2017.
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31

今日はできる仕事がなくなってしまい、代車の板金です。
代車が返ってきている時というのは、預かりの車がないという事でもありまして、こういう時でないと代車の手入れが出来ないんですな。
で、前から気になってたところを板金しようと思い立ちまして。

もう、へっこんだところを引っ張り出した後です。
いつもながら作業風景らしものがないのは御愛嬌。
こっからパテ入れて仕上げていくんですが……
そこに電話。
事故修理の依頼。
ええ、代車っすか!?
という訳で、完全作業途中のまま、代車は再び貸し出されることになりました。
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2017.
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29

真冬ですが。
萌えろイイ女ぁ~、です。 あっハイ、特に意味はありません。
車業界で眩しいと言えば、眩しすぎるほど磨き上げられたボディ、の話なんて私がするわけないじゃないですかヤダー。
眩しいのはヘッドライトです。
最近の車はHIDやらLEDやらやたらと光度が高いものが多く、とくにLED光源は高度も輝度も高く、目に刺さります。
従来型のフィラメント式電球というのは、白い光を出すためにわざわざ工夫していたものですが、それでも光の出方というか、波長が違うんでしょうか、あそこまで眩しいものはなかったと思います。
LEDの特性だけ言うと、指向性が強く、光がまっすぐ飛ぶのが特徴で、拡散しにくく、目に刺さるような感覚になるのかもしれません。特に、自転車などのライトも、LEDを使用するようになってから、あんな小さな高原でも眩しいと感じてしまうほどなのは皆様も体験済みかと。
特に我々のような低輝度のライトを持つ車に乗っていると如実に感じるのですが、相手はいいよ、君は視界がはっきり見えてさぞ快適なドライブが出来てるだろう。しかし照らされているこちら側はたまったもんではない。
すれ違う時なんか、視界が一瞬ホワイトアウトしますからね。通行人とかいたら絶対蒸発現象起こすって。
最近の高輝度化はチョット暴力的だなと思います。
先日など対向車がハイビームで走ってるんかと思うほど眩しいから、こっちもえいやって、仕返しでハイビームにしてやったら、実は相手はハイビームではなく、報復でハイビームにされました。その時の眩しさといったら、まるで目の前に太陽があるかのような眩しさ。はっきり言って何にも見えません。事故るかと思いました。
ちょっとここは規制してほしいなって思うところです。
乗っている側の人は何にも思っていないし、感じてもいない。 ま、私らも別の部分では迷惑かけてるところはあると思いますが。
2017.
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28

電話がかからなくなった。
……こういう時、どうすればいいのか。
昔だったら、電話機か電話線疑えばよかったんですが、今はインターネット回線、ファックス回線、電話回線、何が何やら配線が机の裏で団子になっていてわかりません。
これらの配線にたどり着くまでに、パソコンをどけ、ファックスをどけ、机をずらし、掃除機を片手に床に這いつくばり、無くしたと思っていたUSBメモリーを発見し、とちゅうでエネルギー切れてカップ麺をすすり、身動き取れない中で配線整理をちまちま。
あたしゃあ、電気くらいは解りますが、信号系の配線は全く分かりません。
さらにいうと、一契約で二回線使うために、今となっては懐かしいISDN終端器があり、ブロードバンドにした時IP電話契約したっけかな?と思いめぐらせ、とりあえずプロバイダに連絡、調査。問題なし。
ほな、NTTかいな、と連絡、調査・・・・・・あれこれやって電話機は問題ない、回線にも問題ない、ならー、ということでISDN終端器。
この機械、よくよく聞けばNTTの製品ではなく、NEC。
もう、修理のためにいちからNECに連絡する気も起らず、結局NTTに来てもらって、機械の交換を頼むことに。
めっんっどくせぇええええええ!インフラ系でトラブると何か無性に腹が立つ。
たぶんこれは、この通信文明に慣れすぎてるせいだろうなぁ……
2017.
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27

1969年、タイプ3のフロント足回りです。トーションアームがガタガタするってんで、点検してみたらガタガタ。
ホイールが付いた終端ではさらにガタガタが助長されますので、目に見えて動くんですね。さて、どうなっているのかと外してみます。

このドロドロなのは汚れではなくて、グリスです。
中心をとおっているのが、いわゆるトーションバーというバネの一種です。
空冷ワーゲン系は1302と1302を除いて、すべてトーションバー形式です。
知らない人はあんまり想像がつかないかもしれませんが、バネ鉄の棒がねじれて戻ろうとする力を使っています。
この棒にサスペンションアーム(トーションアーム)が嵌合されていて、サスペンションとなる訳ですが、アームの軸受けになる部分にベアリングが入っているんですね。

これ、中で砕けてました。 めったにつぶれないところなんですけどね。
さー部品注文だ―、と意気揚々と調べてみると、
ない。
部品がない。
さて、どうする! ピーンチ!
というわけで続く。
2017.
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26
えーと。
空冷ワーゲンにはスチールダッシュ、というダッシュボードの種類があります。
まあ種類というか、種別というか、高年式のダッシュパッド装着車と区分するために生まれたような言葉で、古い車というのは大抵スチールダッシュです。
スチール、つまり鉄板。大抵はボディと同色に塗られて、いわばボディむき出し状態という感じですな。
本来、内装が外装と同じ仕上げというのは、建物でも言えることですがチープか廉価を指します。が、ビンテージ業界ではどちらかというとスチールダッシュの方が人気があります。
ところがスチールダッシュの設定がない、もしくはダッシュパッドを外すと成立しないダッシュボードというのがあります。
それが、1303とかタイプ3とかレイトバスとかなんですね。
奇しくも、この三車、空冷ワーゲンにして、カーブドウィンドウを採用しているので、ダッシュボードという前面スペースが存在します。目の前にこんなスペースがあると何かを置きたくなるのが人情。
そんなわけで一工夫しました。

たいぷ3の真ん中にあるスリットは、実はスピーカースリットです。
ですが、世はステレオ時代、モノラルスピーカーを使用する意味がありません故、これは不要だろうという事で、ここに鉄板を貼り付けることにします。
まず型紙を用意。

鉄板切り出して、曲げ曲げして、塗装して、本来目的だった時計を取り付けます。ちなみに時計は今は亡きMMCスマートのオプション時計という希少品。
ここに鉄板をはりつけることで、

マグネット用品が付きます。
いや、写真見てもマグネットかどうかなんてわからんて? いいの、つくの。
ま、今どきの車は内装でマグネットつく部分なんて皆無ですけどね。
けどこれが出来るのが古い車の醍醐味ともいえるわけです。冷蔵庫みたいにメモを張ったり、レシート挟んだり、出来るんだぜ。

すっきりしますねー。
なに? タイプ3にはもともと時計ついてるだろって?
……細かいこと言う人は嫌いです。
2017.
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25
ビートルの高年式(68年以降)モデルというのは、しばしばハンドルのガタが発生します。
ステアリング機構のガタは、キングピン、リンクピン、ボールジョイント、ステアリングギアボックスなどの箇所に、全年式において発生しますが、今日のお題はハンドルそのもの、あるいはハンドルコラムのガタです。
ハンドル本体を掴んで回さずに上下左右に振って、ガタガタしていたら、たいていはハンドルコラムのガタです。
ちなみに73年式以降は起こりにくいですが、それ以前のステアリングコラムシャフトとハンドル本体の嵌合部分がストレートでテーパーになっていないため、コラムナットが緩みやすいという諸問題を抱えています。この場合はナットを絞めれば即解決します。
さて、ハンドルコラムのガタですが

図解もできないので、適当に説明しますが。
ステアリングコラムはステアリングコラムハウジングと、コラムベアリングとコラムシャフトで構成されていますが、ステアリングコラムハウジングにはめ込まれているのがコラムベアリングで、このベアリングがそのままコラムシャフトを保持していてくれればいいのですが、なぜかシャフトとベアリングの間に樹脂製のブッシュが組み込まれています。

隙間があるのが解りますでしょうか?
要するにステアリングコラムシャフトは、この樹脂製のブッシュ(ゴム)により保持されています。
おそらく、ですが、これはステアリング機構からの振動を最小限に抑えるための措置ではないかと思われます。
このブッシュ、古くなると硬化して、跡形もなく崩れ去ってしまいます。なのでその部品があった痕跡すら見当たらないことがあります。それで初めてこのトラブルに直面した人は「?」となる訳です。
いつも通りですが、写真撮る前に作業終えちまいました。
思い当たる人は一度ご相談を、ということでー。
2017.
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24
昨日動物病院にワクチンを打ちに行った。
こいつが
がぶっ!
上あご分
下あご分
で、こんなことになった。パンパン、太った人の手みたい。
しっかり上下の牙で四か所パンチングしてくるところ、なかなかやるな。
野獣恐るべし。肉食獣の牙は鋭い。
これ、抵抗力のない人だと、猫の口腔の菌なんかにやられて、リンパを伝って脇ぐらいまで腫れるらしい。
動物病院で注射するときに顔を押さえていたら、いきなり本気噛みされたのですが、「病院行った方がいいですよ」とナチュラルに獣医さんに言われて、「ああ、人間と動物は違うものなのだなぁ」となんかしみじみ思ってしまった。
もちろん私は四か所空いた穴に消毒液を直噴で奥まで浸透。あとはモミモミして放置、終了。しかし実は消毒はしない方が早く治るとも言われています。人体にもともと備わっている免疫システムがうまく働くよう処置してやることが必要だそうですが。日々生傷が絶えないような生活をしている私のような人は、何かと傷の治りは早いようですので、普通の人が私の真似すると感染症になるかもしれません。
ほぼ一日で腫れは収まったけど、さすがに半日は手が使い物にならなかった。
おい、一週間、メシ抜きな?
2017.
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22
3ボックスカー。
これ何のことかわかりますか?
セダンのことを言います。トランク、ボンネット、キャビンの三つの箱で構成されてるボディ形状の車のことを言います。

こういう車のことですね。写真の車はいすゞのベレットGT。かの日産のスカイラインとスポーツセダンの双璧を成した車でございますな。
それはさておき、では2ボックスカーというと、ライトバンやステーションワゴン、クーペなど、荷室とキャビンが同室で、エンジンルームだけが別になってる形状の車。現在最も多くの車種がこの形状を採用していると言っていいでしょう。
そして言わずもがな、1ボックスってのがいわゆる箱バン、ワゴン、ってことになります。もっとも現在ボックスで呼ばれるのはこの車種ぐらいで、3ボックスも2ボックスもほとんど使われません。
その昔は乗用車といえば3ボックスセダンが主流でした。
年配の方には、荷物と一緒に乗るなんて! というかたもおられるくらい、トランクルームというのは別物であるべきという発想があったようです。
キャビンは人の乗る場所であり、荷物はトランク、船舶なんかでも客室と荷室というのは明確に分けられています。また、客車と貨物車、といった分類もされる鉄道など、基本的に同居することは原則ない。これは乗り物に乗って移動するという意識の高さを表しています。車でも、現在ワンボックスやステーションワゴンなどと言うカテゴリーの車は、商用車として分類されており、自営業などをしていない一般人には縁遠いものだったのです。
現在の我々は、荷物と一緒の場所に乗ることをそれほど躊躇しない。座席であろうともそこに荷物を置くことにさしたる疑問を持たない。実はこれ、乗り物に対する意識の低さの表れなんですね。普遍的になったと言ってもいいでしょう。特別なことではなくなったという事です。
こういったあたりからも、車と人のかかわりというのは、変化が垣間見れます。
今後車の形状が大きく変化することは考えにくいのですが、この3ボックスセダン時代のような、車に乗る特別感という意識を喚起させる車が登場してくれると嬉しいのですけどね。
ま、今のところそういうのがないから、人は昔の車に憧憬を抱いたりするのでしょう。
2017.
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21
自動車業界でまわらない、といえば大抵「エンジンが回らない」とか「タイヤが回らない」とか「首が回らない」とかを指します。
が、地味ぃーに「まわらない」のがネジの類というのもよくあります。

これ、ヘッドライトのオカマ部分。ボディとヘッドライトレシービングを繋いでるネジ。四ミリのボルトの場合もありますし、タッピングの場合もありますが、細かいネジなので錆が回ると固着しやすいです。おまけに頭がつぶれて取れなくなることも多いです。

下の方が特にね。ほこりがたまって、雨風もジャンジャン入る部分なので、いったん錆びたら錆び放題。
こういう奥まった場所の錆びた(ナメた)ネジをとるのは至難の業になることが多いです。
特にワーゲンの純正ネジの場合、金属そのものが固く、ドリルで穴をあけるのも難しいです。やわなビットではあきません。なのでエキストラクターも使えません。
なればどうするか。ダメもとでラジオペンチで頭を掴んでみる。 滑る。
次に、ネジザウルス。掴めますが、スペース足りず回せない。
バイスグリップの細口で突破口を開いてみる。 やっぱり滑る!
緩まないネジを緩めるという方法は他にもいろいろあるんですが、場所が場所だけに、使えない手ばかり。
最終手段。

この隙間に、サンダーの刃を突っ込んで、ネジ頭にマイナスを切る。
とれました。最後はマイナスドライバーで回りました。
まだ何手か手段はありますが、クリアできてよかったっす。
こんなちっこいモノを外すだけで、三十分とか平気でかかるんす。
だから、自動車修理屋さんは首が回らなくなるんですよ。
2017.
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20
代車というサービスが車屋にはあります。
正確には代替え車両。 要するに。修理の間これに乗っておいてね、という車のことですな。
この代車、たいていの車屋さんでは軽自動車なんかを利用しています。維持費やすいですからね。レクサスとかヤナセなんかだと、なかなかそうもいかないでしょうけど、我々のような街の車屋さんでは、下取りした軽自動車なんかをこれに当てたりするのです。
当然再販売もままならない過走行車であるとか、超不人気者であるとか、低年式であるとか、いずれにしても棺桶に片足突っ込んでるような車が、さいごに花を咲かせる仕事、それが『代車』なのです。

しかしながら、いくらボロいといえど、お客さんに貸すわけですから、その間に何かがあっても具合は悪い。
そんなわけで、メンテはまあまあまじめにやってたりします。
しかし寄る年波にはかなわず、次から次へと壊れるのが代車でもあります。
ワーゲン乗ってる方がまし、と言わしめるほどのヒーターのきかなさ。
ここ数日の極寒で、ついにヒーターシステムが御釈迦になった模様。
別に寒いと壊れるものではなく、以前から効きが悪かったのはなんとなく思っていました。
で、やっと代車が手元に帰って来たので、この際修理をばと、サーモと水温センサーの交換です。

ついでにヒーターコアのつまりも解消させておきます。
あーあ、錆びがいっぱいでやがんの。

サーモと水温センサ。これでファンの制御とかコンピューターになんかの情報送ってるとか。
いずれにしても、空冷のワーゲンには全くもって不要な部品です。
とりあえずちゃっちゃと終らせます。単に部品交換するだけなんで。
おー、ヒーター復活してるやないですか。
2017.
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19
てなわけで、発電機の交換です。

発電機交換の作業はこんなふうに進めます。初見では「どーやって外すんだ?」的に思うかもしれませんが、このように外れます。
ただし、指先に掌がもう一つついてたらなぁ・・・・・・とか思う作業です。人差し指と中指でボルトを回せるようにならないと、出来ません。
発電機はいまだに新品でリリースされておりますが、惜しむらくは南米製。主にはブラジルなんかで生産されてるんですが、パッケージこそBOSCHで立派ですが、製品としてはあんまり褒められたものではない、というのは明言しておきます。
といいますのも、ドイツ時代のワーゲンについてるBOSCH製品は実に良いものなのですが、こと南米製品は、側こそオリジナルに忠実ですが、耐久性が低い。オリジナルが数十年持つとすれば、リプロ製品は数年と考えてもらってもいいでしょう。
これは現在リプロダクションされている製品のいずれにも言えることですが、ドイツ時代の部品を超えることが出来ないでいます。というか、超えようという気はそもそもないのですが。
これは安価故に加工精度や製品管理の面でコストダウンされた結果でもありますし、正規にディーラーというものがないため仕方のないことではあります。このあたりの方便を、部品があるだけでもまし、と言い換えることで、この業界は成り立っています。
したがって、一般的には不良品とされるようなレベルの部品でも普通に流通します。
そのため、部品供給側も保証体制はほとんど敷きません。
この辺りは私たちも悩ましいのですが、新品といっても、日本人が考えるような新品を想定するとダメだという事です。外車だからという訳ではありませんが、言語が違う、くらいにとらえていただかなければなりません。

まあ、仮にです。
今でもフォルクスワーゲン社が、漢気出して空冷の部品を供給しているとしたら、現在リリースされてる値段の十倍はくだらんでしょうな。そんな体制下で乗り続けられる人は、このご時世なかなかいないとは思います。
この発電機が何年持ってくれるかはわかりませんが、十回も発電機を替えた人を私は寡聞にして知りませんので、大丈夫なんじゃないかな、と。
2017.
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18
たまにはまじめなことを書こう
ブレーキにはリターンスプリングというものがあります。
文字通り「戻しばね」。

この両側のばねですな。
こいつの役割は、ブレーキシューを保持するためと、ホイールシリンダーを押し戻す役目があります。
ホイールシリンダーというのは、左端の筒状の部品で、油圧で伸縮する部品でして、この部品でブレーキを作動させています。
油圧っちゅうのは、流体力学を利用した動力伝達手段で、ブレーキなどの油圧システムはこのパスカルの原理を利用しています。
などと書くと、頭がよさそうに見えますな。
ようはペダルの向こう側に小型の油圧シリンダーがあり、そこから押し出された油圧が配管を通じて、ホイールシリンダーへと伝わり、ブレーキを作動させるという寸法です。
ですんで、この間に、圧力低下の元になる漏れなどがあると、ブレーキの効きが悪くなったり、あるいは全然効かなかったりします。いわゆる、「ブレーキ抜けた」というのは『油圧抜けた』と同義なんですな。
ま、ここまでは押し側の話です。では広がったブレーキを解除するときはどうするのかといいますと、ペダルから踏力を抜くと、今度はシューに取り付けられたリターンスプリングがホイールシリンダーを押し込んでゆくことになります。こうすることでブレーキは元の位置にまで戻ります。
ところがブレーキが戻りきらないことがあります。いわゆる『引きずり』といいますが、こうなると、常にブレーキを微妙にかけたまま走行することになり、ブレーキそのもののダメージもさることながら、走りは当然悪くなります。最悪なのになると、ブレーキが熱を持ち、ホイールが焼けたりもします。

ばねは長年使用されてきたり、熱が加わった場合、途端に張力を失ってしまいまして、このように伸びてしまう事があります。
こういったばねを使用すると、戻りが悪いブレーキとなってしまいます。
多くの引きずり現象はホイールシリンダーの動作不良に起因するものが多いですが、しばしばこういったばねが原因のモノもあるというお話でした。
2017.
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17

画像に特に意味はございません。
私、電話がアイポン7になりました。
特に思うところはございません。ちょっとでかくなったなと。
ちなみに前までは5Sでした。
機能をほとんど使わないままお役御免でした。
ケイタイを買い換えるたびに思うんですが、手続きが煩雑になり続けています。
データ移行の手間なんかは格段になくなりましたが、買うって言ってから3時間くらいかかってやっと手元にわたります。
まあ、アホみたいにいろんなとこにサインさせられるんですが、なんか承諾やら承諾やら、承諾やら。
なんでこんな面倒なことを私はやっらねばならんのか、悶々としつつも耐えたのは理由があります。
使用料です。
月々の使用料。
二年たったら一度契約は切れます。で自動更新されるというのが今のデフォルト。
どんなケイタイ、スマホだろうがこの縛りで売られてると思います。
二年の使用料の中には、機種の代金の月賦が含まれてます。
そうすっと、月々の支払いがべらぼうに高くなるため、「二年割引」的な割引サービスがついていて、実質使用料から機種代金相当の割引が受けられるようなプランになっています。ですから二年が終わるとこの割引も終わり。
使っている本人は月賦を終えたのだから安くなると思っていると、割引も終わってるから、全然安くならない。
むしろ高くなることすらある。
こりゃあ、いったいなんだ?
安くするにはどうすればいいのだと、店員に聞くと。
他社に乗り換えて、機種を変更することだ、と。
結果として私の使用料は先月の半分以下になりました。
やるだろ。
半額だぜ?
何の問題もなかったアイポン5Sを捨て、新機種に乗り換える。
なのに使用料は安くなる。
なんかおかしくねぇ?
世の理を無視しているような気分で、イマイチ釈然としない私です。
2017.
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15

昨日の寒波から、朝起きたら豪雪。
いや、北国に住んでる方からしたら「こんなの雪じゃねぇよ」ぐらいなんでしょうが、年に何度も積もらない大阪などは、雪が少し積もっただけで非日常に一転します。
少なくとも私は家から車が出せませんでした。
ので、バスと電車で出勤したさ。
たまにはいいじゃねぇかと。
雪の日は妙に静かで、平時であれば「こんなひもいいんじゃねぇの?」と穏やかな笑みを浮かべるのですが、こと仕事ともなれば迷惑以外の何物でもございません。
明日は私休みます。定休日なんで。
みんな、明日の朝が楽しみだな!
雪、積もってるといいな!
2017.
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14

寒い。
うちの寒くて作業できないの基準は、工具を素手で持っていられるかどうか、です。
はっきり言って、冷え切った工具は氷を掴んでいるように冷たいです。まあ素材が主に鉄ですからね。


今日は、帰ってもいいよね?
標高高い我が家に帰れるかどうか、まだわかんないけどさ・・・・・・。
2017.
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13
世は嫌煙ムード。
オリンピックにめがけてさらに絶煙活動キャンペーンは加速してゆくとみられます。
最近の車なんてそもそも灰皿の設定がなかったり、オプション扱いだったり。
高速道路のサービスエリアの喫煙所なんてもう、施設の僻地に追いやられて、「喫煙者は客じゃねぇ」ぐらいの扱いを受けています。
喫茶店とかも分煙しろだとか都内ではささやかれているようですが、昔ながらの小さい喫茶店でどうやって分煙にしろと。
うちの地元の喫茶店は入口にデカデカと「全面喫煙」と書いている。ま、この風潮を逆手にとって、『タバコ吸わない奴は来なくていい』というスタンスなんですな。
私が思うのは、タバコに害があるとかないとかそういうの別にして、皆が一極の考え方に、ファシズム的に傾倒してゆくさまが耐えがたく違和感で、それでいいのかと声を大にして言いたくなる時があります。
ま、それはさておき、昔の車はほとんどと言っていいほど灰皿というものがついています。標準装備です!
そのくらいタバコを吸う人が多かったという事なんですな。
しかしながら、最近は車の中で吸う人はかなり少なくなりました。それでワーゲンなんかに装着されてる灰皿も無用の長物と化しておる人が少なくありません。無論小物入れなんかにゃ使えますが、実際のところ使いにくい。
で、活用できないものかと。

こうだっ!
これどうなるかと申しますと

こうなります。
ちょうど灰皿の前にちょっとした台が出来た感じですね。
ダッシュボードが実質ないに等しいビートルは、現代のアクセサリー事情に鑑みたとき、装着場所には非常に困るものです。
こういうのを一つ作ると便利なんですよ。

こんなふうに、ポータブルナビのプラットホームにできます。
写真では、下にもモバイルホルダーをつけて、オーディオプレイヤーを咥えさせています。
要らないときは取り外しも簡単にできますから(今回は灰皿にボルトナットで締結)便利です。
まだまだ可能性はある灰皿!
ついててよかっただろー!
2017.
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12
空冷ワーゲンにはクラッチワイヤ―というものがあります。クラッチケーブルとも言います。
ビートル系で二メートルちょい、タイプ2になると三メートルくらいになりますので、乗用自動車に使用するワイヤーとしてはかなり長いです。空冷ワーゲンは延べてエンジンミッションが後ろにありますので、このような長いケーブルが必要になります。
つまりそれだけ切れるリスクも増えます。

このケーブルというものは、複数の細いワイヤ―線をヨって作られてまして、いわばロープなんかと変わらない作られ方をしています。もっとわかりやすく言うと、作りとしては荒縄と同じです。
このヨリ線が一本でも切れると、次から次へと連鎖的に切れてゆきます。
「ああ、つり橋のロープが切れそう! 」 いったいどうなる! ピーンチ!
というシーンで、次々とロープが切れてゆくあの様子と同じです。
ただこの、一本だけ切れてるようなときは発見しにくいです。

ここね。このちょろ。
ここが切れただけでクラッチケーブルは終わりです。
少なくとも、この一本が切れただけでも、クラッチミートの位置は明らかに変化しますので、最近前よりもミートタイミングが近くなった(いわゆる深くなる)な、と思われた方は、点検してみてください。
違和感を感じてからも、しばらくは切れませんが、ほどなく伸びきってクラッチが踏めなくなりますので、「アレ?」っとおもったらご連絡くださいませ。
2017.
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11
ええと、日本の車検項目には「ボディとバンパーの隙間」というものがあります。
ボディとバンパーの間に隙間なんてあるかいな、と現代の車にお乗りの方は思うかもしれませんが、そもそもバンパーとはボディではありません。現代の車もバンパーとボディは離れてます。しかし、バンパーフェイスという樹脂カバーが上からかぶさっているため、バンパーが直接見えないようになっているのです。
まあ、最近はバンパーと呼ばず、バンパーフェイス裏側に隠れている鋼材のことをレインフォースメントなどと呼んだりしますが、要するに、クラッシャブルボディが当たり前になった現代では、バンプという衝撃緩衝の意味はなくなった(概念が変化した)ので、実質今の車にはバンパーはなくなったのです。それで、「心材、補強材」という意味のレインホースメントという部品になったのだろうと思います。
無論衝撃を吸収していないかと言うと、してます。衝突時に効率的に力を逃がしてボディをつぶし、機関部が押されないように設計してあります。これがないと、フロントエンジンの車はエンジンが搭乗者に襲い掛かってきます。
ま、それはそれとして。
バンパーの隙間ですが。ワーゲンや古い車ではしばしば問題になるのですが。

ビートルでいうと、ここのことですね。
高年式は割と近いのですが、低年式になるとかなりガバッと開いています。
この隙間は、ボディとの隙間2センチ以内、と決められています。
これは、バンパーに歩行者が引っかかったらあぶねぇだろがボケェ! という理屈だそうです、なので規定があるのはリアバンパーだけ。我々からすると、バンパーに引っかかる前に轢いてるわ! と言いたいところですが、車検の検査官は頑なにこの2センチにこだわるのです。
この件では検査場で100回くらい怒りの声をあげてますが(低年式やタイプ2などは2センチ以内に収めるのはそもそも無理)意味のない法的基準に異を唱えるのは、良識ある国民の義務です。
ま、ですが今回はその話ではなく、バンパーとボディ隙間がなさ過ぎて、たまにボディにバンパーが干渉するというのが問題です。

ぎりぎりです。
これでは振動などですぐにボディにあたってしまいます。
なぜこのようになるのか? これでもバンパーステイは最大限引き出している状態です。


答はビッチな社外品バンパーステイの作りの悪さからくるものです。鉄板薄いし、形がでたらめ。(純正と比べてます)比べてみても長さが足りない。
隙間ギリギリでボディにあたっていないとはいえ、やはりまずいです。


交換すると、ほれこの通り。
良い感じの隙間になりました。
これでも調整域内で任意に前後できる余裕はあります。板金などでリアフェンダー形状が変形している場合はこの限りではありませんが、これくらいの隙間が普通です。
社外品しかない場合は、それなりに工夫が要されるというのは覚えておいてください。
てな感じで。
2017.
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10
シフトレバーがぐらぐら、がたがた、ふにゃちんなあなた!
こんなことになってるとは、よもやお天道様もご存じあるめぇよ。
てなわけで、シフトカプラーとかシフトロッドジョイントとか呼ばれる部品の交換でございます。
今回はジョイントハウジングはそのままで、ダンパーのみを交換しました。

これ、シフトロッドとミッションを繋いでる部品なんです。ビートルやカルマンはリアシートの下にあります。
軸と軸の間である程度の遊びがないといけないので、ゴムのダンパーがついていますが、それがまれに脱落したり劣化したりして用を足さなくなる時があります。

右側がついてたやつ。
左がこれから交換する奴。汚れてるのは私が触ったからです。

交換すれば、シフトフィールは元通り!
とはいえ、ミッションそのもののシフト機構に相まって、リアエンジンのビートルはどうしても遊び大きくなりますけどね。
ま、それも味です。
てなわけで。
2017.
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08
続きですが
捨てる文化の日本において「もったいない」とはいささかおかしな気がしますが、使えるものを捨ててしまうのがもったいないという意味であればわかります。
しかし、実際の日本では捨てざるを得なくなるようなものを作っては捨て、捨てては作る、というサイクルを繰り返しています。

日本人の美学の中にもったいないは確かにありますが、それ以上に穢れを払い、新たな気持ちで進む、という美学もまたあるのだろうとは思います。ここは清潔好きな日本人の特性が作用しているようにも思います。
なんだか民俗学みたいになってきましたが
私は修理している側ですが、そういった日本人の特質からして、買い換えたくなる気持ちがわからないわけではありません。
ですが、同時に言えるのは、買い替えたくないもの、かけがえのないものを維持しようという気持ちもあるわけで。
そういう、かけがえのないもの、大切なものに出会えた人は幸せな人だなと、最近思います。
はい、なんだかいみわかりませんでしたー
2017.
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07
修理というのは常々、人を悩ませるものです。
修理するか、買い替えるか。
こういった葛藤があるように、修理するよりも買い換えた方が安いというケースはままあります。
しかしながら、例えば10年オチの車に10万円の修理代がかかる場合、どうしましょうとなることが多いです。

これは国産車のDOHCヘッドですね。
修理すれば10万円で直り、元通り乗れるようになる。
買い換えると200万とかいう大金が出てゆくことになる。
単純に出てゆく金額だけを考えれば前者を選びますが、日本人はここで後者を選ぶことも珍しくない。
『10年乗ったし』というのは一つのキリになりがちです。言葉を換えれば元は取ったともいえます。
これは全くのわたしの想像ですが、日本人の中には『心機一転』という意識が常にあるのではないかと思われます。
何かの機会に、すべてを捨てて一新するという美学がある。
たとえば新年だし、たとえば新学期だし、たとえば春(夏秋冬)だし、と。
日本には四季があり、キリをつける機会が多い。
そのため、変えてしまう機会が多い。
日本の建材なんか見ても、消耗度は海外のものよりも格段に高い。襖しかり、土壁、瓦、畳、何百年ももつものは少ないのです。
これは日本人が昔から、機会が有れば交換してきたという文化があった事を表すのではないでしょうか。
日本人は長く伝統的に大事に使うという印象がありますが、実は捨てているものも多いのです。
その分、リサイクルされる率も高かったのですが。
チョット用事が出来たので、次回に続く
2017.
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06
凍るような、とは今日のようなことを言うのだと。
まあ、冬だから寒いのは当たり前なんですが。 暑いや寒いやなんて言えることは実は幸せなことなのかもしれませぬ。
それだけ我々は感じる機会があるわけですから、それが極端であればあるほど、季節を感じ、生活が変化に富んだものになる。
思えば、日本がこれほど文化的な国になれたのは季節おかげともいえるわけです。

いやーあらためてビートルの後姿はいいね。
この省スペースに収まるエンジン。すばらしい。
ボディはメカニズムを包むものではなく、ボディはメカニズムを収めるものであれ、と。
ン、この言葉。なんか大事なことがそこに隠されてるような気がする。
気がするだけです。
寒さのせいですね。
2017.
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05
はいどうもみなさん。
年が変わって2017年 平成29年という、中途半端な感じになってます。
来年が平成30年ですか、いやはや早いものですなぁ。
という訳で、ヘルムは本日5日より営業開始いたしましたですよ。

裏社会でさんざん手を汚してきた私でも、さすがに今日は油っ気なしの綺麗な手でございます。
私は年に二回くらいこういう手になれます。
さて、また長いようで短い一年が始まるのですね。
皆様にとって良い年でありますよう、そして、平穏無事であるよう祈っています。
車壊れたら私がまた手を汚せばいいだけのことです。
うそです。
汚させてくださいw