア下が腐るわけです。
これは家なんかにも言えるのですが、人が住まなくなると家が傷むというのは、空気の流れがなく、ただひたすらほこりがたまりつづけ、湿気が抜けないためです。
ですんで掃除をしているとなんでも長持ちする、というのは間違いはないでしょう。
2017.
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02
そろそろ退屈なんでこれで終わりにしましょう。

シートのフレームが出来ました。
この通り、旧年式のローバックシートの形を変えずに、リクライニングが出来るシートになりました。
たぶん、もっと簡単に作る方法はあるんだろうけど、ま、今回は廃材仕様なので。
設計図も書かなかった分本当に行き当たりばったりでしたが、挫折せず完成できてよかった。

こんな感じ。
あとはクッションと革を張る工程がありますが、まあつまんないので、いつか機会があれば。
2017.
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01
別にこればっかりやってるわけじゃないんだけど。
なんでこんな面倒なことしてるのかと言うと、コストはさておき、勘でどのあたりまで作り込めるか、という根性試しみたいなもんです。
まあ、仕事は仕事なんですが。

廃材で部品を作る。
ココの鉄めっちゃ固いし、分厚い・・・・・・と思ったら二重になってやがんの。シートが折れないようにって強化してるのね。67までのローバックのシートって、縦の棒二本だけでもたせてるから、ぐにゃぐにゃしたらまずいからなんでしょう。しかし横棒入れるという発想は何故ないのか? ドイツ人謎すぎ。

77年のハイバックシートはリクライニング部分だけを残して、あっさり生き別れ。こうしてまた鉄くずが生まれる。

このリクライニング機構にローバックの背もたれフレームを取り付けようとすると、絶対無理な寸法だという事に気づく。
たいていこんだけ困難にぶち当たると、聡明な人なら無駄だとあきらめて捨てる。
でも、ここでやめたら二日間が無駄になるので、やる。

形がやっとできた。
あとはこれを補強して完成です。明日にはできるかなぁ・・・・・・