2017. . 28
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エンジン積み下ろしサポートバー! 面倒ですがこれがないと死ぬ思いで積まないといけないことがあります。
ワーゲンのエンジンは比較的積み下ろしがしやすいのですが、例によりコツというものはあります。
やり方を知っていないと、バックから腰振りで攻めてもイッてくれません。そういうものです。

今日はアクスルシャフトの話。
左が68年以降、右が66から67の中途半端な長さのアクスルシャフトです。
中途半端な、と言いましたが、65年以前はショートアクスルと申しまして、リアのトレッド幅が狭いんですね。そのためリアタイヤがフェンダーの内側に入っているのが特徴です。昔はオフセットのきつい太いホイールを履きたいときになんかは重宝したらしいですが、今はノーマルホイールで鬼キャン、スラムドするのが主流なようです。

で、この二年間くらいだけ採用された66-67のアクスルシャフトのことを、ミドルとか呼ぶようですが。ロングとはこのくらい違います。

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66-67はリアドラムも薄いのでこれでいいんです。68年からロング化して、リアドラムも太くなりましたから、やっぱ中途半端でダメだったんでしょうけど。

アクスルシャフトが違うってことは、アウターケースも当然違います。
左がミドルサイズ、右がロングサイズ。ビミョーな違いですが、間違うと大変です。ちゃんと組めません。

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わかります? 解りやすくするために角材置いてますが、ベアリングの出幅の違いではなくて、ドラムのバックプレートの取り付け面が違います。

66-67というのはかなり異端で、特に67は専用部品ばかりで作られたエスペシャリィな、偉大なる失敗作ともいえましょう。
進化の方向を間違えた、というか、ジオン公国主力MSの競合で、ザクに負けたヅダって感じですね。解んない人は聞き流してください。
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メキシコのサイドブレーキスイッチ

2017. . 27
最近の車には必ず、サイドブレーキ警告灯(ハンドブレーキ、パーキングブレーキ等とも)がついています。

これはサイドブレーキを未解除のままで走行してしまうのを、防ぐためにあるんですね。
これ、警告灯が装備されてるのに、点かないと車検通りません。
但し、元からないのは別に構いません。(空冷ワーゲンは高年式の一部にありますが、ほとんどないですね)

もう一つ、覚えておいてほしいのはこの警告灯。もともとはブレーキ警告灯であり、油圧式ブレーキの油面警告だったもので、そこに配線をもう一本かまして、サイドブレーキ警告に流用したという事です。ですんで車検では基本、サイドブレーキ警告の有無を追求することはありません。

ただ警告灯があるのに、点かない、というのが問題になるだけです。
これと同じ理屈で、「ライトのような物」がついているのに「不点灯」だとアウトとされます。飾りでフォグランプなんかをつけてる場合によく突っ込まれますね。
呑んだら乗るな、乗るなら呑むな、的な発想です。

あと、今年度から警告灯に関してはシートベルトなども非常に厳しく見られます。警告灯の有無については年式などで大きく変わっているので一言では言えませんが、点いてたものが点かないというのは駄目ですんで、そのあたりお見知りおきを。

ま、そんなこんなで、地味な仕事ですが、メキシコビートルのサイド警告。点いたり点かなかったりするから、どうせ接触不良だろうと思ったんですが……

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あ、なんかドイツの奴と違う!
しかもどうやってスイッチが動くのか皆目わかりません。いままでどうやってオンオフしてたんでしょうか? 謎です。

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このスイッチを、ブレーキ解除とともにオフにするには、このようなものが必要なハズ。だけどないの? なんで?

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何か、トリッキーな部品になりましたが、これで用は足します。
もともとどういう構造だったのかわかりません。何か部品が付いていたと思うのですが、落とした覚えもないし。

まあ、不思議なこともあるもんだなぁ、ということで。

デスビ!

2017. . 24
自動車におけるデスビというのはディストリビューターというのが正式な名前です。
イグニッションコイルで発生した電圧を各シリンダーのスパークプラグへと分配して着火させるための装置です。
この、各シリンダーに分配する(ディストリビュート)装置という事で、ディストリビューターと言います。

もっとも最近の車はディストリビューターそのものがなくなってる物がほとんどなので、古い仕組みといえばそれまでですが。
国産車でもほんの二十年くらいまでは、ポイント点火を無接点式にしたセミトランジスタや、もうすこしそれを電子化した古トランジスタ方式という、デスビとプラグコードを使用した点火装置が主流でした。

これ、なかなか壊れませんが、壊れると全く点火しないです。

いずれも国産車のデスビです。

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というのが本日、立て続けに2台ありまして、偶然なんですが、こういう作業というのはなぜか重なるものです。
ワーゲンでなくともダメになる者は駄目になります。
が、新車から数えて初めての交換ですから、長持ちするっちゃしてるんですけどね。



五月の迂闊

2017. . 19
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誰もいない昼下がりの公園を自転車でぶらぶらと。
こんな風に仕事を抜け出して、緩い風に吹かれてみるのもたまにはいい。
額にうっすらと汗をにじませながら、森林の心地よい空気にチャックを開いた作業着の股間が涼しい。

すみません。今日半日くらいチャック開いたままでした。

偶に近くのお客さんのとこには、自転車で行って車を取りに行ったりすることもあります。
今日はそういう日でした。

ある意味捕まっても仕方がないのですが、こういうのは公然わいせつ罪というのでしょうか。
私的には、過失公然わいせつ罪として扱ってほしいものです。

そもそもツナギというのは首元から股までの長いチャックでして、上下どちらからでも開くのですが、どちらをどのくらい開けば股間を公然的に露わにしていた、と規定されるのかは全くもって不明です。

そもそも、男性器を祀っている神社というのが、日本の各地にありますが、あれはどういう名目で公然と晒しているのかがイマイチわかりません。ちなみに大人のおもちゃを公然と晒していれば、一応注意は受けると思います。

これ、おそらくは形や大きさが問題ではなく、人がどう捉えるかという印象の問題なんですね。
エロい、嫌らしい、と捉えるのなんて人それぞれだろうが、とおっしゃるのはごもっとも。
ハイヒール一つでエロいと興奮できる人もいますし、極まった方などはもしかするとアルミニウムの地肌だけで興奮するかもしれません。

要するにそういうフェチシズムなだけであります。

まあご婦人が私の股間を見て「まあ! 破廉恥な!」というのはただフェチなだけです。
だから、誤って股間を晒してしまっても、胸を張って「いやらしいと思うからいやらしいのだ!」と主張しましょう。

もちろん、今考えた話です。本気にしないでください、捕まります。

チェイサー!

2017. . 17
ウチのお客様で、新車からずっと診させてもらってるお客様がおられます。
この、トヨタのチェイサーなんですが、なんと走行距離45万キロです。

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そこまで距離は知っている人というのもそれほどいないと思います。しかも市街地メインでこの距離です。
北海道とか、高速道路メインでなら余裕でこの距離は稼げますし、車もそれほどは傷みません。
そういう意味ではかなりハードユースな45万キロでして、そのぶんメンテも相応にかかっています。

今回初めてエアコンのコンプレッサー交換となりましたが、これがドイツ車なら四回くらいは替えてるだろうと思います。
毎度毎度見せてもらうたびに、やっぱトヨタはすげぇな、と。ただ、何十万キロまで走ることを想定しているのかはわかりませんが、このエンジン、トヨタの歴史の中でも成功した部類らしく、20年間も作り続けられた、かなり信頼性と耐久性のあるものだったようです。

しかしながら、日本じゃ100万キロ走る人なんてほぼいないだろうと思いますが、海外ならそのくらい余裕でいくだろうから、メーカーが想定している限界値ってのは、日本人が想像するよりもはるかに上にあるんじゃなかろうかと。でないと海外で日本車があれほど高い評価は得られないだろうと思います。

そうも考えると、日本人は10万キロそこそこで捨てちゃうのだから(昔の軽自動車は10万キロくらいが限界ですが)贅沢だなとは思います。

なにより、とにかく年数が経てば買い換えなきゃいけないみたいな風潮を垂れ流しているのは、愚かとしか言いようがありません。もちろん機械を触る側の人間としてですが。

メンテを重ねれば車はどこまで走れるのか? というのは技術屋的には興味がわきます。

しかし、今回もでしたが、二十年近く経つとさすがに部品が出てこない部分が増えていってます。こういう事情も含めて、気に入った自分の車があっても長く乗り続けられないというのは、実に悲しいものです。
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