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えーと今回は少しワーゲンから離れて映画の話。というかそれほどしませんが。

今年の邦画は秀作ぞろいで、邦画界大躍進ともいえる年でした。特に話題になったのは新海誠監督の「君の名は。」ですね。
まあ、メガヒットですよ。ジブリを超えるとも言われていますが、別にそんなこと問題じゃない。
観てよかった、観てみなよと勧めてよかった、って思える映画って幸せじゃないですか。
それを今風の言葉でいえばシェアっていうんでしょうけど、なんか軽いのであんまり使いたくない。
自分だけの自分なりの自分としての感動や感想や感銘をそっと胸に秘めて、「よかったよ」という一言でも十分だと思うんです。
映画の在り方っていろいろだとは思います。社会問題の提議があって、考えさせられるものもあるかもしれない。とにかくアドレナリン出まくりの手に汗握る興奮のアトラクションみたいな作品もあるかもしれない。
だけど、言葉にできない、言葉にするにはじぶんの語彙がチンケすぎると思わされるような作品だってある。
映画を見ると思わずみんな評論家ぶりたくなる。
それはお金を出して映像を買ったという気分があるからだろう。
今回、私が、おそらく今まで生きてきて最もよかったなって言える作品です。
「この世界の片隅に」
悲惨な戦争の話じゃないです。泣ける感動話でもないです。
この作品が多くの人の目に触れるきっかけとなった今回の映画化に「ありがとう」と言いたいです。
出来れば多くの人の目に触れてほしいです。
そして感じてほしいです。あなたなりに自分なりに。
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エンジンには必ずシリンダーヘッドというものがついてます。
シリンダーという筒の内部にはピストンが挿入されており、これが上下することで燃料を圧縮爆発させます。
構造的には水鉄砲みたいなものです。
この筒の蓋になる部分がシリンダーヘッドで、要するに燃料を圧縮して爆発させたときに、爆発の威力(圧力)を受ける部分です。

ワーゲン(水平対向)の場合、必ずエンジンを下ろさないと、シリンダーヘッドは外れません。
もうこれはどうしようもない構造上の問題なので、あきらめるしかありません。
いわゆる直立エンジンというのは縦置きだろうが横置きだろうが、たいてい車載状態でシリンダーヘッドを下ろせますし、ピストンだって外せます。そういう点ではメンテ性は悪いと言えるかもしれません。

しかしまあ、エンジンおろしてみれば、OHCやDOHCなんかとは比べ物にならないくらい単純です。水回りもないですしね。
そんなわけで今回はシリンダーヘッドの交換でございます。

新たに使う予定のシリンダーヘッド。とりあえず良い状態にしてから組みますので、ゴシゴシ洗います。
何せこれがしんどい。地味すぎる。
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自動車業界では有名なケミカルメーカー『WAKOS』 ここの製品、わりと、というかかなり良いものが多いのですが、その中でも少し面白いものがあります。
それがこのRECSというものでして。

別に怪しいもんじゃないんですが、簡単にいうと吸気系の洗浄剤です。
その洗浄の仕方というのが少々変わってまして、

こういうボトルに液を入れまして

キャブレターの負圧に直接放り込みます。(吸わせるってことです)
入れる個所は車種によりさまざまで、一概には言えないんですが、シングルキャブの場合はキャブから入れれば全気筒の吸気ポートと燃焼室に作用しますからこれでオッケーです。
キャブレター車というのは、乗り方や環境によって調子がずいぶん変わるものです。ついぞ普段の調子に慣れてしまい自身ではわからなくなってしまうものですから、やはり定期的なメンテは必要になってきます。
吸気系のすす汚れというのは意外にバカにならないものでして、ここがきれいになるだけでエンジンの調子がよくなるというのは理屈としては至極真っ当でございます。無論汚れたままでも何の問題もなく動いているのだから良いという人は良いのでしょうけども、本来の性能を取り戻したいという場合はやはりやった方がいいでしょうね。
通常なら吸気ポートを洗浄するというのは、つまりオーバーホールですからおいそれとできることではありません。
そこでこのような薬剤を使用すると手軽にできるという事です。
修理屋としてはなんだか手抜きをしているようでアレなんですが、そこはそれ、その分手軽でお安く出来るという事で、結果としては調子のいい状態で車に乗ることが出来るというのはよいではないですか! というわけでこういうものを導入してます。
実際のとこどうなのよ、効果は? といいますと、すごく体感できる人とできない人に分かれます。
汚れている人は綺麗になるとかなり走るようになりますし、もともと汚れてなかった人は取れる汚れもないので変化なし、ちゅう訳です。
いずれにしても、エンジンがまともに動くというのが前提ですけどね。クスリではなくて、健康食品的なものです。

ばちっと調子合わせて、快調。
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タイプ2のメーター修理です。
タイプ2に限りませんが、ビートルだろうがタイプ3であろうが、古い車のほとんどは機械式メーターというものを使っています。
メーターはメーターワイヤというもので駆動されており、それが各種ギアを動かしながら、静電誘導という方式でメーターの針を駆動させるんです。これに不具合が起こると、メーターの針が動かんかったり、グルグル動いたりして、いわゆる壊れた状態となります。
で、今回はタイプ2です。

メーターは裏側から抜きます。
だいたいプラスのねじ二本で止まってますので簡単に外れます。
これは簡単です。
ただ。

トレーの隙間から脱出できません。
なので、トレー外さないとだめなんです。こりゃあ面倒だ。

外れたら分解です。
リムはカシメでとまってるのでうまいこと開いて取り外します。
レンズ外さないとメーターの分解は出来ませんので―
インジケーターランプのクリアレンズ(赤とか青とか緑のやつね)もたいがいボロボロなので、これも直しちゃいます。
えーこの先は企業秘密なので・・・・・・という訳ではなく、写真撮る余裕がなかったのでなしです。
組み付けの際は注油とレンズ磨き(これ大事)忘れないようにしましょう。スカッとします。
メーターの動きが怪しいと思う方は、修理すれば大抵は直ります。
これが機械式メーターのいいところです。
んなかんじで、やりまっせ!
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サイドステップって言っても、横っ飛びするわけじゃありません。

これのことです。
カーゴドアから乗り降りするときに一段足を引っかける部分ですね。
ささやかながらも、そそるアクセサリーパーツです。今は普通に手に入るいい時代ですが、昔はレアなオプションでした。
さて、これを取り付ける話ですが

ノォー、つかない!

ここと

車体側が歪んでるんです。
ジャッキポイントを過去にぶち当てたか、再溶接した際に幅や角度が変わってしまったためまっすぐに入らないのです。
本来なら修正すべきですが、それやると取り付け工賃だけでごっつーもらわなあきまへんさかいに、ここはアレンジします。

ほら付いた。
付いたよ。
あたりまえだけどに付くはずのものが付かない、そんな理不尽はままあることでございます。
世の中柔軟にのらりくらりと、手練手管、口八丁手八丁で生きてゆくのも肝要かと、ですんでこんな私のことも寛容に受け止めてください。
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タイトルは、気にしないで。

状態のいいランボーを見つけてきました。
これでヴェトナムでも戦えます。
とりあえず下塗りと

黒塗り

ゴム引きは手間がかかる作業です。面倒です。
まあ、コソコソとお父さんが長いものを部屋に持ち込んでいたら、ランニングボードのゴムを張り替えるんだろうな、と察してあげてください、家族の皆さん。

こんな感じで外側サイドを締めていくんです。
実際のところ、社外品のコンプリートされたランニングボードを買っても二万円ちょっとなので、いろいろ考えたら張り替えるより安かったりします。ただし、鉄板の厚み、鉄の質に関してはランクが下なので、強度は落ちます。
ここのところ、純正をレストアするか、外品新品で賄うかは、微妙なとこです。
純正レストアは修理なんだから安いだろう、というのは早計な話で、新品部品の安いワーゲンの業界においては、新品の方がお金がかかることも往々にしてあるわけです。
てなわけでー。 ランボー3! はたぶんないです。
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『犇く』 と書いて“ひしめく”と読みます。
マジです。
ちなみに訓読みでは、“ギュウギュウ”と読みます。
嘘です。
そんなわけで、満員御礼な今日この頃で、ありがたい限りです。



それにしてもこの勤労意欲を削ぐがごとく、いきなりの寒波。
カンパニアなら喜んでいただきますとも、ええ。
星がきれいな季節になりました。
きりっと冷えた夜空を見上げて男と女は肩を並べる。
「みて、星がきれいね」
「地上にも星があるって知ってるかい?」
「え?」
「それは、今僕の目の前にいる、キミさ」
などと撲殺必至のセリフ回しを一方で考えながら
「プラネタリウム」と「振られた理由」はなんか似てる。
なんか今日はいろいろありすぎて、あったことを全部忘れた。
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しかし、暑いっすな。
おう、明日は勤労感謝の日じゃねーか!
勤労感謝の日は、「勤労感謝の日に勤労している人」に感謝すべきなんだぜ!
明日は貯金を下ろして世の中にばらまく日なんだぜ!
ヘルムも問題なく、間違いなく営業してるんだぜ!
そういうわけで。
明日仕事の人にとってはド迷惑でしかない祝日なので、今日は朝から堺へ。(役所関係は閉まるのでね)
祝日なんてなくなったらいいのに、って思ってる自動車関係の仕事の人は多いはず。

ほぼとんぼ返りですが、それでも帰ってきたら三時前。遠いぜ、堺。

道すがらに紅葉撮ってみたり。余裕かましてるみたいに見えますが一瞬です。

帰ってきて。

組んでみた。

だいたいできた。
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しばし間が空いてました。

インナープライマリーを外して、やっとオルタネーターにたどり着きました。
むむぅ。
ま、ハーレーはフロントのスプロケット交換するときもここまで外さなあかんのですけどね。

これです。
ハーレーの世界では外付けになってるのがジェネレーターで、内臓式がオルタネーターっちうらしいです。
基本を言うと、オルタネーターは交流発電、ジェネレーターは直流発電なんですが、これで通じるのは車業界だけです。
一般的には、発電機を指してジェネレーターと言い
直流発電機はダイナモ つまりDCジェネレーターですな。
交流発電はオルタネーターつまりACジェネレーターという事になります。
基本的にオルタネーターの方が効率がよく、国産によく採用されてる三相交流発電機というのがバイクの世界では優れています。
ちなみにステーターコイルというのは発電機のことを指すのではなく

右側のぼこぼこした奴です。中にコイルが内蔵されていて、このようにカバーされてるのは稀です。
左側のマグネットローターと合わせて初めて発電機として機能します。
そんなわけで、やっとこさ核心に近づいたという事で、あとは交換して元に戻すだけです。
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クラッチを踏むと変な音がするんです。
いやんいやん、なにこれ、何かがこすれてるわ。

ビートルのクラッチケーブルはフレームの中心を貫くトンネル状のフレーム内を通っています。
この中にクラッチスリーブというパイプが通っていて、それが後ろのミッションまでのガイドになってるわけです。
で、クラッチ踏むたびにギィとかキューとか鳴る場合は、このスリーブが怪しいという事になります。
で、音の確認のためにお医者さんごっこなんぞをやってたわけです。どこがわるいのかなぁーと。
と、言いますのも、このクラッチスリーブはトンネル内の何箇所かで溶接され固定されているためでして、この溶接が外れるとスリーブが中で動いて奇怪な音を出すという訳です。

で、探り当てたのがこの四角の部分。 診察に行くとすぐ切りたがる外科医みたいに、容赦なく切開しちゃいます。

オラぁ! 切ったった。
斜めに走ってるパイプはヒーターケーブルのスリーブですな。刃を入れすぎると一緒に切っちまいますので要注意です。
アクセル、クラッチ、フューエルはこの四角の穴の下にあります(見えません)
失敗じゃねーか、と申しなさんな。

実際に溶接が外れてる部分を切り取ってしまうとにっちもさっちもいかんのですよ。

スゲーわかりにくいですが、この飛び出てるのが元のスリーブのステーです。スリットからはみ出していますエロいですね。

ステーを外側から溶接して固定。
あとはバチバチっと切開部分を閉めちゃいます。

作業記事的には地味すぎて面白くないけど、なかなかやらない作業なので、ま、同じようなことになった人がいれば参考にどうぞ。
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ランニングボード、略してランボー。

これ、ランニングボードと言います。ビートルの横っ腹の下部についてる黒い奴ですね。
なんか「走る板」とか言われると、バック・トゥ・ザ・フューチャーのホバーボードみたいですが、全然違います。浮きませんし、この上に乗ってはいけません。
何の目的でこれがあるのかと言いますと。一つは泥除けだろうなぁ、とは思います。
ランニングのランも走る方ではなく、おそらく繋ぐ、接ぐ的な意味なのかなぁ、と。リアフェンダーとフロントフェンダーの剛性を上げるため。
実際ない方が乗り降りはしやすいはずなんですが、割と昔の車にはついていたりします。プラットフォーム(足置き)的な感じで。
まあ、あんまり丈夫じゃないけど、やっぱり乗り込みの時に、足を一時的に退避させるボードなのかもしんない。
またわかったら報告します。
さて、これの修理を承ったんですが。修正と表皮ラバーの張替え。

うーん。

うーん、ダメっすね。
なんか別の、状態の良いベースを探して張り替えることにします。
というわけで。また明日。
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ちょろちょろ進めてるハーレーさん。
なんで発電器外すのにクラッチ外さなならんねや!
いわゆるジェネレーターはプライマリー(一次ドライブ)側のフロントスプロケット側の奥にあります。
チョーめんどくさい。
フロントのドライブ外せば行けるかと思ったんですが。

う、ううん?
ああん?

約束通り外したぞ。仕事をしろ。
あ、あきまへん、これだけでは外れまへん!

つまりクラッチも外して、インナープライマリーも外さねばならんという事だ。
なんとぉおおおお!
チョーゼツめんどくさい!
これ高年式ならそこまで外さなくてもできるはず。
たぶん、あとになって考えたんだろうな。
(オーナー様。残念ながらすごい手間です。恨むなら間抜けなハーレーダヴィットソンのエンジニアを恨んでください)
ハーレーも歴史長いですが年々改良はくわえられて、トライアンドエラーの歴史を積んでいる乗り物です。
性能もさることながら、メンテ性も向上している(はず)です。
続きはまた明日。
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空冷ワーゲンにはミッションマウントというものがあります。
ですがエンジンマウントというのはありません。タイプ3にはそれらしきものがありますが、どちらかと言うとサポートマウントと言ったところで、なくても大丈夫です(あった方がいいけど) タイプ2のレイトモデルはミッションマウントとエンジンマウントが併用されてます。
ビートルはすべてミッションマウントのみで、エンジンはフローティングで、ボディには直接くっついていません。要するにミッションにぶら下がっているという事です。あのくそ重たい(といっても80キロくらいですが)エンジンを支えているのは3つのちょっとしたゴムです。
フロントに一つ、リアに二つ、合計三つ。
昔から三人寄れば文殊の知恵とか、一本の矢は折れるが、三本束ねると折れないとか、ザンボット3とか、ゲッターロボとか、サンバルカンとか、サンタクロースとか、とにかく三つ揃うと強いのです。

これがフロント側のマウントでんな。ほとんどマウントの形状は変わっておりません。高年式73年から変更されましたが、なぜ今さらという感じではありました(よくはなってるんでしょうけど)
ちなみにこれ、まあまあ固い黒いゴムですが、ウレタンというさらに固い弾力性のある樹脂を利用してるスペシャルパーツもありますが、保管状況によって、硬くなって割れる恐れと、加水分解という化学分解してしまうことがまれにあります。ほとんど大丈夫ですが、どちらがいいのかというと、どっちでもいいです。総合評価ならどっちもどっちって感じですな。
というのはミッションマウントは、エンジンの振動をとる役目と同時に、エンジンミッションとボディを結合するパーツゆえに、動力の挙動はこのミッションマウントが一旦引き受けるわけです。
したがって、ふにゃふにゃだと振動は伝わりにくく、快適なのですが、初動の際に力が抜けてしまい思うような発進が出来なくなります。
これ、ストリートじゃまず問題にはならんのですが、ドラッグレースなどというコンマ零秒を争うマシンとなると、このマウントのロスも看過できんわけです。それでミッションもエンジンもがっちりボルトで締結して、一体化させてしまいます。当然振動の逃げ場はなくなるので乗り心地は最悪です。が、ダイレクトに動力が伝わるので、瞬発力が上がります。
ま、一般人には関係ない話です。そこで、ノーマルよりも少し硬くかつ乗り心地も悪くならないウレタン製マウントなどというものが生まれたんですな。

これが交換したマウント。
ただ一筋に~ただ一筋に~ひびが入ってるぅ。もう千切れるのは目前でした。
これ、千切れるとどうなるかというと、ミッションのフロントがアソビ、クラッチミートと同時にガクンガクン、とシフトレバーも暴れるし、ギアが抜けたりします。ギア抜けの原因はこれだけではありませんが、まあ結構重要な部品です。
お察しの通り、交換するにはエンジンとミッションを降ろさなくてはならないので、まあまあ大変です。この辺りは考えてほしかったものですよねぇ……
てな感じで
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スーパームーン

だ、そうだったですが、昨日は大阪では見えなかったらしいですね。
で、今日は見えますが、昨日と今日は何かが違うのか、わたしゃよくわかりません。
さらに言うと、この写真だけ見ても、普段より月がでかいとか、ぜんっぜんわかりません。言われなきゃわかりません。満月っぽいのは満月で明るいよなぁ、とは思いますが。
ちなみに

以前に撮った満月。(っぽいやつ)
一緒に写ってるクレーンとか比較対象にはならんのよ、位置も違うし。角度も違うし。
なぜ人は比較対象のないものをみて『すごく大きい』と感動できるのでしょうか。
たぶん古来より月に親しんできた人間のDNAには、月のサイズが刻まれてるんでしょうなぁ。
2016.
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13

今年も50日を切りまして、いわば暮れという時期に入ってまいりました。
気温は暑くなったり寒くなったりと安定しない中、体を壊しがちな季節です。
あ、そろそろ忘年会もちらほらと話が上がってきますよねぇ。
しかしアメリカっちゅう国は本当に民主主義なんでしょうかね?
選挙で自分たちの思い通りにならなかったらデモをするというのは、思想的にはテロなんですけどね?
今回の選挙ですごくアメリカという国の印象が悪くなり、かつ「アメリカ人はバカなんだろうか」という思いがぬぐえません。
まだ大統領として仕事すらしていないトランプ氏が史上最悪の大統領と評され。
イスラム世界を混乱に叩き落したブッシュジュニアを称賛する国。
よーわからんわ。
まあ、前にも言いましたが、たぶん私よりは賢い人たちが政治や戦争をやっていると思うので、何か思うところあってのことなんでしょう。
私には一生理解できないと思いますので。
あ、もしかして今のアメリカ人の行動は、新時代の新秩序なのでしょうか。
要らんこと考えてないで、明日の自分の身とヘルムとお客様を心配することにします。
みんなが自分と自分の周りのことだけ考えていればいいはずなのにねぇ。
2016.
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12
ヘルムではたまーにハーレー直したりもしてます。
おなじOHVだから似たようなもんだって? まあそういう捉え方もできますが、実際のところ乗り物なんてのはどれも似たようなもんだと(暴言)だとは思っております。だからと言って直せないものはないと豪語できないのは、知識や経験があるかないかがカギだから、と言えましょう。

その反面、やったことがないことでもやったら覚える。というのは、童貞君とそうでない人との垣根がベルリンの壁ほど鉄壁であるのと同じで、いざ壊してみれば、なーんだ、という事はままあります。
しかしながらベルリン市民が壁を壊すことはできても、統合の後始末に関しては、ドイツ政府が粛々と行わねばならないというあたり、餅は餅屋というか、ちゃっきりラディカルな行動規範というのは要求されるわけで、そういうのの獲得に、まあまあお金も時間も知能も浪費するわけです。
ま、余計にわかりにくいたとえ話をしてしまった気がしないでもないですが。
一言でいうと『たぶん直るんじゃねぇの?』くらいの感じです。
で、今回なんですが。「ジェネレーターとレギュレーターの接続部分から煙が出た!」 です。

おおーコネクターの端子がなくなっとる。
なんかコゲコゲ。
嫌な予感。

エンジン側の端子部分が炭化して原形ないよ。
コソコソとドライバーの先っぽでいじくるとボロボロと崩れる。まさにケシズミ状態。
はい、もうここまで来たらプライマリー開いてジェネレーターの安否確認しに行かねばなりません。
もうこれはハーレーのアホ設計に由来する問題なので、誰が悪いという問題でもありません、機械にはそれぞれそういう、どうしようもない問題が一つ二つあります。人間が作るものなので作った人に似るんでしょう。
というわけでトランプさん、頑張ってください。
2016.
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11
急きょ、というかあんまりないことですがでかい荷物を運ばねばならなくなることがあります。

昔は荷物を運ぶ、というのは意外と一般の方々は馴染みのないもので、宅急便なんてものが出来たのも私の記憶のある反中ですから、それほどに歴史は深くありません。
その証拠に、車の世界でも『荷物が運べる車』というのは乗用車枠ではなく、商用車とされており、一般家庭は延べてスリーボックスタイプのセダンというのが相場で、自営業なんかしてらっしゃるご家庭にはライトバンなんていう、今でいうところのかっこ悪いレガシィみたいな、タイプの車が使われているのみでございました。
このレガシィに代表されるような、ツーボックスのステーションワゴンは今となってはメジャーですが、それ以前は半分商用車だったんですな。そこんとこ、ワーゲン社はタイプ3のバリアントというモデルを乗用車としてリリースしておりました。無論ながら、アメ車なんかではバンやワゴンはメジャーな存在です。
逆にセダンだらけだった日本というのは変わった自動車文化だったのかもしれません。
そのくらい車で荷物を運ぶという事に疎かった日本人が荷物を運ぶことを覚えたのは、おそらくホームセンターが出現したあたりからではないだろうか? と私は読んでいるのですが。
今は逆に純然たるセダンというのは減ってしまい、座席をトランスフォームすると自転車も載せられるほどの積載量を誇る車が珍しくなくなっております。
が、やっぱり蓋開けてみたら、そんなに荷物って運ばないんですよね。
あればいい、あるに越したことはない
でも
なくてもいいんじゃね?
そういう時は運送屋に頼めばいいじゃん。 なんてこと考えてた一日でした。
2016.
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10

なんか、だんだん建ってきました。
ヘルム前。 クロネコヤマトの配送センターが出来ます。かーなーり、巨大です。
完成時は50メートルくらいの高さになるそうです。
50メートルというと、初代ゴジラの身長が50メートルだそうで、シン・ゴジになると118メートルだそうです。
だいたいエレキングとかライディーンくらいを思い浮かべていただければよいかと思います。
あのくらいの高さのものが最終的には建つわけですな。
ちなみにまあまあデカいと思っていたエヴァンゲリオンは40メートルです。
さらに言うとガンダムは18メートルなんでだいぶ低いです。
ちなみに、新聞紙を五十回折った時の厚みは太陽の直径を超えます。
さらに百回に達すると、宇宙の広さ1000垓(がい)という宇宙の広さに匹敵します。
マジです。
2016.
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09

寒いとおなかがすく。
おなかが満たされないと寒くて仕方がない。
おなかが満たされると眠くなる。
眠くなると仕事ができない。
だめじゃん。
ま、そんなわけで、久しぶりに食してみた。
電気ケトルの容量いっぱいの800ccという量のお湯を必要とする傍若無人極まりない、ペヤング超大盛り焼きそば。
これ二玉分入っているだけです。まあお得なんですが。完食するとだいたい気分悪くなる。
しかし、食欲に負けた。
うむぅ・・・もたれる。
あっそうそう。 どうでもいいんですがトランプ氏が当選しましたねぇ。
不景気は必至か。
笑えるほど一気に株価が下がってる。期待値ひくっ!
ま、わたしゃ庶民ですから渦の外側で翻弄され続けるのみです。日本の官僚閣僚経済界の皆さん、頑張ってください。
2016.
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08
なんだこれは!
はい、壊れたハーストタイプシフターをいじくって作ったモノです。
無駄に曲がってます。

使いやすいかって?
そんなん知らん。だけどレバーに萌えるんや。
さらに特筆すべきはこの先端の集合スイッチ。

こういうポジションで操作します。

このシフト何が利点かってーと。
シフトから手を放すことなく、フラッシャー(ウィンカー)操作が指一本で行える! さらに二つのスイッチをホーン、パッシングに振り分けるなどすれば、無駄な左手の動きはなくなり、(右ハンドルの場合)クイックなドライブを約束!
さらに左ハンドルの人もフラッシャ―操作のたびにハンドルを持ち変える必要がなくなります。
もちろんハンドルは両手で持つものですが。
このシフター。
名付けて「LFS ライトニング・フラッシュ・スピードシフター」と、口に出すのも記事にするのも恥ずかしいシロモノです。
これに萌えたあなた! 売ってあげます。
2016.
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06
さて、久しぶりにいじりネタ。
以前に装着した
CB サーペンティンベルトシステムプーリーセット ←詳しくは確認してください。
一年前につけましたけど、今までノントラブルです。
これ、抜群にいいんですが、どうしても使ってると緩んでくるんです。

問題はジェネプーリーとクランクプーリーの間にある、アイドラプーリー。
これが調整して19ミリのボルトでぎゅっと締めるだけなんですな。締めたら手では動かないけど、テンションかけながら回転して振動してるのでどうしても緩む方向へ動いてしまう。
当初装着した時から予想はしてましたが。
今回はようやく対策します。

こういうステーを作って、ベースにします。元はただの鉄板で曲げたり削ったりして作ります。
溶接もかまして、部品を作ります。

わかりますか?
長ボルトの先端でアイドラアームを引き側に押すんです。これで絶対に緩みません。

どっちにしてもすごい地味な部品なので、面白みが全くありませんが、チョー画期的です。
これで緩みからは完全開放されます。これで本来のベルトメンテナンスフリーの実現です。
もちろんワンオフ。ボルトオン。
CB サーペンティンベルトシステムプーリーセットをつけてらっしゃる方はご参考にどうぞ。
2016.
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05

本日は『エンジンかけたらガラガラ鳴る』ということで修理でございました。
残念ながら修理途中の写真はございません。
ので、いつものように文章で書きます。
オーナーさんいわく、
情報1 「冷えてる時だけ鳴る」とのこと。つまりエンジンかけはじめという事ですね。温度云々は重要な情報ですが、関わる部分が多すぎるのでとりあえず保留です。
情報2 で、どんな音? 「ガラガラ」というのもまあまあ重要ですが、ある人にはガラガラ、聞こえても、人によってはガサガサだったりするのでそれほどあてにはなりません。この情報は明らかに異常だというのが分かるくらいです。
情報3 走りには問題がない、かかりも問題ない、あったまったら音はならない。
そうなるとエンジン本体は問題なさそうです。とりあえず。
情報4 回転数に合わせて鳴る? 走ってなくても鳴る? 「鳴ります」
つまり駆動系ではないという事です。エンジンのみ、かつエンジン本体ではなく、エンジンの動力で動く部分という事ですね。
ここまで突き止めると考えるほどのことはないんですが、エンジンの動力で動く補器類というと、デスビとダイナモとファンくらいです。
情報5 試しにベルト外してエンジンかけてみて鳴る? 「鳴りません」となると、ダイナモかファンという事。
情報6 ダイナモ手回しで鳴る? 「鳴りません」
ダイナモはオッケーです。つまりファンが鳴ってます。
ここまでは個人でも確認できる範囲で、実際電話や口頭でも確認可能です。
じゃあ、なんで手回しでは聞こえないのかと言いますと、単に回転速度が足らないためです。ダイナモがガラガラ言うような故障に達していれば手回しでも異常を感じるはずですので。
実車を確認するとベルトが緩んでます。
ベルトが緩んでいるとたわみで微妙にダイナモの軸が振られるんですね。それでぎりぎりクリアランスのファンだと、ファンシュラウドと干渉してしまいます。これだけで直るケースもありますが、温度変化で鳴りが消えたりするくらいのクリアランスしか確保できていないとなれば、ダイナモを外して、ファンハブのシムを調整しなくてはなりません。
この手の故障が起きるのは、ダイナモ自身の軸のずれ、ファンの歪み割れ、などがあります。ゆるんだベルトはダイナモの軸を痛める原因にもなります。
実にくだらないことなんですが、高速回転している部分というのは、ちょっとした振れや歪みで、すごい音が鳴ったりするものです。
音というのは一つのサインですから、いつもと違う音がするなと感じたら、気を付けてください。
2016.
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04

朝起きて窓の外を見たら、猫がいました。しかも手のひらサイズの子猫が三匹も。
本当はもっと大きく撮りたかったのですが、いかんせんアイポンのカメラではこんなもんです。
しみじみ、いつまで見てても飽きないなぁ・・・・・・と。
しかし私の存在に気づくと慌てて逃げました。 つれないのぉ。
慌てて逃げる様子もこれまたかわいい。
あ、なんか最近猫ブームらしいですね。
可愛いからと言って飼うのはいいんですが、ペットにとってブームってのは有難迷惑というか、災厄でしかないんですよね。
珍しい生き物なら乱獲されるし、養殖できるものなら無駄に繁殖させられるし、選別されるし、ブームが去って飽きられたら捨てられるし、捨てた先で害獣扱いされて駆除されるし。
この子たちは、野生で強く生きていってほしいと思います。
2016.
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03
昨日の続きです

実際のところ、近隣に越してナンバーの変更がない場合、ほとんどの人が登録を変えたりはしません。以前の住所が実家で、親が在住しているなどの場合ならなおさらです。
たとえば同市内で、親と同居しており、結婚を機にマンションに移り住んだとしましょう。もうこれだけで登録申請です。仮に実家と同じマンションで車庫が変わっていなくても、住所変更は行わなければなりません。厳密にいえば。
他のケースで、実家と移り住んだマンションが四キロ以上離れていたとしましょう。2+2で4キロ、つまり住所の変更と同時に、車庫を変更しなければなりません。ナンバーは変えなくてもいいのに。
これだけでもどれだけ面倒かはお分かりかと思います。
逆に、ナンバー、登録住所、車庫登録を変更しなければいけないケースというのは様々ですが、たいてい個人では大きな問題には発展しません。もしあるとすればなんらかの事件に巻き込まれたり、事件を起こした時くらいじゃないでしょうか。
あれだけ多くの人が変更登録をしていないのがその証拠ともいえますし、当の警察が取り締まりを行わないというのも証拠でしょう。
もちろん強く言っておきますが。
保管場所を変更したときには、その日から15日以内に変更届を出さなくてはいけません。万が一履行しなかった場合は10万円以下の罰金という過料をとられます。変更届を出すかどうかは、個人の判断にゆだねられてます。(登録の時は強制ですがw)
で、私がこの車庫申請に関して今まで最も「面倒だな」と思ったのは、ここまで話したことが理由ではありません。
それは、警察署の車庫申請窓口の警察職員というのが「だいたい不愛想で不親切で冷たい」という事です。
とくに有名だったのはヘルムの近くの警察署で、もう今は居ないみたいですが、そこの受付のおばちゃんがものすごく不愛想で、常に、24時間イライラしており、まず愛想のいい返事など聞くことはなく、質問などしたら最期、「そんなことも知らんで申請に来たのか、かえれ」ぐらいの勢いで叱咤されます。高圧的で普通にトラウマになります。
さらに申請書類をもらいに行くと(これ、当時は警察署でしかもらえませんでした)一部しかくれません。
うちは車屋だから在庫で10部くらいくれと言っても、絶対にくれません。なんでと聞いても「あげられない」の一点張り。しつこく食い下がると「後ろ詰まってるから」といって無視されます。
なんで車庫申請の窓口というのは一般の人も出向くのに、あんな対応なのかがいまだにわかりません。
他の警察署に行ってみたりもしたことはありますが、まあ7割くらいの確率で「終わってる人間性」の職員が対応していました。
あそこの組織の態勢がそういうものなのか、箸にも棒にもかからず、現場で使い物にならないような人間が車庫申請窓口に配置されてるのかは、謎です。
警察署に勤めてる方、良かったら教えてください。
で、今回も申請用紙をいただきに参上したわけですが、やっぱりくれない。せいぜい「2台あるから二部くれ」といってやっと、しぶしぶ出してくれます。
なんでと訊くと
「業者には渡さないことになっている」との弁。
いや、意味わからんから。
「いまはHPからダウンロードできるから、そっちで印刷して持ってきて」
まあ、それならそれで不快な思いを一回しなくても済むからいいんだが、申請用紙って複写の五枚綴りなんだけど……。
なあ、言ってもいいか?
ダウンロードとかできるんやったら、オンラインで申請するシステムくらい作れよ。なんで五枚も同じ事をこっちで書かにゃならんのだ。
というわけで車庫申請はより不便に、より面倒くさくなりました。という事を、皆様お見知りおきのほど、どうぞよろしく。
私はこれからは一般人のふりをして、警察署の近くを通ったら申請用紙を集ることにします。
2016.
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02

新規に車を取得(購入)する際の必要な書類として、車庫証明証というものがあります。
これは購入した車両がどこに保管されるかを明確に証明するためのもので、自宅の敷地あるいは、賃貸で借りているガレージなど、車両保管場所を管轄の警察署に届け出をしなくてはいけません。
車の登録というのは、所有者、使用者の確認、自動車にまつわる税金の支払い確認、およびこの保管場所の確認というコンボで成り立っているわけです。めんどくさいですね。
しかしよく思うのは、車庫証明証っていらんなぁ、とつくづく思うんです。それに取得するのが一番面倒くさい(後述)
車庫があろうがなかろうが、車はどこかに置かねばならないのだから、それぞれ個人には定置場所があるはずです。一応規定では自宅から半径二キロ以内の場所でなければいけないという決まりがあるのですが、なぜ3キロだとだめなのかはわかりません。
仮に自分の車を公道上などに駐車していたりすると、問答無用で違反切符を切られるわけですし、そんなリスクの高い状況で、自分の大事な車を、毎日どこか他人の土地に車を止める人なんぞいないと思います。
すでにそういう法体制が成り立っているのに、なぜ『私はここに車を停めます』と明言せねばならないかは非常に疑問です。
といいますのも、例えば大阪に住んでいながら他府県のナンバーの車を乗っている人がおりますでしょう?
あのケースのほとんどというのは、登録時に取得した車庫証明証の所定の土地には駐車しておらんのです(例外はあります)。
でもみなさんは、いずれかの場所に定置場所を確保していらっしゃる。問題はありませんし、問題も起こりません。
じゃあ、なんで他府県のナンバーのまま引っ越しても(実家から出て転居したなど)そのままでいるのかというと、登録申請が面倒だというのが大きな理由です。
その中でも車庫の申請が一番面倒です。我々車屋が申請の代行をするとなると、一万円とか代行料をいただくこともあります。それに加えて登録申請まで代行するとお父さんの一か月のお小遣いが飛んでいく感じです。
さらに言いますと申請時にはよくわかんないんですが2500円程度の証紙代がかかります。
そして車庫証明証申請のために必要なものが以下のような内訳となります。
申請書は、自己の土地・建物を使用する場合と、月極め駐車場などを使用する場合とでは申請書類が変わります。
自己の土地・建物を使用する場合は、下記4種の書類が必要になります。
自動車保管場所証明申請書
保管場所標章交付申請書
保管場所の所在図・配置図
保管場所使用権原疎明書面(自認書)
月極め駐車場などを使用する場合は、下記4種の書類が必要になります。
自動車保管場所証明申請書
保管場所標章交付申請書
保管場所の所在図・配置図
保管場所使用承諾証明書、もしくは以下の中の1点でも可
駐車場の賃貸借契約書の写し
賃貸借契約書の写しがない場合は、駐車場使用料金の領収書など
都市基盤整備公団などの公的法人が発行する確認証明書など
中国語か、っていうくらい漢字が並んでますね。
これを、引っ越しただけで再取得しなきゃならんのです。厳密にいうと、ナンバーが変わらなくても同地域内においても再申請、再取得、再登録を行わなければなりません。
はい、また長くなりましたので2に続く。
2016.
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01

十一月になりめっきり寒さを増してまいりました。皆さま体調など崩されておらぬでしょうか。
さて、久々にエキサイトしてブログを毎日更新し、一か月が経ちました。
正直、「はやっ!」としか思いません。あと二か月で年末でっせ。
最近店のBGMは「FMココロ」と「FM802」を併用しています。
知っている方も多いと思いますが、「FMココロ」はオールドジェネレーション向け(50年代から90年代の曲が中心)です。対して「FM802」はヤング(2000年くらいから最新ヒット)ですな。リスナー層も面白いほどばちっと分かれています。
当然、かかる曲の年代も2000年くらいを境にばちっと別れていて、双方ほとんど曲が被らないようになっています。
無論私は年代的に『ココロ世代』なんですが、最近の曲を街で耳にしても、ほとんどというか、ほぼ知らないという事に気づき、
あまつさえ「なんじゃこの曲は」と悪態をつくようになり、はたと気づいたわけです。
おれは老化してるぞ、感性の老化だ。
と。
新しいものを受け入れなくなる、受け入れがたくなる、というのは老化の第一歩です。
これは別に私が古い車ばかりを扱っているから、というわけではござんせん。
温故知新という言葉があるように、」古い世代であっても新しいものに興味を示すことは大事です。
なので、今はラジオで若者の感覚をインストしているような気分です。
ただ不思議だなぁ、と思うのは。男性ヴォーカルであってもみんなキーが高い。中性的だとすら思う。そしてテンポも極早く16ビートなんてかなり当たり前。それにむちゃくちゃ上手い。
対して女性ヴォーカルはあんまりパワーないなって思います。男性ヴォーカルの高音域化に対してなのか、妙にアニメ声というかボカロみたいな声を出す人が増えたなぁって思います。もちろんそれはそれでテクもすごいし上手いんだけど。
ここんところ、創作という部分で共通するのかもしれないんですが、アニメや漫画などのフィクションメディアの隆盛が著しいことも関係しているのかなと。今の若いアーティストは歌詞の語彙網は優れていると思うし、言葉数もものすごく多い。もはやちょっとやそっとの聞きコピでは歌えない。だけど、私からするとどこかリアリティがない。
悪いことではないんだけど、雰囲気は伝わる。物語があるんだろうなというのも感じる。それがすごくバーチャルな感じがする。だから本質的普遍性をつかむという点では正解なんだろうと思う。現代に新たに構築された共通言語というものがあるんだろうなとも。(バーチャルの正確な意味を知りたい方は過去記事の
『バーチャルリアリティ入門』を参照してください)
世代差で創作物に対する認識の差が生まれるのは、おそらくこういう事なんだろうと思う。
影響を受けた媒体の違いからくる、言語の相違。
だから文化も通じ合えない。相手を啓蒙したり蹂躙する気がなければ、そのまま傷つくのを恐れて隔絶する。
うん、いまのところこんな感じ。
また思ったことがあったら書きます。